この記事の目次 CONTENTS
2代目が登場し、さらにコスパ上昇が予想できる次世代環境車
爆発的ヒットモデルとなったコンパクトSUV
ガソリンより安価な軽油で燃料費を節約
国内唯一! ディーゼル搭載のBセグメントコンパクトSUV
スポーティさが際立つ低燃費コンパクトSUV
よくある質問 PHEVとは?
ほかのSUVも調べてみる

ライター紹介

クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

ガソリン価格の高騰に対する国の施策効果は不透明だ。備蓄している原油の放出や、石油の元売りに対する補助などを挙げているが、ガソリン価格への影響はわからない。ガソリン税の減税や免税は行わない方針だ。
そんな時代背景を踏まえ、カーボンニュートラルな中古車5車種を人気のSUVから紹介する。

2代目が登場し、さらにコスパ上昇が予想できる次世代環境車

当時、世界屈指の技術が採用された初代アウトランダーPHEV

アウトランダーPHEV

おすすめ1.初代三菱アウトランダーPHEV

初代三菱アウトランダーPHEV最大の特徴は、前後にモーターを設置したツインモーター4WDだ。前後2つのモーターを自在にコントロールする三菱独自のS-AWC(Super All Wheel Control)により、優れた悪路走破性や操縦安定性を誇る。フロア下に配置された大容量リチウムイオンバッテリーによって低重心化され、走りの楽しい次世代環境車となった。こうしたシステムを採用したPHEVは、デビュー直後の2013年からしばらくの間、アウトランダーPHEVだけだった。三菱の技術の高さが垣間見える。

優れた燃費と長いEV航続距離

初代三菱アウトランダーPHEV最新モデルと、デビュー時のEV航続距離とハイブリッド燃費は以下の通りだ。(すべてJC08モード)

EV航続距離 ハイブリッド燃費
最新モデル 65.0km/L 18.6km/L
デビュー時 60.2km/L 18.6km/L

初代アウトランダーPHEVは、2018年に大幅改良が行われた。

  • ガソリンエンジンの排気量:2.0L➡2.4L
  • 駆動用バッテリー容量:12.0kWh➡13.8kWh
  • リヤモーター出力:約12%アップ

かなり大きな改良で、クルマの完成度は飛躍的に高まっている。

EV航続距離は、カタログ上でも60kmを超える。これだけ走れば、近隣の送迎や買い物、通勤などでは、ほとんど充電した電力でEV走行することが可能だ。日々クルマを使う人にとっては、とても経済的といえる。
さらに、自宅で太陽光発電をしているのであれば、家で発電した電気をクルマに使用することも可能だ。(V2H機器が必要。)電力の自給自足が可能になり、クルマが蓄電池としての役割も果たす。

初代アウトランダーPHEVには、100V1500Wのコンセントが装備されている。1500Wまでなら、このコンセントを使い家電製品などが使えるのだ。キャンプなどのアウトドアで便利なだけでなく、災害時にも大きなメリットとなる。入手しやすいガソリンを使って発電できるので、長時間の停電でも暖房や冷房、炊飯器、ポットなど複数の家電製品を使用することが可能だ。停電時の不便さを緩和してくれるので安心感がある。

2代目アウトランダーPHEVの登場で、初代の中古車価格が下落?

2021年12月、2代目アウトランダーPHEVがデビューした。2021-2022日本カー・オブ・ザ・イヤー、テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。初代アウトランダーPHEVも基本的なシステムは同じなので、その技術力の高さは折り紙つきとなった。

2代目アウトランダーPHEVが登場したことで、多くの初代アウトランダーPHEVが今後下取りや売却などで中古車マーケットに流通し、初代の中古車価格は下落傾向になる。
現在でもコストパフォーマンスが高い初代アウトランダーPHEVが安価に購入できるようになるのであれば、コストパフォーマンスがさらにアップするだろう。

