6人乗りの車は、一般に8人乗りより快適性が高いです。また、高級感あるオシャレな車も多く存在します。ここでは、新車・中古車で手に入る国産車の6人乗り12車種の一覧と各車種の特徴を解説しています。
※車両情報は2025年1月23日時点のガリバー「車カタログ」より引用。価格、サイズ、装備、相場は記事の加筆修正時の情報で、今後モデルチェンジなどの理由で変更される可能性があります。
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6人乗りの車一覧
現在、新車や中古車で手に入る6人乗りの国産車は主に以下の12車種です。
※注釈がない場合、燃費はWLTCモード。中古車の燃費は最終モデルの数値を記載。中古車は、基本的に2015年式以降の車両が手に入る車種を抽出。
新車 | 車種名 | 新車時価格 | ボディタイプ |
---|---|---|---|
① | ホンダ「フリード」 | 250.8万円~343.8万円 | ミニバン(小) |
② | トヨタ「アルファード」 | 1065万円 | ミニバン(大) |
③ | トヨタ「ヴェルファイア」 | 1085万円 | ミニバン(大) |
④ | レクサス「LM」 | 1500万円 | ミニバン(大) |
⑤ | マツダ「CX-80」 | 478万円~712.2万円 | SUV(大) |
中古車 | 車種名 | 中古車相場 | ボディタイプ |
① | トヨタ「シエンタ」(2代目) | 5万円〜342.5万円 | ミニバン(小) |
② | トヨタ「ウィッシュ」 | 5万円〜240万円 | ミニバン(中) |
③ | トヨタ「グランエース」 | 478万円〜772.1万円 | ワゴン(大) |
④ | ホンダ「ジェイド」 | 50.9万円〜269万円 | ワゴン(中) |
⑤ | マツダ「プレマシー」 | 5万円〜215.1万円 | ミニバン(中) |
⑥ | マツダ「CX-8」 | 130.9万円〜486.3万円 | SUV(大) |
⑦ | レクサス「RX」(2代目) | 105万円〜838万円 | SUV(大) |
上記車種の詳細情報は、この記事の後半でご紹介しています。
Q. 外車に6人乗りはないの?
外車では、ジープの「グランドチェロキー」やBMWの「X7」、テスラの「モデルX」などで6人乗りモデルを購入できます。いずれも新車時価格が1000万円前後と非常に高価な車なので、中古で探してみても良いでしょう。
6人乗りの車のメリット・デメリット
6人乗りの車は快適性に優れている反面、高価な車が多いです。また、選択肢が少ない点もデメリットといえます。
メリット
- 2列目がキャプテンシートで快適
- 3列目へのアクセスが良い
- コンパクトカーより広い
6人乗りの車は2列目がキャプテンシートで、高級感を重視した車種も多いので、全体的に快適です。また、2~3列目がウォークスルーとなるため、3列目へのアクセスも良好。
さらに、5人で乗車する場合は2列シート5人乗りのコンパクトカーより一人あたりのスペースを広く確保できます。
デメリット
- 2列シート車より荷室が狭くなりがち
- 選択肢が少ない
- 車両価格の高い車が多い
6人乗りは、3列目が生じることで荷室が狭くなる場合があります。また、3列シート車は7~8人乗りが多く、6人乗りの選択肢は決して多くありません。ラインナップは高級車が中心で、低価格な車種が少ないです。
