中古車の流通量が多く、相場価格が安めのアクア。ただしハイブリッド車なので、バッテリーの劣化などには注意しましょう。中古アクアが「やめた方がいい」と言われる理由、選ぶ時の注意点、おすすめ年式をご紹介します。
どの程度の予算で探したら良いか分からない…
コスパ優良車が多いアクアの中古車
アクアは2011年の発売直後から大ヒットし、その後も長く売れたロングセラー車種です。初代はマイナーチェンジを重ねながら10年にわたって販売され、2021年7月に2代目が登場しました。
初代も2代目も低燃費で使い勝手が良く、状態の割に安く売られている中古車も多いです。
流通量が多いから相場価格も安い
中古のアクアは100万円以下で買える車両も多く、全体的に相場価格が安いと言われます。これは、アクアが大人気モデルで中古車市場での流通量も多いからです。
中古車価格は需要と供給のバランスで変化します。アクアは初代の発売直後から大量に売れたため、その後中古車として多く売却され、在庫が豊富です。結果として、全体的な相場価格も安く抑えられています。
中古のアクアを選ぶメリット
- 中古車相場が安い
- 燃費性能に優れている
- 故障が少ない
アクアの燃費性能は、初代でも最終モデルなら27.2㎞/L(FF、WLTCモード)、現行2代目に至っては最高燃費35.8km/L(FF、WLTCモード)と優秀です。またアクアは故障が少ないことでも有名。これはアクアというより、トヨタ車全体で言われることですが、流通量が多いわりに故障件数が少ないです。
アクアの中古車が「やめた方がいい」と言われる理由は?
コストパフォーマンスに優れたアクアですが、ネット上には「中古のアクアはやめた方がいい」という評価もゼロではありません。ここではその理由をご紹介します。
理由①同サイズのガソリン車ほど安くないから
ヤリスやスイフトのガソリンモデルなど、コンパクトカーのガソリン車は新車価格が150万円程度です。これに対してアクアは全車ハイブリッド車のため、同サイズのガソリン車よりは中古車価格が高くなりがちです。
例えば車両価格100万円の中古アクアと比べた場合、「あと50万円で新車が買える」と思うと、安く感じられない人もいるでしょう。
理由②古いモデルは機能性が低いから
アクアでも低年式モデルは安全装備が充実していなかったり、パーキングブレーキがレバー式だったりと新型車より機能性が劣ります。
しかし2代目アクアであれば、予防安全装備はかなり充実しており、ガリバーの「安全な車ランキング」でも上位にランクインしています。機能性が心配な場合は、高年式の2代目を選びましょう。
全体的に評価の高いアクアですが、悪い評判として目立つのは「2代目でも電動パーキングブレーキを搭載していない」という点です。最近は軽自動車でも搭載車が多いので、この点は残念に思う人が多いよう。 しかし電動パーキングブレーキなどの一部装備がないからこそ、アクアはハイブリッド車でも低価格を維持できています。
理由③運転の粗い人が乗っているイメージがあるから
「アクアの所有者は運転が荒い」というイメージを持っている人も多いようです。実際には、流通量の多いアクアは所有者の数も総じて多く、目撃される確率が他の車種より高いだけと考えられます。
理由④中古ハイブリッドは故障が心配だから
中古のハイブリッド車は、バッテリーの劣化が懸念されがちです。またガソリン車より構造が複雑だからこそ、故障した場合の修理代が高いこともあります。
駆動用バッテリーの寿命は一般に10年以上・走行距離15万㎞以上と言われます。そのため高年式モデルを買えば、当面は問題ないでしょう。さらに先述の通り、アクアは故障の少なさに定評があります。中古でハイブリッド車を買うなら、ぜひ選択肢に入れたいところです。
【関連記事】やめた方がいいって本当?中古ハイブリッド車のリスクと購入時のポイント
中古でアクアを選ぶ時の注意点
中古でアクアを選ぶ時に注意したいのは、以下の4つです。
バッテリー状態は必ず確認
アクアはハイブリッド車なので、バッテリー状態を必ず確認しましょう。カタログの燃費情報に比べて燃費計の数字がかなり低ければ、バッテリーが劣化している状態です。また販売員に依頼すれば、劣化具合をチェックしてもらえることもあります。
低年式のアクアを購入するのであれば、 バッテリー交換済みの車両を購入するのも一つの手です。
点検・整備の記録も確認
中古車の故障リスクを少しでも減らすためには、点検・整備の記録を確認することが重要です。車両の整備記録の有無を確認し、修復歴の有無やこれまでのメンテナンス状況をチェックしましょう。
アクアは元々低燃費なので、故障しなければ全体的な維持費をかなり抑えられます。
できるだけ保証はつける
ハイブリッド車を所有した場合、バッテリーの故障で多額の修理費がかかることもあります。そのためアクアの中古車を買う時も、保証制度のあるお店で購入しましょう。
相場価格を下回る車両は要注意
これは全ての中古車に関して言えることですが、中古車には相場価格があります。良識的な中古車販売店なら、車両価格は相場を大きく外れない金額に設定しています。相場価格を下回るということは、「水没車」「修復歴あり」など何かしらのデメリットがあるはずです。
中古アクアのおすすめモデルは?
アクアの中古車は流通量が多く、車両価格や年式、走行距離、色、装備などの組み合わせが豊富です。 ここではおすすめの年式やグレードをご紹介します。
値下がりした初代が狙い目
相場価格が下がっているのは、2代目の登場に伴って型落ちした初代です。初代アクアなら、100万円以下で購入できるような車両も多数あります。
特に2018年改良後モデルがおすすめ
2018年の改良時には、歩行者検知式自動ブレーキや車両追従機能が装備されています。予防安全性能を重視するのであれば、この改良後モデルがおすすめです。ただし、これらの安全装備が標準装備されているのは最上位グレードのみなので、注意して選びましょう。
最近は2018年式でも車両価格100万円前後のアクアが増えているので、ぜひチェックしてみてください。
初代なら最上位グレード、2代目は中間グレード以上
初代アクアのおすすめグレードは、安全装備の充実した最上位グレード「G」です。
2代目の場合は、中間グレードの「X」にコンフォートパッケージをつけたものか、最上位グレードの「Z」がおすすめです。なお2代目のグレード展開については、以下の記事で詳しく説明しています。
【関連記事】トヨタ「アクア」のグレードごとの違いを総まとめ!おすすめグレードは?
初代と2代目を写真付きで細かく比較したい人は、以下の記事も参考にしてください。
アクアの中古車は在庫が豊富なお店で検索しよう
中古車は1台ずつ条件が異なるため、在庫の多いお店で探すのがおすすめです。特にアクアの場合は、マイナーチェンジごとにボディカラーの変化があり、色だけでも選択肢が多いです。色以外でもグレードや装備、年式と走行距離のバランスなどにこだわって、理想の一台を見つけましょう。
アクアのカタログ情報
- 現行モデル
- 令和3年7月(2021年7月)〜現在
- 新車時価格
- 198.0万円〜283.7万円
アクアの在庫が現在574件あります
以下車両の保証内容詳細は画像をクリックした遷移先をご確認ください。