セダン&ワゴン編

安全なクルマ ランキング2026 セダン&ワゴン

安全なセダン&ワゴンを予備安全装備、運転支援機能を比較したうえで厳選。TOP5を紹介します。装備の機能を説明するほか、「標準装備なのか、グレード別のオプションなのか」といったことにも解説しています。車選びの参考にしてください。

なお、安全装備といった車両情報は2026年3月24日時点の情報です。そのため、車両価格、装備などは、後のモデルチェンジなどにより変更される場合がございます。

安全なセダン&ワゴン選びのポイント

自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)は、2021年11月から国内で販売される国産新型乗用車には、標準装備が義務化された。さらに、国産の継続生産車についても2025年12月以降、標準装備が義務化されている。こうした流れから、現在販売されている国産乗用車の新車は自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)を標準装備しているので、一定の安全性能を有しているといえる。

とはいえ、自動ブレーキの性能は、車種によって差がある。近年は歩行者や自転車の検知、さらに交差点での右折時の対向車や、右左折時の横断歩行者への対応まで評価対象が広がっている。一方で、自動二輪や交差点でのより高度な検知は、現時点では主に先進的な評価項目として扱われており、すべての車種で同等とは限らない。より安全性を重視するなら、自動ブレーキの検知対象や検知シーンまで確認して車種を選びたい。

セダン&ワゴンは、空前のSUVブームと言うこともあり少数はになりつつある。ベスト5の顔ぶれに大きな変化はないものの、各車は細かな仕様変更を重ねながら、安全性を着実に高めている。加えて、セダンは高価格帯のモデルが多いため、予防安全装備や運転支援機能が充実し、それらが標準装備となっている点も特徴だ。

安全なセダン&ワゴンTOP5

安全なセダン&ワゴンTOP5車種を紹介する。なお、今回の車種選定ではナンバー1相当の実力を誇るレクサスLSは、車両価格が1,000万円を超えるため除外した。

TOP.1

トヨタMIRAI(ミライ)

トヨタ MIRAI(ミライ)

トヨタ ミライは、2020年12月にフルモデルチェンジし、2代目(20系)となった。ミライはFCEV(燃料電池車)で、水素と酸素の化学反応により発電し、その電力でモーターを駆動して走行する。走行時に排出されるのは水のみであることから、究極のエコカーとも呼ばれている。

ミライの新車価格は7,414,000円からと高額だが、令和6年度補正では1,453,000円もの補助金が設定されていた。このように多額の補助金が投入される車両はリセールバリューが低くなる傾向があり、中古車相場は割安になりやすい点も特徴だ。

予防安全装備パッケージ「トヨタセーフティセンス」は、単眼カメラとミリ波レーダーを組み合わせた、トヨタ車の主力システムを採用している。

自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)の検知対象は、歩行者・自転車運転者・自動二輪車。さらに、右折時の対向直進車や右左折時の横断歩行者・自転車運転者も検知し、衝突回避または被害軽減を図ることが可能だ。

先進高級セダンらしく、車線維持支援、後側方車両検知警報、後退時後方車両接近警報、ドライバー異常時対応システム、SOSコール(ヘルプネット)など、ほぼすべての予防安全装備を標準装備。どのグレードでも高い安全性能が確保されている。

ドライバー異常時対応システムは、高速道路などでレーントレーシングアシスト(LTA)作動中に限られるものの、無操作状態が続くと音・表示・緩やかな減速で警告し、ドライバーに操作を促す。それでも反応がない場合は、ハザードやホーン、ストップランプで周囲に異常を知らせながら自車線内で減速・停止する。

さらに停止後はドア解錠を行い、ヘルプネットに自動接続。救命要請も行われ、ドライバーの早期救護につなげる仕組みだ。急病などによる重大事故の回避・被害軽減に大きく寄与する。

また、「アドバンスト ドライブ(渋滞時支援)」も注目の機能だ。高速道路などでの渋滞時(約0~40km/h)に、レーダークルーズコントロールとLTA作動中、かつドライバーが前方監視しているなどの条件を満たすと作動。ハンズオフ走行が可能となり、車線維持と先行車追従を自動で行う。
これにより、渋滞時の疲労や注意力低下による追突リスクを低減できる。

