ここでは、おすすめの5人乗り(コンパクトカー/SUV/ミニバン)をご紹介。価格や車内の広さを考慮して車種を厳選しました。
ピックアップ
- 快適な5人乗りの選び方
- 5人乗りがあるボディタイプと選び方
- 5人乗りおすすめコンパクトカー3選
- 5人乗りおすすめSUV5選
- 5人乗りおすすめミニバン2選
- 5人乗りでよくある質問
- コストを抑えるなら中古も検討を
快適な5人乗りの選び方
5人乗りで快適性や使い勝手を重視する場合は、以下の点を考慮しましょう。
- 後部座席の広さ(足元/横幅/頭上)
- 後部座席中央の独立性・安全性
- 積載性(荷物を多く載せる場合)
- 乗降性(幼児や高齢者を乗せる場合)
運転席と助手席は、どの車もある程度充実しています。そのため、特に重視したいのは後部座席(以下後席)の広さと独立性、安全性です。
目安としては①全幅1800mm以上、②中央の席にヘッドレストがある、③4:2:4分割や6:4分割ができる車が良いでしょう。
ただし、ドライバーに合わせて運転のしやすさも考慮してください。
後席中央の座りやすさを意識するなら、駆動方式はFFがおすすめです。FR(後輪駆動方式)の場合、車の中央部分が張り出してしまう欠点があります。こうなると中央の足元が狭く、座りづらいです。
5人乗りがあるボディタイプと選び方
5人乗りを購入したい場合、選べるボディタイプは以下の通りです。
- コンパクトカー
- セダン
- ステーションワゴン
- SUV
- ミニバン
同じ5人乗りでも、ボディタイプによって車内の広さや走行性能、運転のしやすさは大きく変わります。
以下では、人気のあるコンパクトカー、SUV、ミニバンについて特徴を解説します。
①コンパクトカー|小さく低燃費な傾向
サイズ目安 | 全長4000mm前後 × 全幅1700mm弱 |
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メリット | ・コンパクトで運転しやすい ・燃費性能に優れた車が多い ・維持費の安い車が多い |
デメリット | ・後席は基本的に広くない ・積載性もあまりない ・5人乗るとパワー不足の場合も |
おすすめ | ・広さより運転のしやすさや経済性重視 ・普段は通勤用で時々後席を使う ・後席は使っても短距離が中心 |
コンパクトカーは、その名の通りサイズがコンパクトな車です。
小さい分だけ運転しやすく、燃費性能も優れていますが、後席は基本的に狭いです。そのため、後席を使う頻度が少ない人や短距離利用が多い人にお勧めします。
②SUV|デザイン性の高さで人気
サイズ目安 | 全長4000~5000mm × 全幅1650~2000mm |
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メリット | ・見た目がかっこいい ・悪路走破性に優れ、アウトドア向き ・積載性が高い |
デメリット | ・後席の頭上が低いことも多い ・最低地上高が高く、乗降性は低い ・大きいと運転の難易度が上がる |
おすすめ | ・見た目重視で車を選びたい ・街乗りとアウトドア両方に使う ・大きめの車でも運転できる |
2000年代から人気の高いSUV。現在は街乗り中心のSUVが多いですが、最低地上高が高く、雪道など悪路への対応力も備えています。
大人5人でゆったり乗るなら、ミドルサイズ以上がおすすめです。一方、運転に自信がなければ大きめのコンパクトSUVから選びましょう。
③ミニバン|広さと乗降性が抜群
サイズ目安 | 全長4300mm前後 × 全幅1700mm弱 ※コンパクトミニバンの場合 |
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メリット | ・後席の広さがある程度確保できる ・スライドドア搭載で乗降性が高い ・荷物の出し入れもしやすい |
デメリット | ・ガソリン車だと燃費が悪い ・車重が重く、重量税が高くなりがち |
おすすめ | ・乗員の快適性や積載性重視 ・幼児や高齢者を乗せることがある |
ファミリーカーの定番といえるミニバン。その多くは7~8人乗りですが、5~7人乗りのコンパクトミニバンも存在します。
ハイブリッド車を選べば、燃費もコンパクトSUVと遜色ありません。後席の広さと運転のしやすさのバランスが良い点でおすすめの選択肢です。
5人乗りおすすめコンパクトカー3選
ここでは、コンパクトカーのなかでも比較的後席が広い車を厳選してご紹介します。
※車種情報は2025年6月2日時点のガリバー「車カタログ」より引用