Q. 6人乗りの選び方のポイントは?
6人乗りの車を選ぶ際は、以下のポイントを検討すると良いでしょう。
- 3列目を使う頻度
- 求める車のサイズ感
- 3列目の格納のしやすさ
「普段は4人以下」という場合は、コンパクトで3列目を格納しやすい車種が便利です。一方、普段から5~6人乗る場合は3列目の居住性も踏まえて少し大きめの車を購入すると良いでしょう。
新車で買える6人乗りの車5選
現在新車で手に入る6人乗りの国産車は、フリードを除いてやや大型です。また、高級感や上質感を重視した車が多く、車両価格も高い傾向があります。
①ホンダ「フリード」
- 新車時価格:250.8万円~343.8万円
- サイズ:全長4310mm×全幅1695mm×全高1755-1780mm
- WLTC燃費:14.4~25.6km/L
フリードは6人乗りを選択できる車種の中でもボディサイズが小さく、都市部に住む人や運転に自信がない人、低価格で6人乗りを選びたい人におすすめです。
特に、2024年6月に登場した現行モデルは3列目の快適性に優れた一台です。3列目のウィンドウ拡大や後席用クーラーの設置、シートの改良など意識して造りこまれています。
より安く購入したい場合は、型落ちした先代モデルも検討しましょう。こちらも3列目の居住性が高く、モデルチェンジによる相場価格の下落も期待できます。
②トヨタ「アルファード」
- 新車時価格:1065万円
- サイズ:全長4995mm×全幅1850mm×全高1945mm
- 一充電航続距離:73km
アルファードからは、PHEVモデルとして6人乗りが登場。2024年12月に発表されたばかりの最新モデルです。
最上位グレード「Executive Lounge」のPHEV版であり、左右独立型のムーンルーフを標準装備するなど快適性と高級感は抜群。PHEVなので静粛性も非常に高く、リセールバリューも期待できます。
ただし、車両価格は1000万円超えと非常に高価です。
③トヨタ「ヴェルファイア」
- 新車時価格:1085万円
- サイズ:全長4995mm×全幅1850mm×全高1945mm
- 一充電航続距離:73km
アルファードと同じくPHEVモデルで6人乗りが登場したヴェルファイア。サイズや基本スペックはアルファードと同様ですが、内外装のパーツや走行性能に若干の違いがあり、価格はヴェルファイアのほうが高く設定されています。
現行モデルは従来のスポーティさに加えて、さらなるアグレッシブさと上質感を備えた一台です。
④レクサス「LM」
- 新車時価格:1500万円
- サイズ:全長5125mm×全幅1890mm×全高1955mm
- WLTC燃費:13.8km/L
レクサス初のミニバンであるLM。もとは車両価格2000万円、4人乗りの1モデル展開でした。しかし、2024年5月に車両価格1500万円の6人乗りモデルが新たに設定されました。
3列目もアルファード以上の快適さを担保していますが、サイズが大きいため扱いやすいとはいえません。また、車両価格もアルファードのPHEVより435万円高価です。
⑤マツダ「CX-80」
- 新車時価格:478万円~712.2万円
- サイズ:全長4990mm×全幅1890mm×全高1710mm
- WLTC燃費:16.8~19.2km/L
- 一充電航続距離(PHEV):67km
2024年10月に登場したCX-80。CX-8よりサイズアップし、上質感溢れる一台に仕上がっています。
もともとCX-8は国産SUVで唯一3列目の快適性を期待できるモデルでしたが、CX-80の3列目はさらに快適。全長が長くなり、3列目の着座位置もCX-8より25mm下がったため、身長170cm程度までなら充分に座れます。
パワートレインはディーゼル、ハイブリッドディーゼル、PHEVの3種類です。
中古で買える6人乗りの車7選
中古まで視野に入れると、6人乗りの選択肢はもう少し広がります。特に、全高が低めで走行安定性の高いミニバンやワゴンは中古ならではの選択肢です。
①トヨタ「シエンタ」(2代目)
- 中古車相場:5万円〜342.5万円
- サイズ:全長4260mm×全幅1695mm×全高1695mm
- WLTC燃費:14.0km/L
シエンタは、2代目において6人乗りモデルが存在しました。中古での流通台数が多く、同じ中古で選ぶならフリードより安価に購入できることも多いでしょう。外観もスタイリッシュな一台です。
