「ぶつからないクルマ」として高い認知度をアイサイト。ここでは搭載車種一覧やバージョンごとの違い、新車や中古車でアイサイト搭載車種を選ぶ時のポイントをご紹介しています。
登録済み未使用車情報
アイサイト搭載車種一覧
2023年12月8日現在、スバルの新車におけるアイサイト搭載状況は以下の通りです。
車種 | 新車時価格 | バージョン | |||
アイサイト ver.3 (2眼) |
新世代アイサイト (2眼) |
新世代アイサイト (3眼) |
アイサイトX (3眼) |
||
インプレッサ | 229.9万円~ | 〇 | |||
クロストレック | 266.2万円~ | 〇 | |||
フォレスター | 306.9万円~ | 〇 | |||
レヴォーグ | 364万円~ | 〇 | |||
レイバック | 399.3万円~ | 〇 | |||
レガシィアウトバック | 425.7万円~ | 〇 | |||
WRX S4 | 447.7万円~ | 〇 | |||
SUBARU BRZ | 330万円~ |
〇※ |
※SUBARU BRZのMT車は一部機能搭載なし
アイサイトのバージョンごとの違いは、後の章で詳しく解説しています。
2022年には、広角単眼カメラを加えた「3眼」タイプが登場しました。モデルチェンジや改良に伴い、現在はアイサイト搭載車種の多くが3眼タイプになっています。
スバルの安全技術「アイサイト」とは
アイサイトは、スバルが開発している運転支援システムです。ステレオカメラによる認識と制御を軸に自動ブレーキや誤発進抑制制御機能などを作動させ、クルマやドライバー、同乗者、歩行者などの安全を守ります。
アイサイトはなぜ有名?
アイサイトと言えば、「ぶつからないクルマ」として非常に高い認知度を誇ります。
初代アイサイトが誕生したのは2008年。世界で初めて「ステレオカメラだけで自動ブレーキや全車速追従機能付きクルーズコントロールを実現したシステム」として注目されました。
さらに2010年に登場した「アイサイト ver.2」では、自動ブレーキによるクルマの完全停止を実現。この時に「ぶつからないクルマ」というキャッチコピーとともに、アイサイトが世間に広く認知されるようになりました。
ver.3の追突事故発生率は0.06%
2014年には、アイサイトver.3が発表されました。同システムでは従来より機能を大幅拡大するとともに、衝突回避性能をさらに向上。スバルの発表では、アイサイトver.3におけるスバル車1万台あたりの追突事故発生率はわずか0.06%※となっています。(※参考:スバル公式サイト)
さらに現在は多くの車種がアイサイトver.3より更に新しい「新世代アイサイト」を搭載しており、上記以上の安全性能を備えていると考えられます。
アイサイトのバージョンによる機能の違い
アイサイトは搭載されているバージョンにより、機能・性能が異なります。各バージョンの基本的な特徴は、以下の通りです。
種類 | 特徴 | |||
---|---|---|---|---|
アイサイトver.2 (2010年~) |
・プリクラッシュブレーキで完全停止を実現 ・全車速追従機能付クルーズコントロールの機能を強化 |
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アイサイトver.3 (2014年~) |
・ステレオカメラの視野角・視程をver.2から40%向上 ・後退時のブレーキアシストや、バック時の踏み間違い防止機能を搭載 ・車線維持に役立つ「アクティブレーンキープアシスト」搭載 ・ペダル&ステアリング操作を補助する「ツーリングアシスト」搭載(2017年~) |
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新世代アイサイト (2020年~) |
・新開発のステレオカメラで視野をver.3から約2倍に拡大 ・レーダーによるカメラの死角カバーで360度センシングを実現 ・ステレオカメラに加えて、超広角の単眼カメラを追加(2022年~) |
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アイサイトX (2020年~) |
・新世代アイサイトの技術に加え、高度運転支援機能を搭載 ・ステレオカメラに加えて、超広角の単眼カメラを追加(2022年~) |
アイサイトver.2
2010年~2014年(一部車種は2016年)頃まで採用されていたアイサイトです。基本的には、以下のような機能を備えています。
- プリクラッシュブレーキ(自動ブレーキ)
- 全車速追従機能付クルーズコントロール
- AT誤発進抑制制御
- 警告&お知らせ機能
これだけも「ぶつからない」機能としては性能が高く、スバルの独自調査によればアイサイトver.2搭載車の追突事故発生率は0.09%。1万台あたり9台の発生率です。
