この記事の目次 CONTENTS
子育て家族のクルマの選び方
見落としがちな「安く乗れる」という点
ファミリーだからこそ乗り換え前提で
レジャーにオススメのミニバン
オススメ① アルファード/ヴェルファイア
オススメ② ステップワゴンスパーダ
レジャーにオススメのSUV
オススメ③ フォレスター
オススメ④ アウトランダー
レジャーにオススメな軽自動車
オススメ⑤ ウェイク

子育て家族のクルマの選び方

子どもが生まれてから中学生くらいまでの間は、家族で出掛けることも多いもの。
また、子供関連の付き合いでクルマを出すこともあるからこそ、「ファミリー用のクルマ」「子育て家族向けのクルマ」が1台あると便利です。

しかし「家族のためのクルマ」「子育て家族向けのクルマ」とはどんなものでしょうか。具体的には、以下の4つを満たすクルマをおすすめしています。

・家計を圧迫しないよう、「安く乗れるクルマ」であること
・家族全員に加え、荷物などを載せる+αの空間があること
・その家族の「お出かけ先」にあった性能やサイズであること
・万が一の時のために、安全装備が充実していること

見落としがちな「安く乗れる」という点

子育ては何かとお金がかかるので、「クルマにかけるお金は抑えたい」という声をよく聞きます。そのため「安いクルマが欲しい」とおっしゃる方がいるのですが、負担を抑える方法は他にもあるのです。

それが「安く乗る」という考え方。
「買う時の値段 - 手放す時の売却値段」の差額が小さいものを選ぶのがオススメです。具体的には、以下のいずれかを満たすクルマを選ぶと良いでしょう。

・「買う時の値段」が安い
・「手放す時の売却価格」が高い

ファミリーだからこそ乗り換え前提で

「クルマを手放す時の値段なんて、何回も買い替えられる人の話でしょ」と思われるかもしれません。しかしライフスタイルの変化が激しい子育て世代の場合は、乗り換えの方が、結果として便利でお得になるのです。

例えば子どもが小さいうちは、あまり大きいクルマは不要です。それよりも、荷物を持っていても開けやすいスライドドアや、小さい子どもでも乗り降りしやすい低いフロアが重視されます。
しかし子どもが小学生になるとお出掛けの機会も増え、また子どもの友だちも乗ることが増えるため、大きなクルマが必要に。しかしそれも、受験や部活が忙しくなるまでの話。

クルマは10年以上乗れるものなのに対し、その間に、家族にとって必要なクルマは大きく変わってきます。ずっと大きなクルマでは燃費も悪く、税金も高くなってしまい不経済に。かといって、ずっと小さいクルマでは不自由です。

だからこそ、子育て家族こそ乗り換え前提で「安く乗れるクルマ」を選ぶ必要があるのです。

レジャーにオススメのミニバン

ミニバンの魅力は、何と言ってもその大きなボディサイズ。そのため自転車やキャンプ道具、スノーボードなどレジャーに必要な荷物も載せることもできますし、車中泊も可能です。

他方で、走行性能があまり高くないことが多いので、舗装されていない道や雨道・雪道を走るのは得意ではありません。そのため「テーマパークに行く」「遠方に住む、祖父母に会いに行く」など、オンロードのレジャーにオススメです。

オススメ① アルファード/ヴェルファイア

・値段は高いが、リセールバリューが高いので高く売れる
・シートにより7人または8人乗りで荷物も燃せやすい
・車中泊もでき、自転車などレジャーグッズも積める
・新車であれば安全装備も充実している

押し出しの強いフェイズ、ラグジュアリーな内装で人気のトヨタ「アルファード」と「ヴェルファイア」。顔つき、グレード設定とそれに伴う価格設定などは異なるものの、基本的には同じクルマです。

ミニバンとしては価格も高く、また人気があるだけに値引き交渉も難しいです。ただし人気があるということは、売る時も高く買い取ってもらえるということ。それだけに、リセールバリューを意識して、人気のあるグレードやオプションを選ぶようにしましょう。

オススメ② ステップワゴンスパーダ

・アルファードなどより元の価格もリーズナブル
・ハイブリッド車に関してはリセールバリューも高い
・シートにより7人または8人乗りで荷物も載せやすい
・車中泊もでき、自転車などレジャーグッズも積める
・早くからホンダセンシングを搭載しており、中古でも安全性能高め