ただし、シエンタの6人乗りは一部のグレードにしか設定されておらず、ハイブリッド車を選べません。シエンタならではの低燃費モデルを選べない点に注意が必要です。
②トヨタ「ウィッシュ」
- 中古車相場:5万円〜240万円
- サイズ:全長4600mm×全幅1745mm×全高1600mm
- JC08燃費:14.4km/L
2017年に生産終了となったウィッシュ。ミドルサイズミニバンより少し短い程度のボディサイズながら高い走行性能を誇り、スポーティーなミニバンを求める人におすすめの一台です。基本は7人乗りで、2.0Zグレードのみ6人設定となっています。
最低でも8年落ちとなるため低価格で購入できますが、車両状態もよく見極めましょう。なお、3列目の居住性は特別高くありません。
③トヨタ「グランエース」
- 中古車相場:478万円〜772.1万円
- サイズ:全長5300mm×全幅1970mm×全高1990mm
- WLTC燃費:10.0km/L
今回ご紹介するなかでは最も大型のグランエース。3列シートの6人乗りと4列シートの8人乗りが存在し、6人乗りモデルは3列目もキャプテンシートになっています。ひじ掛けも座席に付属して付いているようなものでなく、ソファのような使い心地です。
流通量は多くありませんが、2024年11月に生産終了したばかりの車なので、今後高年式のモデルも探せるでしょう。
④ホンダ「ジェイド」
- 中古車相場:50.9万円〜269万円
- サイズ:全長4660mm×全幅1775mm×全高1530mm
- WLTC燃費:18.0~24.2km/L
ジェイドは2020年に販売を終了した車種です。小さめのミドルサイズミニバン程度のサイズ感で、全高も抑えられています。機械式駐車場にも駐車できる高さです。
5人乗りと6人乗りの選択肢があり、6人乗りの3列目シートは床下収納できます。
日本では殆ど宣伝をされることがないまま販売を終了しましたが、車の出来は良く、インテリアも上質です。ホンダセンシングを標準装備した2018年5月以降のモデルがおすすめです。
⑤マツダ「プレマシー」
- 中古車相場:5万円〜215.1万円
- サイズ:全長4585mm×全幅1750mm×全高1615-1650mm
- JC08燃費:10.6~16.2km/L
プレマシーはマツダ最後のミニバンで、2018年に生産を終了しました。スライドドアを搭載しており、乗り降りがしやすいです。
実は7人乗りのみの設定ですが、2列目中央を格納できる仕組みで(カラクリシート)、6人乗りとしても使うことができます。
フリードやシエンタに次いでコンパクトなサイズですが、3列目の居住性は低いです。
⑥マツダ「CX-8」
- 中古車相場:130.9万円〜486.3万円
- サイズ:全長4925mm×全幅1845mm×全高1730mm
- WLTC燃費:11.6~12.4km/L(ディーゼル15.4~15.8km/L)
国産SUVでは唯一6人乗りを選択でき、且つ3列目の快適性がある程度保たれていたのがCX-8です。Mクラスミニバンほどの快適性はありませんが、3列目でも身長170cmの人が乗れる設計となっていました。
また、マツダの中で最も高級なSUV(当時)として上質感も備え、それでいて廉価グレードは300万円弱と低価格。コストパフォーマンスに優れた一台として愛されていました。
安く、ある程度快適な6人乗りSUVを求める人にお勧めします。
⑦レクサス「RX」(2代目)
- 中古車相場:105万円〜838万円
- サイズ:全長5000mm×全幅1895mm×全高1725mm
- WLTC燃費:14.7km/L
現行のRXには5人乗りしか存在しませんが、2代目モデルでは6~7人乗りモデルとして450hLが販売されていました。当時の新車時価格が約800万円で、現在は5年落ちの中古車相場が500万円前後(支払総額)です。
高級感ある内外装と優れたハイブリッド性能が魅力で、3列目にもエアコンパネルが設置されています。ただし、サイズが大きい割に3列目の居住性は優れていません。
迷うなら7人乗りも含めた検討を
1世帯当たりの人数が少なくなっている現在、6人乗りは魅力的な選択肢といえます。しかし、上記ラインナップで悩むのであれば、7人乗りも検討しましょう。ミニバンとSUVを中心に多くの選択肢があります。
予算が厳しい場合は中古を検討してみましょう。在庫検索や無料の提案サービスをお気軽にご利用ください。