ボディタイプ別おすすめランキング2017

ボディタイプ別おすすめランキング2017

車種選びにお悩みの方へ。コリズム編集長で車評論家の大岡氏に、
この秋中古車でおすすめのコンパクトカー輸入車を聞きました。

  • コンパクトカー輸入車 ランキング ベスト1 ボルボ V40

    コンパクトカー輸入車 ランキング ベスト1 ボルボ V40

    ボルボ V40

    ボルボV40は、2013年にデビューし2016年7月にマイナーチェンジしている。モデル後期に入り、中古車価格も下がってきたため中古車としての買い得感が出てきている。ボルボは、全般的にリセールバリューが低い傾向にある。これは、V40がクルマとしてダメなのではなく、ボルボブランドの認知不足によるもの。V40は、世界トップレベルの安全装備があるモデルなので、クルマとしての完成度はこのクラスでトップレベル。そのV40がドイツ系のモデルより、買い得感があるのならまさに中古車としては絶対買い! といえるものだ。2013年式では、すでに100万を切ったモデルも出てきている。150万円前後の予算があれば、程度の良いモデルが狙える状態だ。

  • コンパクトカー輸入車 ランキング ベスト2 BMW 2シリーズアクティブツアラー

    コンパクトカー輸入車 ランキング ベスト2 BMW 2シリーズアクティブツアラー

    BMW 2シリーズアクティブツアラー

    BMW2シリーズアクティブツアラーは、2014年10月に登場した。BMW初のFF(前輪駆動)モデルとなる。全長は4,350㎜とコンパクトなサイズでありながら、広大な室内が特徴。国内仕様は、都市部に多い立体駐車場の全高制限であるギリギリの1,550㎜に変更。日本での使い勝手を向上させている。デビュー当時は、1.5L直3ターボと2.0L直4ターボの2タイプだったが、2015年に2.0Lディーゼルが登場。そして、2016年にはPHEVモデルも投入されている。また、歩行者検知式自動ブレーキを含む先進予防安全装備も充実。中古車相場は、意外とリーズナブルで2016年式という高年式でも210万円程度から売られている。270~290万円前後がボリュームゾーンとなっている。2015年式だと、流通量が少ないのだが230~250万円前後のものが多く、BMWの中では買い得感があるモデルだ。

  • コンパクトカー輸入車 ランキング ベスト3 フォルクスワーゲン ゴルフ

    コンパクトカー輸入車 ランキング ベスト3 フォルクスワーゲン ゴルフ

    フォルクスワーゲン ゴルフ

    デザインや走行性能など、誰にでもおすすめできる輸入車のコンパクトカーがフォルクスワーゲン ゴルフだ。世界中の自動車メーカーがベンチマークするなど、その高い完成度が魅力である。7代目のゴルフは、2013年に登場。初期モデルは、安全装備面で歩行者検知式自動ブレーキは用意されていなかった。しかし、対車両の自動ブレーキやエアバッグの数やそのほかの安全装備は高いレベルにある。そして、ゴルフは2017年5月にマイナーチェンジ。歩行者検知式自動ブレーキも装備され、ほぼ弱点無しというレベルに達している。マイナーチェンジしたこともあり、初期の2013年式の中古車は150万円以下のモデルも多くなってきており、買い得感が出てきている。初めての輸入車としても、ピッタリな1台といえる。

目次

オススメランキングの3台を比較

コンパクトカー輸入車ランキングベスト3 の 燃費・価格

V40

V40 V40

V40の魅力は、世界トップレベルの安全性能とスタイリッシュなデザインをもちながら、中古車では激安で非常に高いコストパフォーマンスを誇ることだ。2013年式の初期モデルでは、100万円以下の中古車も出てきている。これは、ドイツ系コンパクトカーではありえないことだ。
また、2016年式のディーゼルモデルであるD4 SEは、新車で約400万円からというモデルだった。中古車になると、すでに250万円台から選べるようになっている。ディーゼルは、ハイオクガソリン仕様より30円/L前後価格が安く燃費もよいので、燃料費はガソリン車の半分近くになることもある。2.0Lディーゼルモデルで、20.0㎞/Lという低燃費となっている。ガソリン車は、パワー重視ということもあり、それほど低燃費ではない。初期の1.6ターボが16.2㎞/L、途中から加わった1.5Lターボが16.5㎞/Lという数値だ。

