学生は自動車ローンを組める?審査と対策

学生がローンを組むための対策

自動車ローンは何歳から組める?学生がローンを組むための対策

更新日:2023/05/18

18歳以上であれば、学生であっても自動車ローンに申し込むことはできます。しかし審査に通るかどうかは別問題です。「収入が少ない・不安定」といった返済能力が理由で審査に落ちる可能性もあります。高校生や大学生がローンを組むために押さえるべきポイントや対策、自分でローンを組まずにクルマに乗る方法を紹介します。

学生は自動車ローンを組めるの?

一般に、18歳以上であれば学生も含めて自動車ローンに申し込むことができます。しかし学生がローンを組む時には以下のような制約があり、審査に通るのは簡単ではありません。

  • ローンの借入は「安定した収入」が大前提
  • 銀行やローン会社によっては年齢や職業に制限がある
  • 保証人を付けなければいけない場合がある

ローンの借入は「安定した収入」が大前提

ローンを組むためには「借りたお金をきちんと返済する力(=返済能力)」が必要です。そのため審査では「継続して働いており、安定した収入があるか」がチェックされます。
学生が社会人のような収入を得ることは難しいですが、少なくともアルバイトなどの一定収入がないと、ローンを組むのは難しいでしょう。

銀行やローン会社によっては年齢や職業に制限がある

銀行やローン会社は、それぞれに申込者の年齢・職業・収入条件などを設けています。
成人年齢の引き下げにより、最近は申込の年齢制限を「18歳以上」にする機関や会社も増えています。一方で、18歳ではまだ学生で定職に就いていないケースも多いので、「20歳以上」「学生を除いて18歳以上」を条件にしているところもあります。

保証人が必要な場合がある

たとえアルバイトでお金を稼いでいたとしても、学生は社会人に比べて収入が少なく、立場も不安定です。そのためローンの申込時には、返済できなくなった時に本人に代わってお金を払う「保証人」を求められることもあります。

学生の場合、保証人は親や親戚がなることが一般的です。ローンの審査では保証人の返済能力(収入や住宅ローンなどの借入状況)もチェックされるので、「保証人になってくれる人がいるか」「その人が保証人として適しているか」も重要なポイントです。

Q ローンの審査では何がチェックされるの?

ローンの審査項目はそれぞれの銀行やローン会社によっても異なりますが、基本的には以下のような項目を評価しています。

審査の観点 特に見られるポイント
① 属性審査
  • 年齢、家族構成
  • 職業、勤務先、勤続年数、年収
  • 借入希望金額や、年収と年間返済額のバランスである「返済比率」
② 他社での借入残高や利用可能限度額
  • 自社、他社を含めて借入している金額
③ 過去の事故歴や照会件数
  • 過去の事故歴(≒返済トラブル履歴)
  • 過去のローンの申し込み回数
    (照会件数≒審査のために信用情報を照会した回数)

学生が特に気をつけたいのは「継続してアルバイトなどで働いているかどうか」です。毎月滞りなくローンの返済ができるよう、きちんと収入を得ておきましょう。
なお「自分名義のクレジットカードの利用」「スマートフォンの機種代の分割払い」などは②の他社での借入残高と見なされる可能性があるので、注意が必要です。

以下の記事では一般的なローンの審査基準や審査に通らない理由を詳しく紹介していますので、併せて読んでみてください。

学生が審査を通過するための4つの対策

学生でも、申込先の選び方や頭金の準備など、ポイントを押さえれば審査に通る可能性が上がります。ここでは申込時にとるべき4つの対策を紹介します。

対策① 審査に通りやすいローン会社を選ぶ

ローンの審査項目や金利相場は申込先によって異なります。一般に、銀行などの金融機関よりもディーラーや中古車販売店のローンの方が審査に通りやすいといわれます。そのため審査が不安な場合は、信販会社も候補に入れることをお勧めします。

金融機関のローン
(銀行、信用金庫など)
信販会社のローン
(ディーラー、自動車販売店など)
金利の相場 1~5% 3~10%
審査の難度 比較的きびしい 比較的通りやすい
審査期間 やや時間がかかる
(数日~1週間程度)
早い
(即日~数日)

