マツダ CX-30 vs スバル XV徹底比較!CセグメントSUV対決

自動車ニュース / ガリバー

2019.12.26

マツダ CX-30 vs スバル XV徹底比較!CセグメントSUV対決

マツダCX-30 vs スバルXV徹底比較! CセグメントSUV対決

マツダ CX-30とスバル XVを徹底比較。
燃費性能、価格、デザイン、車内空間、安全装備、走行性能など様々な角度から調査した。
CX-30はSUVながらエレガントな仕上がりだ。
XVは悪路を苦にしない優れた走破性を誇り、アウトドア系の趣味をもつ人向けとなっている。

この記事の目次 CONTENTS
マツダ CX-30の特徴
スバル XVの特徴
1.燃費比較
2.価格比較
3.購入時の値引き術
4.デザイン比較
5.室内空間と使い勝手
6.安全装備の比較
7.走行性能の比較
8.リセールバリュー比較
9.まとめ・総合評価

マツダ CX-30は、全長4.4m前後のCセグメントに属するSUVとして、2019年10月に販売が開始された。
このCセグメントのSUVは、世界的にも人気が高いカテゴリーで、CX-30はマツダの世界戦略車として重要なモデルでもある。

マツダ3をベースに開発されており、「魂動デザイン」を採用し、シンプルながら独特な存在感。
また、全高を1,550mm以下に設定したことで、国内都市部に多い全高1,550mm制限の立体駐車場が使える点も特徴のひとつだ。
グローバル車ながら、国内での扱いやすさもしっかりと考えられている。

CX-30

スバル XVもCX-30と同様に、Cセグメントに属するコンパクトSUVで2017年5月にデビューした。
XVのベースとなるインプレッサ同様、歩行者検知式自動ブレーキを含む予防安全装備「アイサイト」だけでなく、歩行者保護エアバッグを標準装備。優れた安全性能を誇る。

また、AWDにこだわるスバルらしく、FF(前輪駆動)モデルの設定はなく、4WDのみの設定。
悪路走破性にもこだわった1台だ。

XV

CX-30、XVともに全高を1,550mm以下に設定し、都市部での使い勝手も十分に考えられた扱いやすいモデルである。
今回は、扱いやすさが際立つコンパクトSUVであるCX-30とXVを徹底比較した。

マツダ CX-30の特徴

デザイン、質感の高さが際立つ

CX-30は、マツダ3と基本骨格やエンジンなど多くの部分を共用している。
一般的な手法だと、外観は変えても内装は同じというパターンが多く、いかにも派生車的なクルマ造りになるが、デザインにこだわるマツダは内装もCX-30専用デザインとした。
顧客の満足度をアップさせるためだ。

CX-30のインパネデザイン

しかし専用デザインとしたことでコストがアップし、結果的に売価も上がった。

価格が高くなったことで顧客に買ってもらえなくなるようであれば、意味がない。
どちらが正しいかはこれからの売れ行きしだい、ということになるが、顧客の満足度を上げるためのチャレンジは高く評価できる。

こうしたこだわりなどをうけて、CX-30はデザインや質感などでクラストップレベルの仕上がりとなっている。

スバル XVの特徴

走破性へのこだわり

XVはCX-30と比べると、すぐにインプレッサの派生車とすぐに分かるくらい、内外装で共通部分が多い。
あえて共通部分を多くすることで、インプレッサと共通したコンセプトであることを表現している。

ただXVは、インプレッサの車高を少しアップしSUV化したクルマではない。
XVの最低地上高は、なんと200mmとクラストップレベル。
十分な最低地上高を確保し、悪路での高い走破性を確保した。

XV

このクラスは、SUVながら悪路など走らないという顧客がほとんどだ。
そのため、多くのモデルが安価なFFモデルを設定している。
SUVなのに、AWDモデルよりFF車の販売比率が圧倒的に多くなってきている。

そんなマーケットの中にあって、XVは硬派だ。
FFモデルの設定はなく、AWD車のみを用意。
悪路走破性にこだわった仕様のみを、マーケットに送り出し続けている。
このAWDへのこだわりこそが、XVの魅力でもある。

1.燃費比較

マツダ CX-30の評価は4点
スバル XVの評価は2.5点

クラストップレベルとなるディーゼル車をもつCX-30

CX-30のエンジンは、今のところ2.0Lガソリンと、1.8Lディーゼルの2タイプだ。
2020年1月以降に、マツダ独自の燃焼方式「SPCCI(Spark Controlled Compression Ignition:火花点火制御圧縮着火)」を実用化した、世界初の内燃機関である2.0LのスカイアクティブXが投入される。

2.0Lガソリン(AWD)の燃費は14.8㎞/L(WLTCモード)。
1.8L(AWD)ディーゼルは18.4㎞/Lとなっている。

2.0Lガソリンは、平均的な数値というレベル。
1.8Lディーゼルは、このクラスにはディーゼル車が他になく比較できるモデルがないが、まずまずといえる燃費値となった。

