ローン残債がある時の車の乗り換え方法
更新日:2024/12/20
ローン残債があっても車を乗り換えることができます。ただし車の名義や契約内容によって、売却方法が変わります。名義の確認の仕方や必要な手続きを確認しましょう。
POINT そもそも「ディーラーローン」と「金融機関ローン」で所有権が違う
ディーラーや販売店が提供するローンを利用した場合、車の所有権はローン会社になっているケースが多いです。また、金融機関のローンを利用している場合は、車の所有権は自分にあることが多いようです。
但しディーラー・金融機関いずれでローンを組んだとしても、車を購入すると、ローン完済までの間は車がローン会社の担保になっていることがあります。その場合、車の所有権はローン会社にあるため、勝手に処分することができません。
STEP 1 まずは車のローン残債有りで乗り換える方法を知ろう!
ローン残債がある時の、車の乗り換え方法の選択肢は「所有権が自分にあるか否か、担保権が設定されているか否か」で変わります。 それぞれの場合で、以下のような選択肢があります。
所有権が自分の場合
- 手持ちのお金でローンを完済し、新しい車を購入する
-
車を売却し、そのお金をローン返済や新しい車の購入に充てる
(※車を売却した後のローン残債は、一括返済または今のペースで返済) - ローンの残債と新しい車の購入費用を合算して、新しくローンを契約する
所有権が自分以外の場合
- 手持ちのお金でローンを完済し、新しい車を購入する
- ローンの残債と新しい車の購入費用を合算して、新しくローンを契約する
所有権が自分ではなくディーラー等にある場合、勝手に売却することはできません(担保権が設定されている場合も同様です)。そのため、今の車の所有権(担保権)を確認しましょう。
STEP 2 車の所有者名義を確認
STEP 3 「所有権の留保」について確認
信販会社による「所有権の留保」とは、ローンの支払いが滞った時のために、車が担保になっているということです。その場合は、ローンを返済するまでは自由に売却することはできません。売却時は信販会社にローンの支払が完了しているか確認しましょう。そのうえで、支払いが完了している場合は「完済証明書」をもらうようにしてください。
契約書で「信販会社が所有権を留保する」となっている場合は、STEP4に進みましょう。
「所有権の留保といった契約内容が、契約書を見てもよく分からない」という方は、ローン会社に電話で問い合わせてみてください。
STEP 4 ローン残債と買取り査定額を比較
今の車の買取額がローン残債より高いのか、安いのかによって今後の対応が変わるからです。車の名義や契約書を確認したら、「今の車を手放したらいくらで売れるのか」を確認しましょう。
車の査定額の方が大きい場合、車を売ったお金でローンを返済することができます。それでもお金が余った場合は、自分の好きなように使えます。
それに対し、車の査定額の方が小さく、車の名義が自分ではない(信販会社やディーラー、メーカー)の場合は、注意が必要です。ローン残高から車の売却金額を引いてもローンが残るということは、ローン不足分の金額を返済しなければいけないからです。車の売却と同時に新しい車を購入するのであれば、新しい車の代金にローン不足分の金額を上乗せする形で、ローンを借り換えることもできます。
STEP 5 次のローンを検討
「できるだけ月々の負担を抑えたい」「残ったローンと、新しい車のローンを一本化したい」など、それぞれの家計やライフスタイルに合ったローンを検討することが大切です。
ローン残債と査定額を比較したら、次の車を買うお金について考える必要があります。「車を売ってもローンが残ってしまう」という場合には、自分の手持ちから不足分を支払うのか、あるいは新しい車の代金に上乗せする形でローンを組むのかも考える必要があります。
差がつく!
月々の負担軽減にも使えるガリバーのローン
「買い替えたいけど、次のローンが心配」という方のために、ガリバーでは以下のようなプランをご用意しています。
新たなクルマの購入に「プラスローン」
ガリバーの「プラスローン」なら、現在利用している自動車ローンと次の車のローンを一本化できます。今のクルマのローンは完済できていないけれど、次の自動車が欲しいという場合にご利用できるローンです。
- ローン会社による所定の審査があるため、審査の結果によってはご希望に添えない場合もございます。
STEP 6 必要書類を用意し所有権解除と契約
「車を売却したお金でローン残債が返済できる」「ローンの借り換えに問題がなく、乗り換えができそうなことが分かった」など、ローン返済の目途が立ったら、ローン会社の所有権を解除し、自分の名義に変更するための準備を始めましょう。 以下の書類を陸運局に持っていくと、ローン会社の所有権解除と、名義の変更を同時に行うことができます。
- 印鑑証明書(自分の印鑑証明)
- 自動車税納税証明書
- 印鑑
- 車検証
- 申請書
- 手数料納付書
- 印鑑証明書(所有者の印鑑証明)
- 譲渡証明書
- 委任状
ローン会社の所有権を解除し自分名義に変更したら、その車を売却する契約、そして新しい車を購入する契約を進めましょう。車の売却や購入に必要な書類を予め用意しておくと、非常にスムーズです。
<関連記事>車の購入に必要な書類一覧
<関連記事>車の売却に必要な書類一覧
「自分で難しい手続きをするのは不安」という場合には、車の売買、所有権の解除、ローンの借り換えなどまとめて行ってくれるお店を選ぶと安心でしょう。ガリバーでも書類準備のお手伝いや手続き代行を行っていますので、お気軽にご相談ください。
記事に関する監修者コメント
ローンが残っている車を売却するポイントは、買取額とローン残債額のどちらが多いかということです。買取額がいくらになるか早めに査定してもらい、ローン残債額が上回る場合は、新しい車の支払とあわせて検討しましょう。