2021年 安全な車ランキング【SUV編】

自動車ニュース / ガリバー

2021.4.27

2021年 安全な車ランキング【SUV編】

SUV

安全なクルマ ランキング2021

※安全装備には作動条件や限界があります。機能を過信せず、安全運転を心がけましょう。

安全なSUVを選ぶポイント

SUVは、激戦人気カテゴリーということもあり、安全装備も日々進化している。
トヨタやレクサスの自動ブレーキは、ほとんどのモデルで昼夜の歩行者と昼間の自転車検知が可能になった。
ヘルプネットの装備も進んでいる。
事故時に専門オペレーターに自動通報し、救急車などの手配をしてくれる機能だ。

SUV編でも、安全性能面でトヨタ車がやや他車を上回る結果となった。
ただ、トヨタは車種により微妙に機能が異なるで、しっかり確認したい。
安全性でトヨタやレクサスに匹敵する、マツダのCX-30とMX-30も要チェックだ。

今回は2021年現在、SUVの安全な車を5選、ランキング形式でお伝えする。

BEST.1

トヨタC-HR

トヨタ C-HR

トヨタC-HRは、2016年デビューとすでにモデル末期になっている。
そのため、予防安全装備に関しては、やや物足りない状態が続いていた。
しかし、2020年8月の改良で、このカテゴリーでトップクラスの予防安全装備を得ている。

自動ブレーキは、昼夜の歩行者と昼間の自転車を検知できる。
この部分は、他のトヨタ・レクサス車のSUVと同じだ。
加えてC-HRは、右左折時の歩行者と右折時の対向車にも対応している。

さらに、「緊急時操舵支援機能」も追加された。
レクサスISにも採用されている最新の安全装備であり、トヨタでは国内初採用の機能だ。

「緊急時操舵支援機能」は、システムが以下を満たすと判断した際、車線内で操舵をアシストしてくれる。

  • 自車線内の歩行者と衝突する可能性が高い
  • 自車線内に回避するための十分なスペースがある
  • ドライバーが回避操舵を行った

システムが衝突を回避しながら、車両安定性確保と車線逸脱抑制をサポートする。

その他の主な全車標準装備機能は以下の通りだ。

  • 衝突安全装備(サイド&カーテンエアバッグ)
  • 事故時などに自動通報し救急車などの手配をしてくれる(ヘルプネット)

ただ、多くの安全装備はオプション設定だ。コンパクトクラスのSUVの特徴ともいえる。
たとえば車線変更時に頼りになる後側方車両接近警報(BSM)という機能がある。
これは上級グレードのGで標準装備、それ以外はオプションもしくは装備不可になっている。

他にも、グレードによってオプションもしくは装備不可な機能がある。

  • 誤発信の抑制(インテリジェントクリアランスソナー)
  • 後退時に左右から接近する車両を検知し、自動ブレーキを作動(リヤクロストラフィックオートブレーキ)

これらのオプション選択必須装備をフルで装備すれば、非常に高い予防安全性能をもつSUVといえる。

BEST.2

トヨタヤリスクロス

トヨタ ヤリスクロス

トヨタ ヤリスクロスは、コンパクトカーのヤリスをベースにしたモデルである。
ヤリスは、高い予防安全装備を得たコンパクトカーだ。
ヤリスクロスも同様に、高水準の安全性を備えている。

自動ブレーキは、昼夜の歩行者と昼間の自転車、右左折時の歩行者と対向する車両にも対応可能だ。
実際に多い事故パターンに対応しているので、より衝突リスクを軽減してくれる。

ヤリスクロスには、「緊急時操舵支援機能」が装備されていない。
これが前述のC-HRとの機能差といえる。

運転支援機能では、全車速前走車追従式クルーズコントロールが装備されている。
アクセルを操作しなくても、クルマが自動でスピードを保つ機能だ。
ヤリスクロスなら、渋滞時もシステムが追従走行してくれる。(ヤリスは渋滞時不可)
高速道路での疲労も大幅に軽減することが可能だ。

