いまならコレを狙え! ボディタイプ別新車オススメランキング 軽自動車スーパーハイト系 ランキング ベスト3

車の乗り換えや購入を検討している方で、車種選びにお悩み中の方へ。
コリズム編集長で車評論家の大岡氏に、この冬おすすめの軽自動車を聞きました。

    • RANKING BEST 1スズキ スペーシア

      スズキ スペーシア

      販売台数こそ伸び悩んでいるものの、クルマそのものの完成度は高い。とくに注目したいのが自動ブレーキ関連の安全装備デュアルカメラブレーキサポート。人やクルマを見分け衝突の危険がある場合は、自動ブレーキが作動する。歩行者検知式の自動ブレーキは、軽自動車で唯一の装備。コンパクトカーを含めても非常に高いレベルの安全性能をもつ。

    • RANKING BEST 2ダイハツ タント

      ダイハツ タント

      タントの最大の魅力はミラクルオープンドア。
      センターピラーレスというユニークな構造を採用し、助手席ドアがほぼ90度に開く。その結果、車両左側には驚くほどの広い開口部をもち、アクセスや使い勝手を大幅に向上させている。この機能は、メインターゲットの子育て層だけでなく、高齢者にも便利で人に優しい仕様となっており、多くのユーザーに支持され高い人気を誇る。

  • RANKING BEST 3ホンダ N-BOX

    ホンダ N-BOX

    全高1,780㎜というクラストップレベルの全高を誇るN-BOX。デビューは2011年12月なので、すでに5年目に突入している。今となっては、突出して優れた部分は無くなったが、モデル末期に突入しているものの、相変わらず高い人気を誇る。
    燃費面や安全装備面では、クラストップレベルとは言えないものの、装備を向上させ価格を抑えたモデルを投入するなど、お買い得感をアピールしている。

オススメランキングの3台を比較

燃費・経済性
  • スペーシア

    マイルドハイブリッド機能を搭載していること、さらにスズキの軽量化技術によりスペーシアの燃費は32.0㎞/Lとライバルを圧倒。
    車重に関しては、N-BOXと比べると約100㎏も違う。この軽さは、走行性能などにも大きなメリットを与えてくれている。価格はマイルドハイブリッド機能やデュアルカメラブレーキサポートなど、最先端の技術が投入されていることもあり、やや高めの設定だが十分納得のできるレベル。

  • タント

    センターピラーレス構造を採用しているので、タントの車重は重い。さらに、スペーシアのようにマイルドハイブリッド機能などは使われていないので、燃費は28.0㎞/Lに止まる。
    ただ、フロントフードやフェンダーバックドアなどに樹脂製パーツを使用し軽量化。同様なガソリン車であるN-BOXよりも車重は軽く燃費もよい。ミラクルオープンドアという特殊な構造を採用しながら、価格設定は買い得感のあるものとなっている。

  • N-BOX

    一世を風靡したモデルだが、やや設計が古くなってきたこともあり燃費面ではダイハツやスズキについていけない状況。
    燃費は25.6㎞/Lと大きく差がついてしまっている。最近では、買い得感のある価格設定がされているが、元々高価な価格設定なので、性能レベル面をライバルと比べてみると、やや割高な価格といえる。

装備・使い勝手
  • スペーシア

    このクラスで最も優れた安全装備をもつスペーシア。スペーシアに用意されているデュアルカメラブレーキサポートは、歩行者検知式の自動ブレーキ。軽自動車では初の機能。コンパクトカーを含めても、かなり優れた自動ブレーキといえる。
    オプションだが、クルマの前後左右4カ所にカメラを設置し、クルマを真上から見たような俯瞰(ふかん)の映像などを7インチの大画面モニターに映し出す「全方位モニター」も用意されている。クルマの死角に隠れた危険を顕在化できるだけでなく、縦列駐車などにも便利な機能で運転が苦手な人にお勧めな機能だ。
    サイドエアバッグが用意されていないのは、非常に残念なポイントだ。

  • タント

    圧倒的な使い勝手の良さを誇るミラクルオープンドア。さらに、助手席は最大38㎝前方へスライドする。なんと、助手席の開口幅は1490㎜となる。
    こうなると後席のスペースは、ミニバン並み。ベビーカーごと後席へアクセスできるなど、非常に便利。低いフロア高であることもあり、高齢者もリヤシートにアクセスしやすい。なんと27インチの自転車も助手席側から積載できるほどだ。
    自動ブレーキ関連の安全装備スマートアシストIIが用意されており、前方だけでなく後方への踏み間違え防止機能も用意されている。自動ブレーキは作動しないが、歩行者検知機能もあり一定水準以上のレベルとなっている。

