スライドドア付きの軽自動車は安いだけでなく、利便性も高いです。特に、子どもや高齢者を乗せる人やアウトドアで車中泊をしたい人などにとっては使い勝手が良いクルマといえます。ここではスライドドア付きの軽自動車オススメ7選を紹介します。
スライドドア軽自動車おすすめランキング
スライドドア付きの軽自動車について、おすすめ車種をランキング形式でご紹介します。結果は以下の通りです。
順位 | 車種名 | 新車時価格 | 中古車相場 | 最高燃費 (WLTC) |
---|---|---|---|---|
1位 | スズキ「スペーシア」 | 153万円~ | 7.8万円〜202.5万円 | 25.1km/L |
2位 | ホンダ「N-BOX」 | 164万円~ | 7.7万円〜218.2万円 | 21.6km/L |
3位 | ダイハツ「タント」 | 135万円~ | 5万円〜222.4万円 ※タントファンクロス含む |
22.7km/L |
4位 | スズキ「ワゴンRスマイル」 | 135万円~ | 83万円〜197.1万円 | 25.1km/L |
5位 | 日産「ルークス」 | 163万円~ | 5万円〜258万円 | 20.9km/L |
6位 | 三菱「デリカミニ」 | 180万円~ | 156.4万円〜243.8万円 | 20.9km/L |
7位 | スズキ「スペーシアギア」(初代) | (生産終了) | 73.5万円〜212.3万円 | 21.2km/L |
8位 | ダイハツ「ムーヴキャンバス」 | 146万円~ | 29.8万円〜212万円 | 22.9km/L |
9位 | ダイハツ「タントファンクロス」 | 168万円~ | 5万円〜222.4万円 ※タント他モデル含む |
21.9km/L |
10位 | 三菱「eKクロススペース」 | (生産終了) | 82.5万円〜234万円 | 20.8km/L |
11位 | ダイハツ「ウェイク」 | (生産終了) | 29.5万円〜178.2万円 | 17.4km/L |
12位 | スズキ「エブリィワゴン」 | 183万円~ | 5万円〜193.9万円 | 15.1km/L |
※掲載情報は2024年4月24日時点のガリバー「車カタログ」より。新車時価格は1万円未満切り捨て
ランキングの順位は車両価格の安さや燃費性能、安全性能、人気度(販売台数)、その他装備の充実度をもとに決定しました。以下で各車種の詳細をご紹介します。
1位 スズキ「スペーシア」
- 新車時価格:153万円~
- 中古車相場:7.8万円~202.5万円
- 最高燃費:25.1km/L
- 全体寸法:全長3395mm×全幅1475mm×全高1785mm
1位は2023年11月にフルモデルチェンジしたスペーシア。高い安全性能、スーパーハイト系の中で群を抜いた燃費性能、後部座席の居住性の高さが評価のポイントです。
安全性能では、ライバルにない自動二輪対応の自動ブレーキを装備。またカーテンエアバッグを装備し、上位グレードでは車線維持機能も搭載しています。
後部座席は左右独立型のセンターアームレストや、オットマンなどになる「マルチユースフラップ(一部グレードを除く)」を装備。長距離移動も楽でしょう。ただし近距離でしか使わない場合は、型落ちして相場価格が落ちている2代目をお勧めします。
【関連記事】新型スペーシア/スペーシアカスタムと旧型の違いは?