優れた予防安全装備を得ているヤリスクロスだが、ガソリン車のX Bパッケージは注意が必要である。
トヨタの予防安全装備パッケージ「トヨタセーフティセンス」が装備されていないだけでなく、オプションでも選択できないからだ。
安全性を第一にクルマを選ぶなら、X Bパッケージは購入を控えるべきだろう。

機能によって、標準装備/オプション/装備不可となる点も確認しておきたい。

機能名 標準装備 オプション 装備不可
サイド&カーテンエアバッグ 全グレード × ×
パノラミックビューモニター × 全グレード ×
後側方車両接近警報(BSM) × 装備不可以外のグレード 一部グレード
後側方車両接近警報&自動ブレーキ

他のトヨタ車と同様、オプション設定が多い点が少々残念である。

BEST.3

レクサスRX

レクサス RX

ベスト3以下は、ほぼ同じレベルの安全性能をもっている。
そのため順位付けは、より多くの安全装備を標準装備化しているか否かで判断した。
オプション設定だと予防安全装備を装着しないで走行するドライバーが一定数存在する。
そうしたグレードがたくさん走れば、安全とは言いにくいからだ。

ベスト3に選ばれたのは、レクサスRXだ。
500万円を超える高級SUVであり、予防安全装備は充実している。

RXの予防安全装備パッケージは「レクサスセーフティシステム+」という。
自動ブレーキは、昼夜の歩行者と昼間の自転車に対応可能だ。
この機能はトヨタと同水準である。

RXは、同じレクサスのNXやUXよりも優れているところがある。
以下の2つの機能が全車標準装備化されている点だ。

  • 後側方車両接近警報(BSM)
  • 後退時車両接近警報&自動ブレーキ(パーキングサポートブレーキ)

そのため、RXはどのグレードを選んでも高い安全性能を得ている。
NXやUXは、オプションを選択することで、予防安全装備がRXと同等レベルになる。

RXには、パノラミックビューモニターという装備がある。
カメラ映像を、クルマを上空から見たような映像に変換することで、死角を無くす機能だ。
RXの全8グレード中、4グレードで標準装備、その他のグレードはオプション設定となっている。

また、ブレードスキャンアダプティブハイビームシステムをオプションで用意。
夜間遠方にいる歩行者をいち早く照らし、衝突リスクを軽減する機能だ。
照射エリアと遮光エリアをきめ細かく調整することで、遠方の歩行者や路肩、標識などをより早く認知できる配光を実現した。

BEST.4

マツダCX-30/MX-30

マツダ CX-30/MX-30

マツダCX-30とMX-30は、姉妹車関係にある。
プラットフォームなど基本骨格を共通化したモデルのため、予防安全装備なども共通化されている。
予防安全装備の標準装備化が進んでおり、どのグレードも安心して乗れるのが特徴だ。

全車標準装備の自動ブレーキは、昼夜の歩行者と昼間の自転車に対応している。
他の予防安全装備も、安心の全車標準装備だ。

  • 後側方車両接近警報
  • 後退時車両接近警報
  • 車線逸脱支援
  • 誤発進抑制機能
  • マツダエマージェンシーコール
  • エアバッグが展開するような衝突事故時、オペレーターに自動通報し救急車の手配などを行う機能

上記の後側方車両接近警報は、ベスト1としたトヨタC-HRではオプションの機能だ。
コンパクトSUVのなかで、CX-30とMX-30はかなり充実した全車標準装備を誇る。

ただ、以下は一部グレードで装着不可、その他のグレードでは、標準装備化になっている。

  • 車両を俯瞰から見た映像に置き換えてモニターに映し、死角を無くす(360°ビューモニター)
  • 左右前方の死角から接近する車両を検知し注意を促す(前側方接近車両検知警報(FCTA))