おすすめは高年式2018年の大幅改良後モデル

初代アウトランダーPHEVの中古車選びは、2017年2月の改良後モデルがおすすめだ。歩行者検知式自動ブレーキが用意されたからだ。
しかし、その1年半後である2018年8月には大幅改良が行われ、排気量は2.4Lにアップしている。バッテリー容量を増やし、EV航続距離は65.0kmに伸びた。
2021年12月現在、まだ高年式なので、中古車価格はやや高めだ。2代目新型アウトランダーPHEVが販売開始したので、時間の経過とともに初代の中古車価格は下落していくだろう。その時が、購入チャンスだ。

中古車価格は、3年落ちになる2018年式で約270~350万円である。2018年大幅改良後モデルの新車価格は、約390~510万円と、120~160万円安価になっている。3年でここまで価格が落ちていれば、まずまずだろう。今後さらに中古車価格が落ちてくれば、買い得感はかなりアップする。

歩行者検知式自動ブレーキなどが装備されていないモデルも選択肢に入るのであれば、思い切って初期モデルで7年落ちの2013年式を狙ってみるのもよい。中古車価格は、130~170万円位だ。安価な価格帯の車両は、10万km前後のものが多い。150万円程度の価格だと、年式なりかそれより少し走行距離が少ない車両が手に入る傾向にある。新車価格が330~430万円程度だったので、新車価格の約40%まで価格が下がり、コストパフォーマンスに優れている。
130~170万円という中古車価格は、スズキ ワゴンRや日産デイズといったハイト系ワゴンの新車価格帯に近い。この価格で、当時、世界トップレベルの技術を誇った次世代PHEVに乗れるのだ。

爆発的ヒットモデルとなったコンパクトSUV

おすすめ2. トヨタC-HRハイブリッド

トヨタC-HRは、2016年にデビューした。トヨタがかなり力を入れたモデルであり、当時最新のGA-Cプラットフォーム(車台)を採用している。
C-HRはSUVだが悪路走破性を重視せず、逆に徹底してオンロードでの走行性能を磨き抜いたモデルでもある。その結果、背の高いSUVとは思えない軽快でスポーティな走行性能を見せつけた。その影響からか、ハイブリッド車はSUVでありながらFF(前輪駆動)の設定しかない。
デザインにもこだわった。外観デザインのテーマは「セクシーダイヤモンド」。キャビンを含めた形がダイヤモンド形状のように見え、複雑な面と線を組み合わせている超個性派だ。やや好き嫌いが明確になるデザインだが、発売直後から大ヒットした。

世界トップレベルの超低燃費性能を誇る1.8Lハイブリッドシステムを搭載

C-HRに搭載されたのは1.8Lのハイブリッドシステムで、プリウスと同じものが搭載された。燃費性能は世界トップレベルを誇る。デビュー直後の燃費は、30.2km/L(JC08モード)と非常に優れている。もはや、この燃費値と勝負できるCセグメントのコンパクトSUVは皆無といえる。唯一、C-HRを超えてきたのが2021年に登場したカローラクロスくらいだ。カローラクロスも、基本的にC-HRと同じ1.8Lハイブリッドシステムを使っている。

ガソリン価格の高騰が続くが、さすがに、これだけ超低燃費だと、一般的なガソリン車と比べれば、燃料費面でも大きなメリットになる。ちなみに、C-HRガソリン車の燃費は16.4km/L(JC08モード)。ハイブリッド車は、ガソリンの倍に近い燃費値になっている。

2020年8月改良後モデルは、クラストップレベルの予防安全装備を得た

C-HRの予防安全装備は、デビュー時から一定レベルに達していた。
2020年8月の改良では、一気に進化しクラストップレベルの予防安全装備を得た。

自動ブレーキは、昼夜の歩行者と昼間の自転車を検知する。それに加えて、右左折時の歩行者と右折時の対向車にも対応する。さらに、「緊急時操舵支援機能」も追加された。これだけ多機能な自動ブレーキは、国内ではトヨタの一部モデルのみにしか装備されていない。

前期モデルが買い得感を増してきた

2016年に登場したトヨタC-HRは、すでにモデル後期に入っている。それに加え、デビュー時に大ヒットした影響で、前期モデルが多く中古車マーケットに流通している。流通量の多さと、C-HRの人気も下がり始めているため、中古車価格は下落傾向だ。燃費のよい人気SUVが、買い得感ある価格に入ってきている。

