軽自動車の乗車定員は4人まで?例外的に5人乗りする方法とは

軽自動車の乗車定員は4人まで?例外的に5人乗りする方法とは

経済的でセカンドカーとしても人気の軽自動車軽自動車の乗車定員は大人4名までですが、子供を乗車させる場合、5名で乗車することはできるのでしょうか?

ここでは、乗車定員のカウント方法についてご紹介します。

また、子どもを含めた5名で乗車する場合に気を付けるべきポイントも解説していきます。これらを参考にして、軽自動車の乗車定員に関する疑問を解消しましょう。

子どもを乗せる場合は、例外的に5人乗車がOKな場合もある

一部例外として、子どもを乗せる場合は5人での乗車ができます。具体的には、0歳から11歳の子供を同乗させるときです。

12歳未満の子供は、道路交通法により3人で大人2人と規定されているからです。

  • 大人2人+子供3人
  • 大人1人+子供4人

このような組み合わせの場合、法律上は5人乗りも可能です。この根拠は、道路運送車両の保安基準第53条に記載してあります。以下は抜粋です。

「前項の乗車定員は、12歳以上の者の数をもつて表すものとする。この場合において、 12歳以上の者1人は、12歳未満の小児又は幼児1.5人に相当するものとする」

引用元:道路運送車両の保安基準第 53 条(乗車定員及び最大積載量)

 

※一部内容に誤りがございましたので2020/01/20時点で修正しております。たいへん失礼いたしました。コメントにてご指摘くださったみなさま、ありがとうございました。

軽自動車の乗車定員は4名まで!子供の場合例外あり

結論からいうと、軽自動車に大人だけで乗るときは4人までしか乗れません。なぜ、軽自動車に4人までしか乗れないのか、以下で詳しく解説していきます。

軽自動車の乗車定員は4名以下

規格により、軽自動車の乗車定員は4名以下と定められています。運転手の他に、乗車人数が3名ということです。具体的な規格は以下の通りです。

  • 全長 3,400mm以下
  • 全幅 1,480mm以下
  • 全高 2,000mm以下
  • 排気量 660cc以下
  • 定員 4名以下
  • 貨物積載量 350kg以下

軽自動車は車両がコンパクトで、シートベルトの数も4名分までしかありません。軽自動車に乗せる人数は、運転手を含めて4人までが安全なのです。

現実的には、軽自動車の5人乗りは難しい

ただし、現実的に考えれば軽自動車の5人乗りは避けたほうが良いでしょう。

非常時や緊急時などのイレギュラー対応の場合はともかく、日常的に使用する場合には、法律上問題なくても軽自動車の5人乗りは難しいものです。その理由について、以下で解説していきます。

シートベルトの数が足りない

軽自動車には、シートベルトが4つしか設置されていません。5人で乗車するとなると、シートベルトの数が足りなくなります。

法律上は、乗車定員以内の場合は後部座席のシートベルト着用が免除されるものの、安全性に不安が残ります。

特に、後部座席の中央に座っていて、なおかつシートベルトを着用していない場合、事故の際の危険度は高まります。免除されているとはいえ、シートベルトの数に収まる乗車人数を守ったほうが安全です。

チャイルドシートの設置場所

チャイルドシートは、6歳未満の子供に着用が義務付けられています。

チャイルドシートを設置するときは、助手席よりも後部座席が安全です。

もし6歳未満の子供が2人以上いたら、チャイルドシートを2つ使うことになります。つまり、下記の図のように1人乗れなくなってしまいます。この場合はどうすればいいのでしょうか?

チャイルドシートの設置場所

チャイルドシートでスペース不足になってしまうとき

6歳未満の子供にはチャイルドシートの着用が義務付けられています。また10歳頃までの子供にはジュニアシートの着用が推奨されています。

ただ、乗車定員の範囲内でチャイルドシートを使用すると全員が乗れなくなるときは、チャイルドシートは免除され、罰則の対象外になります。

ただ、法律上は免除されているとはいえ、安全面を考えると、チャイルドシート未着用は避けたほうがいいでしょう。

もし乗れない人が出てきそうなときは、チャイルドシートの数に合わせた乗車人数にしておきましょう。

子供が成長して12歳になった時点で車の買い替えが必要になる

子供の数え方は11歳と12歳を境目として変わります。子供が12歳の誕生日を迎えると、大人1人と同じカウントになります。

そのままでは乗車定員オーバーになってしまうため、車の買い替えが必要になります。

安全性を徹底するなら、なるべく乗車定員の4人を守る

4名定員の軽自動車に5人乗車することは、場合によっては可能です。

子供3人で大人2人の計算でカウントしますので、規定としては大人2人・子供3人、大人1人・子供4人のような組み合わせなら、乗車可能です。

しかし、シートベルトの数やチャイルドシートの設置場所をはじめ、安全性には不安が残ります。安全性を徹底するなら、なるべく乗車定員の4人を守ったほうがよいでしょう。

Supervised by norico編集長 村田創

norico編集長_村田創

中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!