ダイハツ タフト vs スズキ ハスラー徹底比較!軽クロスオーバー車対決

自動車ニュース / ガリバー

2020.9.11

ダイハツ タフト vs スズキ ハスラー徹底比較!軽クロスオーバー車対決

※本記事内に安全装備への言及がありますが、安全装備には作動条件や限界があります。機能を過信せず、安全運転を心がけましょう。

ダイハツ タフト vs スズキ ハスラー徹底比較!軽クロスオーバー車対決

軽自動車マーケットは今、スーパーハイト系が大流行している。
一方、以前流行っていたハイト系の人気は下降気味。
そんなハイト系で唯一、人気が高いのがSUVテイストをプラスしたクロスオーバーモデルだ。
2020年6月のダイハツ タフトの登場により、さらに活性化が見込まれるこのクラス。
そんな軽クロスオーバー車を燃費性能、価格、デザイン、車内空間、安全装備、走行性能などさまざまな角度から徹底比較した。

この記事の目次 CONTENTS
タフトの特徴
ハスラーの特徴
1.燃費比較
2.価格比較
3.購入時の値引き術
4.デザイン比較
5、室内空間と使い勝手
6.安全装備の比較
7.走行性能の比較
8.リセールバリュー比較
9.まとめ・総合評価

タフトの特徴

ダイハツ タフトは2020年6月にデビューした新型のクロスオーバー車だ。
ダイハツには以前にも、こうしたクロスオーバー車が存在した。
ハイト系のキャストをベースに、車高を高めてSUVテイストをプラスしたキャストアクティバだ。

当初、ダイハツはキャストアクティバをスズキ ハスラーの対抗馬として考えていた。
しかし、キャストそのものが低迷。
キャストアクティバも、ハスラーの独走にブレーキをかけることはできなかった。
キャストをクロスオーバー風にした程度では、まったく顧客に受け入れられなかったのだ。

こうした反省を踏まえて開発されたのが、タフトだ。
タフトは、「タント」「ロッキー」に続く、ダイハツの新世代クルマづくり「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」の第3弾。
最新の技術が投入されており、ハスラーが売れている理由が徹底研究され、開発に活かされている。

タフト

デザインはハスラーと同じスクエアなボディデザインを採用。
一方で差別化するため、圧倒的な開放感をもたらす「スカイフィールトップ」を全車標準装備化している。

ハスラーの特徴

初代ハスラーは、軽自動車マーケットにクロスオーバーモデルのムーブメントを起こした、爆発的なヒットモデルだ。
ベース車は、ワゴンR。
ワゴンRをベースとしつつ、まったく異なるモデルを造り上げたのだ。
その結果、ワゴンRの販売が低迷していたスズキを支える基幹モデルとなった。

そして2代目ハスラーは、2020年1月に登場。

2代目ハスラー

2代目は、初代のキープコンセプトモデルだ。
「もっと遊べる!もっとワクワク!!もっとアクティブな軽クロスオーバー」を開発コンセプトとしている。
大きな冒険はせずに初代ハスラーの長所を伸ばして短所を克服。
完成度の高いモデルに仕上がった。

1.燃費比較

タフトの評価は3.0点
ハスラーの評価は4.5点

圧倒的な燃費差の理由はマイルドハイブリッドの有無

タフトの燃費は、自然吸気エンジンが20.5㎞/L(WLTCモード)、ターボエンジンが20.2㎞/Lだ。
対するハスラーの燃費は自然吸気エンジンが25.0㎞/L(WLTCモード)、ターボエンジンが22.6㎞/Lとなっている。

燃費値は、圧倒的にハスラーが上回る。
特に自然吸気エンジン車は、20%以上もの差がついた。
これだけ燃費が違うと、燃料費の差も大きくなってくる。

燃料費にこれほど大きな差がついた理由は、主にパワーユニットにある。
ハスラーは、小さなモーターをプラスしたマイルドハイブリッドシステムを搭載。
しかし、タフトはマイルドハイブリッドシステムのような高価なシステムは採用していない。
「軽自動車は価格が重要」と考えたからだ。

さらにCVTでも差がついている。
タフトの自然吸気エンジンに搭載されたCVTは、従来からあるタイプ。
ハスラーは新開発のCVTだ。
タフトのターボ車は、新開発のCVTが採用されていることもあり、ハスラーとの燃費差は自然吸気車よりも縮まっている。

タフトのエンジン
ハスラーのエンジン

2.価格比較

タフトの評価は3.0点
ハスラーの評価は3.5点

燃費差を踏まえるとハスラーがお買い得!

