「BMWのセダンって、どんな車種があるんだろう?」「走りを楽しめるクルマが欲しいけれど、どれを選ぶと良いんだろう?」BMW好きやクルママニアでないと、自分が思い描くクルマにたどり着くまでもなかなか難しいもの。

そこで今回は、BMWのセダンに絞って、どんなモデルがあるのか、それぞれにどんな特徴や購入のポイントがあるのかをまとめてご紹介したい。

この記事の目次 CONTENTS
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BMWセダンの特徴
エンジンの選択肢が多く、扱いやすい3シリーズ
世界標準のBMW5シリーズ
BMWのフラグシップ 7シリーズ
ぴったりのセダンを選ぶには

BMWセダンの特徴

現在のラインナップでは、BMWのセダンは大きく分けて「3シリーズ」「5シリーズ」「7シリーズ」。これに、Mシリーズというハイパフォーマンスモデルが加わる。

「3シリーズ」「5シリーズ」「7シリーズ」はそれぞれボディサイズも異なり、ブランドにおけるポジションも異なる。当然、ドライブフィールや装備なども異なるが、他方で「駆け抜ける歓び」というBMWのスローガンを体現するクルマが多いという点は共通している。

エンジンの選択肢が多く、扱いやすい3シリーズ

BMWのセダンとして最もよく見かけるのが、3シリーズ。この3シリーズの歴史は古く、デビューは1975年。以来、BMWの中核を担うモデルとして、初心者から熱狂的なファンまで幅広く取り込んできた。

現行モデルである6代目は2012年に発売、当初はガソリンエンジンだけだったが、すぐにクリーンディーゼルとハイブリッドモデルも続々投入した。日本独自の交通事情や駐車場事情に対応するため、ETC対応車載器内蔵ルームミラーを搭載し、全幅1800mmという日本仕様で販売。BMWセダンの中で最も使いやすいサイズのクルマといえる。とはいっても全長は現行モデルで4627mmあるので、車内は大人が5人座っても充分に寛げるから心配ない。

現行の3シリーズは、1.5L直列3気筒DOHCガソリン、2.0L直列4気筒DOHCガソリン、2.0L直列4気筒DOHCディーゼル、3.0L直列6気筒DOHCガソリンの4種類を展開しており、好みによって選択できる。燃費も3シリーズは優秀。カタログスペック(JC08)で3.0Lの340i が13.5km/Lが最低値。2.0Lディーゼルモデルの320d の21.4km/Lが最高値だ。

また、先行車との車間維持はもちろん、渋滞時などには停止から再発進までサポートするアクティブクルーズコントロールが標準装備。長距離動などではドライバーの負担を大幅に軽減してくれる。

コスト面でもかなり優秀

BMWらしいドライビングプレジャーを持っていながら、本体価格が新車で431万円〜とコストパフォーマンスは抜群。サイズ感や装備も日本向けにチューンされており、「BMWは初めて」という人から「BMWの走りを目一杯楽しみたい」という人までオススメできる、使いやすくも奥深い一台と言える。

現行モデルに限ってみても、2012年から発売されている人気車種なので、、中古車流通も多い。新車でもお手頃だが、状態のいいクルマを安価で購入することも十分可能だ。

スポーツタイプにチューンしたM3

BMWらしい走りをもっとと楽しみたいという人におすすめしたいのが、BMWのモータースポーツ関連研究開発子会社のBMW Mが3シリーズをベースに開発したのが、M3。M3の第4世代から、セダンタイプのM3が出現している。ノーマルの3シリーズと同じエクステリアを持ちながら、M3クーペと同じV型8気筒エンジンが搭載された。現行モデルは2014年発売の第5世代で、この世代からは4ドアセダン型のみが発売となっている。

現行モデルには、3リットル直列6気筒Mツインパワーターボエンジンが搭載され、7,600 rpm と550 Nmという、高回転とパワーという2つの長所を引き出している。最高出力431psを誇り、0 - 100 km/hまでの加速も4.1秒と、スポーツセダンとしてのチューンナップが施されている。

世界標準のBMW5シリーズ

3シリーズより一つ車格が上の5シリーズ。こちらももちろんセダンの展開がある。

3シリーズが日本向けなら、5シリーズはまさに世界標準。現行型は、2017年2月に日本に導入され、初代であるから数えて7代目となる。全長4,945mm全幅1,870mmというボディサイズは中型乗用車に分類されるが、日本では十分に大型セダン。しかし、世界に目を向ければ5シリーズこそBMWの主力車種だ。