ミライをナンバー1と評価した理由は、現時点で考えられる予防安全装備がほぼすべて標準装備されている点にある。グレードによる装備差がなく、どの仕様でも最高レベルの安全性能が確保されている点は大きな魅力だ。

トヨタ ミライ(20系)価格

  • トヨタ ミライ(20系)新車価格帯:7,414,000~8,215,900円
  • トヨタ ミライ(20系)Z系グレード中古車相場(2021年式):約220~300万円

TOP.1

トヨタクラウンセダン(30系)

トヨタ クラウンセダン(30系)

クラウンシリーズの中で、伝統的なセダンボディを採用するのが16代目クラウンセダン(30系)だ。クラウンシリーズのSUV系モデルはGA-Kと呼ばれる中型用前輪駆動プラットフォームをベースとしているのに対し、クラウンセダンはGA-Lと呼ばれる大型後輪駆動用プラットフォームを採用。同じクラウンの名を冠するものの、クルマとしては別物といえる。

今回、クラウンセダンをミライと並びナンバー1と評価した理由は、両車が基本骨格やFCEVシステムを共有する姉妹車であるためだ。そのため、予防安全装備も基本的に共通している。

例えば、車線変更時などに隣接車線の車両を検知し、衝突リスクが高い場合に警報を発する「ブラインドスポットモニター」を標準装備。さらに、降車時に後側方から接近する車両や自転車、歩行者を検知し、ドア開放時の衝突リスクがある場合に警報を発する「安心降車アシスト」も備わる。

とくに後席乗員の利用が多い大型セダンにおいて、こうした配慮の行き届いた予防安全装備は大きな価値といえる。

車名こそ異なるものの、クラウンセダンはミライと同等レベルの先進予防安全装備をほぼすべて標準装備している。この点を踏まえ、ミライと並び1位と評価した。

トヨタ クラウンセダン(30系)価格

  • トヨタ クラウンセダン(30系)新車価格帯:7,550,000~9,100,000円
  • トヨタ クラウンセダン(30系)Zグレード(2.5Lはブリッド)中古車相場(2024年式):約610~670万円

TOP.3

スバルレヴォーグ(VN系)

スバル レヴォーグ(VN系)

スバル 2代目レヴォーグ(VN系)は、2020年10月にデビューした。全車にスバルの予防安全装備パッケージ「アイサイト」を標準装備しているが、2023年10月の改良で大幅に進化した。

従来のステレオカメラに加え、広角単眼カメラを追加。計3つのカメラを用いた新世代アイサイトを採用したことで、検知対象や検知シーンが拡大し、より高い安全性能を実現している。中古車で選ぶなら、この改良後モデルがお勧めだ。

自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)は、歩行者や自転車に加え自動二輪にも対応。さらに、交差点での右折時対向車や、右左折時の対向歩行者・自転車も検知可能だ。加えて、見通しの悪い交差点進入時には左右から接近する車両を検知し、出合い頭の衝突回避・被害軽減もサポートする。

そのほか、車線変更時に隣接車線の車両を検知して警報を発する後側方警戒支援システムや、後退時に左右から接近する車両を検知し、必要に応じて自動ブレーキが作動する後退時ブレーキアシストも全車標準装備としている。

さらに、デジタルマルチビューモニターも標準装備。車両周囲の映像を俯瞰表示し、歩行者や障害物を直感的に把握できる。状況に応じて表示を切り替えることで死角を減らし、衝突リスク低減に寄与する。

万一の衝突時には、コネクティッド機能によるヘルプネットが作動。エアバッグ展開時などに自動通報が行われ、ドライバーの意識がない場合でも救急要請や警察への通報が可能だ。また、無操作状態が続いた場合にはドライバー異常時対応システムが作動し、安全に停車後、同様に通報・救助が行われる。

加えて、レヴォーグの特徴的な装備として歩行者エアバッグを採用。乗員だけでなく、歩行者へのダメージ軽減にも配慮されている点は高く評価できる。

さらに、先進運転支援機能「アイサイトX」も設定されている。高速道路での全車速追従クルーズコントロール使用時、約50km/h以下など一定条件を満たすとハンズオフ走行が可能となり、同一車線内での追従走行を支援。ドライバーの疲労軽減と安全性向上に貢献する。

