日産ルークス vs スズキ スペーシア徹底比較!スーパーハイト系の最新&人気車

自動車ニュース / ガリバー

2020.8.21

日産ルークス vs スズキ スペーシア徹底比較!スーパーハイト系の最新&人気車

※本記事内に安全装備への言及がありますが、安全装備には作動条件や限界があります。機能を過信せず、安全運転を心がけましょう。

日産ルークス vs スズキ スペーシア徹底比較!スーパーハイト系の最新&人気車

今や軽自動車は、新車販売の約4割を占めるほどの人気だ。
中でも、スーパーハイト系と呼ばれるクラスの人気は特に高い。
全高は1,700mm台後半で非常に背が高く、両側スライドドアを備えていて利便性が高いのが特徴だ。
今回は、そんなスーパーハイト系の最新モデルである日産ルークスと、根強い人気のスズキ スペーシアを燃費性能、価格、デザイン、車内空間、安全装備、走行性能などさまざまな角度から比較した。

この記事の目次 CONTENTS
ルークスの特徴
スペーシアの特徴
1.燃費比較
2.価格比較
3.購入時の値引き術
4.デザイン比較
5.室内空間と使い勝手
6.安全装備の比較
7.走行性能の比較
8.リセールバリュー比較
9.まとめ・総合評価

日産ルークスの歴史は、少し複雑だ。
初代の登場は、2009年。
スズキからOEM供給されたパレットだった。
その後、「デイズ ルークス」と車名を変更したモデルが2014年に登場する。
このモデルが2代目だ。
そして、2020年3月に登場したのが3代目。
3代目では、車名からデイズの名が外されルークスに変更されている。

3代目ルークス

この記事では、2020年3月登場の新型ルークスを、3代目と表記する。

一方、スズキ スペーシアは、2017年にフルモデルチェンジした現行モデルが2代目となる。
2020年1~6月の販売台数ランキングではN-BOXに続き2位に入った人気車だ。
しかし、初代は販売面で非常に苦戦した。
そのため2代目は、初代の売れなかった理由を徹底研究したうえで開発されている。

2代目スペーシア

ルークスの特徴

先代となる2代目デイズ ルークスは、日産と三菱の軽自動車に関する合弁会社NMKVによるモデルだ。
日産が企画、三菱が開発・生産を担当している。
そのため、やや三菱色が強いのが特徴だ。
一方、3代目は日産が企画・開発、三菱が生産を担当した。
これにより、日産色の強いモデルへと変更されている。

3代目ルークス

3代目の大きな特徴は、クラスを超えた装備や質感だ。
顧客の満足度を重視し、今まで軽自動車には搭載されてこなかったような最新装備を惜しみなく投入した。
また、インテリアの質感も一気に高めている。
これはスーパーハイト系軽自動車が、軽自動車の従来の使われ方である「生活の足」「セカンドカー」的な立ち位置ではなく、ファーストカーとして使われていると判断したからだ。

なお、3代目には基準車とハイウェイスターの2つのデザインのほか、より高級感を求める顧客向けにオーテックと呼ばれるカスタムモデルも用意されている。

スペーシアの特徴

2代目スペーシアは、初代が苦戦した理由を徹底研究して出来上がったモデルだ。
初代が苦戦した理由は、カスタムのデザインが迫力不足だったこと。
そして、全高がライバル車よりやや低く小さく見えたことだった。

そこで2代目では、全高を50mm高くし、カスタムのデザインをより迫力あるものとした。
また、スズキのもつマイルドハイブリッドシステムも投入。
クラストップとなる30.0㎞/Lを達成した。

2代目スペーシア

1.燃費比較

ルークスの評価は3.5点
スペーシアの評価は4.5点

スズキの軽量化技術により、スペーシアの圧勝!

