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おすすめCセグメントコンパクトカー
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おすすめ国産SUV
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ライター紹介

クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

ガソリン価格の高騰が続いている。2021年9月時点で9か月で約25%も上昇し、下落する気配もない。今後はより低燃費なクルマの需要が増えるだろう。ディーゼル車の燃費性能はハイブリッド車には敵わないものの、燃料である軽油が安価なため燃料費は安く抑えられる。今回はディーゼル車を5種、厳選してお伝えする。

おすすめCセグメントコンパクトカー

あえて、アクセラ!驚異の速さと低燃費性能

3代目マツダ アクセラ

3代目マツダ アクセラは、2013~2019年に発売された。4代目以降は、アクセラからマツダ3へ車名を変更している。欧州などはマツダ3として発売されていたため、車名が統合された。

3代目アクセラのディーゼル車は、2014年に登場した。搭載された2.2Lのディーゼルエンジンは、当時CX-5などに搭載されていたものと同様だ。出力は、175ps&420Nmである。この420Nmという大トルクは、Cセグメントのコンパクトカーである3代目アクセラにはオーバースペックともいえるものだった。実際、フルモデルチェンジ後のマツダ3には、1.8Lへダウンサイジングされている。
ややオーバースペックでは? と、思われた3代目アクセラだったが、意外なほど420Nmという大トルクをコントロールし、クルマを暴れさせることなく、気持ちよい走りを披露した。
魅力的なのは、速さだ。車重1,400kg台の車重に420Nmの大トルクなので、とんでもない加速をする。アクセルをベタ踏みにすると、体がシートに押し付けられる感覚を受けるほどだ。このクラスで、これほどの加速力を誇るのは、特別な仕様の輸入車を除けばアクセラだけである。この速さだけでも、アクセラに乗る価値がある。
燃費は21.4km/L(JC08モード)と良好だ。低燃費性能と圧倒的な加速力を両立しているのは素晴らしい。

ハンドリング性能は、切れ味鋭くスポーティ。まるでスポーツカーのような軽快さがある。
現行車のマツダ3では、リヤサスペンションがコストダウンのためトーションビーム式となったが、3代目アクセラはトーションビーム式より高性能なマルチリンク式が採用されているのも良い。

この3代目アクセラのディーゼル車は、年式によりXDもしくは22XDと呼ばれる。おすすめの中古車は、2016年9月以降に発売された大幅改良後のモデルだ。このモデルから、自動ブレーキ装着車は、歩行者検知が可能となっている。安全性を重視するのであれば、大幅改良後のモデルがよい。
この大幅改良後のモデルとなる2017年式の中古車相場は、本革シートが装備されたLパッケージが中心で170万円前後となっている。新車価格が約309万円だったので、新車価格の55%程度にまで価格が落ちてきている。これくらいの価格帯になると、買い得感がある。しかも、Lパッケージであれば装備もよいので満足度も高い。中古車流通量はかなり少なくなるが、4WDモデルが見つかれば積極的に選びたい。4WDの方が、より効率良く、安心して420Nmの大トルクを楽しめる。

おすすめBセグメントコンパクトSUV

人気現行モデルだが、買い得感ある価格に

マツダCX-3

マツダCX-3は、2015年に発売されたモデルである。マツダ デミオ(現マツダ2)をベースに開発されたBセグメントのコンパクトSUVだ。

このCX-3に搭載されたディーゼルエンジンは、当初は1.5Lだった。2018年5月の大幅改良では、新開発の1.8Lディーゼルが搭載された。
1.5Lディーゼルの出力は、105ps&270Nmである。当時、このクラスの国内コンパクトSUVの中では、非常に強大なトルクを誇るモデルで、高速クルージングも余裕があった。燃費も23.0km/L(FF、JC08モード)と優秀だ。