①ホンダ「フィット」
- 新車時価格:172万円~284.7万円
- WLTC燃費:16.0-30.2km/L
- サイズ:全長3995-4095mm×全幅1695-1725mm×全高1515-1570mm
フィットは一般的なコンパクトカーに比べてサイズが大きめ。かつ、Aピラー(フロントガラスとサイドガラスの間にある柱)が細い構造で、視界の広い車です。
デザイン等の異なる4モデルが存在しますが、おすすめはSUVテイストの「クロスター」。他モデルよりサイズが大きく、最低地上高も高いので運転席からの見晴らしが良いです。
現行モデルは発売から5年経っているので、中古で少し安い車を探しても良いでしょう。
②トヨタ「ルーミー」/ダイハツ「トール」/スバル「ジャスティ」
- 新車時価格:174.2万円~229.5万円(ルーミーの場合)
- WLTC燃費:16.8~18.4km/L
- サイズ:全長3705mm×全幅1670mm×全高1735mm
ルーミーはダイハツ「トール」のOEM車で、スバル「ジャスティ」とも共通のボディです。全高は後にご紹介するミニバン「シエンタ」より高く、広さを感じられます。
オプションでシートバックテーブルを装備でき、ファミリーでの利用にもおすすめ。ただし、全幅がやや狭いので大人3人が座るには少し窮屈です。
2025年中にもビッグマイナーチェンジの予定があり、現行モデルの中古車は今後値下がりが期待できます。
③スズキ「ソリオ」/三菱「デリカD:2」
- 新車時価格:192.6万円~264.9万円(ソリオの場合)
- WLTC燃費:20.7~22.0km/L
- サイズ:全長3810mm×全幅1645mm×全高1745mm
プチバンの開拓者であるソリオ。三菱「デリカD:2」はソリオのOEM車です。ライバル「ルーミー」「トール」等より早くモデルチェンジし、現在はマイルド/ストロングハイブリッド搭載モデルのみの設定となっています。広さはルーミーと大きく変わりません。
ソリオは2025年1月にビッグマイナーチェンジし、デザインを刷新。安全性も増していますが、後席中央にヘッドレストがない点はマイナスポイントです。
コスト重視であれば、モデルチェンジ前の中古車を購入しても良いでしょう。
5人乗りおすすめSUV5選
SUVでは、人気の高いコンパクトSUVで比較的車内が広い2車種と、ゆとりを持って座りやすいミドルサイズSUV3車種をご紹介します。
①ホンダ「ヴェゼル」
- 新車時価格:264.9万円~377.6万円
- WLTC燃費:15.0~26.0km/L
- サイズ:全長4330mm×全幅1790mm×全高1580-1590mm
コンパクトSUVで人気の高いヴェゼル。ライバル「ヤリスクロス」などと比べてゆとりある広さとなっています。そうは言っても、頭上にあまり余裕がなく、全幅も1800mm弱なので大人3人が長時間乗れるレベルではありません。
荷室の積載性はライバルより優秀で、旅行などにも向くので「子どもも含めた5人乗り」といった場合にお勧めします。中古車の流通量も多いです。
【関連記事】ヴェゼルのサイズまとめ!車体・室内(荷室)・タイヤサイズ
②トヨタ「カローラクロス」
- 新車時価格:241万円~345.9万円
- WLTC燃費:16.6~26.4km/L
- サイズ:全長4490mm×全幅1825mm×全高1620mm
カローラクロスは、コンパクトSUVとミドルサイズSUVの境目の大きさ。全幅はヴェゼルより35mm広く、全高も30mm高いので、ヴェゼルよりは後席にゆとりがあります。また、積載量も多く、安全装備も整っています。
後部座席の中央はドリンクホルダーも付いており、4人で乗るには特に快適。比較的幅広い使い方ができる一台といえます。
③トヨタ「ハリアー」
- 新車時価格:312.8万円~620万円
- WLTC燃費:14.7~22.3km/L
- サイズ:全長4740mm×全幅1855mm×全高1660mm
内外装の上質感と乗り心地の良さで高い評価を得ているハリアー。全長4700mm以上とサイズはやや大きめですが、全幅も1855mmと広く、後席は快適です。標準的な体形の大人(身長170cm程度)であれば、3人でも座れます。
後席中央の座り心地は多少硬いものの、両サイドの座席は柔らかい座り心地。実は幅広い年代で人気が高く、年齢に関係なく乗りやすい点も魅力です。
④日産「エクストレイル」
- 新車時価格:360.1万円~533.3万円
- WLTC燃費:18.3~19.7km/L
- サイズ:全長4660mm×全幅1840mm×全高1715-1720mm
