高齢者や子どもが乗り降りしやすいクルマ7選!軽/ミニバン/SUVより厳選

高齢者や子どもが乗り降りしやすいクルマ7選!軽/ミニバン/SUVより厳選

高齢者や子どもの「乗り降り」でのリスク

何気なく行っているクルマの乗り降りですが、実は以下のようなリスクがあります。

  • 開けたドアを隣のクルマにぶつけてしまう
  • ドアに指や衣服を挟み込んでしまう
  • 転倒や腰を痛めるなどのケガをする

特に高齢者や小さな子どもは、上記のような事故やケガのリスクが高いです。そのため高齢者や子どもがいる家庭では、「乗り降りのしやすさ」を重視してクルマを選ぶと良いでしょう。

「乗り降りしやすいクルマ」とは

乗り降りしやすさを決めるポイントは、主に以下の3つです。

  • スライドドアが付いている
  • 低床フロアで、ドア開口部が高い
  • アシストグリップが付いている

スライドドアであれば、隣のクルマにドアをぶつけるリスクはほぼゼロです。特に電動スライドドアであれば、力が弱い子どもや高齢者でも開け閉めしやすいです。また低床フロアであれば乗りやすいですし、ドアが大きければ頭をぶつける可能性も低いです。

上記の他に、高齢者の場合には「ヒール段差」にも注目すると更に良いでしょう。ヒール段差とは「フロアに対するシートの高さ」のこと。シートが低すぎると立ち上がるのが大変になるので、ヒール段差があるクルマの方が高齢者にとっては乗り降りしやすいのです。

乗り降りしやすいボディタイプ

乗り降りしやすいボディタイプは以下の2種類です。

ハイト系軽自動車ミニバンは子育て世帯を主要なターゲットにしているため、乗り降りしやすさを考えた作りになっています。

標準装備でもスライドドアが付いていることが多く、上級グレードやオプションで電動パワースライドドアが選べます。フロアも低く、車内は子どもが立てるほどの空間が確保されているのも魅力です。

乗り降りしにくいボディタイプ

乗り降りしにくい傾向があるのは以下のボディタイプです。

これらのボディタイプには、スライドドア搭載のモデルはほとんどありません。

またSUVはオフロード性能を確保するためにフロアが高く、セダンやスポーツカーは車高が低いため、ドアが狭くなり乗り降りしにくいです。

乗り降りしやすいクルマ7選

今回は軽自動車ミニバンで「乗り降りしやすいクルマ」、また現在人気の高いボディタイプであるSUVから「比較的乗り降りしやすいクルマ」を厳選して紹介します。

※新車時価格、中古車相場はガリバーの「クルマカタログ」より引用

軽自動車】スズキ/スペーシア

スズキ/スペーシア

  • 新車時価格(税込):127.4万円~165.7万円
  • 中古車相場:7.6万円~185.7万円

数あるスーパーハイト系軽自動車の中でもヒール段差があり、乗り降りしやすい構造をしています。上級グレードを選べば後部座席の両側にパワースライドドアが装備されるほか、ドアが閉まるのを待つ必要がない予約ドアロック機能もあります。ライバルに比べて燃費が優れている点も魅力です。

【利用者口コミ】

子どもが小学1年生のときに買いました。小回りがきくので送迎や買い物など、ちょっとした街乗りにちょうどいいです。子どもが立てるくらいの天井高があるので、車内で着替えをさせるのにも便利。(中略)燃費がいいので遠出をしてもガソリン代も少なくて済みますし、軽だから高速代も割安。……と書いているとパンフレットに書いてあることばかりな気もしますが、パンフレット通りの快適性で大満足です。(40代女性)

スペーシアの口コミをもっと読む|中古車のガリバー

軽自動車】ダイハツ/タント

ダイハツ/タント

  • 新車時価格(税込):122万円~202.4万円
  • 中古車相場:5万円~222.4万円

助手席側の中央のピラーがない「ミラクルオープンドア」は、タントの代名詞。通常はピラー部分にあるアシストグリップも助手席の後ろに付いています。ベビーカーの固定ができるなど、シートアレンジの豊富さが魅力の一台です。

【利用者口コミ】

(前略)足腰の弱った祖母を乗せる時にとっても役に立っています。ドアをどこかにぶつける心配のないスライドドアは安心に乗り降りできる優れた魅力だと思います。燃費も良く、運転もしやすいタントは女性向けの車だと思います。子育て中の女性にも介護が必要な女性にも合っている車だと思います。(30代女性)

タントの口コミをもっと読む|中古車のガリバー

軽自動車】日産/ルークス

日産/ルークス

  • 新車時価格(税込):141.6万円~213.3万円
  • 中古車相場:5万円~229.8万円

車内空間の広さはもちろんのこと、スペーシアに次いでヒール段差があるので高齢者にとって乗り降りしやすいクルマです。また上級グレードにはハンズフリーオートスライドドアが装備されるので、子どもを抱きかかえながらでもドアを開け閉めしやすいです。

【利用者の口コミ】
3年前にルークスを中古車店で買いました。小さな子供がいるのでスライドドアに興味があったのですが本当にオートスライドドアって隣に駐車中の車にぶつける心配もないし、子供を抱っこしたままでも開けられるし、使ってみてこんなに便利なものだったのかと思っています。背が高い車なので室内も広く、また座席をフラットにすることもできるので大きなものを購入してしまったときにも座席アレンジ次第で対応できるので助かります。(後略)(30代男性)