2位 ホンダ「N-BOX」
- 新車時価格:164万円~
- 中古車相場:7.7万円~218.2万円
- 最高燃費:21.6km/L
- 全体寸法:全長3395mm×全幅1475mm×全高1790-1815mm
国産車で不動の人気を誇るN-BOX。2023年10月にフルモデルチェンジしたものの、外観以外は先代(2代目)からの変化が大きくありません。しかし、言い換えればそれだけ元々の完成度が高いということです。
N-BOXはグレードに関係なく安全装備が充実しています。ACCなどの運転支援機能が全グレードで標準装備されているため、長距離運転におすすめです。ただし2代目でも充分すぎる性能と人気を誇るので、敢えて中古で上位グレードを買っても良いでしょう。
3位 ダイハツ「タント」
- 新車時価格:135万円~
- 中古車相場:5万円~222.4万円
- 最高燃費:22.7km/L
- 全体寸法:全長3395mm×全幅1475mm×全高1755-1775mm
2024年4月に生産を再開したタント。助手席側のBピラーをなくして大開口にした「ミラクルオープンドア」は、他にない魅力です。2022年にはビッグマイナーチェンジし、タントカスタムが迫力系かつ精悍な顔つきになりました。
ライバルのスペーシアやN-BOXに比べて車両価格が安いですが、廉価グレードではパワースライドドアが搭載されないので注意しましょう(スペーシアも廉価グレードは非搭載)。中古車市場では高年式で走行距離の短いモデルも多数販売されています。
【関連記事】タントカスタム徹底解説!人気を支える特徴やグレードの違い
4位 スズキ「ワゴンRスマイル」
- 新車時価格:135万円~
- 中古車相場:83万円~197.1万円
- 最高燃費:25.1km/L
- 全体寸法:全長3395mm×全幅1475mm×全高1695mm
実用性とデザイン性でお勧めしたいのが、ワゴンRスマイル。全高が1700mm弱に抑えられており、「広すぎなくてもスライドドアがあれば良い」という人にちょうど良いサイズ感です。
パワートレインはマイルドハイブリッドと純ガソリンの選択肢があります。純ガソリン車でも最高燃費は22.5km/Lと決して悪くありませんが、パワースライドドア非搭載となってしまうので、ハイブリッドモデルがおすすめです。
【関連記事】スズキ ワゴンRスマイルvsダイハツ ムーヴキャンバス
5位 日産「ルークス」
- 新車時価格:163万円~
- 中古車相場:5万円~258万円
- 最高燃費:20.9km/L
- 全体寸法:全長3395mm×全幅1475mm×全高1800mm
高速道路を多用する場合にお勧めしたいのがルークス。スーパーハイト系の中では抜群に操縦安定性が優れています。また上位グレードでは先行車両を自動追従する「プロパイロット」、緊急時に専門オペレーターへ自動通報する「SOSコール」も搭載されています。
モデルチェンジから数年経っていることを考えると、新車値引きが期待できます。予算オーバーで上位グレードを狙いづらい場合は、中古で上位グレードを探すと良いでしょう。
6位 三菱「デリカミニ」
- 新車時価格:180万円~
- 中古車相場:156.4万円~243.8万円
- 最高燃費:20.9km/L
- 全体寸法:全長3395mm×全幅1475mm×全高1280mm
アウトドアのパートナーを求める人におすすめなのが、デリカミニ。リアも含めて外観が愛らしく、アクティブな印象です。2023年発売なので安全性能も優れています。またプラットフォームなどは日産「ルークス」や三菱「eKスペース」と共通で、操縦安定性も抜群です。
内装には撥水シートが使われており、4WD車では大径タイヤを装着。悪路や坂道にも強みがあります。趣味用としてこだわるなら、4WD車がおすすめです。
7位 スズキ「スペーシアギア」(初代)
- 新車時価格:(生産終了)
- 中古車相場:73.5万円~212.3万円
- 最高燃費:21.2km/L
- 全体寸法:全長3395mm×全幅1475mm×全高1800mm
モデルチェンジに伴い初代が生産終了となったスペーシアギア。現時点では新車の販売がありませんが、中古で高年式かつ走行距離の短い車両が多数販売されています。
デザインは特徴的で、ジムニーと同じ丸目のヘッドライトを採用しています。SUV風スーパーハイト系ワゴンのパイオニア的存在であり、遊び心のあるデザインです。
2024年夏以降には新型の登場が予想されていますが、価格重視であれば初代を中古で買うのがおすすめです。
8位 ダイハツ「ムーヴキャンバス」
- 新車時価格:146万円~
- 中古車相場:29.8万円~212万円
- 最高燃費:22.9km/L
- 全体寸法:全長3395mm×全幅1475mm×全高1655-1675mm
愛らしい見た目の軽スライドドアといえば、ワゴンRスマイルの他にムーヴキャンバスもあります。現行モデルはカラーバリエーションが豊かで、可愛くもシックにもなります。
廉価グレードはワゴンRスマイルより高価であるものの、全グレードでパワースライドドアを装備。さらに上位グレードではウェルカムオープン機能も利用できます。全高はワゴンRスマイルより低いので、注意しましょう。
【関連記事】ムーヴキャンバス新旧比較-デザインの幅が広がった軽自動車
9位 ダイハツ「タントファンクロス」
- 新車時価格:168万円~
- 中古車相場:5万円~222.4万円
- 最高燃費:21.9km/L
- 全体寸法:全長3395mm×全幅1475mm×全高1785-1805mm
ダイハツのSUV風スーパーハイト系ワゴンとして登場したタントファンクロス。発売当初はタントシリーズのけん引役となり、N-BOXやスペーシアユーザーからの乗り換えも多く見られたモデルです。
ライバルのデリカミニに比べて悪路走破性などは劣りますが、街中で走らせるには軽快で使い勝手が良いです。安全装備等の面からデリカミニを上位としていますが、その実力差は決して大きくありません。
10位 三菱「eKクロススペース」
- 新車時価格:(生産終了)
- 中古車相場:82.5万円~234万円
- 最高燃費:20.8km/L
- 全体寸法:全長3395mm×全幅1475mm×全高1780-1880mm
三菱のスライドドア軽自動車といえば、デリカミニの他にeKスペースもありますが、eKクロススペースも魅力的です。
デリカミニと入れ替わりで生産を終了していますが、基本スペックは変わりません。デリカD:5やアウトランダーPHEVと同じ迫力系の顔が特徴です。生産終了モデルなので中古車価格も比較的安くなっています。
【関連記事】デリカミニとeKクロススペースはどう違う?三菱の軽SUVを比較!