ルークス、スペーシアともに、マイルドハイブリッド仕様だ。

2代目デイズ ルークスは三菱製のエンジンだったが、3代目は日産製BR06型の660㏄に変更された。
自然吸気エンジンの燃費は、27.2km/L(JC08モード)。
ターボエンジンは、22.6㎞/Lとなっている。

対するスペーシアの燃費は、自然吸気エンジンが30.0㎞/L(JC08モード)。
ターボエンジンを搭載したスペーシア カスタムが25.6㎞/Lだ。

同じマイルドハイブリッドシステムを使っているものの、燃費値ではスペーシアがルークスを圧倒している。

ルークスのエンジン
スペーシアのエンジン

これは、主に車重の影響だ。
ルークスの車重は940~970㎏程度。
スペーシアは、850~900㎏程度となっている。
70~90㎏ほど、スペーシアが軽量なのだ。

軽自動車は排気量が小さいため、車重が燃費に与える影響は大きい。
この燃費値の差は、スズキが燃費にこだわって軽量化技術を磨いてきた結果ともいえる。

2.価格比較

ルークスの評価は3.5点
スペーシアの評価は3.5点

高めの価格設定となったルークスだが、価格差なりの装備差

ルークスの最上級グレードは、ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディションで1,932,700円。
スペーシアは、カスタムXSターボが1,820,500円だ。
ルークスの方が約11万円、高く設定されている。

装備で大きな差になっているのは、ルークスに搭載されているプロパイロットとSOSコールだ。
プロパイロットは、高速道路などで車線を認識し車線維持するもの。
全車速で、先行車に追従する。
ストップ&スタートも操作は簡単だ。

SOSコールは、エアバッグが展開するような事故が起きた時、クルマが自動で専門のコールセンターに自動通報。
ドライバーの状況を確認後、救急車や警察などに通報してくれる安全装備だ。

さらに、ルークスは「インテリジェント FCW(前方衝突予測警報)」も、軽自動車として初搭載している。
これは、2台前の車両を検知して急な減速などで自車の回避操作が必要と判断した場合に、警報によってドライバーに注意を促す機能だ。

こうしたドライバー支援機能は、スペーシアには装備されていない。
また、ルークスにはニーエアバッグも用意されているが、スペーシアには設定がない。

価格が高いルークスだが、上級グレードではこうした差があり、価格差なりの装備がプラスされている。

エントリーグレード系では、プロパイロットやSOSコールなどは省かれるが、歩行者検知式自動ブレーキは標準装備されている。
価格はスペーシアよりルークスの方が高めではあるが、装備としては価格に見合うものといえる。

3.購入時の値引き術

ルークスの評価は3点
スペーシアの評価は4点

ルークスは新型車ながら、新型コロナの影響で値引きの期待大!

やや復調傾向とはいえ、新車販売はまだまだ低迷している。
顧客の奪い合い状態になっていて、上手に商談すれば新型車でも値引きが期待できる状況だ。

通常ならルークスは2020年3月に発売されたばかりの新型車なので、しばらくの間は値引きゼロベースが基本。
しかし、全世界的に販売が低迷している今、日産としては値引きしてでも販売台数を増やしたいところなのだ。
一方スペーシアは、2020年1~6月の販売台数ではタントをわずかに上回り2位と好調。
1位のN-BOXとの差は非常に大きいが、なんとか2位の座を死守したいという状況になっている。
つまりルークス、スペーシアとも買い手が有利。
しっかりと値引き交渉すれば、一定の値引きが引き出せる可能性が高い。

ルークスについては、まずライバル車であるスペーシアやホンダ N-BOX、ダイハツ タントなどの見積りを先に取っておき、競合させたい。
競合させることで、ライバル車に顧客を取られたくない心理が働き、値引き交渉にも応じてくれるだろう。
ただ、新型車なので、すぐに大幅値引きとはいかない。
長期間商談し、ジリジリと値引き額を引き上げていく作戦がよい。

スペーシアも同様に、ルークスやN-BOX、タントと競合させることが基本。
スペーシアの場合、そろそろマイナーチェンジ時期にあたる。
「そろそろマイナーチェンジするなら値引きしてほしい」と、ダイレクトに値引きをお願いしてみてもよい。
「値引きしてくれないのなら、ライバル車を買う」くらいのスタンスでのぞむとよいだろう。

また、今は未使用車※も多く流通している。
※初度登録された車両で、かつ使用または運行に供されていない中古車

未使用車は、メーカーやディーラーの都合で届出(登録)しただけの車両のことで、ほとんど新車コンディションだが、一度届出してしまうと中古車扱いになる。当然、価格も新車より安い設定になっている。
自分の望んでいるグレードや色、装備などに合致する車両があれば、積極的に選びたい。

4.デザイン比較

ルークスの評価は4点
スペーシアの評価は3点

目指す方向性が異なるが、飽きのこないデザインが印象的なルークス

ルークスには、基準車の他に他社のカスタムに相当するハイウェイスターがある。
また、さらに個性的なモデルを求める顧客向けに、基準車をベースにより上質で個性的に仕上げたカスタマイズモデル、オーテックも設定されている。
これら合計3つのタイプから、好みのデザインを選べる。