モデルチェンジしたばかりの先進性も自慢

現行5シリーズセダンのパワーユニットは、2.0リッターの4気筒ガソリンターボが2種類と、2.0リッター4気筒ターボディーゼル、3.0リッター6気筒ターボ、そして、PHV 仕様の2.0リッターの4気筒ガソリンターボから選択できる。

特筆すべきはPHV。BMWにPHVが導入された最初のモデルが、この5シリーズだ。その最高出力は252psと530iに搭載された2.0リッター4気筒ガソリンターボに匹敵。最大トルクは42.8kgmとディーゼルエンジンを超えている。

モデルチェンジされたばかりということもあり、最新の安全装備が搭載されているのもこの5シリーズの特徴。車格が上のクルマなので、アクティブクルーズコントロールなど、3シリーズにも搭載されている技術は当然装備されている。最新の5シリーズなら、それに加えて安全運転とドライバーの負担を軽減する、部分自動運転システムが装備されている。

新車での割引はあまり期待できない

現行モデルが発売されたのは、日本では2017年2月。まだ発売したばかりのモデルであるため、新車での価格交渉はあまり期待できないだろう。また中古でも、現行モデルの流通量はかなり少ない。そのため中古車を扱っているお店の中でも、幅広いネットワークを持つ大手に行ってみることをおすすめしたい。

とはいえ、「635万円からという価格展開の新車は予算オーバー」という人も多いだろう。そんな人には、先代に当たる6代目も検討してみることをおすすめする。「ひとつ前のモデル」になった6代目は、それだけで価格相場が下がっている。高年式モデルがお得に買えるタイミングでもあるため、チェックしてみてほしい。

高性能プレミアムスポーツセダンM5

この5シリーズにも、3シリーズ同様にチューンナップモデル「M5」が用意されている。最新モデルは第6世代となり、初めて搭載された4輪駆動システム「M xDrive」を採用。あらゆる路面状況に応じて優れたトラクション性能を発揮する。

パワーユニットは4.4リッターV型8気筒ツインターボガソリンエンジン。新開発のターボチャージャーを搭載し、最高出力608PS、最大トルク76.5kgmを誇る。5シリーズをベースにしているとはいえ、専用に開発されたエンジンやパーツを備えたM5の走りは5シリーズとは全く別物だ。

BMWのフラグシップ 7シリーズ

7シリーズは、BMWの最大級の大きさを誇る高級サルーン。最も安価なモデルでも1,000万円以上。全長は5100mm、全幅も1900mmという堂々たる大きさ。インテリアももちろん充実している。3mを超えるホイールベースが生み出す居住性に、高級レザーのリヤシート。まさに、BMWを代表するフラッグシップモデルだ。

全てに於いて最高級のパワーユニット

2015年より販売されている現行型7シリーズに用意されたパワーユニットは、直列6気筒、V型8気筒、V型12気筒の3種類のガソリンエンジンンと、直列6気筒ディーゼルターボ、そして、PHV直列4気筒エンジンである。特に注目なのが、直列6気筒エンジンと、V型12気筒エンジンの2つ。

3リッター直列6気筒ターボエンジンは「シルキーシックス」と呼ばれるBMW伝統のエンジン。パワーはもちろんのこと、滑らかさ、静粛性、俊敏性、そして、官能的なエキゾーストノート。現代の内燃機関における最高傑作と言えるエンジンだ。

またもう一つの注目エンジンである6.6リッターV12エンジンは610ps/81.6kgmという驚愕のパワーを誇り、それが0-100km/h加速3.9秒という数字を叩き出す。1550rpmの低回転でも81.6kgmもの最大トルクを発生させるため、普段使いではアクセルをほとんど踏みこむこと無くクルージングできる。

高級セダン、7シリーズ

7シリーズはBMWがその時代に持っていた技術のすべてを注ぎ込んだフラッグシップ。ゆえに、新車価格も1,093万円〜と、なかなか手の出しにくいモデルであることは間違いない。これだけの大型車だと日本では使いにくいことも多いので、価格がネックになる場合は5シリーズの上級グレードも併せて検討してみてもいいだろう。

「それでも7シリーズを」という人は、中古車も視野に入れてはどうだろうか。現行モデルは2015年発売なので、今年でちょうど3年目。初回の車検の前に手放す人が出てくるタイミングなので、思いがけず状態が良いクルマが中古車価格で見つかる可能性も充分あるだろう。

ぴったりのセダンを選ぶには

今回は、BMWセダンを紹介してきた。新車価格も400万円台から1,000万円を超えるものまでバリエーションが豊かになっている。新車での購入ももちろんだが、同じ予算であれば中古車も見ることで、「3シリーズの代わりに5シリーズ」「同じ7シリーズでもより上級グレード」と選べる幅が広がっていく。選択肢の一つとして中古車の検討も良いだろう。