このほか、カーブ手前での自動減速や、ウインカー操作に連動した車線変更支援機能なども備え、快適かつ安全な走行を実現している。

ミライやクラウンセダンと比較すると、先進運転支援機能の充実度ではやや譲るものの、クラストップレベルの予防安全性能を備えている点を評価し、3位とした。

スバル レヴォーグ(VN系)価格

  • スバル レヴォーグ(VN系)新車価格帯:3,630,000~5,368,000円
  • スバル レヴォーグ(VN系)STIスポーツEX中古車相場(2021年式):約240~330万円

TOP.4

ホンダアコード(CY系)

ホンダ アコード(CY系)

11代目となるホンダ アコード(CY系)は、2024年3月に登場した。従来の予防安全装備パッケージ「ホンダセンシング」を進化させた「ホンダセンシング360」を搭載している。

ホンダセンシング360は、フロントカメラに加え、フロントおよび各コーナーに計5基のミリ波レーダーを配置。これにより、車両周囲360度のセンシングを実現している。

さらに上位機能として「ホンダセンシング360+」も設定。ドライバーモニタリングカメラや高精度地図を追加し、より高度な運転支援機能を備えている。

自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)は、歩行者・自転車・自動二輪に対応。事故の多い交差点では、右折時の対向車やバイク、右左折時の対向歩行者・自転車も検知し、衝突回避・被害軽減を支援する。

また、車線変更時に隣接車線の車両との衝突リスクがある場合に警報を発し、回避操作を支援する車線変更時衝突抑制機能および車線変更支援機能を標準装備。さらに、後退出庫時に後方から接近する車両を検知し、警報を発する後退出庫サポートも備える。

ホンダセンシング360+では、降車時の安全性も強化されている。後側方から接近する車両や自転車などを検知し、ドア開放時の衝突リスクがある場合に警報を発する降車時車両接近警報を装備する。

加えて、ドライバー異常時対応システムも搭載。ドライバーが体調急変などで運転困難となった場合、ハザードで周囲に警告しながら減速・停車を支援し、同時に緊急サポートセンターへ接続。迅速な救助要請が可能だ。

さらに注目すべきは、ホンダセンシング360+の先進運転支援機能だ。高速道路でACC(アダプティブクルーズコントロール)およびLKAS(車線維持支援システム)作動中、ドライバーの前方監視など一定条件を満たすと、ハンズオフ走行が可能となる。

渋滞時の低速域に限らず、高速巡航時でもハンズオフが可能な点は大きな特徴であり、このクラスでは数少ない先進機能だ。ドライバーの操作負担を大幅に軽減し、疲労低減と安全性向上に貢献する。自動運転レベル2の中でも、より高度な領域に位置するシステムといえる。

このホンダセンシング360+装着車であればナンバー1相当の実力をもつ。しかし、ホンダセンシング360仕様ではハンズオフ機能やドライバー異常時対応システムが備わらないため、総合評価は4位とした。

とはいえ4位であっても、その安全性能はトップクラスであり、1位に迫る実力をもつモデルである。

ホンダ アコード(CY系)価格

  • ホンダ アコード(CY系)新車価格帯:5,599,00~5,999,400円
  • ホンダ アコード(CY系)e:HEV中古車相場(2024年式):約370~430万円

TOP.5

トヨタカローラセダン&カローラツーリング(210系)

カローラセダン&カローラツーリング(210系)

トヨタ カローラセダン/カローラツーリング(210系)は、2019年10月に登場した。全幅1,745mmと、日本の道路環境でも扱いやすいボディサイズが特徴だ。

デビュー当初は1.5Lガソリン車と1.8Lハイブリッドが設定されていたが、2025年5月の改良でパワートレインは1.8Lハイブリッドに一本化された。

登場から年数が経過しているものの、予防安全性能は大きく進化している。2022年10月の改良では最新のトヨタセーフティセンスへアップデートされ、クラストップレベルの安全性能を獲得した。

自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)は、車両・歩行者・自転車・自動二輪を検知対象とし、交差点では右折時対向車、右左折時の対向歩行者・自転車、さらに出合い頭の車両や自動二輪にも対応する。

この自動ブレーキの検知対象とシーンの広さはクラストップレベルであり、リーズナブルな価格帯ながら、クラウンセダンなど上級モデルに匹敵する性能を備えている。車格による安全性能差を極力設けないトヨタの姿勢は高く評価できる。

