悪路走破性の高さに定評があるジムニー。ここでは3つのグレードの違いとおすすめグレード、さらにジムニーシエラとの違いなどを解説します。
中古車在庫情報
ジムニーのグレード選択のポイント
ジムニーのグレード選択に悩んだ場合は、以下のポイントを参考にしてください。
- 走行性能はどのグレードも同じ
- 装備の充実度では「XL」「XC」がおすすめ
- 長距離運転をするなら「XC」がおすすめ
走行性能だけを考慮するなら、ジムニーはどのグレードを選んでも構いません。ただし、使いやすさの点では中間グレード「XL」または上位グレード「XC」がおすすめです。
なお、ジムニーは新車の納期が長くなりがちです。早めに納車したい場合は、中古車も検討しましょう。
ジムニーのグレード・モデル展開の一覧
グレード | 駆動方式 トランスミッション |
WLTC燃費 | 新車価格 |
---|---|---|---|
XG | 4WD/5速MT | 16.6km/L | 165.4万円 |
4WD/4速AT | 14.3km/L | 175.3万円 | |
XL | 4WD/5速MT | 16.6km/L | 178.1万円 |
4WD/4速AT | 14.3km/L | 188万円 | |
XC | 4WD/5速MT | 16.6km/L | 190.3万円 |
4WD/4速AT | 14.3km/L | 200.2万円 |
※車両情報はガリバー「車カタログ」より引用(2024年10月22日時点)
ジムニーには、XG/XL/XCと3つのグレードが存在します。それぞれAT車/MT車の選択肢があるため、計6モデル展開です。駆動方式は、全車でパートタイム4WDが採用されています。
グレードによる燃費性能の差はありません。ただし、AT車とMT車で比べると、MT車のほうが燃費性能が優れています。
ジムニーの各グレードの特徴
ここでは、各グレードの違いについて画像も交えてご紹介します。まず、XG/XL/XCの大まかな違いは以下の通りです。装備には違いがあるものの、走行性能の差はありません。
XG | XL | XC | |
---|---|---|---|
ボディカラー | モノトーン4色 | モノトーン8色 | モノトーン8色 2トーン4種類 |
ホイールカバー | スチール製 | スチール製 | アルミ製 |
ヘッドランプ | ハロゲン | ハロゲン | LED ウォッシャー付き |
フォグランプ | なし | あり | あり |
ドアミラー | - | ヒート機能 電動格納 |
ヒート機能 |
クルーズコントロール | なし | なし | あり |
キーレスプッシュスタート | 不可 | 可 | 可 |
エアコン | 手動 | フルオート | フルオート |
前席シートヒーター | なし | あり | あり |
バニティミラー | なし | 運転席のみ | 運転席・助手席 |
シート表皮 | - | 撥水加工 | 撥水加工 |
リアシート | 左右一体 ヘッドレストなし |
左右独立 ヘッドレストあり |
左右独立 ヘッドレストあり |
荷室スペース | - | 防汚タイプ | 防汚タイプ |
ラゲッジボックス | なし | あり | あり |
安さ重視の「XG」
XGグレードは装備を最低限に留めた廉価グレードです。安全装備は他の2グレードと大きく変わりませんが、全体的に装備が乏しいです。
- ボディカラーはモノトーン4色展開
- ドアミラーは手動で格納
- キーレスプッシュスタートなし
- エアコンは手動調整
- シートヒーターなし
- バニティミラーなし
- シート表皮の撥水加工なし
- UV機能付きガラスがフロントのみ
- リアシートが左右一体型でヘッドレストなし
- リアのルームランプなし
特に注意したいのが、キーレスプッシュスタートシステムを搭載していない点や、ドアミラーやエアコンの調整が手動である点です。これらは日々使う機能なので、不自由を感じる人も多いでしょう。
また、XGグレードはシートや荷室スペースの使い勝手も悪いです。XL/XCグレードのシートは撥水性を備え、荷室も防汚タイプとなっています。また、荷室下にはラゲッジボックスを装備しています。
XGグレードはこうした機能がなく、さらにリアシートは左右一体型。「助手席側だけ倒して荷物を載せる」といったこともできません。
快適性を備えた「XL」
XLグレードは、XGグレードと比べて新車価格が約13万円高いです。それでも、以下のように装備がかなり充実します。
- ボディカラーはモノトーン8色展開
- ヘッドランプはハロゲンランプ
- フォグランプ搭載
- ドアミラーはヒート機能付きで電動格納
- キーレスプッシュスタートシステム搭載
- フルオートエアコン搭載
- 前席シートヒーター搭載
- 運転席側はバニティミラー装備
- シフトノブにメッキ加飾あり
- リアシートは左右独立でヘッドレストあり
- リアルームランプ装備
- シート表皮に撥水加工あり
- 全面UVカット機能付きガラス
- 荷室は防汚タイプでラゲッジボックスも装備
機能充実の「XC」
最上位のXCグレードは、XLグレードと比べて新車価格が約12万円高いです。クルーズコントロール機能を備えるなど便利機能もさらに充実していますが、XLグレードとは細かなデザインの違いのほうが多いです。
- ボディカラーはモノトーン8色+2トーン4種類の12展開
- ホイールカバーはアルミ製(他グレードはスチール製)
- LEDヘッドランプ搭載(他グレードはハロゲン)
- ヘッドランプウォッシャー搭載
- ドアミラーはサイドターンランプ付き
- クルーズコントロールシステムを搭載
- バニティミラーを運転席・助手席に装備
- ステアリングホイールは本革巻き(他グレードはウレタン)
- ステアリングオーディオスイッチあり
- エアコン周辺やドアハンドルに加飾あり
買うならどのグレードがおすすめ?
