プリンス自動車が生んだ名車スカイライン
スカイラインの生みの親と呼ばれるのが、桜井真一郎氏だ。クルマ好きならばその名前は一度は耳にしたことがあるだろう。そもそも桜井氏が在籍していたのは、プリンス自動車で、今でもその名前はディーラーの名前として残ってはいる。もちろんメーカーとしては日産とは別で、源流はむしろスバルと同じであり、中島飛行機が終戦で解体分社化されたうちのひとつとなる。
つまり当時としては最先端産業である飛行機メーカーを祖としているだけに、プリンス自動車は技術屋集団と呼ばれ、その中心的人物が桜井真一郎氏であり、さらには当時始まったばかりの日本グランプリなどのレースに積極的に参戦もしていた。上の写真は数々生み出されたプロトタイプのなかでも左右別作動の可変ウイングを採用したR381で第5回の日本グランプリを制した車両(合併後なので日産製であるが)だ。
当然、その技術力は市販車にもフィードバックされ、そこから生まれたのが、スカイラインであり、さらにはハコスカ/ケンメリのGT-Rに搭載されたレーシングエンジンであるGR8型直系とされるS20型エンジンに行き着く。ただし、それゆえに市販車の販売が順風満帆であったとは決していえず、業界の体質強化を目論む政府の意図もあり、1965年に日産自動車へと吸収されてしまった。
その後も元プリンスの技術者たちは歴代スカイラインを手がけるなどし、日産内部でも活躍したのだが、今回はスカイラインを生み出したプリンス自動車にスポットを当ててみよう。
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スペシャリティカー時代を先取り、スカイライン・スポーツ
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初代スカイラインをベースにして、イタリアのカロッツェリア、ミケロッティがデザインしたボディを載せたのがスカイライン・スポーツだ >> 記事全文を読む |
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国際記録樹立も狙ったR380、谷田部でトライ
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CORISM編集部 (2006.10.11)
日本初のプロトタイプレーシングとして登場したR380。世界記録のために2回測定を行ない、2回目には7つの国際記録を樹立した >> 記事全文を読む |
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エンジンは自社製、プロトタイプの最終形R382
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エンジンを自社製へとコンバートし、さらにボディもシェイプアップしたR382。これがプリンスが手がけたプロトタイプの最終形となってしまった >> 記事全文を読む |
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初代に設定されていたワゴン、それがスカイウエイ
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CORISM編集部 (2006.10.11)
現存台数ごくわずか。初代スカイラインに用意されていたバンモデルが、スカイウエイ。セダン譲りの走行性能で、スポーツワゴンの風格すら漂う >> 記事全文を読む |
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1940年代にも存在した、たま製の電気自動車
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CORISM編集部 (2006.10.11)
1940年代にも存在した、たま製の電気自動車 >> 記事全文を読む |
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