2017年式の中古車相場は、160~260万円位と幅がある。安価な価格帯のモデルは、やや過走行気味の車両が多い。逆に高価格帯の車両は、3年落ちでも1万km以下という少ない走行距離のモデルも散見する。走行距離3万km以下程度で、上級グレードのGなら約200万円からとなる。
人気のC-HRは、中古車相場では特別安価とはいえない。ただ、他のSUVと比べるとやや安価傾向にある。新車で売れ過ぎたため、前期モデルの中古車流通量が多く、中古車価格は下落傾向だ。2017年式だと、新車価格の70%ほどになっている。超低燃費車であることを考えれば、なかなか優秀なコストパフォーマンスといえるだろう。

ガソリンより安価な軽油で燃料費を節約

マツダCX-5

おすすめ3. 初代マツダCX-5ディーゼル

初代マツダCX-5は、2012年に登場した。今では当たり前になったマツダのデザインテーマ「魂動デザイン」を初採用したモデルだ。個性的ながらスタイリッシュなデザインで、瞬く間に大ヒットした。

話題になったのはデザインに加え、国産車では稀だったディーゼルエンジンを搭載したモデルを投入したことだ。マツダ渾身の2.2Lディーゼルターボエンジン「SKYACTIV-D」が搭載され、初期モデルは175ps&420Nmの出力を誇った。
420Nmの大トルクは、かなり強烈だ。まるで、スポーツカーのような加速Gを発生させ、ぐんぐん速度を上げていく。この大トルクは高速道路との相性が良い。余裕あるクルージングで、ロングドライブでもストレスフリーだ。

ハンドリングもマツダ車らしくスポーティだ。やや硬めのサスペンションだが、背の高いSUVとは思えないくらい軽快に走る。こうしたことが高く評価され、2012-2013年日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。

ハイブリッド車に匹敵する燃料経済性

マツダCX-5ディーゼル車の燃費は、18.6km/L(FF、JC08モード)と良好だ。ディーゼル車は、ガソリン車と比べると燃費が良く力強いのが特徴である。2.5Lガソリン車の燃費は15.2km/L(FF、JC08モード)なので、燃費は約20%良いことになる。ガソリン価格高騰時代には、大きなメリットになる。

燃料に使う軽油は、レギュラーガソリンより20円/L前後も安価だ。ガソリン車より燃費がよく、燃料も安価だと、燃料費はハイブリッド車に近いレベルになる。ディーゼル車も燃料費では負けてはいない。

低年式化した前期モデルは、激安化進行中?

マツダCX-5は、2012年に登場したモデルだ。前期モデルは低年式化が進んでいる。CX-5は人気が高く、しばらく中古車価格が高止まりしていたが、2代目CX-5の登場によって徐々に価格が下がってきている。
9年落ちの2012年式では、おおよそ70~140万円だ。ディーゼル車で低年式なので、安価な価格帯の車両は、走行距離が10万kmを超えたエントリーグレードのXD系が多い。

おすすめはレザーシートを装備した最上級グレードのLパッケージだ。中古車相場は、80~140万円位である。このグレードも、安価な価格帯は走行距離10万kmオーバーがほとんどだ。走行距離が7万km台より少ない車両になると、100万円台くらいからになる。中古車価格は新車価格(約300万円)の3分の1になり、買い得感がある。

国内唯一! ディーゼル搭載のBセグメントコンパクトSUV

マツダCX-3

おすすめ4. マツダCX-3ディーゼル

マツダCX-3は、2015年2月に発売されたBセグメントのコンパクトSUVだ。ライバルは、ホンダ ヴェゼルやトヨタ ヤリスクロスだ。マツダ2(デミオ)をベースにSUV化している。
CX-3は他のモデルと同様、マツダのデザインテーマ「魂動デザイン」を採用した。小さなボディサイズながら、いかにもキビキビ走りそうで躍動感あふれるデザインとなっている。
ルーフラインはクーペルックとした。都会派SUVは機動性が重要と考え、全高を1,500mmとした。これは、都市のマンションなどに多い立体駐車場の全高制限内の数値である。立体駐車場を使うユーザーでも、車庫証明が取れ、SUVに乗れるようにするための配慮だ。