ホンダの主力ミニバンであるステップワゴン。こちらも人気車種ですが、アルファード/ヴェルファイアに比べると値頃感があります。また、特にハイブリッド車は人気がありリセールバリューも高いので、手放す時も高値で買い取ってもらえることが見込めます。

またアルファード/ヴェルファイアとの大きな差別化ポイントが安全性能。新車ではあまり大差がなくなってきた今日ですが、ステップワゴンスパーダなら中古車でも一定水準以上の安全性能を標準装備していることが多いです。

レジャーにオススメのSUV

ミニバンと併せて、家族のレジャーに便利なのがSUV。

スポーティーな外見や軽快な走行性能から最近は世界的に人気で、新型SUVも次々と発表されています。

もともとは荒れた道を走るようなオフロードSUVが多かったですが、最近は街中など舗装された道を走るのが得意なオンロードSUVも増えてきています。用途に合わせて選べるのも嬉しいポイントでしょう。

オススメ③ フォレスター

・新車の値段はSUVとしては標準的な200万円台後半から
・中古車価格も高いが、手放した時の売却価格も高め
・ミニバンほどではないが、コンパクトカーよりは広め
・滑りやすい道、荒れた道も走りこなす実力派
・先代モデルでも「アイサイト」を標準装備しており中古でも安全性能高め

雪や雨で濡れた滑りやすい路面でも安定感があり、視界も開けているため非常に運転しやすいのがスバルの「フォレスター」。そのためスキーヤースノーボードなどのウィンタースポーツはもちろん、水たまりなどもある山中でのキャンプ、雨が降った後の高速など、レジャーシーンでも抜群の力を発揮してくれます。

またスバルは、その先進安全装備である「アイサイト」をいち早く標準装備したメーカー。そのため中古車でもハイレベルな先進安全装備が付いているのも子育て家族にオススメの理由です。

オススメ④ アウトランダー

・PHEVでも400万円台と、性能を考えると圧倒的に安い
・あまり人気がない三菱ブランドもあり、中古車も性能の割には激安
・3列シートも設定できる広さなので、荷物も積みやすい
・山道などは得意ではないが、雨道や雪道などちょっとした悪路の対応は抜群
・2012年以降のモデルなら自動ブレーキも搭載されており安全性も良好

三菱「アウトランダー」は、コンセントで充電できるPHEV(プラグインハイブリッド)とガソリン車の両方が用意されているSUVです。高性能なプラグインハイブリッドの新車が400万円台で買えるというのもリーズナブルですが、中古車も非常に安いのが魅力です。

「新車で400万円台」というと高く聞こえるかもしれませんが、プラグインハイブリッドなので燃料費が大きく抑えられます。1日に60km程度の走行なら、ほとんどガソリンを使わない生活も可能なほどです。

(※3列シートが設定できるのはガソリン車のみ、PHEV車は航続距離への影響などを考え設定不可。ただしボディサイズは同じです)

レジャーにオススメな軽自動車

維持費が抑えられ、運転しやすいサイズ感で人気の軽自動車。

しかし、こと家族でのレジャーについては「軽自動車ではちょっと心もとない」「普通の軽じゃ荷物が載せきれない」というイメージを持っている人も多いです。

しかし最近人気の「ハイト系」や「スーパーハイト系」と呼ばれる背の高いクルマなら、荷物をそれなりに載せることができるのです。また最近の軽自動車は、コンパクトカー以上に安全装備が充実しているのも重要なポイントです。

オススメ⑤ ウェイク

・新車で130万円台から購入できる手頃な値段
・好みが分かれやすい値段ということもあり、中古車はライバルより安め
・大人4人が乗っても充分スペースがある車内空間
・乗る人数が少なければ、自転車やサーフボードも積める積載量
・安全性能も充実しており、中古車でも現行モデルなら不安はない

軽自動車の中でも目を引くデザインのダイハツ「ウェイク」。好き嫌いが分かれるクルマではあるものの、レジャーでも使える軽自動車としては非常に使い勝手がいい一台です。

ただし背が高いクルマなので、横風に弱いところはマイナスポイント。また軽自動車という制約からエンジンも小さいので、あくまで「荷物が多いお出かけ用」と捉えると良いでしょう。