この記事の目次 CONTENTS
フランス車が人気の理由
代表的フランス車メーカー① プジョー
値段も手頃な308
代表的フランス車メーカー② シトロエン
デザイン性が際立つC3
シトロエンから独立した「DS」
代表的フランス車メーカー③ ルノー
個性的フォルムで有名なカングー
他のフランス車メーカーや輸入車も候補に!

ライター紹介

CAR-TOPICS編集長

村田 創 氏

大学卒業後新車ディーラーにて5年勤務。その後、中古車のガリバーへ入社。車一筋20年以上のベテランが新車から中古車まで幅広く解説します。

フランス車が人気の理由

ここ数年、フランス車の人気が急上昇中で、売上が前年度を大きく超えたことがニュースになるほどです。その理由は、大きく以下の3つが挙げられます。

・運転しやすいサイズ感
・輸入車の割には手頃な価格帯
・肩肘はらない、高いデザイン性

輸入車というとサイズが大きく運転しにくいものも多いのですが、その中でフランス車はコンパクトカーのラインナップが豊富なのが一つの特長。「猫足」とも呼ばれる滑らかな走りも手伝って、日本の狭い道路でも運転しやすく乗り心地が良いのが魅力です。

また輸入車というと「価格が高い」というイメージを持たれがちですが、プジョーやルノーのクルマは値段もかなり手頃。新車のコンパクトカーが、車種やグレードによっては200万円台から買えるので手が届きやすいのです。

そして最後は、何と言ってもそのデザイン性。コンパクトなボディの中にアクセントとなるようなパーツや色を配置したり、ちょっと個性的なフォルムを採用したりと、目を引くクルマが多いです。デザイン性についてはこれから各メーカーの代表的車種と共に画像で紹介します。

代表的フランス車メーカー① プジョー

プジョー207_外観

フランスを代表する自動車メーカーであり、世界で最も古い量産自動車メーカーでもあるプジョー。後ろ足で立ち上がるライオンのロゴを見たことがある人も多いでしょう。自転車部門でも有名な他、実はソルトミルやペッパーミルといったキッチン用品でも長い歴史を持つメーカーです。

プジョーのクルマは優れたサスペンション技術で有名で、路面からの衝撃をしっかりと吸収してくれます。その滑らかな走りは「猫足」と表現されることもあり、乗り心地を重視する日本人には嬉しいポイントです。

コストパフォーマンスが高いことも手伝い「初めての輸入車」「初めてのフランス車」に選ばれることが多いブランドです。

値段も手頃な308

プジョー308_外観

プジョーを代表するモデルといえば、価格も手ごろなコンパクトカーである「308」。大人5人が無理なく乗れる、大きすぎず小さすぎないサイズでハッチバックとステーションワゴンが用意されています。

2014年にはヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど、その出来栄えはお墨付き。新車でも価格は200万円台後半から。もう少し小さくてリーズナブルなモデルが欲しいなら208やコンパクトSUVの2008も人気です。

プジョーの車種は全て数字で表現されているので分かりにくいですが、セダンやコンパクトカーは3桁、SUVやミニバンは4桁の数字で命名されており、左の数字が大きいほどボディサイズが大きくなり、また一の位の数字が増えるほど新しいモデルというのが原則です。

代表的フランス車メーカー② シトロエン

「名前は何となく聞いたことがあるけど…」という人が多いのがシトロエン。第一次世界大戦後に作られた歴史あるメーカーで、フランス大統領の就任パレード用オープンカーを製造している歴史あるメーカーです。

新しいことに挑戦する気質があり、新技術や個性的なデザインで支持を集めているのがシトロエンの特長。例えばシトロエンのミニバンであるC4ピカソは、ピカソの直筆をベースにしたエンブレムを採用しています。

また経営面では1976年にプジョー傘下に入ったことで技術を共有し、また経営や製造過程での効率化を図っています。

デザイン性が際立つC3

シトロエンC3_外観

そんなシトロエンを代表するクルマといえばC3。国産車でいうとマツダ「デミオ」や日産「ノート」と同じBセグメントに属するクルマで、先ほど紹介したプジョーの308よりは一回り小さいサイズ感です。

ただし5ドアハッチバックというよりはSUVのような雰囲気をたたえるデザインで、その存在感は抜群。ボディカラーは全9種類、ルーフカラーと組み合わせるとカラーバリエーションは合計36通りにもなり、色で遊ぶことができるのも嬉しいポイントです。

シトロエンから独立した「DS」

シトロエンは2009年より高級サブブランドとして「DSライン」を展開していましたが、2015年にシトロエンから独立。シトロエンと同じプジョー傘下で、DSオートモービルズという単独ブランドに生まれ変わりました。

ただし車種のラインナップは基本的にシトロエンDSライン時代から踏襲で、「世界で最も美しいクルマ」にも選ばれた「DS4」を筆頭に日本では数車種のみの展開。そのため日本では「シトロエン」と一括りにされることも多いです。

代表的フランス車メーカー③ ルノー

ルノートウィンゴ_外観

日産との関係で一躍有名になったルノーもフランスメーカーで、過去にはフランス政府によって国有され、また今でもフランス政府が多くの株式を保有するという意味では「フランスの国民的自動車メーカー」といっても過言ではないでしょう。

大企業ルノーだけに車種の展開は非常に多いのですが、日本に正規輸入されているモデルはかなり絞られています。そんな背景もあり、日本国内で流通しているルノーのクルマはどれも個性的。
時に「マニアック」なども言われるラインナップになっています。

個性的フォルムで有名なカングー

ルノーカングー_外観

そんなルノーのラインナップにおいて、ひときわ目を引く一台がカングーではないでしょうか。突き出したボンネットに対して、ほぼ真四角な後ろ姿はかなり特徴的。テーマパークやアニメ映画に出てきそうなスタイルで、過去にはディズニーとのタイアップ企画もあったほど。
それでいてハンドリングが良く、車内空間は広々、新車価格も200万円台半ばと非常によくできたクルマです。

日本にも根強いファンが多い一台ですが、実は大型犬を飼っている人に熱い支持を受けている一台です。ラゲッジスペースが広く安定しているため、ペットはもちろんのこと、大きな荷物を積むことがある人には便利な一台です。

他のフランス車メーカーや輸入車も候補に!

「フランス車が欲しい!」と思った時に最初にチェックすべきブランドは上記の3つですが、他にもルノー傘下の「アルピーヌ」や、数億円もするようなスーパーカーを主に製造している「ブガッティ」などもフランスのメーカーです。

そんなフランス車を検討しているなら、あわせてイギリス車の「ミニ」、ドイツ車の「ザ・ビートル」や「スマート」といった手頃でデザイン性が高い輸入車もチェックしておきたいところ。ガリバーの輸入車専門ブランド「LIBERALA(リベラーラ)」ではさまざまな輸入車をまとめて検討することができます。ぜひご利用ください。