グレードとは
クルマにおいてグレードとは、その車種の中の「ランク」を表します。どの車種も最低2~3種類のグレードを設定しているのが一般的で、多いと10種類以上のグレードが存在します。
グレードの種類
グレードの数や種類は車種によって様々ですが、価格を基準に分けると以下の3種類に大別できます。グレード選びで迷ったときは、この3段階の中でどの程度のものが欲しいかを考えてみましょう。
種類 | 備考 |
---|---|
廉価 グレード |
最も安い。装備が少ない分だけ車重が軽く、燃費が良いことも。ただし人気の装備やボディカラーを選べないことも多い。クルマへの出費をできるだけ抑えたい人や、近距離での利用が中心の人におすすめ |
標準 グレード |
売れ筋グレードであることが多い。適度に人気装備を備えており、価格と品質のバランスを重視する人におすすめ |
高級 グレード |
安全装備や快適装備、走行性が充実している。予算に余裕がある人や車内の居住性を重視したい人、また高級車を購入する場合におすすめ |
また、車のグレードは一般的に価格が最も安いグレードを「エントリーグレード」、価格が最も高いグレードを「最上位グレード」と呼びます。とくに中古車で高級車や外車を選ぶ際は両グレードの性能面の違いを把握すると、よりよい購入に繋がります。
より具体的なグレードの種類について知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。
グレード選びで後悔するケース
ある調査によると、新車購入後に後悔を感じる人は約半数に上るそうです。ここではグレード選びで後悔しやすいケースをご紹介します。
「装備を付ければ良かった」と後悔
新車選びの後悔でよく聞かれるのが、装備の不足です。装備はオプションで付けられる場合もありますが、上級グレードでのみ標準装備またはオプション選択が可能な場合もあります。
おすすめ装備①安全装備
安全装備はグレードごとの差が大きく、特にACC(自動追従機能)やリモート駐車といった運転支援機能は上級グレードのみ装備できる場合が多いです。また自動ブレーキの性能もグレードごとに異なる場合があります。
帰省やドライブで長距離運転をする人は、上級グレードを選ぶのがおすすめです。
おすすめ装備②快適装備
快適装備とは、シートヒーターや後部座席の空調機能など、車内の居住性を高めてくれる装備のことです。テレビや動画、音楽を楽しめるナビ・オーディオ機器も含まれます。
運転時間が長い人の場合、快適装備もこだわった方が良いでしょう。上記で紹介した装備の他、シートポジションを記憶してくれる電動シートなども人気です。
おすすめ装備③利便装備
利便装備で人気なのがスライドドア。最近は電動式が主流になっています。また近年スライドドア車のオプション設定として、ハンズフリー機能が増えています。子どもや荷物を抱えたままドアを開けることができ、「あると便利」「付けなくて後悔した」という声が多いです。
なお軽自動車の場合、電動スライドドアを上位グレードのみで設定していることも多いので、よくチェックしましょう。
おすすめ装備④ナビ・オーディオ
快適装備でも紹介したナビ・オーディオ類。安価な社外品を選ぶのも一つの手段ですが、純正品なら売却時の査定額アップに繋がります。
メーカーオプションもよく検討を
クルマのオプションの中でも、以下の例にあるような「メーカーオプション」は製造段階で取り付けられるため、後付けができません。
【メーカーオプションの例】
- 本革シート
- 撥水加工シート
- バックモニター
- キーレスエントリー
これらの装備も、契約前にじっくり検討しましょう。
「装備が不要だった」と後悔
新車購入では、グレードやオプションに対する妥協を後悔する声が圧倒的に多いです。その一方で、「高いグレードにする必要がなかった」「この装備は不要だった」という意見も稀にあります。
なくても困らない装備の例
「なくて良かった」という声が多い装備には、以下のようなものがあります。
- サンルーフ
- ドアバイザー
- エンジンスターターなど
これらの装備は、なくても困らないことが多いです。ただし装備して後悔するかどうかは人それぞれ。購入予算を踏まえて、しっかり検討してください。
近距離走行メインなら上級グレードは不要
買い物や近距離の通勤で使うクルマの場合、居住性の低さを不便に思うことは少ないでしょう。また上級グレードは搭載エンジンが大きかったり、装備が多く付いたりすることで燃費が悪い場合も多いです。
近場での利用が多いなら、装備にあまりこだわらず廉価グレードを選ぶのがおすすめです。
後悔しないグレード選びのポイント
ポイント①デザインの違いに納得できるか
グレードが異なると、装備の他に選択できるボディカラーやホイールの素材が異なります。外観の違いは後から直せないことがほとんどなので、契約前には「本当にこのデザインで良いのか」と改めて最終確認しましょう。
ポイント②気になる装備は上位グレード限定か
例えば「電動スライドドアが欲しい」と思った場合、ある車種では廉価グレードにオプションで追加でき、別の車種では上級グレードでなければ装備できないといった可能性もあります。
下のグレードでも気になる装備をオプション設定できるなら、無理に上のグレードにする必要はありません。他の装備と金額の差を確認して検討しましょう。
ポイント③高く売れるグレード・装備なのか
各車種には売れ筋のグレードや、人気の装備が存在します。こうした人気グレード・装備を選べば、乗り換えのときも高値で売却しやすいです。グレードを迷ったときの参考にもなるので、販売店で「人気のグレードや装備はどれですか」と聞いてみましょう。
以下の記事では、査定額が上がりやすいオプションをご紹介しています。グレードや装備選びの参考にしてください。
中古車で上のグレードを購入する手段も
「上級グレードが欲しいけど予算が足りない」という場合、中古車を狙うのもおすすめです。3年落ち程度のクルマなら、見た目の状態も良く、満足度も比較的高いでしょう。
また、より低予算で購入したい場合は型落ちしたモデルも検討してみましょう。モデルチェンジは「デザインが好みに合わない」や「標準装備の設定が上位グレードのみになった」といった変更も場合によってあります。
ガリバーでは、以下の記事のようにモデルチェンジした車種の新旧比較やおすすめグレードを紹介しています。こちらもクルマ選びの参考にしてください。
クルマ選びの関連記事
noricoでは、年齢や予算に合わせたクルマ選びのポイントやおすすめ車種をご紹介しています。後悔しないクルマ選びに向けて、ぜひ以下の記事もお読みください。
- Supervised by norico編集長 村田創
-
中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!