ルークスが目指したのは、「品があり凛とした軽スーパーハイトワゴン」だ。
基準車は、キリッとしたツリ目のヘッドライトを装備。
日産のデザインアイコンである、太めのフレームのVモーショングリルが、力強さをアピールする。

ルークスのフロントフェイス

売れ筋のハイウェイスターは、さらに大きなVモーショングリルを装備。
フロントフェイスを大きく見せ、迫力あるフォルムとなっている。
より細くシャープになったヘッドライトも、睨みの効いたフェイスを演出。
このクラスの売れるデザイン要素を、品良くまとめている。

インテリアは、室内をよりワイドに感じさせる水平基調のデザインを採用。

ルークスのインテリア

エアコンは静電タッチパネルで、高級感をアピールする。
ただ、走行中はやや操作しづらい。
センターコンソール上部に設置された9インチのモニターは設置場所が高いため、視認性がよい。
全般に質が高く、軽自動車の平均を超えている。

対するスペーシアの外観は、初代の反省点を生かし、大きな顔でまとめられている。
基準車は、クリっと大きく丸みのあるヘッドライトで可愛らしさを表現。
カスタムは、初代のモデル末期にフロントフェイスデザインを大変更したカスタムZ似の迫力系だ。

スペーシアのフロントフェイス

このカスタムZは、価格を下げたこともあり、モデル末期ながらよく売れた。
その成功例を上手く引き継いだデザインといえる。

インテリアは、スーツケースをモチーフにしたデザインが採用されていることもあり、かなり個性的だ。
造形にこだわった結果だろうが、色々な要素を詰め込み過ぎた感があり、ややゴチャゴチャして見える。

スペーシアのインテリア

ルークスとスペーシアのデザインは、方向性が異なる。
ルークスは、正統派で品がある。
スペーシアは、とにかくオリジナリティあるデザインを追求している。
好みの問題もあるが、ルークスの方が飽きのこないデザインに感じられる。

5.室内空間と使い勝手

ルークスの評価は4点
スペーシアの評価は3.5点

最後発のルークスが一枚上手

スーパーハイト系の軽自動車は、非常に人気が高く、激戦クラスとなっている。
そのため、各社フルモデルチェンジするたびに、室内の広さなどはクラストップレベルのスペックとしてくるケースが多い。

今回、最後発となるルークスも同様に、クラストップレベルの広さを目指して開発された。
室内の広さに直結する指標であるホイールベースは、ルークスが2,495mmでスペーシアが2,460mm。
これにより、室内スペースの広さはルークスがやや上回っている。

後席の広さや荷室スペースも同様だ。
後席のスライド量は320mmで、クラストップレベル。
使い勝手面でも、スライドドアの開口幅も大幅に広げられ、394mmとなった。
この数値もクラストップレベルだ。

ルークスの後席
スペーシアの後席
ルークスの荷室
スペーシアの荷室

6.安全装備の比較

ルークスの評価は4.5点
スペーシアの評価は3点

クラスを超えた安全性能を誇るルークス

歩行者検知式自動ブレーキなどの安全装備は、日々進化している。
最後発となるルークスは、当然ながら最新技術が満載だ。
特に今回搭載されたプロパイロットとSOSコールは、軽自動車の枠を超えた装備といえる。

プロパイロットは、同一車線内を維持しながら先行車に全車速で追従走行できる機能。
高速道路などで、ドライバーの疲労軽減に寄与する。
SOSコールは、エアバッグが展開するような衝撃を受けた場合、専門のオペレーターがドライバーに連絡し、ドライバーが意識を失っている場合などに、救急車や警察などに通報してくれるシステムだ。
これは従来、一部の高級車にしか装備されていなかった。

ルークスとスペーシアの安全装備面の違いは、大きい。
ルークスには車線逸脱防止支援機能があるが、スペーシアは警報のみだ。
ルークスはニーエアバッグが標準装備だが、スペーシアには設定がない。
また、スペーシアには全車速追従式のクルーズコントロールもない。
もちろん、SOSコールの用意もない。

