ファミリーカーと聞いてどんな車を思い浮かべますか?
荷物がたくさん積める車、スライドドアが付いた車、安全機能が充実した車など、求める条件は人それぞれですし、どれも間違いではありません。
ここでは、ファミリーカーとはどんな車かに加え、今人気のファミリーカーについても併せてご紹介します。
- ファミリーカーとはどんな車を指すのか
- 失敗しない!ファミリーカーを買うときの3つのポイント
- 【タイプ別】おすすめのファミリーカーを紹介!
- 今、SUVをファミリーカーに選ぶ家庭が多いのはなぜ?
- ファミリーカーは中古で買うのが正解?
- 車に求める条件をしっかり洗い出して検討しよう
ファミリーカーとはどんな車を指すのか
ファミリーカー=大きい車=ミニバンと連想する方は多いのではないでしょうか。
ミニバンがファミリーカーに適した車であることは間違いありませんが、ファミリーカーが必ずしも大きい車でなければならないわけではありません。
夫婦2人に子ども1人なら、軽自動車やコンパクトカーでも十分にファミリーカーとして使えますし、逆に子どもが3人いる、祖父母と同居していて家族の人数が多い場合は、必然的にミニバンを選ぶことになります。
このように子どもの人数や祖父母を含めた家族構成や、どんなシーンで使うかといった用途によって、最適な車は異なるのです。
失敗しない!ファミリーカーを買うときの3つのポイント
車は多くの人がローンを使って購入する大きな買い物であり、あとで「失敗した」と思ってもすぐに買い替えることはできません。
ファミリーカー選びに失敗しないために、購入前に知っておきたいポイントをご紹介します。
①「今」よりも「将来」のことを見据えよう
家族がいると、どうしても「現在」のライフスタイルに合わせて買い物をしがちです。
良い例が家電で、洗濯機や冷蔵庫は今の家族の人数に合わせて購入すると、将来子どもが増えたときなどに容量が小さくなってしまい、買い替えるケースも珍しくありません。
車の購入も同様で、子どもが増えるかどうか、成長しても対応できるか、高齢の親と同居するようになっても対応できるかといった、将来を見据えての車選びが必要になります。
②安全装備については詳しく知っておこう
大切な家族を乗せて走る車なので、安全装備は非常に重要な要素です。
購入を検討している車種にはどんな安全装備が搭載されているのか、自分や家族に必要な装備はどのようなものか、十分に理解しておく必要があります。
また、安全装備の技術は日進月歩の世界なので、少し予算を上乗せするだけでより充実した装備の車を購入できることがあります。安全装備について事前にリサーチをしたうえで車選びをするようにしてください。
ミニバンの安全な車をランキング形式で紹介!
③利便性と機能性は実物でチェック
欲しい車に目星を付けたら、ディーラーや中古車販売店に足を運んで、実際の車で使用感を試してみましょう。
スライドドアの操作やシートアレンジ、試乗しての乗り心地や運転のしやすさなど、ネットの情報と実際の使用感が異なることは珍しくないからです。
また、男性が運転しやすくても小柄な女性では運転しにくいこともあります。試乗する際には、運転する可能性がある家族全員で試してみるのもおすすめです。
【タイプ別】おすすめのファミリーカーを紹介!
「家族で使う車」としてファミリーカーを考えると、選択肢はさまざまなものがあります。
ミニバン、SUV、コンパクトカー、軽自動車に分けて、タイプ別にそれぞれ2台ずつファミリーカーとしておすすめの車種を紹介します。
家族の人数が多い家庭におすすめ!ミニバンのファミリーカー
ファミリーカーの定番であるミニバンの魅力は何といっても広々した車内空間と、充実した装備でしょう。
近頃はデザイン性に優れた車種や走行性能に優れたミニバンが登場し、ファミリーカーとして以外の魅力を備えた車が増えています。
ホンダ/ステップワゴン
ステップワゴンの3列目シートには床下収納があり、大きな荷物も収納することができます。また、2015年に登場した現行の車には、「わくわくゲート」というテールゲート(車後部の収納のドア)が採用されているので、荷物の出し入れが楽々行うことができます。
ボディサイズ | 全長:4,690〜4,760、全幅:1,695、全高:1,840〜1,855(mm) |
エンジン | 1,496〜1,993cc |
JC08モード燃費 | 15〜25km/L |
燃料 | レギュラーガソリン |
乗車人数 | 8人 |
価格 | 2,274,000円〜 |
日産/セレナ
7人乗りと8人乗りを自在に切り替えられるシートアレンジ、大人が座っても十分なスペースがある3列目シート、足をかざすだけでドアの開閉が可能なハンズフリーオートスライドドア(※グレードによる)など、ファミリーにうれしい機能が充実したセレナ。
もちろん車内空間も広々としているので、家族でのお出かけに最適な1台です。
ボディサイズ | 全長:4,685~4,770、全幅:1,695~1,735、全高:1,865~1,875 (mm) |
エンジン | 1,997cc |
JC08モード燃費 | 12.6~15.2km/L |
燃料 | レギュラーガソリン |
乗車人数 | 8人 |
価格 | 2,260,000円〜 |
高いデザイン性が人気を集める!SUVのファミリーカー
近年人気のSUVは高いデザイン性と、アウトドアなどでも活躍する走行性の高さが魅力です。
車のデザインにこだわったり、キャンプや釣り、スキー・スノーボードなどアクティブに活用したりするご家族におすすめです。
トヨタ/CH-R
人気のSUVの中でも2018年に最も売れたのがCH-Rです。人気の理由は走行性能と運転のしやすさ。 ママが運転する機会も多いファミリーの場合、「運転のしやすさ」は外せないポイントです。