2シリーズ
アクティブ
ツアラー

2シリーズアクティブツアラー 2シリーズアクティブツアラー

メインモデルである1.5Lターボの218iの燃費は17.3㎞/Lと、なかなか良好の燃費値だ。また、ディーゼルの218dは、22.2㎞/Lという優れた燃費値を達成している。
新車価格は当時約380万円していた218dだが、2016年式で250万円くらいから選べるようになってきており、BMWのモデルとしては買い得感がある。ディーゼル車は、ハイオクガソリン仕様に比べ30円/L前後も燃料費が安いので、燃料費は大幅に節約できる。ガソリン車の218iは、220万円前後から選べるが、走りの良さや燃料費を考えるとディーゼルの218dがおすすめだ。

ゴルフ

ゴルフ ゴルフ

ゴルフの属するCセグメントは、激戦クラス。他メーカーでは、すでにディーゼルモデルが投入され高い人気を得ている。これは、輸入車がハイオクガソリン使用するため。ディーゼルは軽油を使うため30円/L前後もハイオクより経済性が高い。また、エコカー減税などの節税メリットもある。ゴルフは未だガソリン車のみの設定。ダウンサイジングターボエンジンを使い、優れた燃費値を誇るのだが、結局ハイオクガソリン仕様となるため、レギュラーガソリンを使用する国産モデルとでは、燃料費視点で見ると差がついてしまうのだ。
燃費は、2013年のデビュー時で1.2Lが21.0㎞/Lで1.4Lが19.9㎞/Lと良好。マイナーチェンジ直前の2016年式などは、ずいぶん価格を下げており上質な中古車が180万円台から選べるようになっており、優れたコストパフォーマンスを誇る。

コンパクトカー輸入車ランキングベスト3 の 装備・使い勝手

V40

V40 V40

最新のボルボV40には、歩行者検知式自動ブレーキを含む先進予防安全装備「インテリセーフ10」が標準装備されている。ただ、V40の初期モデルは、自動ブレーキ関連の安全装備がオプションだった。このオプション名は、セーフティパッケージなどと呼ばれていた。このセーフティパッケージのオプション装着率はかなり高かったため、中古車でも装備されている車が多い。そうはいっても、セーフティパッケージが装備されていない車もあるので、初期モデルは必ずセーフティパッケージが装着されているものを選びたい。
V40に、この機能が装備されていなければ、魅力が無くなるくらいだ。また、初期モデルのSEグレードは、17インチホイールを装着し、最小回転半径はなんと5.7mと非常に大きい。これは、アルファードなどの大型ミニバン並み。狭い道や駐車場では、コンパクトカーとは思えないくらい機動性に欠ける。これでは、コンパクトカーを買うメリットが無くなってしまう。16インチホイール装着車であれば、5.2mとなっているので安心だ。
最新モデルでは、こうした部分が改善された。17インチホイールでも5.2mになっておりコンパクトカーらしい高い機動性を誇るようになった。

2シリーズ
アクティブ
ツアラー

2シリーズアクティブツアラー 2シリーズアクティブツアラー

歩行者検知式自動ブレーキなどを含む先進予防安全装備である「ドライビングアシスト」は、全車に標準装備化。さらに、サイド&カーテン、ニーエアバッグなども全車に標準装備化されているので、高い安全性能を誇る。SOSコールやテレサービスなどのBMWコネクティッド・ドライブ・スタンダードも標準装備なので安心だ。ただ、渋滞時にドライバーの疲労を軽減する前走車追従式のクルーズコントロールであるアクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付き)は、オプション設定。この装備が装着しているモデルが特におすすめとなる。
インテリアでは、後席バックレストが4:2:4の分割可倒式なっていて、長尺物を積むのに便利。また、荷室容量も468Lとワゴン車に近い容量となっている。ただ、最小回転半径は5.5mと、5ナンバーミニバン並みにやや大きい。

ゴルフ

ゴルフ ゴルフ

2017年のマイナーチェンジ前のモデルは、歩行者検知式自動ブレーキが装備されていない。ボルボV40やBMW2シリーズアクティブツアラーなどには、そうした装備が用意されているので、弱点ともいえる部分だ。それ以外の安全装備は、V40にかなわないものの、他のライバルと比べると同等といえるレベルに達している。
使い勝手面では、荷室容量は380Lと十分広さを確保。また、狭い道や駐車場での使い勝手の指標となる最小回転半径は、5.2mとなっていてまずまずの数値となっており、日本での使い勝手は良好だ。

