審査を考えた自動車ローンの選び方

自動車ローンの選び方と申し込み時の注意点

「審査が心配!」「審査が甘いローンはあるの?」 自動車ローンの選び方と申し込み時の注意点

更新日:2023/09/04

「借りられるか心配」「審査が甘いローンがあるなら知りたい」など、自動車ローンの審査に対する不安は数多くあります。自動車ローンにも様々な種類もあり、タイミングなどにも影響されるものです。そこで今回は審査を考えた時の選び方や申し込みの注意点をご紹介します。

POINT 1 自動車ローンの種類と特徴

クルマの購入に利用できるローンと一口にいっても、実は大きく3種類に分けることができ、それぞれに特徴があります。

  • 銀行ローン…都市銀行や地方の信用金庫などが提供する自動車ローン
  • 信販ローン…クルマの販売店と提携している、信販会社が提供する自動車ローン
  • その他のローン…クルマ、多目的型のフリーローンやカードローン

銀行の自動車ローンは一般に金利が低いというメリットがある一方で、勤続年数などの審査が厳しく、また審査のプロセスそのものにも時間が掛かることが多いです。

それに対して信販ローンは、銀行の自動車ローンに比べると金利はやや高いものの、審査はそれほど厳しくないことが多いです。またクルマを購入するお店でローンの手続きもできるので手続きはスムーズで、審査にもそれほど時間がかかりません。

  金利 審査難易度 審査にかかる時間
銀行ローン ○ 低い ×厳しい ×長い
信販ローン △やや高い △普通 ○早い

その他のローンは、多目的型のフリーローン、大口融資枠付きカードローンなどいくつか種類があり、特徴は様々。一般に、銀行、信販会社、消費者金融会社の順に金利が高くなります。また、使用目的を申し込み時に申告するタイプと、使用目的を問わないタイプとあり、前者の方が金利は低くなります。

「審査が甘い自動車ローンってないの?」「審査が通りやすいローンを選びたい」という人は、まずはクルマの購入を検討しているお店に相談してみることをおすすめします。新車のディーラーはもちろんのこと、ガリバーを含め中古車販売店でも自動車ローンを取り扱っていることがあります。

ガリバーは信販会社と提携しており、通常の自動車ローンの他にも返済期間を長く取れるらくらく120ローンや、前のクルマのローンが残っていても利用できるプラスローンなどのローンを提供しています。

POINT 2 いくつもローンに申し込むと審査に影響する?

「金利が安いなら銀行のローンにしたい」という方も多いと思います。金利が低いということは負担が少なくて済むということなので、消費者としてはできるだけ金利が低いローンを選ぶべきです。

ただし「審査が心配だから色んな銀行のローンを申し込む」というのは止めた方が良いでしょう。

自動車ローンで審査に通りにくくなる要因

自動車ローンでは以下のような信用情報がチェックされますが、その中には「照会件数」という項目があります。個人がローンを申し込むと、ローンを提供している会社は個人信用情報機関に申込者に関する情報を照会します。この照会があった回数が「照会件数」であり、つまりは「ローンを申し込みした回数」とほぼ同じ意味になります。

自動車ローンで審査に通りにくくなる要因

照会件数が多いと「この人はお金に困っている」「何か金策をしている」と解釈され、審査に通りにくくなります。照会の記録は半年間保存されるので、いくつもの銀行のローンに申しこむのは控えることをお勧めします。

それ以外にも、下記のような項目がチェックされるので、できるだけ情報をクリーンにしておきましょう。ガリバーのお店では、「照会件数」以外にも、自動車ローンを申し込む上でのポイントをご案内していますので、審査が心配な人はお気軽にご相談ください。

A)過去の「事故歴」「照会件数」など 個人信用情報機関の登録記録をもとに実施
B)「他社での借入残高」「契約件数」「利用可能限度額」など 個人信用情報機関の登録記録をもとに実施
C)属性審査 年齢・職業・勤務先・勤続年数・年収・家族構成など、申込書に書かれた個人情報をもとに実施

POINT 3 クルマ選びの工夫でローンが通りやすくなる?

「ローンの審査は通るだろうか」と考えると、ついついローンの金利や審査など「ローンの選び方」に目が向いてしまいます。

しかしクルマの選び方や買い方次第で、ローンの審査に通りやすくなる可能性もあるのです。

高額なローンを申し込むと「この人は本当に返せるのか」と審査は厳しくなるもの。100万円のローンと150万円のローンなら、100万円のローンの方が審査に通る可能性が高くなるのです。

そしてクルマは、以下のように買い方や条件をちょっと変えるだけで、価格が1割も2割も変わることがあります。

  • 新車の代わりに「登録済み未使用車」を購入する
    • 登録済未使用車とは、初度登録された車両で、かつ使用または運行に供されていない中古車です。
  • 同じ車種でも年式が少しだけ古い車両にする
  • 走行距離が「●万キロ未満」のクルマではなく「●万キロを少し超えた」車両にする
  • レザーシートやサンルーフなどの装備をいくつか諦める

ガリバーのように在庫が多いお店なら、「ローンの審査に通りやすい価格」と「お客さまが希望する条件」が折り合う車両も見つかりやすいです。「ローンの審査が心配」という方は、クルマの選び方・買い方も工夫してみてください。

ガリバーには、全国の在庫から購入予算や車種、クルマの状態など、条件を指定して探せるWEBサービスがあります。あわせてローンのご相談もでき、審査の前に借り入れできそうか事前診断も可能です。

頭金0円からでも診断して最適なローンを提案しますので、ローンの審査が不安な人は一度お問い合わせください。

POINT 4 自分に合った返済方法が選べるのも重要なポイント

「ローンの審査が通らないとクルマが買えない」「審査に落ちると気持ち的にもショックが大きい」といった理由から、自動車ローンの審査にばかり意識が向いてしまうのは、ある程度は仕方がないものです。

しかし、自動車ローンを選ぶ時には「審査の厳しさ/通りやすさ」以外にも様々なポイントがあります。返済の期間やその間の返し方によっても、毎月の負担は大きく異なってきます。自分にぴったりの自動車ローンを選ばないと、毎月の負担が大きすぎて家計が苦しくなったり、また必要以上の利息を払うことにもなったりしてしまいます。ですから、自分の経済状況にあったローンを選ぶようにしましょう。

記事に関する監修者コメント

審査に通りやすくするには、以下の3つが主に考えられます。

  • 頭金を入れる(多くする)。
  • 車の条件を変更して購入価格を下げて、借入金額を減らす。
  • 転職を予定している場合は、転職前にローンを組む。

審査が心配な方は、ご検討ください。

この記事を執筆・監修した人

宮川 真一
現在の役職・肩書

税理士法人みらいサクセスパートナーズ代表

保有資格

税理士、CFPⓇ、FP技能士1級

略歴

1997年から税理士業務に従事し、税理士として20年以上のキャリアがあります。
自動車税、所得税といった身近にある税金関係の記事監修が得意。確定申告の仕方や自動車税金の仕組みについてメディアで多く記事監修をしている実績があります。