一方で、周辺監視系の装備にはやや物足りなさが残る。ブラインドスポットモニターや、後退時に接近車両を検知し自動ブレーキも作動するパーキングサポートブレーキは、一部グレードでオプション設定となる。

車線変更や後退時の出庫は日常的に行う動作であり、使用頻度の高い機能だけに、全車標準装備とはなっていない点は惜しい。技術的にも成熟している装備であり、今後は標準化を期待したいところだ。

また、トヨタセーフティセンスの特徴的な機能として「PDA(プロアクティブドライビングアシスト)」を搭載。歩行者や自転車、駐車車両などとの距離に応じて、自然な操舵・減速支援を行う。

街中ではアクセルオフ時に先行車との車間距離を保ちながら減速し、カーブ手前では速度に応じて自動的に減速するなど、日常の運転負荷を軽減。結果として、ドライバーの疲労低減にも寄与する。

さらに、事故時には自動通報を行うヘルプネットも標準装備しており、万一の際の安心感も高い。

このように高い予防安全性能を備える一方で、一部装備がオプション設定となる点を踏まえ、総合評価は5位とした。

カローラセダン&カローラツーリング(210系)価格

  • トヨタ カローラセダン(210系)新車価格帯:2,279,200~3,366,000円
  • トヨタ カローラツーリング(210系)新車価格帯:2,359,500~3,416,600円
  • トヨタ カローラセダン(210系)ハイブリッドG(FF)中古車相場(2023年式):約190~220万円
  • トヨタ カローラツーリング(210系)W×B(FF)中古車相場(2023年式):約230~290万円

まとめ

予防安全装備は年々進化を続けており、現在では自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)の検知対象や検知シーンにおいて、高級車と大衆車の差はほとんどなくなってきた。こうした安全性能の底上げは、ユーザーにとって非常に評価できるポイントだ。

かつては高級車に限られていた先進装備も、カローラセダン/カローラツーリングのような量販モデルにまで広く普及している。

一方で、大衆車クラスでは車両価格を抑えるため、エントリーグレードにおいて一部の予防安全装備がオプション設定となるケースも多い。場合によっては装着不可となることもあるため注意が必要だ。

とくに使用頻度の高い安全装備が省かれているグレードは、基本的に選択肢から外した方がよいだろう。

なお、今回はベスト5にレクサスISは含めていないが、高級ブランドであるレクサス車らしく、予防安全性能はトップクラスの水準にある。装備内容だけで見れば、1位に匹敵する実力を備えているモデルといえる。

安全装備比較表

  • …全車標準装備
  • …一部標準装備または一部オプション
  • ×…標準装備なし
トヨタミライ トヨタクラウンセダン スバルレヴォーグ ホンダアコード トヨタカローラセダン&カローラツーリング
衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)検知対象

車両、歩行者、自転車、自動二輪


*緊急時操舵支援機能

車両、歩行者、自転車、自動二輪


*緊急時操舵支援機能

車両、歩行者、自転車、自動二輪


*緊急時操舵支援機能

車両、歩行者、自転車、自動二輪


*緊急時操舵支援機能

車両、歩行者、自転車、自動二輪


*緊急時操舵支援機能
踏み間違い衝突防止アシスト

サイドエアバック


*運転席ニーエアバッグ


*運転席ニーエアバッグ


*運転席ニーエアバッグ+助手席シートクッションエアバッグ


*運転席&助手席ニーエアバッグ

カーテンエアバッグ


*ポップアップフードも装備


*ポップアップフードも装備


*歩行者エアバッグもあり


*ポップアップフードも装備

車線逸脱警報

車線維持支援

後側方車両検知警報


*安心降車アシスト付き


*安心降車アシスト付き


*降車時車両接近警報


*一部グレードオプション
*安心降車アシスト付き
後退時後方車両接近警報


*ブレーキ制御付き


*ブレーキ制御付き


*ブレーキ制御付き


*一部グレードオプション
*ブレーキ制御付き
オートマチックハイビーム

ドライバー異常時警報システム


*ホンダセンシング360+装着車のみ装備

SOSコール(ヘルプネットなど)

JNCAP

-

★★★★★


(2024年)

★★★★★


(2020年)

-

★★★★★


(2021年)

※安全装備の詳細は各車メーカー公式サイトをご確認ください。

その他のボディタイプ別安全なクルマランキング

関連記事