CX-30のエンジン

XVに搭載されたエンジンも2タイプだ。
1.6Lガソリンの燃費は15.8㎞/L(JC08モード)。
2.0Lハイブリッドは15.0㎞/L(WLTCモード)となっている。

この2.0Lハイブリッドは悲しいことに、使われているモーターが小さいこともあり、CX-30の2.0Lガソリンとほとんど変わらない燃費値。1.6Lも少々微妙な燃費値だ。

XVのエンジン

燃費値では、やはりCX-30の1.8Lディーゼルがやや良い結果となった。

ディーゼル車は、燃料に軽油を使う。
レギュラーガソリンより軽油は20円/L前後も安いので、ランニングコストはかなり安くなる。
減税メリットがあるのもうれしい。

ただ、ディーゼル車は車両価格が高いのが難点だといえる。

2.価格比較

マツダ CX-30の評価は3.5点
スバル XVの評価は3.5点

XVの1.6Lはコスパに優れる!

XVには、FF車がないのでCX-30のAWD車との比較となる。

XVのエントリーグレードは、2,200,000円〜だが、エンジンが1.6L。
2.0Lハイブリッドのエントリーグレードは2,651,000円。

CX-30の2.0Lガソリンのエントリーグレードは2,629,000円となっている。

2.0L同士の価格はほぼ同等といえるものの、ハイブリッドシステムを搭載していることを考えると、意外とXVのほうがお買い得だ。
一方でCX-30には、後側方車両接近警報や後退時車両接近警報、LEDヘッドライトなども標準装備化されており、装備がよい。
これらはXVではオプション設定だ。
ハイブリッドシステムの有無を除けば、CX-30の2.0Lガソリンはお買い得だ。

ただ、CX-30の1.8Lディーゼルだと3,124,000円からとなっていて、かなり高価な価格帯となっている。

XVも2.0Lハイブリッドにこだわらなければ、コストパフォーマンスに優れる。
1.6Lの上級グレードである1.6i-L EyeSightは2,332,000円。
贅沢装備は無いものの、内容は十分だ。

3.購入時の値引き術

マツダ CX-30の評価は2点
スバル XVの評価は4点

値引き期待大のXV、値引きゼロベースのCX-30

一時期は「値引きのマツダ」と言われていたが、最近はかなり値引きを抑制している。
さらに、CX-30は新型車ということもあり、しばらくの間は値引きゼロベースで考えておきたい。
ただ、何もしなければ本当に値引きはゼロになってしまうので、トヨタC-HRなども加えて競合させたい。
競合させることで、数万円程度の値引きや用品サービスなどは期待できるようになる。

また、ディーゼル車などはAWDだと軽く300万円を超える価格帯になるため、こうしたモデルは、ひとクラス上のフォレスターやエクストレイル、RAV4などと競合させてみるのもいいだろう。

値引きゼロベースのCX-30に対して、XVは十分な値引きが期待できる。
XVのデビューは2017年5月なので、一定期間が経過したことが要因だ。
また、デビューから3年でマイナーチェンジだと仮定すると、2020年5月にマイナーチェンジすることが想定される。

そうなると、2020年2~3月の繁忙期は、マイナーチェンジ前の在庫一掃セールになる可能性があり、大幅値引きが期待できる。
もちろん、何もしないとそこそこの値引きでクロージングしてくるので、CX-30やC-HRなどと競合させることが大切だ。
先にライバル車の見積りを取り、その帰りにXVを見に来たような雰囲気で商談したい。
本命がXVであることを悟られてしまったら、値引き額も伸びなくなる。

4.デザイン比較

マツダ CX-30の評価は4.5点
スバル XVの評価は3.5点

美しさにこだわったCX-30のデザイン力が際立つ

CX-30は「魂動デザイン」を踏襲。
マツダ3と同様に、シンプルな造形と光の移ろいにより、美しさを表現する手法が使われている。
シンプルながら、ボディの映り込みにより、色々な表情をみせてくれるユニークなデザインだ。

ホイールアーチやサイドステップ部分は、ブラック樹脂部分を大きくすることで、ボディをシャープに見せている。

CX-30のホイールアーチ

また、最近流行りのクーペ風ルーフラインにして、流麗さも表現。
Cピラー部分のデザインを工夫することで、後席のヘッドルームも十分に確保した。
実用性部分も担保したデザインとなっている。

一方、XVはベース車となるインプレッサの面影を残しながら、安定感あるヘキサゴンモチーフのフロントグリルを装備。
最低地上高を200mmとしながらも、ホイールアーチやアンダーガードなどの樹脂部分を細くし、重厚さより軽快さをアピールしている。
優れた悪路走破性をもつXVながら、パッと見た目はシティ派SUVといった印象だ。