大幅改良後の1.8Lディーゼルの出力は、116ps&270Nmだ。最大トルクに変更はないものの、出力は11psアップした。エンジンのフィーリングは格段とよくなり、高回転の伸びがさらに気持ちよくなっている。燃費性能は20.0km/L(FF、WLTCモード)と良好だ。エンジンが1.5Lから1.8Lになり排気量がアップしても、燃費は1.5Lと同等レベルだという。
この大幅改良では、歩行者検知式自動ブレーキが夜間にも対応し、より安全性能を高めている。

マツダCX-3は2015年デビューなので、人気SUVながら徐々に中古車価格が下がってきている。5年落ちになる2016年式だと、中古車相場は約120~180万円になっている。新車価格が238~302万円なので、新車価格に対して50~60%程度の中古車価格だ。SUVは人気カテゴリーなので、まだ少々高めではあるが、手が出しやすい価格帯に入ってきている。2017年式より新しい年式になると中古車価格は高値なので、あまり買い得感があるとはいいにくい。
2016年式でおすすめグレードは、Lパッケージだ。オシャレな本革シートが装備され、クラスを超えた豪華な室内空間になる。

おすすめCセグメント輸入コンパクトカー

高級車なのに、超お買い得!

スポーティさを感じさせるBMW1シリーズ

2代目BMW1シリーズ

2代目F20型BMW1シリーズは、2011~2019年まで発売されたCセグメントのコンパクトカーだ。1シリーズ最後のFR(後輪駆動)車で、3代目1シリーズからはFF(前輪駆動)になった。

この2代目1シリーズのサイズは、全長4,340mm×全幅1,765mm×全高1,430mmだ。BMWラインアップ中、最もコンパクトなサイズである。FR車なので、最小回転半径も5.1mと小回りが利く。狭い道や駐車場が多い日本でも扱いやすい。BMW車らしい、非常に楽しい走りが楽しめるモデルだ。運転を楽しみたい人から、輸入車初心者まで多くの人におすすめできる。

待望のディーゼル車が投入されたのは、2016年だ。118d系のグレードに搭載され、150ps&320Nmという出力を誇る。ディーゼルエンジンながら、BMW製らしく高回転まで気持ちよく回る。燃費は22.2km/L(FR、JC08モード)と、なかなか優秀だ。

BMWの新車は、高級車ブランドとして認知されている。この1シリーズのディーゼルである118d系も、デビュー時はコンパクトカーながら365~385万円ほどの高価な価格が付いていた。
ところが、高級車ブランドは中古車になると、意外と安くなる傾向が強く、グッと身近になる。5年落ちとなる2016年式の中古車相場は、120~210万円程度だ。やや、価格幅が広い。高価格帯であるBMWディーラー系を外すと、上限は190万円程度にまで落ちてくる。
この中古車価格を新車価格と比較すると、約33~55%程度になる。低価格帯の車両は、かなり安価でコストパフォーマンスに優れる。この低価格帯のグレードは、スポーツスタイルと呼ばれるグレードが中心である。
BMW車で最も人気が高いMスポーツは、少し高価だ。Mスポーツは、専用のエアロパーツやサスペンションが装備されている。Mスポーツをターゲットにすると、中古車相場の下限は約150万円となる。それでも、新車価格の約40%なので買い得は非常に高い。これなら、憧れのBMWも手に入る。

おすすめ国産SUV

人気モデルだが、初代は価格下落中

初代マツダCX-5

初代マツダCX-5

初代マツダCX-5は、2012~2017年に発売されたSUVだ。国産メーカーとしては、久しぶりにディーゼルエンジン車を本格投入したため、一気に話題となった。マツダの経営を立て直すことに貢献したモデルでもある。
搭載された2.2Lディーゼルエンジンの出力は、175ps&420Nmと非常に力強いものとなった。
デビュー当時、日産エクストレイルが2.0Lのディーゼル車を設定していたが、最大トルクは360Nmだった。エクストレイルもかなり力強い加速力があったが、やはり2.2Lと排気量の大きいCX-が力強さで上回った。
エクストレイルのディーゼルは、やや昔のディーゼルでモッサリとしたフィーリングだった。対するCX-5は高回転域での伸びの良さもあり、フィーリングも良かったのだ。また、マツダの新デザインコンセプト「魂動デザイン」が初採用されたモデルであり、そのデザインのユニークさも注目された。
こうした魅力が高く評価され「2012-2013 日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞している。

