トヨタ カローラクロスが受注停止から再開?受注再開はいつ?停止理由とは?

カローラクロスは、販売開始から今まで受注停止が続くほどの人気車だ。2023年にマイナーチェンジが予想されている。受注再開の時期や納期が気になるところだ。今回は受注停止の背景や受注再開の目途、マイナーチェンジを待つべきかについて解説する。

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2023年9月頃のマイナーチェンジ予定から逆算し、受注を停止していた?

トヨタ カローラクロス(2023年式マイナーチェンジ前)の画像

※上図:トヨタ カローラクロス(2023年式マイナーチェンジ前)

2021年9月にCセグメントのコンパクトSUVとしてトヨタ カローラクロスが登場した。リーズナブルな価格設定もあり、発売直後から大ヒットした。しかし、カローラクロスハイブリッドの納期は、1年以上も待つ必要があった。想像以上の人気に加え、半導体不足の影響を受けたからだ。

そのような状況の中、2022年5月末頃にカローラクロスは受注を停止した。受注停止は、1年以上経過した今でも続いている。長期にわたる受注停止には、大きな理由があった。カローラクロスの販売計画では、2023年9月頃にマイナーチェンジを予定していたからだ。

受注を停止した2022年5月末頃には、カローラクロスハイブリッドの納期が1年以上かかる状態だった。これ以上受注を続けると、納車前にマイナーチェンジが行われることになる。

以前トヨタは、改良前のハリアーを納車する前に、改良後ハリアーを発表し、価格を上げて販売した。それにより、改良前のハリアーを購入した顧客が、改良後のモデルへと注文を変更する際、差額は誰が負担するのかなど、多くの混乱が生じた。

こうした反省を活かし、トラブルを回避するため、カローラクロスは、マイナーチェンジする1年以上前から受注を停止していたのだ。

新型カローラクロスの受注再開は2023年8月頃?

トヨタ 新型カローラクロスの受注再開は、今のところ不明だ。しかし、8月頃から予約受注などのカタチで再開されると思われる。2023年9月頃にマイナーチェンジするならば、おおよそ1ヶ月前から、何らかの動きがあるだろう。

1日でも早くカローラクロスが欲しい人は、ディーラーとの連絡を密にし、なるべく早く正式注文ができる体制を整えておくことをお勧めする。しかし、受注が停止して1年以上経過している。その間、受注再開待ちの顧客もいるため、納期の長期化は避けられないだろう。

カローラクロスのマイナーチェンジで何が変わる?価格帯を予想

2022年10月にカローラクロスを除く、カローラ系の改良が行われた。この改良で、1.8Lハイブリッドシステムが最新バージョンへ変更された。その結果、エンジン出力をアップしながら、より低燃費化に成功した。また、自動ブレーキを含む予防安全装備パッケージ「トヨタセーフティセンス」も大幅な機能向上が行われている。

マイナーチェンジ後の新型カローラクロスは、こうした改良の流れを受けて、同様の改良が行われると予想できる。おそらく、最新の1.8Lハイブリッドシステムとトヨタセーフティセンスを得るだろう。マイナーチェンジ後は非常に魅力的なモデルになると考えられる。

カローラクロスハイブリッドZ(FF)の価格は、310万円前後と予想した。以前、カローラスポーツでは、ハイブリッドGZの価格を約5万円アップしている。性能向上を考えると、価格をかなり抑えている。しかし、カローラクロスは非常に人気が高いモデルのため、トヨタも強気に出てきそうな気配だ。約10~15万円の価格アップになるのではないかと予想している。あくまで予想のため、参考程度に留めてほしい。

マイナーチェンジ後の新型カローラクロスは待ってでも買いか?

カローラクロスは人気車のため、受注が再開されたとしても、再び多くの受注が入ると考えられる。そのため、納期の長期化は確実だ。この場合の選択肢は、大きく分けて3つだ。

  • ひたすら待つ
  • マイナーチェンジ前のカローラクロス中古車をすぐに買う
  • 中古車も含め、違うクルマを買う

あまりお勧めできないのは「マイナーチェンジ前の新型カローラクロス中古車をすぐに買う」だ。マイナーチェンジ前のカローラクロスの中古車価格は、受注停止の影響を受けて高騰している。新車価格を超えた車両が多いため、中古車としてのメリットが無い。

マイナーチェンジ後の新型カローラクロスが受注開始すると、マイナーチェンジ前の車両価格が軒並み下がる予想できる。それでも新車価格より少し安くなる程度だろう。慌てて高い中古車を買うと、失敗・後悔したと思う可能性が高い。

さらに、マイナーチェンジ後は、大幅な進化を遂げると予想できるので、性能が劣るマイナーチェンジ前モデルを高値で買う理由もない。そのため、「中古車も含め、違うクルマを買う」が無難だ。

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即納可能!お勧め中古SUV3選

中古車の魅力は、即納が可能なところだ。中古車購入で重要なのは、予算感だ。中古車の価格は、年式や走行距離などで異なる。価格次第では、新車カローラクロスと同じ価格で、1クラス上のモデルに乗ることができる。

新車カローラクロスハイブリッドZグレードの価格は、マイナーチェンジ前のモデルで約299~320万円だ。この価格で購入可能なお勧めの中古車を3台紹介する。

1.何もかもが1クラス上の満足感『トヨタRAV4ハイブリッド』

トヨタ RAV4 ハイブリット(2020年式)の画像

※上図:トヨタ RAV4 ハイブリット(2020年式)