タフトの最上級グレードであるGターボは、1,606,000円。
ハスラーの最上級グレードは、ハイブリッドXターボで1,612,600円となっている。
価格は、ほぼ同等といったところ。

大きな装備差は、あまりない。
こうなると、マイルドハイブリッドシステムのないタフトは割高に感じられる。
ターボ車の燃費差は、約10%ハスラーが上回る。
燃料費まで入れると、ハスラーの方がお買い得だ。
ただし、タフトには開放感抜群のスカイフィールトップが装備されている。

また、自然吸気車の最上級グレードでは、タフトのGが1,485,000円。
ハスラーのハイブリッドXが1,518,000円だ。
装備差は、ターボ車と同様。
自然吸気車同士で比べると、3.3万円タフトが安い。
ただ、ハスラーはマイルドハイブリッドシステムにより、タフトより約20%も燃費がよい。
燃費がよく、燃料費で差をつけられるハスラーの方が、やはりお買い得感がある。

3.購入時の値引き術

タフトの評価は3.0点
ハスラーの評価は3.0点

両車、値引き額拡大は時間の問題

タフトはまだデビュー直後ということもあり、値引きはゼロベースだ。
対するハスラーは、タフトより5ヶ月ほど早くデビューしていることと、タフトへの対抗策を取っていることもあり、やや値引きが拡大中。
ただ、拡大中といってもゼロベースに変わりはなく、値引き額はわずかといったところだ。

軽自動車マーケットは新型コロナ不況から、やや持ち直してきているが、まだまだこの先の見通しはつかない状況。
タフト、ハスラーともに、顧客の奪い合いは激化しそうな気配だ。
しかし、何もしなければ値引きはゼロベースに持ち込まれるので、ライバル車と競合させることが重要だ。

例えば、タフトが本命の場合、タフトの商談前にハスラーの見積書を取っておこう。
先にハスラーの見積書を取っておくことで、ダイハツの営業マンから見ると「本命はハスラー」という印象になる。
商談中にも「本命はハスラーだ」と思わせるような、さり気ないトークもプラスできればさらによい。
ハスラーが本命の場合は、この逆で商談をすれば良い。

値引きを引き出すには、じっくりと長期間にわたり商談をすることがおすすめだ。
営業マンから「いつになったら買ってくれるのか?」と聞かれるくらいがちょうどよい。
「もう少し、支払いが安くなれば…」と言いながら、ジリジリと値引き額を引き上げていきたい。

4.デザイン比較

タフトの評価は3.5点
ハスラーの評価は3.5点

タフネスさを感じさせるタフト、遊び心あふれるハスラー

タフトとハスラーのシルエットはよく似ている。
両車とも、スクエアなボディ形状が特徴だ。

タフトのデザインは、水平基調で伸びやかなサイドシルエットがポイント。
分厚いボディと薄いキャビン、太いセンターピラーでタフさを強調している。
また、スクエアで大型のフェンダーも、クロスオーバーらしいタフネスさを感じさせる。

タフトの外観
タフトのフロントフェイス

インテリアは、外観と共通するスクエアなアイテムでまとめられている。
インパネには、オレンジメタリックの加飾が施され、アクティブなイメージだ。
ただ、ややゴチャゴチャした印象にも見える。

タフトのインパネデザイン

一方、2代目ハスラーは、初代のスクエアなフォルムと丸型ヘッドライトを組み合わせたデザインを踏襲。
フロントのフードを持ち上げることで、より大きく迫力あるフェイスに仕上げた。

タフトの外観
ハスラーのフロントフェイス

初代と比べると、より骨太で力強い印象だ。
ただ、その分、初代にあった可愛らしさは控えめとなった。
インテリアのコンセプトは、「タフで機能的、そして遊び心を刺激する先進的でワクワクするインテリア」。
インパネには、ユニークさが際立つ3連インパネカラーガーニッシュを採用した。
かなりコッテリしたデザインなので、好き嫌いが分かれそうだ。

ハスラーのインパネデザイン

タフト、ハスラーともに、ユニークさを追求した結果、ややゴチャゴチャしたデザインとなった印象が強い。
インテリアを「くつろげる空間」という意味でとらえるのであれば、真逆のデザインともいえる。

