トヨタ RAV4 vs マツダ CX-5徹底比較

4代目RAV4は、世界的なSUVブームという追い風に乗り世界的に大ヒットし、北米トヨタの基幹車種ともいえるモデルへと成長した。
日本市場でも、SUVは高い人気を得ており、中型SUVが多く投入された。そこで、トヨタは満を持して5代目RAV4の日本での販売を開始した。

2代目CX-5は、2017年に販売スタート。
初代CX-5の課題だった部分を徹底的に改良し、高級感のあるラグジュアリーSUVへと進化した。また、歩行者検知式自動ブレーキを含む安全装備に関しても、高いレベルにあり、すべてのグレードが最上級グレードと同等程度の安全装備を誇り、どれも安心して乗れる安全性能を得ている。こうしたことが高く評価され、2018年度の登録車販売台数ランキングでは27位。マツダ車としては、コンパクトカーのデミオに次いで売れているモデルになっている。

この記事の目次 CONTENTS
トヨタRAV4の特徴
マツダCX-5の特徴
1.価格比較
2.燃費比較
3.デザイン比較
5、室内空間と使い勝手
5.走行性能比較
6.安全装備
7.リセールバリュー
8.購入時の値引き術
9.まとめ・総合評価

トヨタRAV4の特徴

トヨタRAV4は都会的な外観デザインながら、4WDにこだわった仕様になっている。

なんと、4WDシステムが3タイプも用意された。そのうちの2つは新開発のシステムで、効率を重視するトヨタとしては、なかなか珍しい仕様だ。

世界初「ダイナミックトルクベクタリングAWD」

3つの4WDシステムのうち、注目したいのはガソリン車に搭載された世界初の「ダイナミックトルクベクタリングAWD」だ。
特徴は、後輪トルクを左右独立で制御できる点にある。
後輪左右に回転差生み出した「トルクベクタリング機構」を得たことで、ドライバーはステアリングを切るだけで、狙い通りのラインを安定してトレースできるようになる。
また、前後の駆動配分は50:50、左右輪は0:100~100:0の間でトルク配分する。
通常走行時の気持ちの良い走行フィーリングを得ることがメインのようだが、オフロードでもなかなかの走破性を発揮する。

「E-Four」で登坂時の発進も安定

また、ハイブリット車に搭載されたE-Fourも新開発となった。
E-Fourは、後輪をモーターで駆動する。
その後輪の最大トルクを増加させたところがポイントで、前後輪トルク配分を100:0~最大20:80まで変更可能としている。
悪路での走破性能というよりは、降雪時や雨天時における登坂発進時の安心感を向上させている。

もうひとつの4WD機能は、従来通りの50:50の前後トルク配分機能をもつ「ダイナミックトルクコントロール4WD」が用意されている。

こだわりの4WD機能を3タイプも用意したRAV4。そのため、意外とFF(前輪駆動)車が少ない設定となった。
FF車は、ハイブリッド車と、ガソリン車のエントリーグレードに設定されているだけだ。
6グレード中4グレードが4WDとなる。

ワイドな見た目だが小回りがきく

また、北米色の強い新型5代目RAV4だが、意外なほど小回りが効く。
最小回転半径は19インチホイールを履いたグレードのみ5.7mと、このクラスでは標準的な数値だ。
18インチと17インチホイール装着車の最小回転半径は5.5mで、ひとクラス下のモデル並みとなっている。
全幅が1,855mmと、かなりワイドながら扱いやすい設定だ。
エンジンのラインアップは、2.0Lガソリンと2.5Lハイブリッドの2タイプとなる。

マツダCX-5の特徴

マツダCX-5は、上級都会派SUVといった印象が強い。
ラグジュアリー感あふれる内装に加え、優れた静粛性と乗り心地性能で、背の高い上級セダンといった印象だ。
そのため、すべてのグレードにFF(前輪駆動)車の設定がある。

また、2.0L車には4WDを設定されていない。
4WD車には、スノーモードやロックモードといった選択機能がなく、これはオートですべて十分に対応できるという自信の表れでもある。
もちろん、悪路走破性能は高いレベルにある。
マツダの理屈は理解できるが、せっかく4WD車を買ったのにモードセレクト機能が無いと、やや満足感に欠ける。

