「燃費が悪い」と言われることが多いジムニー。ここでは、カタログ燃費と実燃費、さらにライバル車種との燃費比較をご紹介します。
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- ジムニーの燃費はどれくらい?
- ジムニーとライバル車の燃費比較!どれだけ悪い?
- ジムニーの燃費はなぜ悪い?
- ジムニーで燃費を良くするポイント
- ジムニーはなぜ燃費が悪くても人気?
- 納期が気になるなら中古も検討を
ジムニーの燃費はどれくらい?
ジムニーは一般的な軽自動車と比べて燃費が良くありません。カタログ燃費で15km/L前後(WLTC燃費)であり、実燃費はこれより低いと考えられます。
カタログ燃費
グレード | 駆動方式 トランスミッション |
WLTC燃費 | 新車価格 ※参考 |
---|---|---|---|
XG | 4WD/5速MT | 16.6km/L | 165.4万円 |
4WD/4速AT | 14.3km/L | 175.3万円 | |
XL | 4WD/5速MT | 16.6km/L | 178.1万円 |
4WD/4速AT | 14.3km/L | 188万円 | |
XC | 4WD/5速MT | 16.6km/L | 190.3万円 |
4WD/4速AT | 14.3km/L | 200.2万円 |
※燃費・価格情報はガリバー「車カタログ」より引用(2024年10月20日現在)
ジムニーには3つのグレードが存在します。全車パートタイム4WDを採用しており、グレードごとでの燃費の差はありません。
一方、トランスミッションの選択で燃費は変わり、AT車で14.3km/L、MT車で16.6km/Lです。
現行型のジムニーは2018年に発売されていますが、2021~2022年にかけての一部仕様変更で燃費が向上しています。これは、AT車とMT車にそれぞれアイドリングストップシステムが追加されたためです。アイドリングストップ導入以前の燃費はAT車で13.2km/L、MT車で16.2km/Lでした。
実燃費
エアコンなどの電力使用や道路状況を踏まえると、実燃費はカタログ燃費の8割程度と考えられます。AT車で11~12km/L前後、MT車で13~14km/L前後を想定すると良いでしょう。
なお、ユーザーによっては上記以上の燃費の良さを保つことができる人もいるようです。
Q. ジムニーのガソリン代の目安は?
レギュラーガソリン価格を174円/Lと仮定した場合、カタログ数値で1,000km走らせたときのガソリン代の目安は以下の通りです。
- AT車…約1万2,200円
- MT車…約1万500円
ちなみに、同じスズキの軽SUVハスラーなら、ターボエンジン搭載×4WDモデルでも同条件のガソリン代の目安が8,500円程度です。
ジムニーとライバル車の燃費比較!どれだけ悪い?
グレード | WLTC燃費 | 新車価格 ※参考 |
---|---|---|
スズキ「ジムニー」 (XG / 4WD / AT) |
14.3km/L | 175.3万円 |
ダイハツ「タフト」 (Xターボ / 4WD / AT) |
21.1km/L | 156.8万円 |
スズキ「ハスラー」 (HYBRID Gターボ / 4WD / AT) |
20.8km/L | 173万円 |
スズキ「エブリィ」 (PA / 4WD / AT) |
14.6km/L | 139.9万円 |
トヨタ「ライズ」 (X / 4WD / AT) |
17.4km/L | 199.5万円 |
ここでは、ジムニーと同じ軽SUVのタフトとハスラー、積載性が高くMT車の選択肢もあるエブリィ、さらに普通車のSUVでもサイズが小さいライズと燃費を比較しました。
※できるだけ比較条件を揃えるため、①廉価グレード、②4WD、③AT、④純ガソリン(全車マイルドハイブリッド搭載のハスラー除く)車のモデルで比較。また、燃費・価格情報はガリバー「車カタログ」より引用(2024年10月20日現在)
ライバル①ダイハツ「タフト」
タフトはターボ付きの4WD車でもWLTC燃費が21.1km/Lと優れています。さらに、タフトは車両価格も安いので、コストパフォーマンスに優れています。
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ライバル②スズキ「ハスラー」
ハスラーは全車マイルドハイブリッド搭載であり、こちらもターボ付きの4WD車で燃費が20.8km/Lと優れています。ターボなしの2WD車なら25.0km/Lとさらに良いです。
ライバル③スズキ「エブリイ」
ジムニーと同じくパートタイム4WDのMT車を選べるエブリィ。ワゴン車なので車重が重く、燃費性能はジムニーと殆ど変わりません。ジムニーより若干良い程度です。
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ライバル④トヨタ「ライズ」
ライズはジムニーよりサイズが大きいですが、それでもジムニーより燃費性能が優れています。なお、ライズは2WDモデルのみハイブリッド車の選択肢もあり、この場合の燃費は28.0km/Lと非常に優れています。
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Q. 先代ジムニーの燃費はどれくらい?
