



国産車と輸入車(外車)の違いとは?多角的に比較しながらメリット・デメリットを解説
目次
国産車と輸入車の違い

国産車とは、日本国内のメーカー(トヨタ、ホンダ、日産など)が製造・販売している車のことです。日本国内の工場で造られている車が多く、日本人の生活や道路事情に合うよう設計されています。
一方、輸入車は海外の自動車メーカー(メルセデス・ベンツ、BMW、アウディなど)の車で、基本的に海外で製造され、その後に輸入販売されます。「欧州車」や「アメ車」と呼ばれる車などが該当します。
車両価格と維持費で比較
ここでは、コスト面で国産車と輸入車を比較します。どちらのほうが安いか見てみましょう。
車両価格の違い
同じようなスペックの車で比較すると、一般に車両価格は輸入車のほうが高い傾向があります。
これは、輸入車のほうが輸送コストや関税がかかり、さらに近年は為替相場(円安)の影響も強く受けているからです。
維持費の違い
ここでは、スペックの近い国産車(トヨタ プリウス)と輸入車(BMW 1シリーズ)で、購入後2年間(24ヶ月)乗り続けた場合の維持費を比較します。
※年間走行距離10,000km、レギュラーガソリン178円/Lとして計算。
※計算に使用した燃料消費率は新車時のカタログ燃費であり、グレード・駆動方式・車両重量などにより異なる。
※燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値。使用環境(気象・渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用等)に応じて燃料消費率は異なる。
※自動車税は2022年4月1日以降に購入したとして計算。
※自動車保険は35歳以上、14等級、全車車両保険価格以外は同条件にて見積もり。
※車検点検料金はガリバーの車検サービスを利用した場合の目安費用。保安基準不適合箇所やその他不具合箇所等交換作業工賃や部品代は含まれておりません。
※オイル交換を6ヶ月に1回5,000円、バッテリー交換を2年で50,000円、タイヤ交換を4年に1回50,000円行ったとして計算。
※ハイブリッド車のバッテリーは、駆動用が5〜8年ほど、補機では3〜4年ほどで交換が必要。バッテリー交換費は、年で割り込んだ費用。
※上記はあくまで参考値となります。詳しくは車販売店でお見積りの際にご確認ください。
上記の例のように、維持費も全体的に輸入車のほうが高い傾向があります。
特に差が大きいのは、ガソリン代や車検も含めた整備費用です。ガソリン代は、ハイブリッド車の多い国産車のほうが一歩リードしています。また、輸入車はハイオク指定車も多いです。整備費用に関しては、輸入車は輸入部品を多く使い、整備拠点も少ないので高くなりがちです。
任意保険料は車種や運転する人の条件によって異なり、一概に「輸入車が高い」とはいえません。
税金も車種によって差があります。今回比較したプリウスと1シリーズは排気量も車両重量も同レベルですが、環境性能に優れたプリウスは自動車重量税が少額です。なお、輸入車はハイパワーで車重も重い車が比較的多いです。
メンテナンス性・故障対応の違い
国産車は昔から「故障が少ない」といわれており、いざ不具合が生じても整備拠点が近くにあることが多く、整備もある程度スムーズに行えます。一方、輸入車は地域によって整備拠点が少なく、国産車と比べて整備に日数・費用がかかることも多々あります。
輸入車の故障頻度は、昔と比べて改善されています。ただし、輸入車は日本のストップ&ゴーの多い道路環境、高温多湿な自然環境を想定して造られている訳ではありません。そのため国産車よりは「故障が多い」といわれています。
性能や乗り心地、安全性で比較
ここでは、国産車と輸入車の走行性能や乗り心地の違いについてまとめました。安全性については、ともに日進月歩の勢いで進化しています。
走行性能・エンジンパワーの違い
国産車は、街乗りや燃費を意識して設計された車が多く、パワーより使い勝手を重視している傾向があります。これは、道幅が狭く信号の多い日本の道路環境や、燃費を気にする日本人のニーズを踏まえて開発が行われているからです。
一方、輸入車は加速力や高速走行時の安定性に優れ、国産車よりもハイパワーな車が多いです。特に、ドイツ車はアウトバーン(速度無制限区間)での走行を前提に設計されているため、足回りがしっかりしており、長距離ドライブでも疲れにくい傾向があります。
乗り心地・静音性の違い
国産車は日本の道路環境を考慮して設計されており、全体的に低速走行時の乗り心地が滑らかです。振動が少なく、室内も静かで快適に過ごせる工夫が施されています。