豊富なエンジンの種類

搭載されるエンジンの選択肢は豊富に用意されている。
ガソリンエンジンは、2.0Lと2.5L、そして2.5Lターボの3種類のラインナップだ。
そして、人気の2.2Lディーゼルターボが加わり、計4タイプから選択できる。
購入時に、この4タイプから最も自分に合うものが選べる。

全グレードで高レベルの安全装備

安全装備に関しても非常に高いレベルにある。
歩行者検知式自動ブレーキや、AT誤発進抑制制御、後側方車両接近警報など、多彩な安全装備が全グレードに標準装備化されている。

多くのライバル車が、グレード毎に安全装備に差を付けているのに対して、CX-5は全車標準装備。つまり、どのグレードを買っても安心だ。

1.価格比較

トヨタ RAV4の評価は3.5点
マツダ CX-5の評価は4.5点

4WDの機能に差があるが、CX-5のリーズナブルさが際立つ。
RAV4ハイブリッド車の価格はやや高めの印象だ。

ハイブリッド車は高価だが、ガソリン車は買い得感ありのRAV4

トヨタRAV4の価格は、2.0Lガソリン車XグレードのFFモデルで2,608,200円からで、なかなか絶妙な値付けといえる。装備そのものはシンプルで贅沢さは無い。
また、安全装備は、後側方車両接近警報やインテリジェントクリアランスソナーがオプションのため、それほど安くない。

ハイブリッド車のハイブリッドXグレードはFF車で3,202,200円からで、最上級グレードのハイブリッドG(4WD)は3,817,800円とかなり高価だ。
トヨタのハイブリッド車は人気ということもあり、なかなか強気な価格付けとなっている。

マツダCX-5の2.0Lガソリン車である20Sグレードの価格は2,570,400円。安全装備も充実しており、豪華さはそれほどないものの十分な装備内容となっている。
RAV4のXグレードと比べると、細かい性能差はあるものの後側方車両接近警報などが標準装備化されていることもあり、やや割安感がある。

また、RAV4のハイブリッド車とライバルとなるCX-5のディーゼル車は、最上級グレードのXD Lパッケージ(4WD)で3,558,600円。RAV4の最上級グレードと比べると大きな差だ。

RAV4のシートが合成皮革なのに対して、CX-5は本革となっている。

2.燃費比較

トヨタ RAV4の評価は5点
マツダ CX-5の評価は4点

2.0Lエンジンの燃費値に関しては、トヨタRAV4の圧勝だ。
ハイブリッド車も燃費値だけを見れば、マツダCX-5のディーゼルターボを大きく上回る。
しかし、RAV4はガソリンを燃料に使い、CX-5は軽油を使う。
軽油とレギュラーガソリンの価格差は20円/L前後で、燃料費という視点では大きく変わらない。

ディーゼルターボとハイブリッドは、燃料費換算するとほぼ互角

トヨタRAV4の2.5Lハイブリッド車の燃費は、4WDのE-Fourで、なんと20.6㎞/L(WLTCモード)という超低燃費を実現。
このハイブリッドシステムはカムリとほぼ同じで、世界トップレベルの最大熱効率41%を誇る「2.5Lダイナミックフォースエンジン」と、熟成されたトヨタのハイブリッドシステムTHSⅡの組み合わせだ。

2.0Lガソリンエンジンの燃費は、4WD車で15.2㎞/L(WLTCモード)。かなり力強いエンジンなのに、なかなか優秀な燃費値を誇る。

マツダCX-5の燃費は、2.0L(FF、WLTCモード)が14.6㎞/L、2.5L(4WD、WLTCモード)が13.0㎞/L、2.5Lターボ(4WD、WLTCモード)が12.2㎞/Lとなった。
全体的にまずまずといった燃費値だ。

