この記事の目次 CONTENTS
安全性が高く上質なセダン
ホンダのセダンは全6種類
人気1位 インサイト
人気2位レジェンド
人気3位 アコード
人気4位 グレイス
人気5位 シビックセダン
人気6位 クラリティ

ライター紹介

CAR-TOPICS編集長

村田 創 氏

大学卒業後新車ディーラーにて5年勤務。その後、中古車のガリバーへ入社。車一筋20年以上のベテランが新車から中古車まで幅広く解説します。

安全性が高く上質なセダン

最近はすっかりラインナップが減ったセダン。「何となく古い感じ」「年齢を重ねた人が載っていそう」というイメージを持つ人もいますが、最近のセダンはデザインもすっかり現代風になっています。

そんなセダンには、他にも以下のようなメリットがあります。

・前にボンネット、後ろにトランクがあるため乗員の安全性が高い
・エンジン音がキャビンに響きにくい
・ミニバンやSUVと比べて低重心で運転しやすい
・高級感があり、ゴルフ場などステイタス重視の場所でも恥ずかしくない

他方で、ステーションワゴンやミニバンなどと比べると荷物スペースは広くなく、シートアレンジを変えられるような柔軟性もありません。またボンネットが突き出ているので、運転に慣れるまでは擦ってしまうリスクが高いのもデメリットです。

ホンダのセダンは全6種類

セダン市場が停滞している日本において、セダンのラインナップが比較的充実しているのがホンダ。現在新車では6種類のモデルを展開しています。

その中には水素を燃料として水だけを輩出する「クラリティ(FUEL CELL)」のような特徴的なクルマもあり、「セダンが欲しい」と思う人が自分に合う一台を見つけるラインナップになっています。

そこでホンダのセダンの人気オススメランキングを、サイズ、価格などと共にご紹介します。

人気1位 インサイト

インサイトの外観

・全長4675mm x 全幅1820mm x 全高1410mm
・ハイブリッドのみ
・新車価格3,322,000円~

プリウスに対抗するハイブリッドカーとして生まれた「インサイト」がホンダのセダンとして人気1位。全幅が1820mmとかなりワイドアンドロ―なフォルムで、セダンでありながらかなり今風でクーペライクな雰囲気のスタイリングが特長です。

同じハイブリッド専用車であるアコードより一回り小さいボディながらも後部座席もかなり広々。上品なインテリアなので、セダンらしい高級感を備えています。それでいて荷物スペースも充分に確保されており、実用性が高いのも嬉しいポイント。ホンダの先進安全装備である「ホンダセンシング」もほとんどのグレードで標準装備されています。

人気2位レジェンド

レジェンドの外観

・全長5,030mm x 全幅1,890mm x 全高1,480mm
・ハイブリッドのみ
・7,205,000円~

ホンダの最高級セダンである「レジェンド」が人気オススメランキングの第2位。レザーなど高級な素材を使った上質なインテリアはもちろん、パワートランクなど便利な装備、充実した先進安全装備も搭載されている辺りは「流石は高級車」といったところです。ただし新車で購入すると車両価格が高く、価格を考えると「それくらい当たり前」とも言えます。

他方でセダン自体があまり人気がないということもあり、特にインサイトやアコードに比べると手が届きにくい価格ということもあり、中古車で買うとかなりお得なのもこのレジェンドの特長です。丁寧に乗る人が多く、状態が良い車両が多いので、中古車で買って後悔しない一台と言っていいでしょう。

人気3位 アコード

アコードの外観

・全長4,945mm x 全幅1,850mm x 全高1,465mm
・ハイブリッドのみ
・3,921,296円~

過去にはカーオブザイヤーも受賞した「アコード」。インサイトよりも一回り大きいサイズで、インサイトに比べると「典型的なセダン」というフォルムをしていた一台でした。しかし2020年2月以降に販売される新型については、よりワイドアンドロ―なスタイルに生まれ変わります。またモデルチェンジに伴い、より静粛性や走りも向上すると言われています。

新型が出ることで、2020年1月まで販売されていたモデルは中古車相場が下がっていくことが見込まれます。状態の割が良いクルマをお得に買うのには絶好のタイミングですので、新型と価格や性能を比較して決めてください。

人気4位 グレイス

グレイスの外観

・全長4,450mm x 全幅1,695mm x 全高1,475-1,500mm
・ハイブリッド/ガソリン
・1,801,800円~

人気おすすめランキング4位は、ホンダのセダンラインナップで最もコンパクトなグレイス。そのサイズは全長が4,450mmとコンパクトカー並。全幅も狭いので運転しやすく停めやすいです。

リーズナブルな価格ながら、より高いセダンを購入していた顧客のダウンサイジングを想定して作られたクルマなので、そのインテリアは質感たっぷり。またハイブリッド車なら燃費も35km/L近くに達しており、手頃かつ値ごろな一台です。

人気5位 シビックセダン

シビックの外観

・全長4,650mm x 全幅1,800mm x 全高1,415mm
・ガソリン車のみ
・2,761,000円~

1972年から販売されている、セダンの枠を超えてホンダを代表するクルマ「シビック」。コンパクトカーをイメージされる人も多いですが、現在のシビックはハッチバック、セダン、さらには北米および南米では2ドアクーペまで展開されているのです。ただし日本ではハッチバックモデルの方が人気で、セダンは今一つ人気がないのが現状です。

そんなシビックですが、その総合力はかなりのもの。ハンドリングは非常に素直で運転しやすく、それでいて運転していて「楽しい」と感じられる操作感も備えています。ただし車高が低いので頭上がやや狭く、また現行モデルはガソリン車しか展開されていないのがマイナスポイントです。

人気6位 クラリティ

クラリティの外観

・全長4,915mm x 全幅1,875mm x 全高1,480mm
・FCV(水素燃料)、PHEV
・5,989,500円~

ホンダのセダンの中で、ハイブリッドを超えるエコカーなのがこのクラリティ。クラリティFUEL CELLは水素を燃料とするので、水しか排出しない究極のエコカーです。そのFUEL CELLをベースにして作られたPHEV(プラグインハイブリッド)モデルは、家庭の電源で充電して走ることができるのですが、そのバッテリーの容量はプリウスPHEVの2倍近く。そのため充電だけで114.6㎞という距離を走ることができ、日常ではほとんどガソリンを使わない生活ができます。

CMを含めほとんど露出がない一台なので知名度はイマイチですが、その出来栄えはかなりのもの。それでいてPHEVモデルが500万円台から買えるので、ライバルと比べるとかなりリーズナブルな印象です。先進技術の塊であるFUEL CELLに至っては700万円台半ばからと、性能を考えると安すぎる価格設定といっていいでしょう。