コンパクトカー輸入車ランキングベスト3 の 走行性能・乗り心地

V40

V40 V40

V40の走行フィーリングは、なかなかスポーティだ。初期のV40は、機敏性をアップするために、やや硬めのサスペンションセッティングになっていた。さらに、17インチホイール装着車は、乗り心地は良いとはいえなかった。こうした傾向は、ボルボも理解しており、モデル途中で改良され乗り心地が改善されている。硬めのサスペンションが好きな人は十分満足できると思うが、ファミリーカーとしてや、快適な乗り心地を求める人には向かないかもしれない。実際に購入する場合、しっかりと試乗して確かめることをおすすめする。こうした走行安定性を重視したサスペンションセッティング同様に、エンジンもなかなかパワフルな設定となっている。初期モデルで流通量が多い1.6Lターボエンジンは、180ps&240Nmの出力。V40のボディとしては、十分なものでかなり力強い走りが楽しめる。同クラスのコンパクトカーの中でも、かなりパワフルだ。2.0Lディーゼルエンジンは、400Nmという大トルクを発生。このコンパクトなボディに400Nmものトルクをもつエンジンの組み合わせは、とても豪快でスポーティで気持ちがよい。これだけ力強いのに、低燃費なのだから魅力的だ。

2シリーズ
アクティブ
ツアラー

2シリーズアクティブツアラー 2シリーズアクティブツアラー

BMW初のFF(前輪駆動)モデルということもあり、その仕上がりが注目された。クルマのキャラクター的に、走る楽しさを求めるタイプではないのだが、さすがBMWというべきで、快適な乗り心地と爽快な走りを両立している。一見、ファミリーカーのようだが、非常にキビキビと走る。そして、おすすめのディーゼル車は、新世代のディーゼルエンジンとなっている。出力は150ps&330Nm。コンパクトなボディに330Nmという大トルクエンジンの組み合わせなので、非常に力強い走りが楽しめる。走行中はディーゼル特有の音や振動も気にならないほどの高い静粛性とスムースさを誇る。走行中はガソリン車との区別がつきにくいほどだ。1.5Lターボは、136ps&226Nmという十分な出力をもつ。エンジンのスムースさはBMWらしさが出ているが、高回転域はやや頭打ちになり実用性が重視されている。

ゴルフ

ゴルフ ゴルフ

ゴルフの走行性能は、世界中の自動車メーカーが注目するほど高いレベルにある。FF(前輪駆動)のモデルとしては、世界トップレベルの実力をもつ。まず、高速道路では、優れた直進安定性を誇る。路面に吸い付くように走るので、速度を上げても不安な印象は感じられない。カーブなどでの操縦安定性は、非常に素直。ステアリング操作に忠実で、ドライバーの思った通りに曲がってくれる。スピードを出しても、フロントがカーブの外側に逃げていくような動きもほとんど感じられない。これが、フロントの重いFF車の動きなのか? と、思うくらい優れたハンドリング性能をもっている。
優れた操縦安定性を確保していながら、乗り心地がよいのもゴルフの魅力。マイナーチェンジ後のモデルは、さらに走行性能に磨きがかかっている。ただし、ゴルフはグレードによりリヤサスペンションが異なる。1.4L車には、高性能な4リンク式が採用。この4リンク式は、とてもよい。1.2L車は、トレーリングアーム式となる。やや、パフォーマンス的には劣る。4リンク式の乗り味を知ると、1.2Lはやや物足りなく感じるかもしれない。走りの質では1.4Lがおすすめだ。

コンパクトカー輸入車ランキングベスト3 の デザイン

V40

V40 V40

良くも悪くも、日本国内を走る輸入車の多くがドイツ車だ。そんなこともあり、スウェーデン生まれのボルボV40は、明らかにドイツ車とは違うデザイン。女性に好まれそうな洗練されたオシャレ具合が、スカンジナビアンデザインの魅力でもある。
V40のスタイリングは、5ドアハッチバックのスタイル。サイドビューは、ルーフが長く見えることから、ボルボはV40をショートワゴンと呼んでいる。
インテリアの特徴は、空中に浮いているようにみえるフリーフローティングセンタースタックがボルボ車のデザインアイコンでもある。こうした際立つ個性的は、迫力&威圧系が多いドイツ系とは異なり、かなり目立つ。ドイツ車には飽きていて、他人とは違うクルマに乗りたい、と望んでいる人にはピッタリの1台になるだろう。