2.5L自然吸気エンジンと比べたとき、2.5Lターボに意外と燃費の落ち込みが少ない点がポイントだ。

圧巻なのが、2.2Lのディーゼルターボで、16.6㎞/L(4WD、WLTCモード)という優れた燃費値をアピールしている。

3.デザイン比較

トヨタ RAV4の評価は3点
マツダ CX-5の評価は4.5点

スポーティでタフネスなRAV4、ラグジュアリーなCX-5

トヨタRAV4のデザインは、シャープなキャラクターラインを多用。
SUVながら、スピード感のあるスタイルになっている。

こうしたデザインにアンダーガードや樹脂製フェンダーアーチモールがプラスされ、タフなSUVであることをアピールする。
よりオフローダー的な専用デザインをもつグレード「Adventure」も設定された。

また、オフローダーとは逆に、ルーフのカラーをボディカラーと異なる色にした都会派の2トーンルーフも採用。顧客の選択肢を増やしている点は高く評価できる。

RAV4のインテリアは外観デザインと同様、直線的なラインが特徴だ。

水平基調で広さをアピールしながら、スッキリ&カッチリとしたインパネデザインとなった。

太めのセンタコンソールが、SUVらしさを表現している。

マツダCX-5は、RAV4とは逆に柔らかな面の張りの強さで優雅さをアピールした。

全体的に落ち着いた大人のクルマ、といった印象を感じる。
ラグジュアリーSUVとして、十分な存在感のあるデザインとなった。

インテリアは、水平基調のインパネデザインだが、やや丸みを帯びた柔らかなデザインとなっており、随所にソフトパッドが採用されて高級感がある。
また、シートにはホワイト系のレザーシートなども用意されており、RAV4と比べると1クラス以上の上質感を感じさせる。

5、室内空間と使い勝手

トヨタ RAV4の評価は4点
マツダ CX-5の評価は3点

RAV4は大きな荷室や大型モニターを備えて使いやすい

トヨタRAV4のボディサイズは全長4,600mmで、ホイールベースが2,690mmとなっている。
これに対して、マツダCX-5は、全長4,545mmでホイールベースが2,700mm。
全長はRAV4が長く、ホイールベースはややCX-5が長い。

RAV-4の荷室(トランク)

室内スペースに関しては、ほぼ互角といったところ。
ただし、荷室スペースはRAV4が上回る。RAV4の荷室容量は580L。
これに対して、CX-5は505Lとやや小さい。
たくさんの荷物を積むことがある人にとっては、大きな差となる。

CX-5の荷室(トランク)

使い勝手面でも、RAV4のデッキボードは裏面が樹脂製。
反転させて使えば、雪や泥などで汚れた荷物も気兼ねなく積載することができる。

リヤゲートは、両車共に電動パワーゲートを設定。
RAV4には、さらに足をバンパー下に出し入れするだけで、リヤゲートを開くことができるハンズフリーパワーバックドアが用意されている。

ナビなどのモニターは、両車共にセンタコンソール上部に設定されており、視線移動が少なく見やすい。
ただし、RAV4のモニターは9インチと大きく、CX-5よりも視認性に優れている。

5.走行性能比較

トヨタ RAV4の評価は4.5点
マツダ CX-5の評価は4.5点

2つのクルマで随分キャラクターが異なるのでどちらがいいとは言いにくい。
RAV4はアクディブにアウトドアスポーツを楽しむクルマといった印象が強く、カジュアルなSUVだ。
CX-5は、それこそ高級セダンに代わりにもなる上質さとラグジュアリー感が魅力で、ガンガン遊びに使うクルマというよりも、より質の高い移動を楽しめる仕様になっている。

両車とも走りは秀逸、ハイブリッドとディーゼルでキャラが明確に異なる

トヨタRAV4は、搭載エンジンと4WDシステムにより、走行性能は大幅に変わる。
2.0Lガソリンエンジンと世界初の「ダイナミックトルクベクタリングAWD」の組み合わせは、キビキビ感と乗りやすさを両立。
自分の理想とした走行ラインにクルマを用意に乗せやすく、それでいて安定感もある。