アイサイトver.3
2014年に誕生したアイサイトver.3は、ver.2から装備していた各種機能の性能が向上しただけでなく、バック時の安全サポートやステアリング操作のサポートが充実しました。新たに搭載された主な機能は以下の通りです。
- 後退時ブレーキアシスト
- AT誤後進抑制制御
- アクティブレーンキープ
- ツーリングアシスト(2017年以降)
アクティブレーンキープやツーリングアシストは、自動車専用道路での利用を前提とした機能です。特にツーリングアシストは便利で、先行車や車線、渋滞時の割り込み車両を認識しながら速度やステアリング操作、ペダル操作をアシストしてくれます。
新世代アイサイト
新世代アイサイトは、基本的な機能はアイサイトver.3をベースとしています。後述のアイサイトXのような高度運転支援機能でなく、基本的な走行安全性を高めているのが特徴です。
ステレオカメラの画角を広げるとともに、前方のバンパー左右にはレーダーを設置。車体の周囲360度をセンサーで検知できるようになり、交差点などにおける事故予防機能を強化しています。
アイサイトX
アイサイトXは、新世代アイサイトの機能に高度運転支援機能が加わったバージョンです。高精度GPSと3D高精度地図データを使って運転をアシストしてくれます。アイサイトXだけに追加されている主な機能は、以下の通りです。
- 渋滞時ハンズオフアシスト
- 渋滞時発進アシスト
- アクティブレーンチェンジアシスト
- カーブ前速度制御
- 料金所前速度制御
- ドライバー異常時対応システム
上記機能は、基本的には自動車専用道路で利用できます。渋滞時は一定条件下でハンズオフ走行が可能になる他、渋滞時の発進も自動で行ってくれるので長距離運転の負担軽減に便利です。車線変更もシステムが側方及び後側方の安全を確認し、スムーズな車線変更をアシストしてくれます。
アイサイト搭載車を選ぶ時のポイント
ここではアイサイト搭載車の購入を考えている場合に気を付けたいポイントを解説します。
新車で選ぶ時のポイント
新車で選ぶ時のポイントは、以下の2点です。
- 高度運転支援機能を付けるか否か
- 「セイフティプラス」が必要か否か
高度運転支援機能を付けたい場合は、アイサイトX搭載車を選びましょう。ただし該当の4車種(冒頭の表参照)はサイズが大きめで、車両価格も350~450万円と安くありません。
一方、新世代アイサイト搭載車はグレード選択に注意しましょう。基本機能となる「コアテクノロジー」は全車標準装備ですが、「セイフティプラス」に含まれる一部機能はグレードによってオプションまたは非搭載です。
セイフティプラスには、車線変更の補助機能や夜間走行などを補助するアダプティブドライビングビーム、視界拡張に役立つマルチビューモニターなどが含まれます。
現在はアイサイト搭載車種のほぼ全てが3眼カメラとなっていますが、フォレスターとBRZはまだ2眼カメラです。3眼カメラの方が交差点事故などに強いため、市街地走行での事故を意識するなら3眼カメラ搭載車をお勧めします。
中古で選ぶ時のポイント
中古で選ぶ場合は、搭載されているバージョンや他グレードとの違いをよく確認しましょう。
【バージョンの目安】
- アイサイトver.3:概ね2015年式~
- 新世代アイサイト:概ね2022年式~
- アイサイトX:概ね2022年式~
上記のように、2015年式以降ならver.3が、2022年式以降なら新世代アイサイトまたはアイサイトXが多くの車種で搭載されています。しかし車種によってアイサイトのバージョンが変わるタイミングは異なっているので、注意が必要です。
また年式とグレードによっても搭載バージョンや細かな機能が異なるので、特に欲しい機能があれば店舗に確認しましょう。
現在はクロストレックに変わっているXVや、インプレッサに一本化されたインプレッサスポーツなども、アイサイト搭載車種です。これらの車種はモデルチェンジにより中古車相場が下がっていくと考えられます。中古でスバル車の購入を検討する場合に、ぜひ検討してみましょう。
低予算で安全性重視なら中古も検討
スバル車はアイサイトによる高い安全性能を誇るだけでなく、走行性能も優れています。ただし車両価格も高めなので、予算オーバーなら中古車も検討してみてください。
新しさにこだわりたい場合も、新車登録のみ行って実際の走行に使われていない「登録済み使用車」という選択肢があります。ぜひチェックしてみてください。
フォレスターのカタログ情報
- 現行モデル
- 平成30年7月(2018年7月)〜現在
- 新車時価格
- 280.8万円〜385.0万円
フォレスターの在庫が現在144件あります
以下車両の保証内容詳細は画像をクリックした遷移先をご確認ください。