5、室内空間と使い勝手

タフトの評価は3.5点
ハスラーの評価は4.0点

居住スペースは同等。使い勝手面ではハスラーがタフトを上回る

タフト、ハスラーともに軽自動車なので、全長3,395mm×全幅1,475mmと大きさは共通で、異なるのは全高とホイールベースだ。
タフトの全高は1,630mm、ホイールベースは2,460mm。
ハスラーは、全高がタフトより50mm高く、1,680mm。
ホイールベースはタフトと同じ、2,460mmだ。

ホイールベースは、主に室内の広さに大きく影響を及ぼすが、両車ともに同じサイズ。
しかし、室内スペースはややハスラーが上回る。
リヤシートについては、ハスラーにはスライド機能があるが、タフトにはない。
リヤシートの居住性や荷物積載時のアレンジなどは、ハスラーが上回る。

タフトのリヤシート
ハスラーのリヤシート

荷室については、両車ともにアウトドアでの使い勝手を重視しているため使いやすい。
後席の背面に防汚処理が施されているので、汚れた荷物も気にせず積める。
こうした使い勝手は、同等レベルといえる。

タフトの荷室
ハスラーの荷室

また、狭い場所での駐車時などに影響する、小回りの良さの指標となる最小回転半径は、タフトが4.8mなのに対して、ハスラーは4.6mだ。
ハスラーの扱いやすさがうかがえる。

若干ではあるが、使い勝手面ではハスラーがタフトを上回る印象だ。

6.安全装備の比較

タフトの評価は4.0点
ハスラーの評価は3.5点

全車速追従式アダプティブクルーズコントロールでタフトが一歩リード

タフトの安全装備パッケージは「スマートアシスト」と呼ばれ、全車標準装備化されている。
このスマートアシストには、昼夜の歩行者対応の自動ブレーキや前後の誤発進抑制機能など、高いレベルの安全装備が用意されている。
このスマートアシストは、グレードやオプションなどで異なるが、全17もの機能をもつ。
軽自動車トップレベルの機能だ。

一方、ハスラーの安全装備パッケージは「スズキ セーフティサポート」と呼ばれる。
最新モデルということもあり、昼夜の歩行者対応自動ブレーキを装備。
その他、アクセルとブレーキの踏み間違えによる衝突回避・被害軽減機能である、踏み間違え防止制御など、多くの安全装備をもつ。

微妙な差になっているのが、運転支援機能である全車速追従式アダプティブクルーズコントロールだ。
タフトの場合、Gターボには標準装備、Gにはオプション、Xは装着不可となっている。
ハスラーは、XターボとGターボに標準装備だ。その他のグレードでは、装着できない。
両車ともアウトドアレジャーなどで使われるモデルであり、遠出することが多いのであれば、全車速追従式アダプティブクルーズコントロールは必須アイテム。
オプションであっても選択できるタフトの方が、選択肢は広い。

また、同じ全車速追従式アダプティブクルーズコントロールでも、機能が異なる。
ハスラーでは2秒間は停止を保持するが、それ以上停止する場合はブレーキ操作が必要となる。
さらに再発進後は、再びクルーズコントロールの設定をする必要がある。
しかしタフトの場合は、電制パーキングブレーキがあるため、停止状態を維持する。
再発進時は、アクセルを軽く踏むか、ステアリングにある+RESスイッチを押せばOKだ。
ドライバーの負担軽減という視点では、タフトが勝る。

7.走行性能の比較

タフトの評価は4.5点
ハスラーの評価は4.5点

使い方によって評価が異なる

タフトは、自然吸気エンジン車かターボ車かで、CVTが大きく異なる。
ターボ車には、最新のD-CVTが採用されている。
このターボ車のD-CVT搭載車は、秀逸。
アクセルレスポンスに優れ、ダイレクト感のある加速フィールをもつ。
ギヤ比も高いので、高車速ではエンジンの回転数を低めにでき、車内の静粛性は高い。
燃費にも貢献する。

しかし、従来のCVTを積む自然吸気エンジン車は、ダイハツのCVT特有ともいえるヒュイーンという高周波音がアクセルを踏むたびに起き、やや耳障りだ。
走行フィールを含め、自然吸気車とターボ車では大きな差がある。