「ダイナミックトルクベクタリングAWD」の機能により、後輪トルクを左右独立で制御することで、カーブでは気持ちよく曲がれるように仕上げた。運転がしやすい仕様だ。

RAV-4のメーターパネル

搭載される2.0Lガソリンエンジンは、171ps&207Nmという高出力タイプ。
高回転までエンジンを回せば十分なパワーを出せる。
しかし、やや高回転型のエンジンのため、通常走行時にはもう少し低速域でのトルクを欲しいと感じる。

力強さと気持ちよさを両立しているのは2.5Lハイブリッドの4WD車だ。
システム出力は222psとパワフルで、アクセルを深く踏み込むとかなり豪快な加速を始める。
これだけ力強くて燃費は20.6㎞/Lと、超低燃費だ。
ハイブリッド車特有のラバーバンドフィールも改善されており、ダイレクト感あるアクセルレスポンスを実現。
高回転域まで、伸びのあるエンジンフィールも好印象だ。

ハイブリッド車の4WDシステムであるE-Fourも新開発された。
後輪モーターのトルクがアップされており、パワフル&スムースだ。
このE-Fourは、後輪に最大80%もの最大トルクをかけることができるようになっているため、滑りやすい路面で、積極的に後輪を滑らせるような走りも可能になった。
走りの楽しさという点では「ダイナミックトルクベクタリングAWD」を上回ると感じた。
しかし、悪路走破性という面では、「ダイナミックトルクベクタリングAWD」が上回る印象だ。

CX-5のメーターパネル

マツダCX-5は、2.2Lディーゼルターボと4WDの組み合わせが一番好印象だった。

ディーゼルエンジンの最大トルクは450Nmを誇る。
このトルクは、自然吸気ガソリンエンジンだとV8 4.5L車並みだ。
少しアクセルを踏むだけで、豪快な加速を楽しめる。
この強大な最大トルクのおかげで、街中から高速道路まで余裕ある優雅な走りが可能となった。

ディーゼルエンジン並みの力強さを誇るのが2.5Lガソリンターボエンジンで、最大トルクは420Nmとディーゼルエンジン並みになっている。この2.5Lターボエンジン搭載車も力強い走りが可能だ。

ただ、レギュラーガソリン仕様なのだが、燃費面や燃料費という面ではディーゼルエンジンには遠く及ばない。
2.5Lエンジンは必要十分な印象。
価格も2.5Lターボやディーゼルよりも安価なので、パワフルさにこだわらなければコストパフォーマンスに優れたエンジンといえる。

微妙なのが2.0Lエンジンだ。
RAV4も同様だが、車重に対して2.0Lエンジンはやや非力感がある。
特に、高速道路などではそう感じることが多い。
そのためマツダは、2.0Lエンジン搭載グレードに重くなる4WDの設定をしておらず、市街地中心での走行に向く。

CX-5は、どのエンジンやグレードも静粛性や乗り心地に優れているのが特徴だ。
RAV4ほど、キビキビとしたハンドリングではないものの、ステアリング操作に忠実で、しっかりと反応するハンドリング性能は秀逸だ。

乗り心地も改良を加えるほどに進化し洗練されてきている。静粛性も含めクラストップレベルの実力だ。

6.安全装備

トヨタ RAV4の評価は4点
マツダ CX-5の評価は4.5点

グレード間で安全装備に大きな差を付けないCX-5

トヨタRAV4に標準装備された「トヨタセーフティセンス」は、昼夜の歩行者だけでなく、昼間の自転車も検知できる機能を持つ。
そのほか、車線維持機能、先行車に追従し渋滞時のストップ&ゴーも支援するクルーズコントロール機能などもセットで装着になる。

エアバッグ関連も充実しており、サイド&カーテンエアバッグも標準装備化された。
トヨタ車としては、比較的充実した安全装備が標準装備化されている。

ただし、300万円を超える価格のクルマという点では少々物足りない。
後側方車両接近警報や後退時車両接近警報、アクセルとブレーキの踏み間違えによる被害軽減ができるインテリジェントクリアランスソナーが、半数のグレードでオプション設定。
それほど高額な装備ではなく、今やとてもベーシックな技術による装備だ。
安価な装備を細かく削って、見た目の価格を安く見せようと必死な印象を受ける。
こうした安価な安全装備が削られていることに気付かずに乗り、リスクを背負うのは顧客だ。そろそろこうした設定は改めた方がよい。