またローン会社によっては「学生向けのローン」を用意しているところもあります。学生向けローンであれば申込者の収入が少ないことは想定済みなので、審査も通りやすいでしょう。

対策② 安定した収入を確保する

収入が高いほど、ローンの審査は通りやすくなります。また「働き始めたばかり」という人よりは「継続して働いており、毎月収入を得ている」という人の方が評価は高くなりやすいです。就職前であっても、アルバイトで毎月収入を得ておきましょう。

対策③ 頭金を多めに用意する

頭金について

頭金とは、ローンなどで分割払いをする時に始めに払う「まとまったお金」のことです。

例えば100万円のクルマを買う時に30万円を頭金として払えば、ローンで借りるのは70万円で済みます。借入額が少ないほど審査に通る可能性は高くなるので、頭金はできるだけ多く用意しましょう。そのためにも、クルマの購入では前もって貯金をしておくことが重要です。

対策④ 保証人を付ける

前の章でも紹介したように、学生は申込に保証人が必要なケースもあります。また保証人が必須でない場合も、あえて保証人を付けることで審査に通りやすくなる可能性があります。ローンに申し込む前に、保護者とよく話をして保証人の検討をしましょう。

保証人に適した人など、保証人に関する基礎知識を以下の記事で紹介していますので、気になる場合はこちらも読んでみてください。

自分でローンを組まずにクルマに乗る方法

「アルバイトを始めたばかりで頭金や充分な収入がない」といった場合は、以下のような方法を検討しましょう。

方法① 親名義でローンを申し込む

学生や新社会人に多いのが「親名義でローンを組む」という方法です。学生本人が申し込むよりも審査に通る可能性が高く、銀行などの金融機関で借りることができれば金利も安くて済みます。

方法② 中古車など安価なクルマを選ぶ

新車は、どんなに安いクルマでも100万円は必要です。その点、中古車であれば自分の予算に合ったクルマを選ぶことができ、中には数万円~10万円程度のクルマもあります。ローンを組む場合も借入額が少なくて済み、新車に比べて気軽に乗れるといったメリットもあります。

ガリバーでも、車両価格が10万円未満のクルマも取り扱っています。「好みのクルマがどれくらいの価格で売られているか」「予算〇万円ならどんなクルマに乗れるのか」などぜひチェックしてみてください。

方法③ 購入でなく、カーリースやサブスクを利用する

定額でクルマを借りられるカーリースやサブスクを利用するのも一つの手段です。
カーリースやサブスクでも利用前に独自の審査を行っていることが多いですが、ローンの審査ほど厳しくないのが一般的です。

ガリバーでもカーリースサービス「NOREL(ノレル)」を提供しています。車両トラブルや事故発生時の対応も運営側が行う安心のサービスです。

ローンの申込でよくある質問

Q 学生がローンに申し込む時の収入の目安は?

収入の目安は借入額や返済額によっても異なりますが、ローンの年間返済額は年収の25〜35%程度に留めることが望ましいといわれます。これを大まかに月単位で考えるなら、例えば月2万円を返済する場合、少なくとも毎月約6万円は収入があると良いでしょう。

ただし自動車ローン以外にも借入がある場合は「全ての返済額が収入の25〜35%に納まる」ようにしてください。

Q 自動車ローンの月々の平均返済額はいくら?

多くの人は、自動車ローンで月に1〜3万円程度の返済額を設定しています。学生でも月1〜2万円程度であれば、無理なく返済しやすいでしょう。

Q 自動車ローンは何年かけて返すもの?

自動車ローンは3~7年程度かけて返済する人が多いです。返済までの期間を長くするほど、月々の返済額は少なくて済みます。ただし借入期間が長いほど借入先に支払う利息が多くなるので、注意が必要です。

ガリバーはカーリースの案内ができるだけでなく、お客様の条件に合ったローンの組み方を紹介しています。「いくらまでのローンなら組めそう?」など、事前の相談も承っておりますので、一度気軽にご相談ください。