- この記事の目次 CONTENTS
- 13年超の低年式車は約15%増税へ
- 2019年9月までの新車登録なのかが自動車税のポイント!
- 排気量ごとの、年式が古い車一台にかかる税金の早見表。
- 重量ごとの年式が古い車1台にかかる重量税 の早見表(一部)
- 低年式車が増税になることの考察
- 車の平均使用年数は伸びている
- 古い車は今後どう楽しめばいいのか?
- 監修税理士からのコメント
13年超の低年式車は約15%増税へ
2015年5月から年式の古いクルマに対して税金を重くする政策がとられ始めました。 これは環境性能に優れたクルマに対するエコカー減税の導入に合わせて税収の均衡を図るために設定されたものです。各排気量区分毎に、概ね15%も多い負担が課されています。
具体的な課税金額について説明します。
2019年9月までの新車登録なのかが自動車税のポイント!
自動車税は2019年9月までの新車登録か2019年10月以降の新車登録なのかによって適用される自動車税額が異なります。2019年10月以降の方が自動車税額は減額されています。 税制改正に伴う自動車税の変更が気になる方は以下サイトもご参考にしてください。
排気量ごとの、年式が古い車一台にかかる税金の早見表。
ここでは、新車登録から13年以上の車と13年未満の車にかかる自動車税に関する早見表を掲載します。2019年9月までに新車登録された車の排気量で算出しました。
排気量 | 13年未満の車 | 13年以上の車 |
1000cc以下 | 29,500円 | 33,900円 |
1000ccから1500cc以下 | 34,500円 | 39,600円 |
1500ccから2000cc以下 | 39,500円 | 45,400円 |
2000ccから2500cc以下 | 45,000円 | 51,750円 |
2500ccから3000cc以下 | 51,000円 | 58,600円 |
3000ccから3500cc以下 | 58,000円 | 66,700円 |
3500ccから4000cc以下 | 66,500円 | 76,400円 |
4000ccから4500cc以下 | 76,500円 | 87,900円 |
4500ccから6000cc以下 | 88,000円 | 101,200円 |
6000cc以上 | 111,000円 | 127,600円 |
最近人気のコンパクトカーに多い、排気量1000cc~1500cc以下の場合、2019年10月以降の新車登録だと自動車税は30,500円です。2019年9月までの新車登録で13年を超えたクルマと比べると9,100円ほどの差額が生じます。
経年によって税額が増えるタイミングはクルマを買い替えする検討材料になります。
また、自動車税だけではなく、自動車重量税についても、低年式車に対する重課が課されるようになりました。13年経過と18年経過の2段階にわけて重量税が課せられるようになっています。
重量ごとの年式が古い車1台にかかる重量税 の早見表(一部)
クルマの重量 | エコカー(税率適用) | エコカー外13年未満 | エコカー外13年以上 | エコカー外18年以上 |
0.5トン~1,0トン | 10,000円 | 16,400円 | 22,800円 | 25,200円 |
1.0トン~1.5トン | 15,000円 | 24,600円 | 34,200円 | 37,800円 |
1.5トン~2.0トン | 20,000円 | 32,800円 | 45,600円 | 50,400円 |
2.0トン~2.5トン | 25,000円 | 41,000円 | 57,000円 | 63,000円 |
2.5トン~3.0トン | 30,000円 | 49,200円 | 68,400円 | 75,600円 |
※2年車検の継続検査の場合の表です。
2021年5月1日~2023年4月30日までに新車登録をしたクルマの場合はエコカー減税の対象になる場合があります。詳しくは以下を参考にしてください。
低年式車が増税になることの考察
低年式車に対する自動車税と自動車重量税の課税は新車の買い替えを促す側面があります。エコカー減税からみる自動車重量税の税額の変化でよりカーボンニュートラルの方針に沿う車の購入が後押しされている印象を受けます。
車の平均使用年数は伸びている
![新車を売りたい自動車メーカーも加担している可能性が](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220922/20220922051910.png)
直近のマーケットは、どんどん使用年数が増え12.38年となっています。バブル期の平成元年では9.09年だった時期と比較すると 近年の使用年数は伸びてきていることが分かります。低年式車の増税が車の平均使用年数に今後どういった影響を及ぼすのか気になるところです。
古い車は今後どう楽しめばいいのか?
低年式車が重課税されてしまうと古いクルマに愛着があり大切に乗り続けたいと思う人や、旧車を楽しみたいという人は今後どのようにしていけばいいのでしょうか?
新車も優れていますが、どうしても料金がネックになってしまいがちです。多くの人が、クルマを大事に使っている分、近年は優良な中古車が多くあります。今後は税負担が少ない、優良な中古車を購入することがより良い選択の一つになってくるのではないでしょうか。
監修税理士からのコメント
地球温暖化の世界的な取込みの中で、エコカーは優遇されています。また、新しい車ほど、安全装備も充実して事故軽減に役立っています。こうした観点から、エコカーでない、古い車の税金を重課する政策は、今後も続くこととなるでしょう。