子どもの年齢によって変わる選び方

一口に「家族のためのクルマ」といっても、その選び方は子どもの年齢や人数によって大きく変わります。子どもが赤ん坊のうちは親が乗せたり降ろしたりしやすいクルマが良いですし、子どもが小学生になると友達を乗せたりレジャーに出掛ける機会も増えます。

他方で、今後のことを考えて「できるだけ出費を抑えたい」という思いは共通しているもの。
それも踏まえて、子どもの年齢別のクルマの選び方をご紹介します。

小さいうちはハイト系軽自動車

子どもが小さいうちは、自分で乗り降りできないため、親が抱っこをしてクルマに乗せたり降ろしたりする必要があります。またベビーカーや子どもの荷物も多く、親の手もふさがりがちです。だからこそ、以下のようなクルマを選ぶとおすすめです。

・子どもや荷物が載せやすいスライドドア
・小さな子どもでも安心な低床フロア
・ベビーカーも載せられる高さ
・車両代も維持費もリーズナブル
・いざという時のための安全装備も充実

最近よく見かける、「ハイト系」とも呼ばれる背が高い軽自動車は、上記を満たしています。子育て世帯を意識したクルマはドアの部分も広く、子どもを座らせたり、ベビーカーを載せたりする時にも便利。車内の高さも120センチ以上あるクルマが多く、子どもが車内で着替えることもできます。

また安全装備に関しては、コンパクトカーよりもむしろ充実していることが多いのがハイト系の軽自動車の特長です。他方で乗れる人数には限度があるため、「大人が何人ものあることがある」という場合は後述のミニバンも検討してみてください。

狙い目はコスパの良い「スペーシア」

最近、各社が力を入れているハイト系の軽自動車ですが、中でも販売台数が多いのがホンダの「N-BOX」。ただし人気があるだけに新車でも中古車でも価格が高いのが欠点です。

その点を考えたときにおすすめなのがスズキの「スペーシア」。
N-BOXに対抗するため、新車で購入するときにも価格交渉がしやすいです。またマイルドハイブリッド搭載だということを踏まえると価格設定もリーズナブルで、しかもライバルよりも低燃費なので維持費も抑えられます。

スペーシアは、2015年5月にマイナーチェンジがあり、それ以降のモデルは歩行者検知式の自動ブレーキも付いています。そのため、中古車を買うならマイナーチェンジ後のものがおすすめです。

他にも「タント」「N-BOX」など選択肢は豊富

ハイト系軽自動車は他にもあり、人気という意味で一歩抜きんでているのがホンダの「N-BOX」。

価格が高いのが難点ですが、パワフルな走りと充実した安全装備が魅力の一台です。歩行者検知式自動ブレーキを含む「ホンダセンシング」は全てのグレードに標準装備、また多くのグレードでサイドエアバッグやカーテンエアバッグまで付いており、万が一の時に身を守ってくれます。

また購入時の車両価格を重視するなら、ダイハツ「タント」もおすすめです。

スペーシアのマイルドハイブリッドのような装備は付いていませんが、その分、車両価格は抑えめ。2017年式以降は歩行者検知式自動ブレーキもついた「スマートアシストIII」が装着されているので、中古車を購入する際はこの年式を一つの目安にしてください。

軽自動車に5人乗れるの?

軽自動車で気にしなくてはならないのが、定員のこと。軽自動車の定員は「大人4人まで」と法律で定められています。ただし12歳未満の子どもについては「子ども3人で、大人2人として数える」となっているため、以下のような乗り方は問題ありません。

・大人2人+12歳未満の子ども3人
・大人1人+12歳未満の子ども4人

6歳未満の子どもはベビーシート/ジュニアシートに座らせることが法律で義務付けられていますが、クルマの制約で設置できない場合はその限りではありません。とはいえ子どもの安全は重要ですので、「キッズベルト」を活用するなど工夫をすることをおすすめします。

小学生からはミニバンも検討

子どもが小学生になると、友だちも一緒に乗せる機会が増えたり、また祖父母も一緒にクルマで出掛ける機会が増えたりと、軽自動車では手狭になることも増えてきます。

また子どもが自分で乗り降りするようになるため、乗り降りしやすかったり、ドアを開けたときにうっかり隣のクルマを傷つけることがないような、以下のようなクルマを選ぶのが重要になってきます。

・ドアをぶつける事故が防げるスライドドア
・子ども自身が乗り降りしやすい低床フロア
・祖父母も含めて大人4人+子どもが乗れる定員
・レジャーのための荷物もある程度載せられると便利
・車両代も維持費は安い方が嬉しい
・いざという時のための安全装備も充実

費用を抑えたいならステップワゴン

大人数が乗れてお出掛けにも便利なミニバンですが、車両価格が高く、また維持費も高くなりがちなのが難点です。

そんななかでおすすめなのが、ホンダの「ステップワゴン」です。
歩行者検知式の自動ブレーキはもちろん、サイド/カーテンエアバッグも多くのグレードで標準装備されているなど安全装備が非常に充実しています。両手がふさがっていても簡単にドアが開閉できる「ハンズフリースライドドア」や、限られた後部スペースでもドアを開けられる「わくわくゲート」など便利な工夫も盛りだくさんです。

乗り心地や燃費もクラストップクラスと非の打ちどころのないクルマですが、その割に価格はリーズナブル。またデザインのせいかライバルに大きく押されている状況なので、価格交渉もしやすいです。

クルマ酔いが気になるならSUVなども候補に

平衡感覚が発達しやすい小学生から中学生の頃は、クルマ酔いをしやすい年ごろでもあります。「子どもがクルマ酔いしやすい」という場合には、窓が開けにくいミニバンはあまりおすすめしません。見晴らしがよいSUVやコンパクトカーを選ぶことも検討してみてください。

ガリバーではボディタイプごとに、メーカー横断でクルマを評価しています。クルマのスペックはもちろんのこと、安全性やコスパなども踏まえたランキングですので、ぜひ参考にしてみてください。

何度も買い替えるのはもったいない?

家族で乗るクルマを検討する際に「子どもが大きくなったときのことを考えて、最初からミニバン」という話をよく聞きます。

ただし、それがお得な選択ではない場合もあるので注意しましょう。

ミニバンのように大きなクルマは車両代が高いだけでなく、税金やガソリン代といった維持費も高くなります。「先のことを考えて」と無駄な出費を何年も続けるのなら、乗り換えてしまった方が安い場合も多いのです。

新車を購入する場合には、手放した時の価値であるリセールバリューが高いクルマを選ぶのもおすすめです。また、乗り潰すつもりで中古の軽自動車を買い、子どもが大きくなったころにミニバンに乗り換えるという手もあるでしょう。

ガリバーでは、子どもの年齢や今後のライフプランをお伺いして「どのクルマを選び、いつ乗り換えるとお得なのか」「手放すことも見据えた時にコスパが良いクルマは」といったご相談も承っております。お気軽にご相談ください。