5~7人乗りコンパクトミニバンおすすめ10選!外車や新型情報も

スライドドアと3列シートを装備したコンパクトミニバンは、現在選択肢が非常に限られています。しかし5人乗りも候補に含めれば、選択肢は広がります。コンパクトミニバンを探している方に向けて、おすすめ車種と新型車の情報をご紹介します。

コンパクトミニバンとは

コンパクトミニバンという言葉に明確な定義はありませんが、一般には全長4,400㎜以下のミニバンを指します。

ミニバンといえば「大きくて運転しにくい」と考える人が多いですが、コンパクトミニバンは広い車内空間とスライドドアを備えつつ、コンパクトカーより一回り大きい程度のサイズで運転しやすいです。また3列シート搭載車を選べば、最大6~7人乗車できます。

広義では5ナンバーミニバンを指す

セレナの全景

コンパクトミニバンは、時に「5ナンバーサイズのミニバン」を指すこともあります。この定義の場合、全長の条件は4,700㎜以下となり、日産セレナの一部モデルも該当します。

5ナンバーは法律上「小型自動車」に分類されますが、全長4,700㎜は「誰でも運転しやすいサイズ」とは言えません。狭い道では多少扱いにくいので注意しましょう。

全長4,400㎜以下のミニバンは少ない

実は、冒頭でご紹介した「全長4,400㎜以下」に該当するミニバンは非常に少ないです。特に、一般的なミニバンに求められる「3列シート」「6~7人乗り」を満たす車種で、新車で購入できるのは以下の3種類しかありません。

  • トヨタ「シエンタ」
  • ホンダ「フリード」
  • 日産「NV200バネット」(商用車)

ただし近年のコンパクトミニバン人気から、日産が2024年にも新型車を投入する予定です。購入を急がない人は、今後の動きにも注目しましょう。

3列シートのコンパクトミニバン3選

新車で購入できる3列シートのミニバンは、前章でご紹介した3種類です。また日産NV200バネットは主に商用車として使われており、乗用車は実質的にシエンタとフリードの2択となっています。

①トヨタ「シエンタ」

シエンタの全景

  • 新車時価格:195万円~
  • 中古車相場:5~390万円
  • サイズ:全長4,260㎜×全幅1,695㎜×全高1,695-1,715㎜

2022年夏にフルモデルチェンジしたシエンタ。2列シート5人乗りと3列シート7人乗りの選択が可能ですが、7人乗りを選ぶ人が圧倒的に多いです。3列目シートは、2列目の下に格納できます。

フリードと比べた時の長所は、価格の安さと燃費の良さです。現行モデルの最高燃費は28.8㎞/L(WLTCモード、FFハイブリッド車)を誇ります。予算150万円以下に抑えたい場合は、中古で先代モデルを買っても良いでしょう。

【関連記事】トヨタシエンタ新旧比較!フルモデルチェンジでどう変わった?

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②ホンダ「フリード」

フリードの全景

  • 新車時価格:270万円~
  • 中古車相場:5~303.9万円
  • サイズ:全長4,265㎜×全幅1,695㎜×全高1,710~1,735㎜

フリードの長所は車内空間の広さで、シエンタよりも広いです。モデルによって5人乗り/6人乗り/7人乗りを選択できます。シエンタにない6人乗りでは2列目がキャプテンシートになっており、肘掛けがついています。

2023年10月12日現在はモデル末期で、2024年にはフルモデルチェンジとなる見込みです。モデル末期ながら2023年の販売台数は堅調。長期的に検討している場合は新型車を購入するか、型落ちして値下がりする現行モデルを中古で購入するか、もう少し様子を見ても良いでしょう。