ジムニーを購入するなら、少なくとも中間グレードの「XL」または上位グレードの「XC」をお勧めします。
長距離運転をするなら「XC」
長距離運転が多いなら、最上位グレード「XC」をお勧めします。クルーズコントロールシステムを搭載しているからです。
LEDヘッドランプやヘッドランプウォッシャーも付いているので、メンテナンス面でも多少の楽をできるでしょう。
クルコンなしで良いなら「XL」
クルーズコントロールシステムにこだわらず、2トーンカラーやタイヤホイール等のデザインを気にしないのであれば、中間グレードの「XL」でも充分です。
ただし、XCグレードのほうが全体的な売れ行きが良く、リセールバリューも若干ながら高い傾向があります。いずれ売却する予定なら、XCグレードを選んだほうが良いかもしれません。
Q. ジムニーシエラとどっちがおすすめ?
ジムニーシエラは、ジムニーの兄弟車のような存在です。車両サイズが少し大きく、普通車に分類されます。
どちらが良いかは、目的によって異なります。
悪路走破性や走行安定性、パワーなど、走行性能にこだわる場合はジムニーシエラをお勧めします。一方、ジムニーは軽自動車だからこそ狭い場所での走行や駐車に困らず、税金が安いといったメリットがあります。
【関連記事】ジムニーとジムニーシエラの違いは?中古車購入ガイド
ジムニーに関するQ&A
Q. ジムニーの売れ筋グレードは?
現行型のジムニーで最も人気なのは、最上位XCグレードです。
Q. 「XG」は選ばない方が良い?
基本的に、XGグレードはお勧めしません。一般的な軽自動車と比べても、快適装備が乏しいからです。
「これまで普通車に乗っていた」「軽自動車でもキーレスプッシュスタートシステムがあった」といった人は、特に不自由を感じることが多いと予想されます。
Q. 「XG」「XL」の違いは?
ジムニーのXGグレードとXLグレードでは、主に快適装備の有無に違いがあります。シートヒーターやバニティミラーの有無、エアコンやドアミラーの格納方法(手動・電動)、キーレスプッシュスタートシステムの有無、シートや荷室の撥水・防汚加工の有無などです。
また、デザインにも多少違いがあり、選べるボディカラーのバリエーションも異なっています。
Q. 「XL」「XC」の違いは?
XLグレードとXCグレードでは、クルーズコントロールシステムの違いと、その他はデザインや使用素材の違いが多いです。また、ヘッドランプウォッシャーやステアリングオーディオスイッチの有無など、利便性に関わる部分でも多少の違いがあります。
Q. ジムニーの人気のボディカラーは?
ジムニーの中でも人気が高いボディカラーは、以下の5色です。
- ブルーイッシュブラックパール
- ミディアムグレー
- ジャングルグリーン
- シフォンアイボリーメタリック
- ピュアホワイトパール
Q. ジムニーは2WDと4WDを選べる?
ジムニーは全車パートタイム4WDを採用しています。2WD車はありません。ただし、パートタイム4WDは常に4WD走行をする訳でなく、必要な時に4WDに切り替えられる仕組みです。
Q. ジムニーはターボエンジン搭載?
ジムニーは全車ターボエンジンを搭載しています(直列3気筒インタークーラーターボ)。