シフトレバーのない車が増えている理由と今後消える装備は?

シフトレバーのない車

シフトレバーのない車が増加中

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最近、「シフトレバーのない車」が増えています。シフトレバーがないといっても、車からシフト機能がなくなっている訳ではありません。「従来のノブ付きシフトレバーがない」という意味です。

今年11月28日に発売された日産の新型セレナもその一つ。セレナに今回搭載されたのは横並びのスイッチ式シフトで、インターネット上では「スタイリッシュ」「誤操作を起こしそう」など様々な反応がありました。

シフトレバーがない車種の例

従来のシフトレバーに代わって採用されているのは、ダイヤル式やスイッチ式(ボタン式)のシフトです。

①ダイヤル式

スバル「ソルテラ」

スバル「ソルテラ」のシフト

※スバル「ソルテラ」

ダイヤル式シフトはジャガーやランドローバーなどの高級車メーカーで採用されていたものの、最近はこれらのメーカーで採用されなくなっています。一方で、国産車では電気自動車のスバル「ソルテラ」と、その姉妹車トヨタ「bZ4X」に搭載されています。また一部車種を対象にした社外品のダイヤル式シフトも販売されています。

【ダイヤル式シフトの主な車種】

  • トヨタ「bz4x」(※詳細画像はこちら
  • スバル「ソルテラ」
  • ジープ「グランドチェロキー」

<関連記事>スバル「ソルテラ」試乗記で新型EVの走りと内外装を確認

②スイッチ式(ボタン式)

ホンダ「ステップワゴンスパーダ」

ホンダ「ステップワゴンスパーダ」のシフト

※ホンダ「ステップワゴンスパーダ(e:HEVモデル)」

スイッチ式シフトは「ボタン式」「プッシュ式」ともいわれ、指でスイッチを押して操作します。日本メーカーでは、ホンダが新型車のハイブリッドモデルを中心に縦型のスイッチ式シフトを採用しています。また冒頭で紹介した日産の新型セレナは、横並びのシフトが採用されたことで注目を集めました。

外車メーカーでは、BMWが近年モデルチェンジした車種に採用しています。

【スイッチ式シフトの主な車種】

  • ホンダ「ステップワゴン エアー/スパーダ」
  • ホンダ「CR-V」(※詳細画像はこちら
  • ホンダ「アコード」(※詳細画像はこちら
  • ホンダ「シビック」
  • ホンダ「Honda e」
  • 日産「セレナ」
  • BMW「3シリーズ」
  • BMW「7シリーズ」
  • ジャガー「I-PACE」

<関連記事>ホンダ「ステップワゴンスパーダ」の新旧モデル比較 

③ジョイスティック式

日産「アリア」

日産「アリア」のシフト

※日産「アリア」

ジョイスティックとは、棒(スティック)を傾けて方向入力などの操作を行うものです。動かしても自動で元の位置に戻るのが特徴で、2003年に登場した2代目プリウスで注目を集めました。

スティック部分の形は様々で、例えば日産はパソコンのマウスのような手で握りやすい形を採用しています。

【ジョイスティック式シフトの主な車種】

  • 日産「アリア」
  • 日産「エクストレイル」(※詳細画像はこちら
  • 日産「ノート」(※詳細画像はこちら
  • 日産「サクラ」(※詳細画像はこちら
  • トヨタ「アクア」(※詳細画像はこちら
  • 三菱「アウトランダーPHEV」(※詳細画像はこちら
  • 三菱「eKクロスEV」(※詳細画像はこちら

<関連記事>電気自動車対決!日産「アリア」とトヨタ「bZ4X」を比較

シフトレバーのない車が増えている理由と課題

従来のシフトレバーは車の操作感を味わうことができ、また感覚的に操作しやすいです。しかし技術的にシフトノブを使う必要がなくなった現在、デザインの自由度を求めてシフトノブを採用しない車種が増えています。

シンプルなシフトでデザイン性の向上を目指す

新型車を中心にシフトレバーを搭載しなくなっているのは、主にデザイン性の向上が目的と考えられます。従来のシフトレバーはスペースを広く確保しなければならず、存在感があります。

またノブ式のシフトレバーが車に古臭さを与えることも否めません。 スイッチ式やダイヤル式は省スペースで、デザイン性の自由度も高まります。

利便性や安全性では課題もあり

外観がスタイリッシュになる一方で、スイッチ式/ダイヤル式シフトでの誤操作を心配する声も多いです。一部のユーザーからは「慣れるまでに時間がかかった」「シフトレバーの方が使いやすい」といった声もあり、使いやすさや安全性の懸念が今後の課題になりそうです。

なお日産セレナの場合、こうした誤操作を防ぐため、特定条件ではボタン操作のみの切り替えを拒否するよう設定されています。

今後消えそうな他の装備

ホンダ「Honda e」

※ホンダ「e」

シフトレバーの他にも、今後消えていくであろう装備は多くあります。今回はその一部をご紹介します。

ドアミラー(サイドミラー)

すでにドアミラーのない車種が国産車でも存在します。ホンダの電気自動車「Honda e」です。Honda eはドアミラーの代わりにカメラを装備しており、斜め後方部分を車内のモニターで確認します。

ドアミラーがなくなり、ボディからの飛び出し部分を短くできれば狭い道の通行や車同士のすれ違いにも便利でしょう。

<関連記事>脱炭素社会へ!おすすめのEV&PHEV5選

メーターディスプレイ

メーターディスプレイには速度や残りの燃料など様々な情報が表示されています。しかし最近は一部の情報をヘッドアップディスプレイで表示する車種が増えてきました。今後はその汎用性がさらに広がり、従来のメーターディスプレイも不要になるでしょう。

ブレーキペダル

自動ブレーキの装備が当たり前になっている現在、その精度が上がればブレーキペダルも必要なくなると考えられます。まだしばらくは残る装備でしょうが、自動運転技術の確立によって消えていく可能性が高いです。

エンジン

「車の心臓部」といわれていたエンジンですが、電気自動車の心臓はモーターです。脱炭素社会の実現に向けて、世界はいよいよガソリン車やディーゼル車を廃止する方向に向かっています。

今はまだ日本でもエンジン搭載車が大多数を占めていますが、数十年後にはエンジンを搭載した車がなくなるでしょう。

車選びは操作のしやすさも重要

電気自動車の普及に伴い、今後は車の装備がますますシンプルになっていくでしょう。デザイン性の高さも重要ですが、車は日々使うものなので運転のしやすさも重要です。

ガリバーでは、車の性能などを比較し、お客様におすすめ車種をご紹介します。「トヨタとホンダの車はどっちの方が運転しやすい?」「本当におすすめなのはどっちの車?」など、お気軽にご相談ください。

セレナのカタログ情報

日産,セレナ
現行モデル
令和4年12月(2022年12月)〜現在
新車時価格
276.9万円〜479.8万円

セレナの在庫が現在805件あります

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221616 編集部

世の中の自動車ニュースとは一味違う視点でスローニュースを発信。編集部員はクルマ初心者からクルマをこよなく愛するマニアまで幅広いメンバーで構成。全国のガリバーで売れている中古車や車のスタッフレポートなど、生の情報をお届け中。