また、乗り心地についてはやや硬めではあるものの、乗り心地そのものは良い。
全高がハスラーより低くてやや硬めの足回りのため、カーブなどでは気持ちよく走る。

タフトの運転席

一方、ハスラーは、ボディ剛性の高さが効いていて、サスペンションがしなやかに動く。
路面追従性も高く、このクラスではトップレベルの乗り心地だ。

ハスラーの運転席

静粛性に関しては、自然吸気車でも十分なレベルだが、クラスを超えたレベルにあるのがターボ車だ。
自然吸気車、ターボ車ともにマイルドハイブリッドシステムを採用していることもあり、アイドリングストップからの再始動時に、キュルキュル、ブルルンといったセルモーターの大きな音と振動がほとんどない。
街中での走行では、こうしたことが何回も繰り返されるので、マイルドハイブリッドシステムを搭載しないタフトとは、大きな差になっている。

最低地上高は、タフトは190mm、ハスラーは180mm。
両車ともにクロスオーバー車ということもあって、悪路での走行を想定しており、FF(前輪駆動)であってもラフロード程度なら楽々こなす。

4WD車の機能についてはハスラーが勝る。
ハスラーには、タフトにはないスノーモード機能や、滑りやすい急坂などを安心して下ることができるヒルディセントコントロールが用意されている。

しかし市街地走行では、タフトの利便機能が存在感を増す。
タフトには、電制パーキングブレーキが装備されている。
この機能を活かした、オートブレーキホールド機能は魅力的だ。
「HOLD」スイッチを押してシステムONの状態にすれば、渋滞や信号待ちなどでブレーキを踏んで停車した時に、ブレーキペダルから足を離してもブレーキを保持するのだ。
信号待ちが多い市街地走行では、ドライバーの疲労軽減になる。

タフトとハスラーの走行性能は、それぞれキャラクターが異なり優劣がつけにくい。
どういったシーンで使うのか?が、評価の分かれ目になる。
ただタフトは、CVTの違いが大きいため、ターボ車であることが前提になる。

8.リセールバリュー比較

タフトの評価は4.0点
ハスラーの評価は4.0点

高リセールバリュー確定!?

もともと軽自動車は中古車マーケットでも人気で、リセールバリューが高い。
さらに人気のクロスオーバー車なら、さらに高めのリセールバリューが期待できるだろう。

タフトは、新型車なので中古車相場が不明だが、初代ハスラーの中古車価格は、5年落ちの2015年式で70~110万円だ。
5年落ちでこれだけ高値を維持できていれば、2代目のリセールバリューも十分期待できる。

両車ともにプラス査定が期待できる装備は、純正ナビや2トーンカラー。
グレードではターボ車で4WDの人気が高いため、プラス査定になるケースが多い。

9.まとめ・総合評価

タフトの総合点は28.5点/40点
ハスラーの総合点は30.5点/40点

両車、ターボ車の選択がベスト!使い方次第で選択が変わる

タフトのおすすめはターボ車だ。
最新のCVTで、走りや静粛性に大きな差を与えている。
ターボが装着され、全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)、LKC(レーンキープコントロール)が付いて、しかもCVTが最新となれば、価格差の約12万円は安いといえる。
タフトなら、ターボ車一択だ。

ハスラーもタフトほどではないが、ターボ車の方が静粛性も高くおすすめだ。

両車を比較すると、それぞれ一長一短。
乗り心地面では、ハスラーだが、気持ちよい走りではタフト。
4WD制御の多彩さではハスラーだが、街乗りのドライバーの疲労軽減ではオートブレーキホールド機能があるタフト。
燃費はマイルドハイブリッドシステムを搭載したハスラーだが、爽快感ではスカイフィールトップのタフトということになる。

まずは、自分の使い方をベースにどういう機能が必要かを整理して選ぶとよい。
最終的には、両車をしっかりと試乗してから決めることをおすすめしたい。

タフト ハスラー
総合得点(40点満点) 28.5点 30.5点
1.燃費 3点 4.5点
2.価格 3点 3.5点
3.購入時の値引きしやすさ 3点 3点
4.デザイン 3.5点 3.5点
5.室内空間と使い勝手 3.5点 4点
6.安全装備 4点 3.5点
7.走行性能 4.5点 4.5点
8.リセールバリュー 4点 4点

クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

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