国内クラス唯一のディーゼルエンジン搭載車

マツダCX-3は、国内BセグメントコンパクトSUVで唯一ディーゼルエンジンを搭載しているモデルだ。デビュー時は1.5Lだったが、2018年5月の改良では、1.5Lディーゼルも進化版1.8Lディーゼルへ変更されている。排ガスをよりクリーン化するための排気量アップだ。

1.5Lの出力は105ps&270Nm、1.8Lは116ps&270Nmとなっている。どちらもかなりパワフルで、コンパクトSUVながら高速道路でのクルージングも非常に余裕のある走りを披露する。
ディーゼルエンジンを搭載しており、燃費も良好だ。1.5Lの燃費は21.0km/L(FF、JC08モード)、1.8Lは20.0km/L(FF、WLTCモード)である。測定モードが異なるが、1.8Lは燃費も向上している。

このクラスで圧倒的な燃費値を叩き出しているのがヤリスクロスだ。燃費は27.8~30.8km/L(FF、WLTCモード)。ヴェゼルが24.8~25.0km/L(FF、WLTCモード)だ。
こうしたハイブリッド車と比べると、さすがにCX-3の燃費は悪く見える。
ところが、燃料費で比較するとCX-3も善戦しているのだ。
ハイブリッド車が使う燃料はレギュラーガソリンだ。ディーゼルであるCX-3が使用する軽油は、20円/L前後も安価だ。
カタログ値で、ヴェゼルが1,000km走るのに使う燃料が40L、レギュラーガソリン価格が160円/Lだとすると、6,400円となる。CX-3は50Lを使うことになり、軽油の価格を140円/Lとして計算すると、7,000円になる。その差はわずかで、ほぼハイブリッド車並みの燃料費といえる。

CX-3には2.0Lガソリン車があった。このモデルの燃費は、16.0km/L(FF、WLTCモード)だ。これを先述のように計算すると、燃料費は10,000円になる。ガソリン価格高騰時代、燃料費にこれだけの差がつくなら、ハイブリッド車かディーゼル車を選択するのがおすすめだ。

人気SUVだが、前期モデルは中古車価格が下落傾向

マツダCX-3は2015年にデビューした現行モデルなので、中古車価格は高値をまだ維持している。
ただ、前期モデルは徐々に価格を下げている。中古車相場は、6年落ちとなる2015年式だと、110~190万円程度になっている。
安価な価格帯の車両は、ディーゼル車ということもあり、過走行気味車両が多数ある。中間グレードのXDツーリングで走行距離が5万km以下となると、130万円以上の予算が必要だ。
当時の新車価格が約260万円だったので、新車価格の50%近くまで価格が下がってきている。これくらいの価格になると、中古車としての買い得感がある。
おすすめは、レザーシートが装備されたXDツーリングLパッケージだ。BセグメントのコンパクトSUVの枠を超えた、高い質感のあるインテリアになっている。
このLパッケージの中古車相場は、程度の良い車両で130~190万円程度だ。中間グレードのXDツーリングとそれほど大きな価格差になっていないのでおすすめだ。

スポーティさが際立つ低燃費コンパクトSUV

ホンダ ヴェゼル

おすすめ5. 初代ホンダ ヴェゼルハイブリッド

初代ホンダ ヴェゼルは、2013年に登場した。3代目フィットのプラットフォーム(車台)などをベースにしたBセグメントのコンパクトSUVだ。Bセグメントではあるが、全長4,295mm×全幅1,770mm×全高1,605mmとやや大きく立派に見えるシルエットをもつ。そのため、クラスレスな印象が強く、ダウンサイザーを含め多くの顧客に支持され大ヒットした。また、今では大人気で大激戦なBセグメントのコンパクトSUVだが、このクラスに初めて投入されたのが初代ヴェゼルで、パイオニアといえるモデルだ。