2シリーズ
アクティブ
ツアラー

2シリーズアクティブツアラー 2シリーズアクティブツアラー

全高がやや高いコンパクトモデルだが、やや前傾姿勢で睨みの効いた丸形4灯LEDヘッドライトと、キドニーグリルの組み合わせは、まさにBMWそのものといえるデザインが採用されている。FF(前輪駆動)モデルとは思えないほど、短いフロントのオーバーハングも印象的だ。リヤのCピラーは、垂直に近い角度が付いていて、ハッチバックではなくワゴンともいえる特徴的なスタイルだ。ワイド&ローを強調する他のBMWモデルと比べると、ちょっと違和感があるが、塊感のあるよいデザインと言える。

ゴルフ

ゴルフ ゴルフ

質実剛健という言葉がピッタリ合うデザインだ。歴代ゴルフのデザインイメージを踏襲しながらも、カッチリとしたスキのないデザインに仕上げている。強烈なキャラクターラインを入れるなどして、エモーショナルな印象に仕上げるモデルはたくさんあるが、ゴルフは徹底して遊び心を排除したデザインといえる。それが、フォルクスワーゲンのデザイン哲学。きわめて高いデザインの完成度は、10年経っても色あせない魅力がある。インテリアも非常に機能的なデザインとなっている。各スイッチ系は、整然と配置され手をスッと伸ばせば、そこに必要な操作系があり、とても使いやすい。

知って
得する

コンパクトカー輸入車 ランキングベスト3 の 中古車値引き交渉術

まずはライバル車を知り、競合させよう

コンパクト輸入車も数は少ないが、軽自動車同様に未使用車が流通している。価格はかなり安くなっているので、新車を考えているのなら一度探し見るといい。特に、12月末に大量に発生し、翌年の1~3月にはディーラー系の中古車店の店頭に並ぶ。一般的な中古車の値引きは、まずライバル車を知ることが重要。

ライバルとなるコンパクト輸入車はこれだ!

メルセデス・ベンツAクラス、Bクラス
フォルクスワーゲン・ゴルフ
ボルボV40
BMW1シリーズ
アウディA3
プジョー308
シトロエンC4

同じような価格帯のモデルを探し、競合させよう。できれば3台くらい見積もりを取り競合させたい。注意したいのは、狙っている本命車種を営業マンに悟られないこと。本命車種が営業マンに悟られた瞬間から値引きはなくなると思ったほうがいい。本命車種の見積もりは最後に取るくらいで十分。商談中は「輸入車はどれも魅力的なので、どれにしたらいいか迷っている。ただ、予算も厳しい」として、営業マン自ら値引きを提示してくるようにもっていきたいところだ。

中古車なら月末がチャンス!

値引きに関しては、時期も大切。6~7月や2~3月などの繁忙期は、買い手が有利となる。中古車の場合はすぐに登録できるので、月末20~28日くらいがチャンスだ。
駆け引き上手の人なら、自ら値引き額を決めて交渉することも可能。例えば「20万円値引きしてくれるのなら、今すぐ買う! 店長に決済もらってきて!」というのもありだ。営業マンは「今すぐ買う!」に弱い。毎月ノルマがある販売店にとって、月末すぐに決まる1台は大きく多少の値引きは容認してくれる可能性が高い。さらに、現金値引きが難しくなってきたら、有償の延長保証サービスなどを無料で付帯してくれるように説得したい。販売店側から見れば、原価での提供になりサービスしやすいのだ。購入者のメリットは、故障のリスクを無料で回避できること。輸入車は、故障すると修理費が高額になることが多いからだ。

オススメランキングの3台を調べる

ボルボ V40

中古車情報
カタログ情報
■新車時価格(税込):
269万円〜460万円
■中古車相場:
270万円〜373万円
■1ヶ月1,000km走行時ガソリン代:
約5,283円
他の車種と比較

BMW 2シリーズ
アクティブツアラー

中古車情報
カタログ情報
■新車時価格(税込):
332万円〜645万円
■中古車相場:
280万円〜280万円
■1ヶ月1,000km走行時ガソリン代:
約5,045円
他の車種と比較

フォルクスワーゲン ゴルフ

中古車情報
カタログ情報
■新車時価格(税込):
249万円〜354万円
■中古車相場:
99.9万円〜100万円
■1ヶ月1,000km走行時ガソリン代:
約6,857円
他の車種と比較
※ 燃費は国土交通省発表平成26年3月発表自動車燃費一覧よりJC08モードの数値から掲載しています。
※ ガソリン価格は一律120円で算出しています。
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