この記事の目次 CONTENTS
もっと個性的なコンパクトカーに乗りたい!
まさに質実剛健!総合力の高さが魅力のフォルクスワーゲン ポロ
スタイリッシュさでは群を抜く「ルノー ルーテシア」

ライター紹介

クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

高い人気を誇るコンパクトカーだが、より個性的なコンパクトカーに乗りたいというニーズもあるだろう。
そんな人にオススメなのが、輸入コンパクトカーだ。
中古車であれば、個性的でオシャレなコンパクトカーがお手頃な価格で手に入る。
この記事では150万円以下で購入できる、おすすめの輸入コンパクトカーを紹介する。

もっと個性的なコンパクトカーに乗りたい!

ハイブリッドシステムを搭載し、どのモデルも世界トップレベルの優れた燃費性能を誇る、国産コンパクトカー。
トヨタ アクアや日産ノート、ホンダ フィットなどは、大ヒットモデルで良く売れている。
Bセグメントと呼ばれるクラスのコンパクトカーだ。

これらの国産コンパクトカーが売れれば売れるほど、没個性化していくのも事実。
「他の人とは違った個性的でオシャレなコンパクトカーに乗りたい!」と、思う人が増えてくるも当然のこと。
そこで、注目したのが輸入コンパクトカーだ。
輸入車はメルセデス・ベンツやBMWといった、比較的大きめのモデルが多く、Bセグメントのコンパクトカーは意外に少ない。
しかし注目度は高く、オリジナリティのあるオシャレなデザインのモデルが多い。
また、走行性能にも優れている。

中古輸入コンパクトカーは、意外なほどリーズナブル!

「輸入車は高価なのでは? 」というイメージを持っている人は、多いのではないだろうか。
実際、新車となると、国産コンパクトカーより少し高めの価格設定となっている。
ところが中古車になると、意外なほどお買い得感がある価格設定になってきているのだ。
「このクルマがこの価格?」と驚くような、コストパフォーマンスを誇っている。

そこで、他人とはひと味違うオシャレなコンパクトカーに乗りたい、と考えている人におすすめの輸入中古車を紹介しよう。
価格は、お手頃な150万円以下で設定している。

まさに質実剛健!総合力の高さが魅力のフォルクスワーゲン ポロ

まず、Bセグメント輸入コンパクトカーの王道といえるのが「フォルクスワーゲン ポロ」だ。
狙い目は、先代モデルとなる5代目ポロになる。

2014年8月のマイナーチェンジ後のモデルがおすすめ

5代目ポロは、2009年にデビューした。
1.2L、もしくは1.4Lのダウンサイジングターボエンジンを搭載したモデルだ。
後期の1.2Lターボ車は、22.2㎞/Lという優れた低燃費性能を誇る。

ポロ

5代目ポロの中でも特におすすすめなのが、2014年8月のマイナーチェンジ後のモデル。
マイナーチェンジで、ミリ波レーダーを使った追突被害軽減ブレーキが装備されている。
このミリ波レーダーにより前走車追従式のクルーズコントロールも装着され、高速道路での移動での疲労が、大幅に軽減可能となっている。

国産コンパクトカーとは一線を画するポロの走行性能

走行性能は、クラストップといえるポロ。
2014年のマイナーチェンジ後のモデルは、乗り心地や操縦安定性が一段と向上している。
先代モデルとはいえ、非常に高いレベルにあり、国産コンパクトカーとは雲泥の差といえるほどだ。

デザインについては、良くも悪くもエモーショナルな部分がないが、一方でカチっとした精緻感がある。
そのため、先代モデルながら古さを感じさせず、高級感があるのも特徴。
ちょっと上品なコンパクトカーという印象だ。

主に長距離移動が多い、運転を楽しみたい人にピッタリの1台。
粗探しが難しいくらい、完成度が高い。
ただ、唯一のマイナス要因は、使用燃料がハイオクガソリンになることだ。
燃費が良くても、燃料費が高くなる。
これはポロだけでなく、輸入車ほぼすべてにあてはまる。

中古車なら2015年式が狙い目

ポロの中古車相場は、2015年式で80~140万円程度。
2016年式で100~150万円程度だ。

2015年式でのおすすめは、1.4Lターボエンジンを搭載したブルーGT。
新車価格で280万円以上の価格だったグレードだ。
2015年式だと、まだ130万円以上する車両が多いが、それでも新車価格の半額以下となっている。
ブルーGTは、当時の上級グレードに位置しており、装備もよい。

ポロ ブルーGT

予算重視なら、コンフォートラインアップグレードパッケージがよい。
前走車追従式クルーズコントロールやリヤビューカメラ、パドルシフト、アルミホイール、自動防眩ルームミラー等が標準装備で、装備が充実しているためだ。

ポロの場合、ディーラー系中古車が多いが、少々高めの価格設定であるケースが多い。
より安価に探したいのであれば、一般的な中古車店を中心に探すといいだろう。

スタイリッシュさでは群を抜く「ルノー ルーテシア」

そして、小さいボディながら圧倒的なスタイリッシュさで、とにかく目立つのがフランスのルノーが送り出したルーテシアだ。

オーナーのセンスの良さを感じさせる、デザインが魅力

ルーテシアは、2013年9月に登場した。
ルーテシア最大の魅力ともいえるのが、そのデザインだ。

ボディは、主に滑らかな曲線を中心にデザインされている。
単に滑らかなだけでなく、ボディパネルはかなり張りの強い面で構成されており、小さなルーテシアに力強さを与えている。
やや張り出したリヤフェンダーまわりのデザインは、なかなかスポーティだ。
力強さを感じさせつつも、なぜかほっとするような愛らしさがある点も特徴のひとつ。
ちょっと小粋な相棒、そんなクルマだ。
どこにでもある普通の路上に止めただけでも、その周辺が華やかになる。
オーナーのセンスの良さを感じさせる1台だ。

ルーテシア

乗り心地は、しっとりとした上質なもの。
常にフラットな状態を保ち、ゆったりとした乗り味だ。
長時間乗っていても疲労が少ないシートなどもあり、コンパクトカーながらロングツーリングも十分に楽しめる。

搭載されるエンジンは、1.2Lターボが中心。
1.6Lターボを搭載したルノー・スポールと呼ばれるスポーツグレードも設定されている。
また、MTモデル用に0.9Lターボも用意されていた。

中古車流通量が少ないので、探すのに一苦労するルーテシア

ルーテシアは、中古車の流通量が非常に少ないモデルである。
好みの色やグレード、装備など細かく決めてしまうと、ほとんど見つからないかもしれないので、ある程度の妥協が必要だ。

予算150万円となると、ターゲットになるのは2015年式。
やや価格の幅が広いのが難点だが、特別仕様車を除けばおすすめのグレードはインテンスだ。
17インチホイール、オートエアコン、レザー調コンビシートなど装備がよい。
シンプルな装備でよいというのであれば、エントリーグレードであるゼンでも十分だ。

ターゲットになるのは、2014~2015年式。
やや走行距離が多めでもよいというのであれば、200psという大パワーを誇るルノー・スポールという選択もよい。
ディーラー系中古車店以外で、グレードがゼンであれば100万円を切る車両も見つけることができる。

ルノー・スポール

ルーテシアは、中古車価格の幅が広い。
そのため、走行距離や年式だけでなく装備もしっかりチェックしたい。
ナビやバックカメラ、ETCのような高価な装備がついているかどうかをしっかりと確認して購入しよう。