【2023年版】3列シート7人乗りコンパクトカー/コンパクトミニバン一覧とおすすめ

3列シート7人乗りコンパクトカー/コンパクトミニバン一覧とおすすめ

ライター紹介

CAR-TOPICS編集長

村田 創 氏

大学卒業後新車ディーラーにて5年勤務。その後、中古車のガリバーへ入社。車一筋20年以上のベテランが新車から中古車まで幅広く解説します。

2種類の「コンパクト」サイズ

クルマのカテゴリとして「コンパクトカー」という言葉がよく使われますが、実は明確な定義は決まっていません。一般には、以下の2つのどちらかを指すことが多いです。

  • 全長4400mm級未満のクルマ(※軽自動車を除く)
  • 5ナンバー車(全長4700mm以下、全幅1700mm以下、全高2000mm以下、総排気量が2000cc以下)

新車で買える全長4,400㎜未満は全3種類

全長4,400㎜級未満のサイズの3列シート7人乗りは、以下の3種類です。

  • ホンダ「フリード」
  • トヨタ「シエンタ」
  • 日産「NV200バネット(16X-3R)」

モデルチェンジで5ナンバー相当の新車はほぼゼロに

上記の3車種を除いて、2022年1月の時点では4種類の5ナンバー相当車がありました。

  • トヨタ「ヴォクシー」「ノア」
  • ホンダ「ステップワゴン」
  • 日産「セレナ」

しかし上記全ての車種が2022年にフルモデルチェンジし、それぞれボディサイズが大きくなりました。そのため現在はセレナだけが選ぶモデル次第で5ナンバー相当に収まる状態です。
そうは言っても、ヴォクシーとノア、セレナは5ナンバーの規定をわずかに上回る程度のサイズです。極端にサイズが変わった訳ではないので、運転のしやすさに大きな影響はありません。

7人乗りコンパクトカーの特徴、メリット/デメリット

コンパクトカーサイズの7人乗りには、以下のような特徴があります。

  • 大型ミニバンに比べると運転しやすく、低燃費
  • スライドドア、低床フロアでお年寄りや子どもも乗り降りしやすい
  • 7人乗れるので、家族以外の人を急に乗せる時にも安心
  • シートアレンジ次第で自転車など長さがあるものも搭載可能

ただし一口に「7人乗り」といっても、サイズ感によってメリット・デメリットがあります。それぞれの特徴を踏まえ、自分に合ったサイズを選びましょう。

  メリット デメリット
全長4400mm級未満 コンパクトカー感覚で運転できる 3列目は子ども用・非常用
5ナンバー相当 3列目も最大3人座れる広さ 大きいので、後方の視野や駐車場確保にやや課題

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全長4400mm級の全車種解説

全長4400mm級は全3種。それぞれの特徴、サイズ感や相場を解説します。

※新車価格、中古車相場はガリバーが集計し自動車カタログページに掲載しているものです。情報は作成時点のものであり、今後変動する可能性があります。

トヨタ「シエンタ」

シエンタ

  • 新車時価格:195万円~310.8万円
  • 中古車相場:5万円~379.5万円
  • 全長4,260㎜×全幅1,695㎜×全高1,695-1,715㎜

2022年夏にフルモデルチェンジしたシエンタ。7人乗りのコンパクトミニバンはシエンタとホンダの「フリード」しかないので、毎年両者で熾烈な争いが繰り広げられています。

シエンタは小型ミニバンとしての使いやすさを維持するため、全高を除くサイズを先代と変更していません。それでも車内空間は広くなり、快適性を向上させています。またオプションでハンズフリーの電動スライドドアを設置できるようにするなど、子育て世代からのニーズにきちんと応えた装備を準備しています。
燃費性能や安全性能でもフリードと大きく差をつけており、新車で買うなら今はシエンタの方が魅力的でしょう。

<関連記事>トヨタ「シエンタ」VSホンダ「フリード」!買うならどっち?

ホンダ「フリード」

フリード

  • 新車時価格:188万円~297.2万円
  • 中古車相場:7.5万円~295.9万円
  • 全長4,265㎜×全幅1,695㎜×全高1,710~1,735㎜

モデルチェンジでシエンタにリードされているフリード。しかし広さとコスト面ではフリードに軍配が上がります。
フリードは現在モデル末期であり、シエンタに比べて値引き交渉をしやすいです。また室内長が長く、後部座席の快適さという点でもフリードが上回っています。これは燃料タンクを薄型化してフロントシート下付近に設置することで、後部座席や荷室のスペースをより広く確保したためです。

2023年,2024年にはモデルチェンジが噂されています。後に出てくる分だけ新型シエンタを研究して改良してくるはずなので、新型モデルにも期待がかかります。 

<関連記事>ホンダ「フリード」購入ガイド

日産「NV200バネット(16X-3R)」

NV200バネット(16X-3R)

日産「NV200バネット」というモデルは、CMなどで見かける機会も少ないため耳慣れないかもしれません。商用車としても展開されているクルマで、「16X-3R」というグレードは3列シートを備えています。

元々商用車として開発されたので内装などはシンプルですが、2列目や3列シートのきれいに格納することができ、そのスペースに自転車3台でも載せられるほどの荷物スペースを確保することができます。「人よりも荷物を載せることが多い」という人にはおすすめです。

中古で購入できる生産終了モデル

中古まで選択肢を広げると、以下のような生産終了モデルの7人乗りコンパクトカーが視野に入ります。これらも全長は4,400㎜未満です。

キューブキュービック

  • 日産「キューブキュービック」(上記画像)
  • ホンダ「モビリオ」
  • ダイハツ「ブーンルミナス」
  • トヨタ「パッソテッセ」(ブーンルミナスのOEM車)