輸入車も、近年では静穏性や快適性が向上しています。前述のように、特に長距離ドライブに強味を持つ車が多いです。ただし、国産車と比べてスポーティな走りをする車も多く、乗り心地が硬めだったり、路面の凹凸を拾いやすかったりすることもあります。
安全性能・アシスト機能の違い
予防安全性能や運転支援機能は、国産車も輸入車も非常に高いレベルにあるといえます。
国産車では、トヨタの「Toyota Safety Sense」やスバルの「アイサイト」など、予防安全性能や各種運転支援機能をパッケージ化して標準装備するモデルが多くなっています。また、日産の「プロパイロット」のように、自動運転レベル2に該当する技術を搭載した車もあります。
一方、輸入車も安全性能や運転支援機能の進歩が目覚ましいです。
特に、メルセデス・ベンツやボルボは「安全性に対する信頼度が非常に高い」といわれています。また、テスラはドライバーの能動的な監視が必要ですが、ステアリング操作、車線変更、駐車などの操作を正確に実行する機能を持つ車を販売しています。
ブランド力やデザイン、所有満足度で比較
国産車は主に信頼性や実用性の点で、輸入車は主にステータス感やデザイン性、走行性の点で魅力があります。
国産車は信頼性と実用性のバランスが魅力
前述の通り、国産車は故障が少なく、かつ実用性の高い車が多いです。また、飽きのこないデザインや操作性の高さも魅力で「長期間にわたって乗りやすい車」といえます。
輸入車に比べてコストも抑えめで、各メーカーのアフターサポートも充実しているので、コスト面・心理面ともに安心感があります。
輸入車はステータス感やデザイン性・走行性の高さが魅力
輸入車は「ステータス感」が一つの魅力といえます。たとえば、メルセデス・ベンツやBMW、アウディなどは「高級車の代表」「憧れの車」として語られ、他の車でも「国産車とは一味違う」と感じられることが多いです。
デザインは曲線美の際立った車やユニークな形・色合いの車が多く、多くの国産車と比べて存在感を放っています。また、スポーティな走りで「乗って楽しい」と感じられるのも特徴で、こうした点も所有者の満足度を高める要因となっています。
結局どっちがいい?選び方のポイント
ここまでご紹介したように、国産車と輸入車にはそれぞれの魅力が存在します。ここでは、国産車と相性が良い人、輸入車と相性が良い人をそれぞれ解説します。
こんな人は国産車向き
以下のような人は、国産車との相性が良いでしょう。
- コストや実用性を重視したい
- 毎月の維持費や不具合による急な出費が心配
- 通勤・買い物・送迎など日常使いが中心
- 初めて車を買う/車にあまり詳しくない
国産車は、輸入車に比べると低コストで実用性の優れた車が多いです。車自体の個性より「移動の足」としての機能性を求める人には、国産車が向いているでしょう。
「デザインのユニークさにもこだわりたい」という人は、以下の記事を参考にしてください。
こんな人は輸入車向き
以下のような人は、輸入車との相性が良いでしょう。
- 車にステータス感を求めたい
- デザインやブランドにこだわりがある
- コストよりも「個性」「好み」を重視したい
- 運転の楽しさを追求したい
- 高速走行や長距離移動が多い
輸入車は、コストや実用性より「ステータス感」「車としての個性」「自分の思い・好みの体現」を重視する人におすすめです。また、高速道路や郊外での走行が多い人に関しても、輸入車の走行性能の高さが何かと助かるでしょう。
車選びのポイント
車選びでは「国産車か輸入車か」以前に予算や用途を考えることが大切です。以下のポイントを考慮し、自分に合った一台を見つけるようにしましょう。
- 予算(車両価格+維持費)に無理がないか
- 使うシーン(用途や乗せる人)に合ったサイズ感か
- 使うシーンに合った機能性を有しているか
- 整備や修理の手間・コストに不安はないか
- 自分がその車に長く乗る将来が想像できるか
車は高い買い物で、維持費もかかるのでコストの計算は非常に重要です。ただし「予算内なら何でも良い」という話でもなく、「車として使いやすいか」「気持ちの面でも納得できるか」が本当に満足度の高いカーライフにつながります。
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現在は、装備の充実により新車時価格が日に日に高くなっています。
お金を少しでも節約するのであれば、中古車がおすすめです。特に、輸入車は国産車と比べて中古での価格が落ちやすいため、高年式車でも割安価格で購入できることが少なくありません。
中古車を探す場合は、できれば規模の大きいお店を利用してください。中古車の価格・状態は一台ずつ異なり、取扱台数が多いお店ほど希望条件に合う車と出会える確率も高まります。
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