11位 ダイハツ「ウェイク」
- 新車時価格:(生産終了)
- 中古車相場:29.5万円~178.2万円
- 最高燃費:17.4km/L
- 全体寸法:全長3395mm×全幅1475mm×全高1835mm
軽自動車の中でも広大な車内スペースを誇るウェイク。強気な価格設定や全高の高さ故の運動性能・燃費性能の悪さなどから販売台数が伸び悩み、2022年8月に生産を終了しました。
しかし、車内空間の広さは現在のスーパーハイト系にない魅力です。車中泊や釣りなど趣味用のクルマを探している場合にお勧めします。
12位 スズキ「エブリィワゴン」
- 新車時価格:183万円~
- 中古車相場:5万円~193.9万円
- 最高燃費:15.1km/L
- 全体寸法:全長3395mm×全幅1475mm×全高1815-1910mm
ウェイク以上に全高が高いエブリィワゴン。商用車「エブリィ」がベースで、現在新車販売のある軽自動車では屈指の車内空間の広さを誇ります。シートにも柔らかさがあります。
燃費の悪さは課題ながら、ウェイクと同じく趣味用としての利用に向いています。
【関連記事】エブリィとエブリィワゴンの違いは?使い勝手や燃費など
スライドドア付きのクルマはやや高価格なものも多いですが、中古であれば支払総額100万円以下でも購入できます。特に最近モデルチェンジしたスペーシアやN-BOX、タントでは比較的新しい年式にものも手に入ります。
【在庫検索】支払総額100万円以下のスーパーハイトワゴンを探す
スライドドア軽自動車の選び方
スライドドア付き軽自動車を選ぶ際には、以下の4点を気にすると良いでしょう。
- 価格と燃費性能
- サイズ(広さと高さ)
- スライドドアの性能
- 安全性能
特に気を付けたいのが、サイズとスライドドアの性能です。サイズは「大きいほど良い」と考えるかもしれませんが、マンションなどの駐車場では全高を1,750mm以下に制限していることが多いです。そのため利用予定の駐車場の高さ制限に注意してください。
またスライドドアの性能は、「手動/電動」「ウェルカムオープン機能(予約すると自動で開く)の有無」などもチェックしましょう。
スライドドア軽自動車のQ&A
ここではスライドドア付きの軽自動車に関するよくある質問にお答えしています。
Q. スライドドア軽自動車のメリットは?
スライドドア付き軽自動車の主なメリットは、以下の通りです。
- 荷物の積み下ろしが楽
- 低床フロアで乗り降りしやすい
- ドアを開けた時に周囲を傷つけない
- 狭い道でも走りやすい
- 普通車より税金が安い
スライドドアはヒンジドアより開口部が広く、荷物の積み下ろしが楽な他、小さな子どもがいる場合も使いやすいです。また普通車に比べて運転しやすく、維持費も抑えられます。
Q. スライドドア軽自動車のデメリットは?
スライドドア付き軽自動車の主なデメリットは、以下の通りです。
主なデメリットは、コスト面でしょう。同じ軽自動車の中で比べると、スライドドアは車両価格や維持費が高くなりがちです。
Q. スライドドア軽自動車を安く買うには?
車両価格を抑えるなら、中古車がおすすめです。特にスライドドア車はグレードごとの装備の差が大きく、中間または上位グレードを買いたいところ。だからこそ、「中古で車両価格を抑えつつ上位グレードを買う」という方法も考えられます。
できるだけ新しい車両が良い場合は、新規届出のみ行い、実際の走行に使われていない「登録済み未使用車」を探すのがおすすめです。
- Supervised by norico編集長 村田創
-
中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!