高額車で売れているのはステップワゴンだけ!
ホンダは、5ナンバーミニバンのステップワゴンをフルモデルチェンジし発売を開始した。ステップワゴンは、これで5代目のモデルとなる。ホンダの国内販売にとって、ステップワゴンは非常に重要な車種。ホンダの売れ筋は、軽自動車とコンパクトカーばかり。300万円近くになる高額車で売れているのはステップワゴンだけ。大きな利益につながるモデルだけに、かなり気合の入ったモデルチェンジが行われた。
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ホンダ初のダウンサイジングターボエンジン搭載!
新型ステップワゴンの最大の特徴は、ホンダ初となるダウンサイジングターボエンジンを搭載したことだ。新開発となった1.5L直噴VTECターボエンジンは、150psと203Nmを発揮。ホンダは2.4L車並みのトルクだというが、これは、エンジン特性による低回転域だけの話で、最大トルク値は2.0L車相当。スペック的には、2.0L相当だ。ただし、ホンダが言う通り、低回転域の最大トルクは2.4L並みというのも納得がいく。1,600回転という低回転で最大トルク203Nmを発生するので、自然吸気2.4Lエンジンと同等なのだ。そのため、低回転域の力強さはステップワゴンの魅力のひとつでもある。
アピールポイントは燃費値ではなく『自動車税』
ステップワゴンの燃費は、クラストップレベルの17.0㎞/Lを達成した。ノア/ヴォクシーが16.0㎞/Lなので、1.0㎞/L良い数字となっている。ただ、この17.0㎞/Lという燃費値は、少々無理やり感があり、この燃費値を達成できているグレードは一部のエントリーグレードのみ。売れ筋と見られるグレードは16.0㎞/L、または16.2㎞/Lとなる。また、17インチホイールを履くモデルは15.4㎞/Lだ。つまり、ライバルとほぼ同等の燃費値といえるだろう。
使い方次第で年間5,000円節税
ホンダもそうした燃費値争いには限界があると判断したのか、アピールポイントは燃費値ではなく「自動車税」。排気量が1.5Lとなることから、自動車税は34,500円。ライバルの2.0L車は39,500円なので、年間5,000円の節税になる。燃費値は実燃費にや、顧客の使い方次第な面があるが、税金は誰もが同じなので、ステップワゴンだけが年間5,000円節税できる。<関連記事>
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わくわくゲートで個性を主張!
ステップワゴンには、こうしたエンジンの他にライバルにはないユニークな装備が用意されている。それが、わくわくゲートだ。ミニバンは、使い勝手や操縦安定性を向上させるために低床フロア化してきた。この低床フロア化と使い勝手考え、リヤゲートはより低い位置から開けるようになった。しかし、その分ドアは大きく重くなる。後方にスペースが無い駐車場では、リヤゲートが大きすぎて開けられない、女性では重い、または手が届かないなどという不便さも出てきている。
ホンダは、そうした使い方は不便であるとし、ステップワゴンには横開きできる機能を付けてしまった。これがわくわくゲートだ。横開きするので、狭いスペースでも使いやすい。さらに、大きく重くないので女性でも簡単に使いこなせるようになった。
3列目シートを床下収納でき利便性を向上
さらに、ホンダはこのわくわくゲートと3列目シートを床下収納できるマジックシートと合わせ利便性を向上。左右分割して床下収納できるマジックシートとし、左側のマジックシートを収納した状態でわくわくゲートを使用すると、3列目シートへのアクセスを容易にしているのだ。これは、なかなかのアイデアで、こうした装備もステップワゴンだけのものだ。好みにもよるのだが、わくわくゲートを採用したことで、リヤビューには縦の隙間ができデザイン上は少し微妙な印象になる。ホンダは、これを左右非対称デザインとして上手く見せている。
待望の『ホンダセンシング』搭載
そして、自動ブレーキなどの安全装備では、待望の『ホンダセンシング』が用意された。このホンダセンシングは、ミリ波と単眼カメラを組み合わせたもので、人を認識し自動ブレーキが作動する他、高速道路などの長距離走行時の疲労軽減に役立つ前車追従機能付きのアダプティブクルーズコントロールなども装備される。
残念なのは安全装備が標準装備ではないこと
しかし、こうした安全に貢献する装備が、悲しいことに全車オプション設定で標準装備されていない。今や軽自動車でも人を見分け自動ブレーキを作動させるシステムが装備されている時代なのに、300万円クラスのミニバンが標準装備されていないなんて、もはやホンダの安全思想に対して疑問視してしまいたくなる。ひかれる人間側になって考えれば、小さく軽い軽自動車よりも、大きく重いミニバンの方がダメージが大きくなるのは当たり前だ。どちらが先に標準装備するべきかくらいは分かるはずだ。これもすべて、価格を安く見せたいという考えの表れともいえるだろう。ステップワゴンの選び方
新型ホンダ ステップワゴンの選び方は、基本スポーティな内外装をもつスパーダを選びたい。中古車マーケットもスパーダ人気なので、リセールバリューを考えるとスパーダという選択がベスト。もちろん、スパーダは、LEDヘッドライトや専用サスペンション、サイドエアバッグ、カーテンエアバッグなどが標準装備され、満足度は高い仕様となっている。右側パワースライドドアはオプション設定だ。
ホンダセンシングは絶対外してはならない!
そして、新型ステップワゴンで絶対はずしてはならないオプションが『ホンダセンシング』だ。安いオプションでは無いが、自動ブレーキの安全性やアダプティブクルーズコントロールの利便性を考えれば、十分に納得がいく。安全性はもちろん、今後、こうした自動ブレーキ関連の安全装備が装着されていないクルマは、リセールバリューが大きく下がることが予想できるからだ。▶︎▶︎ステップワゴンを最大限に値引く方法は?新車値引き攻略法はこちら
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ホンダ ステップワゴン価格
ホンダ ステップワゴンの価格は以下の通り。
ステップワゴン価格
・G・EX(FF)2,588,000円 (4WD)2,804,000円・G (FF)2,480,000円 (4WD)2,717,600円
・B (FF)2,288,000円 (4WD) 2,547,200円
ステップワゴン スパーダ価格
・SPADA・Cool Spirit (FF)2,887,000円 (4WD)3,081,400円・SPADA (FF)2,725,000円 (4WD)2,962,600円
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◇執筆者プロフィール◇
クルマ評論家 CORISM代表 大岡 智彦 氏CORISM(http://www.corism.com/)編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員。
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ステップワゴンのカタログ情報
- 現行モデル
- 令和4年5月(2022年5月)〜現在
- 新車時価格
- 299.9万円〜391.3万円
ステップワゴンの在庫が現在135件あります
以下車両の保証内容詳細は画像をクリックした遷移先をご確認ください。