10代目 S150型 トヨタ クラウン誕生 

トヨタ クラウン 歴代モデル【10代目クラウン S150系】

直線基調の進化形

トヨタ クラウン 歴代モデル【10代目クラウン S150系】

 1995年に先代S140系のイメージから全く異なる、保守的な直線基調のデザインを採用し、登場したのが10代目S150系「クラウン」。先々代S130系を彷彿させるデザインに最新技術を採用することで、懐かしくも新しいモデルに仕上がった。このモデルより全車モノコックボディが採用され、先代S140系よりも100kg以上の軽量化に成功した。また、現行車と同レベルの先進技術が採用され始め、国産車では初のVSC(車両挙動制御)やVVT-i(連続可変バルブタイミング)、オプティトロンメーターなどが採用され、クルマの基本性能が飛躍的に高まった。

美しく、走る日本のクラウン

 また、初の4WD車もこのモデルから登場した。ボディバリエーションは、4ドアHTとセダンがフルモデルチェンジとなり、ワゴン、バンはS130系のまま、継続販売された。S150系になって営業車グレードが消滅し、80系「マーク�」セダンベースに開発された「クラウンコンフォート」が登場した。また、姉妹車の「コンフォート」も同時に登場しており、前者は中型タクシー用で、後者が小型タクシー・教習車用になっている。クラウンコンフォートのほうが10cmほど長いホイールベースになっている。

written by ダーワ教授

10代目クラウン あれこれ

■発売期間:平成7年(1995)年〜平成10年(1999)年
■主な型式:GS151H、JZS151、JZS155
■広告キャッチコピー:「美しく、走る。」「クラウンを教えてください。」
■主なCM出演タレント:諏訪内 晶子、草刈 民代
■絶版中古車市場相場目安 30〜140万円
■登場作品 映画「半落ち」「デスノート」
トヨタ クラウン 歴代モデル【10代目クラウン HT S150系前期】
先代S140系での評価を踏まえて、直線基調の保守的なデザインにモデルチェンジした10代目クラウン HT S150系前期型。
トヨタ クラウン 歴代モデル【10代目クラウン セダン S150系前期型】
1987年デビューの8代目S130系クラウンからフルモデルチェンジした10代目クラウン セダン S150系前期型
トヨタ クラウン 歴代モデル【2代目クラウンマジェスタ  S150系前期型】
縦レイアウトのテールランプデザインが特長的な2代目クラウンマジェスタ S150系前期型 クラウン同様直線基調にモデルチェンジした。
トヨタ クラウン 歴代モデル【10代目クラウン HT S150系後期型】
ラジエーターグリルのデザインやフォグランプのデザインなどが改められた10代目 クラウン HT S150系後期型
トヨタ クラウン 歴代モデル【8代目クラウン ワゴン S130系後期型】
1999年にクラウンエステートが登場するまで継続販売された8代目クラウン ワゴン S130系後期型
トヨタ クラウン 歴代モデル【クラウンコンフォート XS10系前期型】
タクシーや教習車需要があった80系マーク�セダンの後継モデルとして登場したクラウンコンフォート/コンフォート XS10系

当時のライバルモデル

ライバルモデル【日産 セドリック HT Y33系前期型】
丸目のグランツーリスモと対称的に角目を採用したを採用した日産 セドリック HT Y33系前期型 ブロアムシリーズ。
ライバルモデル【日産 セドリック HT Y33系後期型】
シリーズで初めて4WDモデルが登場した日産 セドリック HT Y33系後期型 丸目4灯のグランツーリスモは先代Y32系から踏襲された。
ライバルモデル【日産 シーマ Y33系前期型】
デビューして3代目となる日産 シーマ Y33系前期型 走りのグランドツーリングシリーズとラジュアリーのリミテッドシリーズが設定された。
ライバルモデル【ホンダ レジェンド KA9系前期型】
ホンダを代表する最上級フラッグシップセダンがホンダ レジェンド 画像のモデルは3代目のKA9系前期型
ライバルモデル【三菱 ディアマンテ F30/40系後期型】
法人ユースのデボネアに対してパーソナルユースとして三菱を代表するセダンが三菱 ディアマンテ F30/40系後期型
ライバルモデル【トヨタ アリスト S160系前期型】
先代S140系アリスト同様にスポーティセダンとしての位置付けを確立した2代目 アリスト S160系前期型 セダン版スープラと言ったところ。

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    達人プロフィール: ダーワ教授
    職業:生きるクルマデータベース、世界の車種・グレードすべての知識を持つ恐ろしい奴。
    中古車情報誌から、自動車販売店・解体屋・ミニカー屋など現場の世界と転々と。基本的に車好きが抜けないようで中古車ブローカー(本人認識無し)と貿易輸出業などを掛け持ち、現在に至る。車の趣味嗜好も偏っており、車と共に本人的にも社会的不適合車(者)です。趣味と...