この記事の目次 CONTENTS
レジャー、通勤、生活の足などメインとなる使い方を明確に
通勤メインなら、ロールーフ系軽自動車
子供や高齢者の送迎なら、スーパーハイト系軽自動車
キャンプやウインタースポーツならSUV
5人以上の乗員を頻繁に乗せるならミニバン
使い方を明確にすると、購入すべきクルマが見えてくる

ライター紹介

クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

レジャー、通勤、生活の足などメインとなる使い方を明確に

中古車を購入する際、まず決めたいのが予算だ。
予算が決まったら、次に具体的にどんなシーンでクルマを使うのか、イメージしてみると良い。
レジャーがメインなのか、通勤がメインなのかで、選びたいボディタイプは大きく変わる。

通勤メインなら、ロールーフ系軽自動車

たとえば主に通勤で利用するのに、流行りだからといって中型SUVを買ったとしよう。
「流行りのクルマを買った」という満足度は高いが、通勤に求められる燃費の良さや車両価格の安さといった要素は満たしていない。
これでは、無駄にお金を使っていることになる。
通勤がメインなら、燃費がよく、購入価格が安いロールーフ系の軽自動車がおすすめだ。

子供や高齢者の送迎なら、スーパーハイト系軽自動車

子供や高齢者の送迎が多いなら、乗り降りが便利なスーパーハイト系軽自動車がよい。
背が高くてスライドドアがあるので、高齢者から子供まで乗り降りがしやすい。
スライドドアはスーパーの狭い駐車場などで子供がドアを開けた時に、うっかり隣のクルマにぶつけて傷をつけるようなこともない。
基本的に軽自動車は燃費がよく、税金も安価なので、ランニングコスト面でも有利だ。

キャンプやウインタースポーツならSUV

キャンプやウインタースポーツを楽しむ人には、SUVがおすすめだ。
4WDを選択すれば、未舗装路や雪道など、荒れて路面や滑りやすい道も苦にならない。
また、荷室も広いモデルが多いので、たくさんの荷物が載せられる。

目的地までロングドライブとなるケースが多いのであれば、燃費も重要。
ハイブリッドやディーゼルといったパワーユニットを搭載したモデルなら、ロングドライブ時のガソリン代も低減できる。

なお、基本的にSUVの中でも、FF(前輪駆動)モデルはおすすめしない。
ただ、コンパクトSUVは例外だ。
着座位置が高いため、見晴らしがよくて乗り降りがしやすいので、「一般的なコンパクトカーでは物足りない」「より運転がしやすい方がよい」といった人に合う。
高齢者で中・大型クラスは乗っていたが、運転しやすいコンパクトカーにダウンサイジングしたいという人にもおすすめだ。
コンパクトSUVは、ボディサイズは小さいものの、大きく見えるので見栄えもよい。

5人以上の乗員を頻繁に乗せるならミニバン

サッカーや野球などで子供たちの送迎をする人や家族+祖父・祖母との移動など、5人以上を頻繁にクルマに乗せることがあるなら、ミニバンという選択になる。

ミニバンの中でも、特に5ナンバーミニバン以上がよい。
コンパクトミニバンという選択肢もあるが、あまりおすすめしない。
3列目シートは、短距離&短時間の移動に向く。
長い時間乗るのは、非常に無理のある広さだからだ。

「より快適に」というのであれば、大型ミニバンもよい。
3列目シートを収納し、2列目シートを最後端まで下げれば、広大でラグジュアリーな空間でゆったりとした移動が可能だ。
最近では、室内の広さを求めて、大型セダンから大型ミニバンへ顧客が流れている。

注意したいのは、滅多に3列目シートを使わない人だ。
こうなると、無駄に大きなボディを走らせていることになる。
ミニバンは大きく重い。しかも空気抵抗も大きいので、燃費が悪い。
3列目シートを使わないのであれば、ランニングコストも高くなり、無駄が多くなる。

使い方を明確にすると、購入すべきクルマが見えてくる

このように、どのような用途で使うのかをイメージしてみると、購入すべきボディタイプが明確になる。
中古車購入時は使い方をしっかりとシミュレーションして、どのようなクルマを購入するのか、イメージしてから探すと、失敗のない中古車選びが可能となる。