サンルーフ車のメリット・デメリットとおすすめ車種

サンルーフ車のメリット・デメリットとおすすめ車種

サンルーフとは

ダイハツ「タフト」のガラスルーフ

サンルーフとは、天窓を装備した屋根のことです。その多くは天窓を開け閉めすることができます。 クルマの場合、サンルーフは外車や高級車、ボディタイプとしてはSUVセダンに多く装備されています。

サンルーフの種類

以下のように、サンルーフの種類はいくつかあります。また手動・電動にタイプが分かれたり、チルトアップとスライディングの双方の特徴を持つものがあったりします。

種類 特徴
チルトアップサンルーフ ガラス面の後方が浮き上がる。開口部は狭いが、換気は充分できる
スライディングサンルーフ ガラス面が後方にスライドする。開口部が広い
パノラマウィンドウサンルーフ ルーフ全体がウィンドウになっている。解放感が極めて高い
ガラスルーフ ガラスがルーフにはめ込まれている。開口しない。狭義ではサンルーフに含まれない

メーカーによる名称の違い

同じサンルーフでも、メーカーによって呼び方は様々です。装備表でサンルーフが見つからない場合、以下の名称例を参考にしてください。

  • トヨタ「ランドクルーザープラド」…チルト&スライド電動ムーンルーフ
  • マツダ「CX-5」…電動スライドガラスサンルーフ
  • 三菱「アウトランダー」…電動パノラマサンルーフ
  • 日産「エクストレイル」…パノラミックガラスルーフ

Q. サンルーフは後付け可能なの?

サンルーフはクルマの製造段階で取り付けられる「メーカーオプション」の場合が多く、ディーラーでの後付けは基本的にできません。また以前はクルマの改造などを行う業者で後付けサービスを受けられましたが、2020年に後付けサンルーフの生産大手が撤退し、現在は後付けしてくれる業者も少ないようです。

なお、サンルーフのように後付けが難しい装備は売却時の査定額アップを期待できます。

サンルーフのメリット・デメリット

メリット

  • 車内が明るくなる
  • 外の景色をより楽しめる
  • 車内の換気ができる
  • 売却時にプラス査定されやすい

サンルーフがあると車内に光が入り、空や高い木々を見渡せるので解放感を得られます。またサイドウィンドウの風切り音が気になる人は、サンルーフで換気することも可能です。

もう一つのメリットは売却時の査定額が上がりやすいこと。後付けしにくいメーカーオプションだからこそ、査定額の上がり幅は大きい傾向があります。特に高級車やセダンSUVミニバンでは高く評価されます。

デメリット

  • 装備にお金がかかる
  • 寒暖差や眩しさを感じやすい
  • 日焼けが気になる人は使いにくい
  • ガラス面の汚れが目立つ

サンルーフをオプションで装備する場合、相場価格は10万円程度です。またガラスの面積が増える分だけ車内は外気温の影響を受けやすく、日の光が眩しいと感じることも多いでしょう。特に日焼けを気にする人の場合、サンルーフの利用機会は減りがちです。

サンルーフの装備をおすすめする人

以下のような人には、サンルーフの装備をおすすめします。

  • アウトドアが好き
  • ドライブが好き
  • 高級車に乗っている

天井からの景観も楽しめるサンルーフは、アウトドアやドライブが好きな人と相性が良いです。海沿いや山間の景色を楽しんだり、夜空を眺めたりできます。また高級車の場合、お金を惜しまず装備を付けた方が満足感が高く、リセールバリューも高まるのでおすすめです。

装備しても「使わなかった」というケースも

後付けしにくいメーカーオプションだからこそ、サンルーフは「付けておいた方が良い」と言われます。他方で、装備しても「結局使わなかった」というケースも少なくありません。特に梅雨があり、夏も暑い日本では、欧州に比べてサンルーフを使いにくいです。

可能であれば購入前にサンルーフ付きのクルマを試乗し、それから注文しましょう。

おすすめのサンルーフ装備車

ここからは、サンルーフを装備できるおすすめ車種を厳選して紹介します。

※新車時価格及び中古車相場はガリバーの車カタログより引用

トヨタ「カローラクロス」

トヨタ「カローラクロス」

  • 新車時価格:199.9万円~319.9万円
  • 中古車相場:189.8万円~419.9万円

小さめのミッドサイズSUVとして人気の高いカローラクロス。車両価格も安く、新車販売台数は長期にわたって上位に位置しています。程よいサイズ感で実用性が高く、シートアレンジも豊富。またハイブリッドモデルを選べば燃費性能もかなり優秀です。

サンルーフは上級グレードのZとSでオプションとして選択できます。

【専門家レビュー】

トヨタ カローラクロスのデザインコンセプトは、「アーバン・アクティブ」だ。大きな台形のグリルと、睨みの効いた薄型LEDの組み合わせで、視覚的重心を下げ堂々とした安定感あるフロントフェイスにしているのが特徴である。