SUVのなかではコンパクトなサイズなので小回りが利き、道が入り組んだ住宅地でも運転が苦になりません。
ボディサイズ | 全長:4,360、全幅:1,795、全高:1,550~1,565(mm) |
エンジン | 1,196~1,797cc |
JC08モード燃費 | 15.4~30.2km/L |
燃料 | レギュラーガソリン |
乗車人数 | 5人 |
価格 | 2,120,370円~ |
日産/エクストレイル
スキーやスノーボート、キャンプや釣りなど、家族でアクティブな趣味を楽しむことが目的なら、日産のエクストレイルがおすすめです。
積載量も大きく、たくさんの荷物を積み込んで出かけることができ、山道などの悪路での走行性能も抜群。 シートアレンジによって7人まで乗車な可能なので、家族だけでなく、祖父母を伴ったお出かけにも最適でしょう。
ボディサイズ | 全長:4,590、全幅:1,785、全高:1,685~1,770(mm) |
エンジン | 1,995~2,488cc |
JC08モード燃費 | 14.2km/L |
燃料 | レギュラーガソリン |
乗車人数 | 7人 |
価格 | 2,066,000円~ |
小さくても車内は広々!コンパクトカーのファミリーカー
小さいサイズでファミリーカーには適さないと思われがちなコンパクトカーですが、最近のコンパクトカーは車内空間が広い車も多く、子ども一人の家庭なら十分にファミリーカーとして活用が可能です。
スズキ/ソリオ
コンパクトなボディに見えても、車内空間は広々の一言で、全幅は1,625mmもあります。さらに荷物スペースは大開口のうえに床面が低く、荷物の積み下ろしがしやすい作りになっています。
オプションで衝突回避や衝突被害軽減をサポートしてくれる「デュアルカメラブレーキサポート」も搭載可能なので、安全性を重視するならぜひ装着したいところです。
ボディサイズ | 全長:3,710、全幅:1,625、全高:1,745(mm) |
エンジン | 1,242cc |
JC08モード燃費 | 22~27.8km/L |
燃料 | レギュラーガソリン |
乗車人数 | 5人 |
価格 | 1,351,000円~ |
トヨタ/ポルテ
コンパクトカーとしては珍しく、助手席側のドアが大開口のスライドドアになっているので、子どもや年配者の乗り降りも楽に行えます。外観は丸みを帯びた可愛らしいデザインなので、主にママが運転する車にぴったりでしょう。
ボディサイズ | 全長:3,995、全幅:1,695、全高:1,690~1,720(mm) |
エンジン | 1,496cc |
JC08モード燃費 | 16.0~22.2km/L |
燃料 | レギュラーガソリン |
乗車人数 | 5人 |
価格 | 1,693,000円~ |
荷物がたくさん積める大容量の車種も豊富!軽自動車のファミリーカー
大人気のハイト系の軽自動車は普通車顔負けの広さや機能を備えている車がたくさんあります4人までしか乗車できないという制限はありますが、軽自自動車=ファミリーカーに向かないと決めつけずに選択肢の一つとして検討してみてください。
ホンダ/N-BOX
軽自動車なので4人までしか乗車できませんが、4人で使用する限りは十分な車内空間の広さがあります。
生活のスタイルに合わせて変えられるスライドシートもファミリー向きの便利な装備です。
ボディサイズ | 全長:3,395、全幅:1,475、全高:1,790(mm) |
エンジン | 658cc |
JC08モード燃費 | 27km/L |
燃料 | レギュラーガソリン |
乗車人数 | 4人 |
価格 | 1,283,000円~ |
ダイハツ/タント
助手席側がセンターピラーレスになっているので、乗り降りや荷物の出し入れがスムーズに行えます。左右の後部はスライド式のためワンタッチで開閉が可能。
力の弱い高齢者や子どもでも簡単に扱うことができ、利便性も抜群です。
ボディサイズ | 全長3,395、全幅:1,475、全高:1,750(mm) |
エンジン | 658cc |
JC08モード燃費 | 28.0km/L |
燃料 | レギュラーガソリン |
乗車人数 | 4人 |
価格 | 1,130,000円~ |
今、SUVをファミリーカーに選ぶ家庭が多いのはなぜ?
ここ数年のSUVブームもあり、最近ではSUVをファミリーカーに選ぶ家庭が増えてきています。
これはSUVにも3列シートの7~8人乗りの車種が登場したり、ファミリーカーにもデザイン性を求める人が増えたりしていることが影響しています。
また、今は気軽にアウトドアが楽しめるオートキャンプ場がブームになっていることもSUV人気に拍車をかけているのではないでしょうか。
ファミリーカーは中古で買うのが正解?
子どもが生まれたり、成長したり、祖父母との同居を始めるなど、時間の経過とともに車に求める条件が変わっていくのがファミリーの特徴です。
新車で購入して何年も乗り続けるのもいいですが、中古車をお得に購入して、使用条件が変わったタイミングで買い替えていくのも一つの手ではないでしょうか。
車に求める条件をしっかり洗い出して検討しよう
上記でご紹介したように、ファミリーカーといってもさまざまな選択肢があります。 大きければいいわけではなく、ご家族ごとに求める条件が異なるはずです。
ご家族にとって譲れない条件、必要のない条件をしっかり洗い出して、理想の1台を探してください。
- Supervised by norico編集長 村田創
-
中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!