これらのクルマは2010年前後に生産終了となっているモデルで、在庫はとても少ないです。「希少な7人乗りコンパクトカーが欲しい」という人は、早めに中古車販売店の在庫をチェックした方が良いでしょう。

中古で購入できる7人乗り5ナンバーミニバン

冒頭で紹介したように、2022年は人気のミドルサイズミニバンのモデルチェンジが続き、ボディサイズも大きくなりました。ここではモデルチェンジ前まで5ナンバーサイズだったミニバンをご紹介します。これらは「コンパクトカーサイズ」という印象が弱くなり、どちらかというと「ミニバンの割に小さめ」と感じる人が多いでしょう。

トヨタ「ヴォクシー」

ヴォクシー

※上図:現行ヴォクシー

  • 新車時価格:309万円~396万円
  • 中古車相場:5万円~496万円
  • 先代のサイズ:全長4,695㎜~4,710㎜×全幅1,695㎜~1,735㎜×全高1,825㎜~1,870㎜

先代の3代目ヴォクシーは、選ぶモデル次第で5ナンバー車サイズでした。後述のノアとは姉妹車にあたり、サイズや性能は変わりません。顔つきだけは大きく異なり、ヴォクシーはいわゆる迫力系です。
モデルチェンジを経て走行性能や燃費性能、課題とされてきた安全性能が充実した新型ヴォクシー。しかしながら、実は「モデルチェンジ前の方が、デザインは好きだった」という声も多いです。新旧モデルをよく比較し、中古での購入も検討してみてください。

<関連記事>トヨタ「ヴォクシー」「ノア」はどう進化した?新旧モデル比較

トヨタ「ノア」

ノア

※上図:先代ノア(3代目)

  • 新車時価格:267万円~389万円
  • 中古車相場:5.8万円~489万円
  • 先代のサイズ:全長4,695㎜~4,710㎜×全幅1,695㎜~1,730㎜×全高1,825㎜~1,870㎜

ヴォクシーの姉妹車であるノアは、3代目まではヴォクシーに比べてやや人気の低いクルマでした。しかし先述の通り、サイズや性能はヴォクシーと変わりません。
モデルチェンジしたノアは今までと打って変わって迫力系の顔つきですが、3代目まではおっとり系のやさしい雰囲気をしています。あまり人気が高くないクルマの方が、かえって中古車の相場価格は下がりやすいです。デザインの好みで3代目を選ぶのも良いでしょう。

ホンダ「ステップワゴン」

ステップワゴン

※上図:先代ステップワゴン(5代目)

  • 新車時価格:299.9万円~384.7万円
  • 中古車相場:5万円~484.7万円
  • 先代のサイズ:全長4,690㎜~4,760㎜×全幅1,695㎜×全高1,840㎜~1,855㎜

2022年5月にフルモデルチェンジしたステップワゴンは全長が4,800㎜になり、大きくサイズアップしました。先代の5代目もミドルサイズミニバンの中ではやや大きい方で、3列シートでも足元に充分な余裕があります。低重心で力強い走行性能を備え、走りを楽しみたい人にもピッタリです。
また5代目のステップワゴンはバックドアが観音開きになっており、リアゲートを半分だけ開けるといった工夫もありました。

<関連記事>何が変わった?ホンダ「ステップワゴン」の新旧モデル比較

日産「セレナ」

セレナ

※上図:先代セレナ(5代目)

  • 新車時価格:276.9万円~479.8万円
  • 中古車相場:5万円~430万円
  • 先代のサイズ:全長4,690㎜×全幅1,695㎜×全高1,865㎜

5代目ステップワゴンとほぼ同じサイズ感だった日産のセレナ。2023年春にe-POWER搭載の新型が発売予定ですが、価格や納期を考えると先代モデルも視野に入ります。先代セレナのおすすめは、日産独自のハイブリッドシステムであるe-POWER搭載モデルです。ワンペダルでアクセルもブレーキも思いのままなので操作しやすく、運転していて疲れにくいです。e-POWER搭載モデルが発売されたのは2018年のため、このモデルを選べば必然的に年式も比較的新しいものを選べます。中でも「ハイウェイスター」はリセールバリューが高いので、特におすすめです。

<関連記事>新型セレナは旧型とどう違う?新旧比較-日産セレナe-POWER

中古なら生産終了のエスクァイアも視野に

エスクァイア

生産終了となったモデルも含めれば、エスクァイアも5ナンバーミニバンです。
エスクァイアは「小さなアルファード」とも呼ばれ、コンパクトなボディながら高級感を醸し出す一台。2021年に生産を終了したばかりなので、あまり古い印象もなく、比較的状態の良い中古車も多いです。

迷ったらライバル同士で比較・相見積もりを

一口にコンパクトサイズの7人乗りといっても、選択肢は様々。メーカー、車種、サイズ感など迷うこともあるでしょう。
そんな時は、ぜひライバル同士で比較してみましょう。試乗してみるとサイズ感も分かりますし、相見積もりをとると値引き交渉もしやすくなります。

ガリバーはメーカー横断で様々なクルマを取り扱っているので、「シエンタとフリード、どっちにしよう?」という質問にも、客観的な立場からアドバイスをしています。お店、ウェブ、電話などでお気軽にご相談ください。

フリードのカタログ情報

ホンダ,フリード
現行モデル
平成28年9月(2016年9月)〜現在
新車時価格
188.0万円〜302.7万円

フリードの在庫が現在128件あります

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