トヨタ「カローラクロス」とホンダ「ヴェゼル」の比較記事を読む|中古車のガリバー

スバル「フォレスター

スバル「フォレスター」

  • 新車時価格:280.8万円~363万円
  • 中古車相場:12.8万円~439万円

フォレスターは全車でAWDを採用。高いオフロード性を備えながら、街中でも上質な乗り心地を維持してくれます。またスバル自慢の予防安全装備「アイサイト」を装備しており、自動ブレーキは交差点内の衝突回避や被害軽減に対応する優れものです。

サンルーフはAdvanceタイプとSportタイプでオプションとして選択でき、走行性能の高いSportが特におすすめです。

【利用者口コミ】

フォレスターは、乗り心地の良さだけではなくスムーズな加速性に感動を覚えています。発進する際の加速性については、同じような車よりも素早く軽やかな印象を受けました。特に一般道路の信号で止まっている際には、軽やかに発進するためストレスを感じたことはありません。また都会を走っている時は、小回りも効くために運転がしやすいです。(20代男性)

スバル「フォレスター」の口コミをもっと読む|中古車のガリバー

日産「エクストレイル

日産「エクストレイル」

  • 新車時価格:319.9万円~504.7万円
  • 中古車相場:9.8万円~570万円

エクストレイルもオフロード性の高さが強みのクルマです。アウトドアでの使用を意識した造りをしており、メーカーオプションで防水シートを選択することもできます。2022年夏のフルモデルチェンジで内外装は上質な雰囲気になり、燃費性能や走行性能は大幅に改善されています。

サンルーフは最上級のGグレードでオプションとして装備できます。

【利用者口コミ】

中型のSUVとは思えないほどの加速力があって、パワフルな走りを見せてくれる車種として重宝しており、力強いエクステリアのデザインも最高です。純正ホイールのフォルムも美しさにこだわりを感じられて、格好良いSUVを求める人にエクストレイルはぴったりです。シートは撥水性で優れているので車内で飲み物をこぼしてしまっても、簡単に拭き取れるのが助かります。(後略)(30代男性)

日産「エクストレイル」の口コミをもっと読む|中古車のガリバー

ダイハツ「タフト

ダイハツ「タフト」

  • 新車時価格:135.3万円~180.4万円
  • 中古車相場:99.9万円~200.4万円

安さ重視の軽自動車では、そもそもサンルーフを用意しているクルマがありません。そんな中、タフトは全車に「スカイフィールトップ」と呼ばれるガラスルーフを装備しています。ガラス面を開けることはできないものの、解放感を味わうには充分楽しめます。カクカクした見た目と高い予防安全装備も評価ポイントです。

【専門家レビュー】

このスカイフィールトップにより、広大な視界による開放感と非日常感を実現。車内が狭い軽自動車にとって、開放感がある装備は人気がある。車中泊で、星のキレイな夜空を眺めながら過ごすというのも、アウトドア派にとって魅力的に感じるだろう。

ダイハツ「タフト」の専門家レビューを詳しく読む|中古車のガリバー

BMW「3シリーズセダン

BMW「3シリーズセダン」

  • 新車時価格:452万円~1067万円
  • 中古車相場:9.8万円~859.9万円

「駆けぬける歓び」をスローガンに、高級車ブランドの中でも走行性を重視しているBMW。3シリーズセダンでは電動のサンルーフをオプションで装備できます。キレの良いハンドリングに加えて高級車メーカーならではの上質感があり、ドライブ好きにとって魅力満載の一台です。

【利用者口コミ】

(前略)国産セダンは運転していると「乗せられている」という感覚があるのですが、BMW3シリーズは「自分で走らせている」という感覚があります。快適な乗り心地はキープしつつ、走りも楽しみたいという人でも満足できる車です。ステアリングはやや重めで、路面の凹凸も感じるので楽しいです。(30代男性)

BMW「3シリーズ」の口コミをもっと読む|中古車のガリバー

トヨタ「ヴォクシー」(中古)

トヨタ「ヴォクシー」

  • 新車時価格:309万円~396万円
  • 中古車相場:5万円~496万円

2022年1月にフルモデルチェンジしたヴォクシー。現行モデルにサンルーフの選択肢はありませんが、中古であればサンルーフ付きの車両が販売されている可能性も。「子育て中で新車を買うだけの予算はないから、中古でカッコいいクルマを買いたい」「ヴォクシーにどうしてもサンルーフを付けたい」という人は検討をお勧めします。

【利用者口コミ】

ある程度高さがあるので運転視界がしっかり確保できます。さらに室内空間が広々としているので長時間運転も楽にできます。そしてヴォクシーの一番の魅力は、デザイン(外観)のカッコよさです。数あるミニバンの中でもトップレベルだと思います。ハンドリング性能も問題ありません。旅行や長距離ドライブ好きにピッタリのミニバンだと思います。(40代男性)

トヨタ「ヴォクシー」の口コミをもっと読む|中古車のガリバー

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Supervised by norico編集長 村田創

norico編集長_村田創

中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!