  • N-BOX

    N-BOXの室内長は218㎝と、軽自動車最大級。後席の広さは2.0Lミニバン並みだ。また、室内高も140㎝あり、小さな子供が立っていられるほど。
    背の高い荷物の積載にも便利だ。そして、2015年11月の改良では、世界初となる紫外線(UV)を約99%カットし、ジリジリした暑さを生む赤外線(IR)を軽減するガラスをすべての窓に採用した「360°スーパーUV・IRカットパッケージ」を設定。一部グレードを除き標準装備した。とくに、女性にはうれしい装備だ。
    安全装備面では、30㎞/h以下でしか作動しない自動ブレーキは物足りない。
    ただし、自動ブレーキを含んだあんしんパッケージを選択すると、安価でサイドエアバッグやカーテンエアバッグが装着できる。カーテンエアバッグを幅広いグレードで装備できるのはN-BOXだけだ。

走行性能
  • スペーシア

    スペーシアは、ライバルに比べ車重が軽い。
    また、変速比幅が広い副変速機付きCVTを採用していることもあり、ライバルと比べるとやや力強い走りができる。ただ、軽いと言っても850㎏もあるので、キビキビ走るという印象ではない。高速道路などを良く使うのであれば、ターボモデルがお勧め。ターボ車なら、余裕ある走りが可能でロングツーリングも可能。
    また、マイルドハイブリッド機能を搭載しているので、アイドリングストップからの再始動時にエンジンの騒音や振動は極めて小さい。このレベルは、高級セダン並みだ。

  • タント

    他のライバル車同様、自然吸気エンジンでは少々物足りない動力性能。近隣だけで使うなら問題ないが、遠出することがあるのならお勧めはやはりターボ車。ターボ車の燃費は26.0㎞/Lと若干下がるが、力強さは格別だ。
    また、樹脂製パーツを使用したことにより、クルマの重心高が下がり、シッカリとしたサスペンションの設定もあり、背が高い割には高い操縦安定性を誇る。ターボ車は、さらにシッカリ感が際立っている。

  • N-BOX

    N-BOXも自然吸気エンジンでは、街乗り中心なら満足できるといった印象。
    ただし、力強いターボ車だが、23.8㎞/Lという燃費値になり、ライバル車と比べると大きく引き離されているので、ちょっと微妙な選択となる。操縦安定性は、背の高いこともありシッカリとした乗り味。ただ、機敏な訳ではない。乗り心地は、街乗りなら可もなく不可もなくといった印象だ。

デザイン
  • スペーシア

    スペーシア

    標準車のスペーシアは、やや可愛いらしいデザインでクリーンな印象。ワゴンRなどと同様に、好き嫌いが分かれないデザイン。エアロパーツなどを装備したスペーシアカスタムも必要以上の加飾はせずに、シンプルに個性を表現。
    ただ、単純に目立つというインパクトある加飾が少ないことや、標準車との大きな違いがないこともあり、販売面では苦戦中だ。

  • タント

    タント

    タントの標準車は、子育て層の女性をターゲットとしていることもあり、やや丸みのある優しいデザインを採用。全体的にシンプルにまとめられていて好印象。
    対してタント カスタムは、もはや違うクルマなのかと思うほど顔面を大改造。これでもか! と、いうくらいLEDを駆使してギンギンギラギラ感を表現。カッコいいとか悪いとか、そういうことさえも超越しとにかく目立つことに専念している。

  • N-BOX

    N-BOX

    2011年12月デビューということもあり、ライバル車に比べデザインの賞味期限がそろそろ切れてきたような印象。ただ、標準車のフェイスは、なんだか微笑んでいるようにも見え、愛着を感じるデザインだ。
    N-BOXカスタムは、大きなギラギラ系グリルや押し出し感のあるバンパーと、古典的なカスタム系デザインといえるもの。顔が大きく見えるため、迫力はある。

新車値引き交渉術

2014年度にスズキとダイハツが、多くの自社登録車を生み出した。自社登録とは、買い手がいないのにクルマを自社名義にして登録。売ったように見せかける手法。これにより、自社登録車は登録済み未使用車として2015年度に中古車マーケットへ流出。ほぼ新車コンディションのクルマが激安で売られたので、新車はますます売れなくなった。
2015年度は2014年度ほどではないものの、一定数の自社登録車が生まれ2016年度には中古車マーケットへ流出する。クルマのコンディションは、ほぼ新車なので慌てて新車を購入する理由は見当たらない。2016年4月以降にジックリと探せばいい。
ただ、自分の好みの色やオプション、グレードということになると、探すのが難しくなるので、ある程度妥協できる人に向く。どうしても、自分の好みを優先したいのであれば、やはり新車だ。すでにモデル末期に入っているN-BOXに注目したい。

ホンダもスペックでは勝負できないことはわかっているので、販売の現場では値引き勝負になる可能性が高い。まずは、N-BOXの見積りを取りスペーシアとタントと競合させたい。
スペーシアは、クルマは優れているのだが販売面で不振。タントやN-BOXと競合させれば、一定の値引きが期待できる。タントは、あまりに売れているため、やや強気。タントが本命ならば、3月中旬くらいまで商談を長引かせ、お店のノルマが厳しくなれば一定の値引きが期待できる。
ただし、この商談の仕方は、お店の都合次第なので、ややギャンブル的。ダメなら4月以降にするくらい余裕のある人の買い方になる。

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  • 軽自動車ハイト

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クルマ評論家 CORISM代表 大岡智彦 氏
クルマ評論家 CORISM代表
大岡智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

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