ルークスの口コミをもっと読む|中古車のガリバー

ミニバン】トヨタ/シエンタ

トヨタ/シエンタ

  • 新車時価格(税込):169万円~258万円
  • 中古車相場:5万円~281万円

乗り込み口は地上からわずか330㎜という低床フロアで高さも充分なシエンタ。エントリーモデルでも助手席側の後部座席はパワースライドドアとなっています。また3列シートも選べるので、大家族でも安心です。

【利用者口コミ】

4人家族なので、今まで乗っていた車でも事足りたのですが、子供たちがおじいちゃん、おばあちゃんと一緒にいろんなところにお出かけしたい。と言い出したので6人以上乗れて、と言っても女性でも運転しやすい大きさの車を。と色々検討したのですが、やはりトヨタさん!コンパクトでありながら車内は広く運転もしやすい!という理由でシエンタに決めました。コンパクトなので小回りも効いて、運転が得意でない私も街中でもとても乗りやすいです。(後略)

シエンタの口コミをもっと読む|中古車のガリバー

ミニバン】ホンダ/フリード

ホンダ/フリード

  • 新車時価格(税込):188万円~297.2万円
  • 中古車相場:5万円~297.2万円

フリードはエントリーモデルを除いた全グレードにパワースライドドアが標準装備されています。また多くのグレードで2列目の座席にも両側アームレストが付いており、高級感もあります。高齢者を乗せるには特に良い一台です。

【利用者口コミ】

軽からの買い換えです。祖父母を乗せたり、遠方に行く予定が年数回あるので、6(7)人乗り・荷物が載せられる・車体が大きすぎないことが条件でした。最終的な決定打は3列目の椅子の仕様。跳ね上げ式なので、大・多荷物を載せるには邪魔かもしれません。しかし簡易的な椅子っぽさがなく、これなら車に酔いやすい自分でも、祖父母が乗っても、多少の距離移動ができそうだなと思いました。そして予想通り大丈夫でした。(後略)(30代女性)

フリードの口コミをもっと読む|中古車のガリバー

【軽SUV】スズキ/ハスラー

スズキ/ハスラー

  • 新車時価格(税込):128万円~182.4万円
  • 中古車相場:26.8万円~202.4万円

大きさとしては軽になってしまうものの、ハスラーSUVの中で床が低く、子どもも高齢者も乗り降りがしやすい構造です。座席にも適度な硬さがあり、高齢者にとって立ち上がりやすいのも一つのメリットでしょう。

【利用者口コミ】

(前略)小さな子供と私で出かける時用の車なのでちょうど良いサイズで私も子供も気に入っています。小回りも聞くので狭い道路でも運転を難しく感じることがありません。燃費は大体20km/lなので今まで乗っていた車が古いコンパクトカーであまり燃費が良くなかったのでガソリンを入れに行く機会がこんなに減るものなのかと感動しています。(30代女性)

ハスラーの口コミをもっと読む|中古車のガリバー

SUV】マツダ/CX-3

マツダ/CX-3

  • 新車時価格(税込):189.2万円~341.6万円
  • 中古車相場:79.8万円~317.9万円

比較的地上からの高さが低く、ヒール段差が高いのでSUVの中では乗り降りしやすい一台です。ただし、アシストグリップは付いていません。コンパクトなボディと洗練されたデザインが好評を得ています。

【利用者口コミ】

cx5よりもコンパクトでより美しくなったデザインが魅力的です。パワフルだけど静かでコーナリングもスムーズです。ちょっとしたアウトドアから街乗りまで快適にこなしてくれます。SUVデビューにオススメできる車かな?と思います。価格帯と品質を考えたら、SUV車の中でトップクラスの出来栄えだと思います。(後略)(40代男性)

CX-3の口コミをもっと読む|中古車のガリバー

ライフスタイル別の検討の注意点

注意点①子育て中なら数年での乗り換えも視野に入れて

子どもの成長はとても早く、未就学児と小学生ではクルマの条件も異なります。

例えば未就学児のうちは「維持費が安く小回りが利く軽自動車で充分」と思っていても、小学生になれば「家族でアウトドアに行きたい」「子どもの友達も乗せないと」「祖父母も乗せるなら3列シートが必要」など、より大きなクルマが必要になることもあるでしょう。

ライフスタイルに合わないクルマに乗り続けるよりは、「未就学児のうちは中古の軽自動車を乗り潰す」など、数年での乗り換えも考えておくと良いでしょう。

注意点②介護の状態次第では福祉車両の検討を

自分だけでの乗り降りが難しい高齢者の場合、また様子が見れるように高齢者を助手席に座らせたい場合は、福祉車両も検討しましょう。

福祉車両とは、助手席や後部座席を大きく動かすことができたり、車椅子のまま乗ることができたりと、介護を考えて作られたクルマのことです。介助者の負担が軽減でき、また外観は普通のクルマと大きく違わないので普段使いする時でも気にならないでしょう。

今回紹介したハイト系軽自動車ミニバンはもちろん、マツダのCX-5といったSUVでも福祉車両を展開しています。詳しくは各メーカーのHPでチェックしてみてください。

生活に合わせたクルマ選びを

クルマは家族構成やライフスタイルによって使い勝手の良さなどが異なります。購入の際には、自分の生活に合ったクルマ選びを心がけましょう。

ガリバーでは、ライフステージやライフスタイルごとのオススメ車種を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

併せてチェック!使い勝手の良いクルマ

noricoでは目的やボディタイプに合わせた「使い勝手の良いクルマ」を数多く紹介しています。クルマ選びの参考に併せてお読みください。

ミニバンは「運転がしにくい」「燃費が良くない」と思っている方に向けておすすめのミニバンを選んでみました!

 

運転がしやすく、乗り降りがしやすいスライドドア付きの軽自動車のおすすめを選んでみました!

Supervised by norico編集長 村田創

norico編集長_村田創

中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!