先代ジムニーの燃費は、以下の通りです。
- AT車…13.6km/L(JC08モード)
- MT車…14.8km/L(JC08モード)
JC08モードとは、現在使われているWLTCモードと異なる基準で計測した燃費です。現行型ジムニーのJC08モードでの燃費はAT車で16.4km/L、MT車で17.1km/L。そのため、先代ジムニーの燃費は現行モデル以上に悪い可能性が高いです。
ジムニーの燃費はなぜ悪い?
ジムニーは、一般的な軽自動車と比べてもかなり燃費が悪いです。ここでは、その理由を解説します。
理由①車両重量が重い
ジムニーは悪路走破性を重視したクルマであり「ラダーフレーム構造」で造られています(多くの乗用車はモノコック構造)。
ラダーフレーム構造は耐久性に優れ、悪路走行にも適する一方、車重が重くなります。実際に、同じ軽SUVのハスラーとジムニーでは車重が150~200kgも異なります。重い車体を動かすために、より多くの燃料を消費するのです。
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理由②4WDを採用している
ジムニーの駆動方式は、全車パートタイム4WDです。パートタイム式の4WDは常に4WD走行をする訳ではありませんが、4WD走行をすれば燃費が悪くなります。
現在は多くの車種において、AT用のトランスミッションとして「CVT」が使われています(※CVTは、厳密にいえばATとは異なるが、広義ではATとして扱われる。AT限定免許でも運転可能)。
CVTは、いわゆる狭義でのATと比べると、燃費性能に優れています。たとえばタフトやハスラーも、CVTを採用しています。一方、ジムニーのAT車は「狭義のAT」を採用しており、燃費がより悪いです。
ジムニーで燃費を良くするポイント
ジムニーで少しでも燃費の良い状態を保ちたい場合は、以下でご紹介する方法を取り入れましょう。
燃費を良くする方法5つ
ジムニーの運転で燃費を良くする方法は、主に以下の6つです。
- 方法①不要な荷物を下ろす
- 方法②「急」のつく運転をしない
- 方法③アイドリングを控える
- 方法④エアコンの使用を控える
- 方法⑤2WD走行をメインにする
- 方法⑥小まめにメンテナンスする
方法①~④は、どの車種でも有効な対策です。また、ジムニーは手動で2WDと4WDを切り替えられるため、できるだけ2WDを使うと良いでしょう。タイヤの空気圧を適切に保ったり、定期的なオイル交換を行ったりすれば、さらに燃費の良い状態を保てます。
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MT車なら早めのシフトアップを
MT車に限っては自分で変速を行うため、無理せず早めにシフトアップするのがおすすめです。アクセルペダルを踏みこまず、シフトアップで高いギアに切り替えればエンジンの回転数を抑えられます。
ジムニーはなぜ燃費が悪くても人気?
ジムニーは燃費が悪い一方で、非常に高い人気を誇ります。その理由としては、主に以下の4つが挙げられます。
- 理由①デザイン性が高い
- 理由②悪路走破性が非常に高い
- 理由③軽自動車で維持費が安い
- 理由④軽自動車で取り回ししやすい
ジムニーは数少ないクロスカントリーSUVで、見た目も走りも他の軽自動車とは明らかに異なります。そのため、アウトドア好きを中心に人気が高いです。
また、軽自動車だからこそ税金が安く、狭い場所も走りやすいといった良さがあります。
【利用者口コミ】
オフロード用の軽四輪駆動車として、50年以上の伝統を誇る車です。乗り心地や燃費は決して良いとは言えませんが、山道や悪路ではこの車にしかない力強さと走りを発揮してくれます。(後略)(50代男性)
納期が気になるなら中古も検討を
ジムニーは非常に人気の高い車種であり、新車では納期が半年~1年以上の場合が多いです。
短い納期で手に入れたい場合は、中古車も検討しましょう。中古車なら、一般に2週間~1ヶ月程度で納車できます。現行モデルも中古車で一定量の流通があるので、自分に合う一台を探してみてください。