BEST.5

トヨタハリアー/RAV4

トヨタ ハリアー/RAV4

トヨタ ハリアーとRAV4は、プラットフォーム(車台)などの基本骨格部分を共用した姉妹車だ。
そのため、全車標準装備である予防安全装備パッケージ「トヨタセーフティセンス」もほぼ同じ機能となっている。

自動ブレーキは、昼夜の歩行者と昼間の自転車を検知可能だ。
車線維持機能(レーントレーシングアシスト)も標準装備化している。

他の予防安全装備は、車種とグレードによって微妙に異なるため注意が必要だ。

機能名 標準装備 オプション 装備不可
後側方車両接近警報(BSM) オプション以外のグレード 一部グレード ×
後退時車両接近警報&自動ブレーキ(パーキングサポートブレーキ)
パノラミックビューモニター【ハリアー】 × 2グレード オプション以外のグレード
パノラミックビューモニター【RAV4】 3グレード 1グレード 2グレード
  • パノラミックビューモニター…クルマを俯瞰から見た映像に変換し、死角を無くす機能。

また、ハリアーにはアダプティブハイビームシステム(AHS)がほぼ標準装備されている。
LEDヘッドライトの配光範囲を細やかに制御してくれる機能だ。
従来のハイビームは周囲を明るく照らすことで、歩行者などは発見しやすくなるが、同時に他車に不快な眩しさを与えていた。
これがAHSの導入により、先行車や対向車に光が当たる部分は自動的に遮光できるようになった。
ハイビームの欠点を補いつつ、安全を確保することが可能になったのだ。
ただし、E-Four エレガンスのみオートマチックハイビーム(自動でハイビーム、ロービームの切り替えを行う機能)を搭載しているので注意が必要だ。

衝突面安全面では、全車サイド&カーテンエアバッグに加え、ニーエアバッグも標準装備化しているので安心だ。

まとめ

自動ブレーキ装着車が初めて登場して以来、トヨタの予防安全装備パッケージ「トヨタセーフティセンス」は他メーカーより大幅に遅れていた。
しかし、今やトヨタセーフティセンスの機能は、完全に他メーカーを1歩リードしている。
これはSUVを含め他のカテゴリーでも言えることだ。
日々の進化によって、コンパクトSUVのC-HRは、昼夜の歩行者と昼間の自転車だけでなく、右左折時の歩行者と対向車まで検知、衝突回避被害軽減が可能となった。
こうした機能は、一部の高級輸入車並だ。

ただ、同じトヨタセーフティセンスでも、車種やグレードによって内容が異なるため、購入時にはしっかりと機能を確認する必要がある。
また、トヨタ車はオプションも多い。
高い予防安全性能を得たい場合、オプション装備を忘れずに選択したい。

トヨタ車に匹敵する安全性能を誇るレクサスや、予防安全装備の標準装備化が進みどのグレードも安心して乗れるマツダもおすすめだ。

なお、ぶつからないクルマで話題になったスバルの「アイサイト」は、夜間の歩行者は検知できず、ヘルプネットも、今のところ非対応だ。
そのため、今回のランキングでは選外となった。

安全装備比較表

  • …全車標準装備
  • …一部標準装備または一部オプション
  • ×…標準装備なし
トヨタC-HR トヨタヤリスクロス レクサスRX マツダCX-30/MX-30 トヨタハリアー トヨタRAV4
対車両自動ブレーキ

歩行者検知式自動ブレーキ

ブレーキ踏み間違い衝突防止アシスト

サイドエアバック

カーテンエアバッグ

車線逸脱警報

車線維持支援

後側方車両検知警報

一部
グレード
装着不可

一部
グレード
装着不可

一部
グレード
装着不可

後退時後方車両接近警報

一部
グレード
装着不可

一部
グレード
装着不可

一部
グレード
装着不可

オートマチックハイビーム

一部
グレード
装着不可

※安全装備の詳細は各車メーカー公式サイトをご確認ください。

その他のボディタイプ別安全なクルマランキング

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ライター紹介

クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員