マツダCX-5は、RAV4にオプション設定になっている装備を含め、歩行者検知式自動ブレーキなどの安全装備がほぼ標準装備されている。

そのためどのグレードでもクラストップレベルの安全性能を誇る。
ただしCX-5の場合、自転車を検知できないなど、性能面で若干劣る面もある。

7.リセールバリュー

トヨタ RAV4の評価は4.5点
マツダ CX-5の評価は4点

トヨタ車&SUV人気もあり、高いリセールバリューが期待できるRAV4

両車は非常に人気の高いSUVなので、高いリセールバリューを期待できる。
短期間の乗り替えでも、十分にメリットがあるクルマだ。

ただし、若干注意が必要だ。
リセールバリューは、中古車マーケットでの人気を反映したものである。
中古車でも燃費の良いクルマの人気が高いため、ガソリン車の価格が高くなるとは考えにくい。
より高いリセールバリューを望むのであれば、RAV4ならハイブリッド車、CX-5ならディーゼル車という選択になる。

また、SUVはクルマの性格上、4WD車の人気が高い。そのため、4WD車の方が、若干リセールバリューも高めに推移するだろう。

中古車購入においては、リセールバリューの逆を突けば人気のSUVが安く買える。
SUVの場合だと、ガソリン車でFF車のリセールバリューが低めということは、逆に中古車価格が安くなりお買い得感があるということになる。

また、メーカーによってもリセールバリューは若干差が出る。
トヨタ車は総じてリセールバリューが高めになり、特にRAV4のような人気モデルはその傾向が強い。

CX-5は、新車値引き抑制が功を奏しているため、従来のマツダ車としてはかなり高めのリセールバリューになっている。
ただし、ブランド力はトヨタ車ほどではないようで、最近では初代CX-5を中心に徐々にリセールバリューが下がってきている傾向が出ている。
初代CX-5は、売り時のタイミングといえるだろう。

8.購入時の値引き術

トヨタ RAV4の評価は2点
マツダ CX-5の評価は2.5点

トヨタRAV4は、まだデビューしたばかりの新型車だ。マツダCX-5は、値引き抑制戦略を続けている。
そのため、大幅な値引きを引き出すのは非常に難しいだろうが、ライバル車と競合させることで少額でも値引きを引き出したい。

RAV4とCX-5の値引きは増税後で変わる?

2019年10月に消費税増税が予定されている。
増税後は、増税前の駆け込み需要の反動で、クルマが売れなくなる可能性がある。
こうなると、消費税増税分以上を値引きしてでも、販売台数を伸ばすといった営業になりがちだ。
買い手が有利になるタイミングなので、少々強気に出てもよいだろう。

9.まとめ・総合評価

トヨタ RAV4の合計評価は30.5点/40点
マツダ CX-5の合計評価は31.5点/40点

クルマに求める機能は何か?で評価が決まるRAV4とCX-5

同じSUVとはいえ、トヨタRAV4とマツダCX-5とは目指している方向性がまったく異なる。
RAV4は趣味やレジャーにとガンガン使いえるカジュアルなSUV、CX-5は移動する時間をより快適に、楽しくするために上級セダンのようなラグジュアリー感をもたせている。

クルマの持つ価値観が違うため、自分が何を求めるかにより選択肢は異なる。

ただ、どちらにも共通している点がある。
まず環境性能で、両車共に厳しい環境性能を十分に満たすパワーユニットが存在する。
RAV4は2.5Lハイブリッド、CX-5はディーゼルエンジンだ。
環境性能=燃料経済性になるので、車両の価格は高めになるもののランニングコストは低くなる。

また、走る楽しさも共通している。
RAV4は軽快感あるスポーティな走りで、CX-5は落ち着いた重厚感ある走りだ。
どちらが好みかは、試乗して確かめるといいだろう。