2019年にトヨタRAV4ハイブリッドが登場した。RAV4ハイブリッドは2.5Lハイブリッドシステムを搭載している。カローラクロスの1.8Lハイブリッドシステムと比べると、比べ物にならないほどパワフルだ。また、リヤサスペンションは、ダブルウィッシュボーン式を採用している。カローラクロスのトーションビーム式より上質な乗り心地になっている。

ボディサイズは、カローラクロスに比べ、RAV4ハイブリッドが1クラス上だ。当然、室内や荷室なども広く、ゆったりと快適に過ごせる。RAV4ハイブリッドはカローラクロスと同様に、人気モデルだった。そのため、新車価格を越えた中古車が流通していた。しかし、最近では中古車価格が徐々に下落しており、正常値に近い相場に戻ってきている。

RAV4ハイブリッドの中古車価格は、2020年式なら280万円台から選べるようになっている。トヨタディーラー系の中古車店は、強気な価格帯が目立つ。お勧めグレードは、ハイブリッドGだ。ハイブリッドXと比べ装備が豊富なため、ハイブリッドGを積極的に選びたい。

ハイブリッドGでは、下記の装備が標準装備になっている。

  • インテリジェントクリアランスソナー
  • リヤクロストラフィックオートブレーキ
  • ブラインドスポットモニター
  • パワーシート

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2.3列シートをもつ高い質感と豪華装備のラグジュアリーSUV『マツダCX-8』

マツダ CX-8 XD(2020年式)の画像

※上図:マツダ CX-8 XD(2020年式)

2017年に3列目シートをもつSUVとしてマツダCX-8が登場した。マツダCX-8の全長は、4,925mmだ。カローラクロスの4,490mmに対して、435mmも長い。ボディサイズでは、カローラクロスより、2クラスほど上のモデルとなる。

CX-8は、3列目シートをもち、6人もしくは7人乗りのSUVだ。3列目シートは、あくまで短距離用だが、多くの人を乗せることがある人に向いている。また、2列目がキャプテンシートとなる6人乗りは、広大でラグジュアリーな空間が魅力だ。さらに、上級グレードでは、レザーシートなど豪華装備が満載である。十分に満足できる豪華仕様となっている。

カローラクロスハイブリッドの新車予算があれば、CX-8が中古車で手に入るのだ。CX-8の狙い目は、2019年式だ。中古車相場は、約240~320万円となっている。しかし、ラグジュアリーSUVとしての価値を満喫したいのであれば、XD Lパッケージがお勧めだ。

XD系は、2.2Lディーゼルターボエンジンを搭載している。最大トルクは450Nmと余裕あるクルージングを楽しむことが可能だ。さらに、ディーゼル車のため、燃費も良好で経済的だ。燃料は軽油を使う。軽油は、レギュラーガソリンより20円/L前後も安価なため、ハイブリッド車に近い燃料費になる。

XD Lパッケージの装備内容は、十分に満足できる。レザーシートやシートベンチレーションなどが標準装備だ。装備が充実していると、カローラクロスとの差は大きい。そのため、中古車価格は、約270万円と高めに設定されている。

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3.プレミアムブランドのBMWも買える!?『2代目BMW X1(F48)』

BMW X1 xDrive 18d Mスポーツ(2018年式)の画像

※上図:BMW X1 xDrive 18d Mスポーツ(2018年式)

2015~2023年まで2代目BMW X1が発売された。2代目X1(F48)から、FR(後輪駆動)がFF(前輪駆動)へ変更され、居住性などが大幅に向上している。2代目BMW X1の全長は4,455mmだ。カローラクロスの4,490mmより少し短い程度だ。

BMWといえば、走りにこだわるプレミアムブランドだ。X1もSUVながら、スポーティな走りを得意としたモデルである。人気グレードxDrive 18d Mスポーツの当時の新車価格は、約513万円という高級車だった。ところが、プレミアムブランドのBMW X1が中古車になると、新車カローラクロスの予算程度で買えるようになってきている。

中古車流通量の多い2018年式がねらい目だ。中古車相場は、約200~300万円である。2代目X1でお勧めなのは、X1 xDrive 18d Mスポーツだ。xDriveとは4WDの名称になっている。

X1 xDrive 18d Mスポーツは、2.0Lディーゼルターボエンジンを搭載し、最大トルクは330Nmと強大だ。燃費性能は19.6㎞/L(4WD、JC08モード)と優秀である。また、ディーゼルエンジンなので、燃料は軽油だ。ディーゼル車の大きなメリットは、ハイブリッド車に近い燃料費で収まることだ。ガソリン車は、ハイオクガソリンを使用するため、燃料費は30円/L前後も異なる。

Mスポーツとは、スポーティなエアロパーツ類などを装備したグレードのことだ。日本では、非常に人気が高く、リセールバリューも高い。そのため、中古車価格も少し高めに設定されている。中古車相場は、約220~300万円となっている。

そのままのX1 xDrive 18d Mスポーツでは、装備が少々物足りない。そのため、運転支援や予防安全装備が充実したコンフォートパッケージなどを装備した車両を選択したい。コンフォートパッケージは、アドバンスドセーフティパッケージ、パワーシートやパワーテールゲートなどがセットになっている。

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カローラクロスのカタログ情報

現行モデル
令和3年9月(2021年9月)〜現在
新車時価格
199.9万円〜345.9万円

カローラクロスの在庫が現在91件あります

以下車両の保証内容詳細は画像をクリックした遷移先をご確認ください。

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ライター紹介

クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員