【関連記事】トヨタシエンタ VS ホンダフリード!人気コンパクトミニバン対決

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③日産「NV200バネット(16X-3R)」

NV200バネットの全景

  • 新車時価格:233万円~
  • 中古車相場:27~333.2万円
  • サイズ:全長4,400㎜×全幅1,695㎜×1,850㎜

NV200バネットは商用メインで販売されており、バンとワゴンに分かれます。7人乗りが可能なのは、ワゴンの「16X-3R」です。

シエンタやフリードに比べて全長が長く、全高も高いので、広さとしては快適です。しかし燃費性能は優れておらず、乗り心地も硬めなので乗用としてはお勧めしません。

5人乗りのコンパクトミニバン(プチバン)5選

5人乗りのスライドドア車は「プチバン」と呼ばれます。一般にはコンパクトカーに分類され、コンパクトミニバンよりさらに小さいです。 スズキ「ソリオ」とダイハツ「トール」及びそのOEM車の計5種類が存在します。

①スズキ「ソリオ」

ソリオの全景

  • 新車時価格:164万円~
  • 中古車相場:5~255万円
  • サイズ:全長3,790㎜×全幅1,645㎜×全高1,745㎜

プチバンの先駆けとなったソリオ。現在はガソリン車/マイルドハイブリッド車/ハイブリッド車の3タイプから選ぶことができ、予算に合わせて燃費性能を選べます。また上質感を演出したソリオバンディットも販売中です。

【関連記事】スズキソリオ VS トヨタルーミー徹底比較!

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②三菱「デリカD:2」

デリカD:2の全景

  • 新車時価格:196万円~
  • 中古車相場:6~242.8万円
  • サイズ:全長3,790㎜×全幅1,645㎜×全長1,745㎜

ソリオのOEM車であるデリカD:2。新車時価格の最低価格がソリオより高いのは、マイルドハイブリッド車のみを販売しているためです。デリカD:2もカスタムモデルを販売しています。

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③ダイハツ「トール」

トールの全景

  • 新車時価格:156万円~
  • 中古車相場:65~248万円
  • サイズ:全長3,700-3,705㎜×全幅1,670㎜m×全高1,735㎜

トールはソリオより全長が短いものの、全幅は広めです。広さという点でソリオと遜色ない快適さを得られます。また現在はトヨタ「ルーミー」の方が人気ですが、ルーミーは元々トールのOEM車です。

現在はモデル末期で、間もなくフルモデルチェンジすると言われています。新型車ではハイブリッドモデルの登場が期待できそうです。

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④トヨタ「ルーミー」

ルーミーの全景

  • 新車時価格:156万円~
  • 中古車相場:5~242.9万円
  • サイズ:全長3,700-3,705㎜×全幅1,670㎜m×全高1,735㎜

トールのOEM車であるルーミー。ここ数年は新車登録台数で常に上位に位置しており、高い人気を誇ります。ただし燃費性能を含め、スペックはトールと同じです。間もなく発表されるであろう新型車に更なる期待がかかります。

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⑤スバル「ジャスティ」

ジャスティの全景

  • 新車時価格:197万円~
  • 中古車相場:59.8~209万円
  • サイズ:全長3,705㎜×全幅1,670㎜m×全高1,735㎜

ダイハツは、トヨタだけでなくスバルにもトールのOEM車を供給しています。それがジャスティです。現在はカスタムモデルの1グレードのみを販売しているため、新車時価格がトールやルーミーに比べると高めに設定されています。

なおスライドドア車を検討している方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。

外車のコンパクトミニバン2選

外車の場合、4,400㎜をわずかに超えたサイズのスライドドア車(5人乗り)が存在します。シエンタなどと比べて全幅が広く、2列目シートが3席全て独立しているため、5人乗っても充分な広さが確保されています。

①ルノー「カングー」

カングーの全景

  • 新車時価格:384万円~
  • 中古車相場:14~418万円
  • サイズ:全長4,490㎜×全幅1,860㎜×全高1,810㎜

日本では知名度の高い輸入車のカングー。2023年2月にフルモデルチェンジし、現行3代目はサイズが一回り大きくなりました。一方型落ちした2代目は全長4,215㎜で、シエンタやフリードよりわずかに短いです。運転が不安な場合は、中古で2代目(2009~2023年1月)を探すと良いでしょう。