初代ヴェゼルのデザインは、ホンダ車らしくとてもスポーティに仕上がっている。ルーフラインは、クーペルックでスタイリッシュだ。
走行性能も、このスポーティなデザイン通りとなった。ハンドリングは、とてもシャープだ。切れ味は鋭く、グイグイと曲がる。背の高いSUVに乗っているとは思えないほどだ。こうした走りにこだわったため、サスペンションはかなり硬めになっている。路面からの衝撃がゴンゴンとダイレクトに伝わってくる。
ホンダは2015年の改良で、この乗り心地を改善した。モデル後期になるほど、より快適になっていった。

これだけスポーティなモデルだが、3代目フィットとプラットフォームを共用しているため、室内や荷室スペースは余裕があり実用性も高い。旧型となったものの、現在でもトップレベルの実力を誇る。

やや物足りなさも感じるが、ガソリン車よりは優れる燃費

初代ヴェゼルハイブリッドに搭載されているのは、システム出力152psを誇る1モーター式のスポーツハイブリッドi-DCDだ。デュアルクラッチミッションによって、スパスパと気持ちよい変速とダイレクト感あるフィーリングが魅力のパワーユニットだ。

初代ヴェゼルハイブリッドの燃費は、最終モデルで19.6~21.0km/L(FF、WLTCモード)となった。最新の2代目ヴェゼルの燃費24.8~25.0km/L(FF、WLTCモード)と比べるとやや見劣りするものの、当時としてはまずまずの燃費だった。ガソリン価格の高騰時代では、やはりハイブリッド車は大きなメリットになる。

中古車価格かなり高めだが、価格に見合った魅力がある

初代ホンダ ヴェゼルの中古車価格は、新型ヴェゼルが登場したのにもかかわらず、高値を維持している。初期の7年落ちとなる2014年式でも中古車相場は100~180万円程度だ。新車価格が約220~270万円だったので、7年落ちでも新車価格の45~65%を維持している。安価な価格帯であればまずまずだが、全般的に高めの中古車価格だ。初代ヴェゼルは今でも高い人気を誇っているという証明でもある。

おすすめは、2016年の改良後モデルだ。このモデルから、歩行者検知式自動ブレーキなどをパッケージ化した「ホンダセンシング」が一部グレードを除き標準装備化されたからだ。
5年落ちとなる2016年式の中古車相場は、150~200万円程度である。新車価格が約250~290万円だったので、新車価格の70~75%という高値が付いている。これだけ高価だと悩みどころだ。
ただ、短期の売却なら高値で売れるので、それほど損することもないと予想できる。

よくある質問 PHEVとは?

PHEV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle)は、電気自動車とハイブリット車を合体させたようなクルマだ。

PHEVの車体には、大容量バッテリーが搭載されている。バッテリーは家庭の電源を使って充電することが可能だ。通常走行時は電力を使い、EVとして走行する。バッテリーの電力を使い切ると、エンジンを使って発電した電力で走行するハイブリッド車に切り替わる。

「EV(電気自動車)は航続距離が短い」という不安がある人もいるだろう。PHEVはガソリンも使用できるため、航続距離の不安も解消される。送迎や通勤など日々の短距離移動ではEV走行し、ほとんどガソリンを使わないため優れた環境性能を誇る。燃料費にあたる電気代も安価だ。これだけガソリン価格が高騰していると、電気代はガソリン価格の数分の1というコストになる。EVへの移行期となる現在、最も現実的な環境車と言えるのがPHEVだ。

ほかのSUVも調べてみる

今回は、燃費のよいSUVという軸で選びました。一般的に燃費が悪いとされるSUVですが、近年はEVをはじめとした環境車のラインナップも増えてきています。購入や買い替えにあたってどれを選べばいいのか迷ってしまいますね。
2021年度のSUVのおすすめランキングを「新車」、「中古車」の部門で執筆しましので、よければこちらも参考にしてください。燃費のほか、性能面や価格面で比較をして総合的に判断できるようにしています。