開発時期が大きく異なるため、安全装備面ではルークスの圧勝だ。

7.走行性能の比較

ルークスの評価は4点
スペーシアの評価は3点

静粛性、乗り心地ともに、ルークスが優位

ルークスのエンジン出力は、自然吸気が52ps&60Nm、ターボエンジンが64ps&100Nmとなっている。
スペーシアは自然吸気エンジンが52ps&60Nm、ターボエンジンが64ps&98Nmだ。
ほぼ同等の出力だが、加速力という点ではややスペーシアが勝る。
これは、70~90㎏ほどスペーシアの車重が軽いことが要因。
軽量化技術により、燃費や加速性能ではスペーシアが一歩秀でている。
ただ、燃費や加速性能以外では、やはりルークスが優位だ。

乗り心地面は、両車ともにやや硬めとなっている。
そもそもスーパーハイト系は、一般的に背が高く幅が狭いため、非常にバランスが悪い。
横風に弱く、絶えずクルマがフラフラする。
重心が高いので、バランスを失うとカーブでは横転の危険性も高い。
そのため、硬めのサスペンションで車体を安定させてバランスをとることが多い。
ルークスも硬めの乗り心地ではあるものの、その中に意外なほどしなやかさがある。
大きめの凸凹も、意外とそつなくこなす。
一方、スペーシアはやや突き上げ感を感じる。

操縦安定性も、ルークスが勝る。
ルークスはプラットホーム(車台)が重い。
ただ、その重さが結果的に低重心化効果をもたらしており、フラフラ感の少なさではこのクラスナンバー1レベルといえる。
カーブでのクルマの傾きも適度に抑えられていて、揺れ戻しも少なく、安定して走れる。
スペーシアは、街中速度ではそれほど気になるところはないが、速度を上げるとボディが揺さぶられる感覚が大きくなっていく。

ルークスの運転席
スペーシアの運転席

静粛性も、ルークスが優位。
街中でのルークスの静粛性は、クラストップレベルだ。
高速巡行になるとエンジンの回転が高回転域になって少々賑やかに感じるが、もう少しエンジンの回転数を下げることができれば静粛性はさらに増すだろう。

8.リセールバリュー比較

ルークスの評価は4点
スペーシアの評価は4点

人気スーパーハイト系なので、両車とも高値維持

軽自動車は人気があるため、総じてリセールバリューが高い。
中でも、スーパーハイト系はより高値傾向となっている。
ルークスは新型車なのでこれから相場が決まってくるが、やはり先代のデイズ ルークスと同等レベルの高値維持になるだろう。
しばらくの間は新型車効果もあり、通常より高めを維持すると予想できる。

対するスペーシアは、マイナーチェンジを控えている。
マイナーチェンジしてしまうと、マイナーチェンジ前のモデルは価格が下がる。
売却を考えているのであれば、マイナーチェンジ前のタイミングがおすすめだ。
リセールバリューそのものは、デイズ ルークスとほぼ同等。
大きな差はないだろう。

リセールバリューが高値になるのは、ルークスではハイウェイスター、スペーシアはカスタムだ。
ハイウェイスターやカスタムでは、白または黒のボディカラーがプラス査定になりやすい。
装備では、純正ナビや両側スライドドアなどが高値となる。

9.まとめ・総合評価

ルークスの総合点は30.5点/40点
スペーシアの総合点は28.5点/40点

最後発のルークス強し!スペーシアは、マイナーチェンジに期待

クラストップを目指して開発され、最後発となるルークスが、燃費面以外ではほぼスペーシアに勝る結果となった。
現状のスーパーハイト系では、ルークスの総合力はクラストップレベルだ。

ただ、スペーシアも今後に期待ができる。
運動性能や静粛性などは、マイナーチェンジ時の改良でルークスを上回ることも予想できるからだ。
同じタイミングで王者N-BOXもマイナーチェンジを予定していることもあり、スペーシアは大幅改良して登場する可能性も高い。

車検などで「どうしてもすぐに買わなければならない」というのであれば、ルークスという選択になる。
ただ、まだ買い替えまで時間があるのであれば、スペーシアやN-BOXのマイナーチェンジ後のモデルを確認してからがよいだろう。

ルークス スペーシア
総合得点(40点満点) 30.5点 28.5点
1.燃費 3.5点 4.5点
2.価格 3.5点 3.5点
3.購入時の値引きしやすさ 3点 4点
4.デザイン 4点 3点
5.室内空間と使い勝手 4点 3.5点
6.安全装備 4.5点 3点
7.走行性能 4点 3点
8.リセールバリュー 4点 4点

クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

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