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②シトロエン「ベルランゴ」

ベルランゴの全景

  • 新車時価格:413万円~
  • 中古車相場:198~460.5万円
  • サイズ:全長4,405㎜×全幅1,850㎜×全高1,850㎜

全長がほぼ4,400㎜で、コンパクトミニバンに近いサイズのベルランゴ。全幅や全高の数値がかなり大きいので運転には注意が必要ですが、5人乗っても快適です。安定感の高さに定評があり、長距離運転をする人にお勧めします。

なおベルランゴには、3列シート7人乗りの「ベルランゴロング」も存在します。

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中古で選べる7人乗りやスライドドア車は?

生産終了モデルでも「3列シート」「スライドドア」「コンパクト」のうち2条件以上が揃った車種は少ないです。しかし現在でも中古車が出回っている車種もありますので、予算重視の人はチェックしてみてください。

中古で選べる7人乗りコンパクトカー

キューブキュービックの全景
※日産「キューブキュービック」

生産を終了している7人乗りコンパクトカーには、以下のような車種があります。

  • 日産「キューブキュービック」(2019年生産終了)
  • ダイハツ「ブーンルミナス」(2012年生産終了)
  • トヨタ「パッソセッテ」(2012年生産終了)
  • ホンダ「モビリオ」(2008年生産終了)

中古で選べるスライドドア付きコンパクトカー

タンクの全景

生産を終了しているスライドドア付きコンパクトカー(5人乗り)には、以下のような車種があります。

  • トヨタ「タンク」(2020年生産終了)
  • トヨタ「ポルテ」(2020年生産終了)
  • ホンダ「モビリオ」(2008年生産終了)

タンクはルーミーとほぼ同じサイズで、スペックも共通した車種です。ルーミーよりもスポーティーなデザインをしています。まだまだ中古車在庫が豊富なので、予算重視の人にお勧めします。

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今後発売予定のコンパクトミニバンは?

現時点でコンパクトミニバンやプチバンは種類が少ないものの、その人気は決して低くありません。そのため、今後は同クラスに新型車を投入するメーカーも増える可能性があります。

2024年には日産が新型車発売か

3列シートのコンパクトミニバンに関しては、日産が2024年にも新型車を投入すると言われています。日産はノートをベースにしたコンパクトミニバンを開発中で、現時点ではこれがシエンタやフリードのライバルになる見込みです。この2車種を研究した上で発売するので、かなりの高性能が期待できます。

ダイハツや三菱は海外で販売中

ダイハツや三菱は、インドネシアやタイなどでそれぞれ3列シートのコンパクトミニバンを販売しています。日本ではそれぞれプチバンや軽スーパーハイトワゴンを販売しているためか、現時点でこれらの車種が日本に上陸するといった発表はありません。しかし今後の戦略次第で、こうした車種が日本で発表される可能性もゼロではないでしょう。

ライフステージも考慮したクルマ選びを

コンパクトミニバンやプチバンは、運転のしやすさと車内空間の広さを考えると非常に便利です。特に子どもの誕生や成長に合わせて購入したい人も多いでしょう。

子育て世代の場合、小さい子どもがいるとクルマは飲食物などで汚れてしまいがち。また子どもの成長は思いのほか早いので、買い替えも早めに必要になる場合があります。新車・中古車をしっかり比べ、購入を検討しましょう。

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シエンタのカタログ情報

トヨタ,シエンタ
現行モデル
令和4年8月(2022年8月)〜現在
新車時価格
195.0万円〜310.8万円

シエンタの在庫が現在323件あります

以下車両の保証内容詳細は画像をクリックした遷移先をご確認ください。

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221616 編集部

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