SUVは、非常に人気の高いカテゴリーで、リセールバリューもかなり高い。そのため、中古車価格が下がらないのが悩みどころでもある。高年式だと、新車価格とそれほど変わらないからだ。
初代CX-5もしばらくの間、中古車価格はかなり高値を維持していた。
しかし近年では初代CX-5も低年式化し、2017年に登場した2代目CX-5もそろそろモデル後期に入ってきている。中古車相場も下落傾向に入った。

5年落ちとなる2016年式はまだ少し高値だが、中古車相場は130~190万円位になっている。新車価格は約284~349万円だったので、中古車価格は新車価格の46~54%になっている。さすが人気モデルということもあり、まだ高値だ。
予算に余裕があり、より装備や乗り心地や走行性能などの完成度を重視するのなら2016年式がよい。

約9年落ちとなる2012年式まで古くなると、ようやく買い得感が出てくる。中古車相場は、90~120万円程度だ。90万円以下の価格になっている車両も多数あるものの、年式が古いため、走行距離が10万km前後のモデルが多い。
高額価格帯の120万円前後になると、走行距離7万km以下の4WDや、最上級グレードのLパッケージなどが狙えるようになる。乗り潰すつもりで買うとよいだろう。

おすすめ輸入SUV

輸入中古車はお買い得! 5年落ちで、新車より約350万円も安い?

BMW X3_インパネデザイン

2代目F25型BMW X3

F25型とも呼ばれる2代目BMW X3は、2011~2017年に発売されたSUVだ。2代目X3は、FR(後輪駆動)ベースの4WDである。4WD車をBMWではxDriveと呼ぶ。
この4WDシステムも、走りにこだわるBMWらしさを十分に感じさせるものだ。通常はほぼFRに近い設定で、走行シーンやリヤタイヤの状態によりフロントへトルクを配分する。そのため、基本的にFR車らしい走行性能を誇る。
ハンドリング性能は、背の高いSUVとは思えないほどの軽快感が特徴的だ。まるで、スポーツカーのように走る。急カーブが続くような山道では、SUVなのに運転が楽しくなるほどだ。サスペンションは、硬めの乗り味になる。

BMW X3は、2012年に2.0Lのディーゼル車を投入した。出力は184ps&380Nmだ。BMW車らしいレスポンスに優れたエンジンで気持ちよい走りを支えてくれる。高回転域でのパンチ力もある。組み合わされたミッションは、8速ATと多段化されているので、高速道路でもエンジン回転数が低く抑えられており静粛性も高い。車重の重いSUVは、低速トルクの大きなディーゼルエンジンとの相性がよい。非常に魅力的なSUVだ。

そんな2代目BMW X3は、高級SUVの代表格でもある。5年落ちとなる2016年式の新車価格は、約630~670万円という高額車だ。人気カテゴリーであるSUVなので、中古車も高値だろうと思うのが普通だが、意外と買い得感が高い。

2016年式2代目X3の中古車価格の相場は、280~340万円位になっている。新車価格と比べると、中古車価格は44~51%だ。すでに、3代目X3が発売されていることもあり、人気のSUVながら順調に価格が下がっている。高価格帯のモデルでも約50%オフで、約350万円も安価になっている。しかも、高級車と言うこともあるのか、走行距離が少な目で程度のよい車両が多い。
さらに、約8年落ちとなる2013年になると、200万円位でも購入可能だ。買い得感という点では、非常に魅力的といえる。BMW車ファンなら、チャレンジしてもよい価格だろう。