ミドルサイズSUVでも適度な悪路走破性やタフなデザインを求める人にお勧めしたいのが、エクストレイル。現行モデルは全車e-POWER搭載で、燃費が良いです。また、後席でも頭上に余裕があります。
日産のe-POWERはエンジンで電力を生み出し、その電力で走行を行う仕組み。発進直後から高速走行までのびやかに加速します。
安さ重視の場合は中古で先代モデルを購入しても良いでしょう。撥水シート加工のモデルなどもあります。
⑤マツダ「CX-5」
- 新車時価格:281万円~422.5万円
- WLTC燃費:ガソリン13.0~14.6km/L、ディーゼル16.6~17.4km/L
- サイズ:全長4575mm×全幅1845mm×全高1690mm
マツダはコストパフォーマンスの良さに定評があるメーカーで、大人気のCX-5も価格の割に乗り心地や走りの上質感があります。後席は、標準体型の男性3人だとやや窮屈ですが、女性なら余裕をもって座ることが可能です。
ディーゼル車を選べるのも魅力的で、ディーゼル車なら比較的燃費が良く、且つ軽油の価格はガソリンと比べて20円/L程度安いです。
後席に大人3人なら3列SUVも検討
大人3人やチャイルドシート2つ+大人1人となると、全幅が1850mm程度あっても長時間走行には向きません。こうした乗り方をする場合は、3列シートを備えるモデルも検討すると良いでしょう。
5人乗りおすすめミニバン2選
ミニバンは基本的に7~8人乗りですが、5人乗りを選べるコンパクトミニバンも存在します。ただし、全幅が広くない点は注意しましょう。
①トヨタ「シエンタ」
- 新車時価格:199.5万円~323.5万円
- WLTC燃費:18.3~28.8km/L
- サイズ:全長4260mm×全幅1695mm×全高1695-1715mm
コンパクトカーより一回り大きい程度のシエンタ。スライドドア搭載で全高が高く、かつコンパクトカーの章でご紹介したルーミーやソリオより全幅も広いです。ただし、2列目は5:5分割となっており中央は少々座りにくいです。
5人乗りと7人乗りを選択でき、7人乗りにしても3列目を2列目の床下に格納できるため、敢えて7人乗りを選んでも良いでしょう。
また、コスト重視であれば広さが殆ど変わらない先代モデルもおすすめです。
②ホンダ「フリード」
- 新車時価格:262.4万円~360.3万円
- WLTC燃費:14.4~25.6km/L
- サイズ:全長4310mm×全幅1720mm×全高1755-1780mm
2024年にフルモデルチェンジしたフリード。SUVテイストの「クロスター」であれば、5人乗りを選択できます。シエンタより全体的にサイズが大きく、後席に3人乗るならこちらの方が快適です。
ただし、大人3人を乗せるのであれば、敢えて3列シート6人乗りのモデルをお勧めします。6人乗りならシンプルデザインの「エアー」も選択可能です。
また、中古で値下がりしている先代モデルもおすすめです。
後席に大人3人ならミドルサイズを
シエンタとフリードは運転しやすいサイズ感が魅力ですが、後席に大人3人乗るには少々狭いです。また、チャイルドシート2つ+大人1人でも狭いでしょう。
後席にゆとりを持って座るのであれば、7~8人乗りの「セレナ」「ヴォクシー」といったミドルサイズミニバンの検討をお勧めします。
5人乗りでよくある質問
Q. 軽自動車で5人乗りはない?
軽自動車は、車の規格として「乗車定員4名」と定められています。そのため、基本的には軽自動車で5人乗車できる車はありません。
一部の例外を除いて、軽自動車で5人乗車した場合は違反と見なされます。
Q. 人気の高い5人乗り車種は?
2024年の新車販売台数が多かった5人乗りトップ5は以下の通りです。
- 1位:トヨタ「カローラ」(カローラクロス等含む)
- 2位:トヨタ「ヤリス」(ヤリスクロス含む)
- 3位:トヨタ「シエンタ」(7人乗り含む)
- 4位:日産「ノート」
- 5位:ホンダ「フリード」(6~7人乗り含む)
上位に位置しているのは、SUVやミニバンでも比較的サイズがコンパクトな車種です。また、コンパクトカーのヤリスやノートも人気が高いようです。
コストを抑えるなら中古も検討を
車にかかるコストで最も割合が大きいのは車両価格です。「住宅ローンで余力がない」「子どもが大きくなったら買い替える」といった場合は、中古車で車両価格を抑えることも検討しましょう。
特に、お子さんが小さいうちは飲み物やおもちゃで車を汚したり、傷つけることも。そういった時に割り切って乗りやすいのも、中古車の魅力といえます。