XVの外装デザイン

CX-30とXVのデザインは、方向性が異なる。
CX-30はエレガント系、XVはカジュアルスポーティ系といった印象。
好みや使い方によって選択が異なる。
ただ、デザイン力という面では、CX-30が頭ひとつ完全に抜け出ている。

5.室内空間と使い勝手

マツダ CX-30の評価は3.5点
スバル XVの評価は3.5点

ほぼ同等レベルの室内&使い勝手

CX-30のボディサイズは全長4,395mm、ホイールベースが2,655mm。
XVは全長が4,465mm、ホイールベースが2,670mmとなっている。
全長、ホイールベース共に、XVがやや大きい。

この大きさが効いてか、後席スペースなどはXVの方がやや広い印象だが、大きな差はない。
両車ともしっかりとしたドライビングポジションが取れ、視界も良好だ。

CX-30の後席
XVの後席

荷室容量は、CX-30が430L。
XVが340L(2.0Lハイブリッド)となった。
XVはリヤにハイブリッド用のバッテリーを搭載していることもあり、やや小さめ。
1.6Lだと少し容量が増え385Lとなっている。
開口部の広さなどは同等程度。
ただXVには、荷物の固定や小物の吊り下げに便利なフックが6個用意されており、使い勝手がよい。

CX-30の荷室
XVの荷室

単純な容量という面であればCX-30、使い勝手という面ではXVということになりそうだ。
レジャーなどで荷室を使うことが多い人は、何がどのように積載できるかが重要。
購入時には、重要な積載物を持っていき、実際に積んでみるとよい。

コンパクトSUVで重要視される機動性については、最小回転半径はCX-30が5.3mでXVが5.4mだ。
小回りが得意とは言えないが、まずまずの数値となっている。

6.安全装備の比較

マツダ CX-30の評価は4点
スバル XVの評価は3.5点

どのグレードでもクラストップレベルの安全装備を誇るCX-30

クルマは、扱い方を間違えると人を傷つけることがある商品。
安価に命を守ることができる装備があるのであれば、社会的責任として自動車メーカーは自ら積極的に歩行者検知式自動ブレーキなどの予防安全装備を、標準装備化するべきだ。
その点、マツダとスバルは積極的に予防安全に取り組んでいるメーカーといえる。

CX-30は、歩行者検知式自動ブレーキなどを含む予防安全装備が充実している。
後側方車両接近警報や、後退時車両接近警報なども標準装備化。
安価なグレードでも予防安全装備が充実しており、どのグレードを選んでも安心して乗れる。
しかし、歩行者エアバッグはまだ用意されていない。

CX-30の運転席

XVは、歩行者エアバッグや歩行者検知式自動ブレーキなどを全車標準装備。
しかし、後側方車両接近警報などはオプション設定だ。
エントリーグレードの予防安全装備はいまいち。
後退時ブレーキアシストや後側方車両接近警報を含むアイサイトセーフティプラスがオプションでも選べない状況だ。こうした設定は微妙だ。

XVの運転席

7.走行性能の比較

マツダ CX-30の評価は4点
スバル XVの評価は4点

どちらも一長一短

CX-30に搭載される2.0Lガソリンエンジンの出力は156ps&199Nm、1.8Lディーゼルは116ps&270Nm。
どちらのエンジンも必要十分といった印象で、際立つような個性はそれほど感じない。
2.0Lガソリンエンジンは、高回転域まで回すとやや賑やかだ。

高速クルージングで楽なのは、やはり1.8Lディーゼル。
アクセルの開度が少なくても、トルクに余裕があるので、速度コントロールが容易だ。
ただ、高回転まで伸びるようなパンチがある加速力ではない。

乗り心地は、凹凸の少ない道では良好。
しかし、少し荒れた道になると、やはりドタバタとした乗り味になる。
これは、リヤサスがトーションビーム式であることによるもの。
CX-30も色々と工夫しているものの、やはり物理的に路面追従性では不利だ。
ダブルウィッシュボーン式を使うXVやC-HRなどの乗り味にはかなわない。

また、ディーゼルやスカイアクティブXを搭載したモデルは、300万円を大きく超えるグレードが多いが、この価格帯のクルマの乗り味かというと、少々疑問に思える。

こうなると、1.6L車でもダブルウィッシュボーン式を使うXVは、コストパフォーマンスに優れる乗り味といえる。

ハンドリングについては、マツダ3と同様に良く曲がる。
車両挙動制御技術であるGVC+(Gベクタリング・コントロール・プラス)の効果で、コーナーリング時の姿勢が非常によい。
スムーズに、気持ちよくカーブが走れる。

CX-30の最低地上高は175mmと、XVには及ばないが十分な数値を確保。
マツダのAWD技術i-ACTIV AWDは、GVC+との強調制御により、気持ちの良い走りと優れた走破性を両立している。
また、SUVであることからオフロード・トラクション・アシストも用意。
悪路からの脱出を容易にしている。

CX-30

XVの1.6Lガソリンエンジンの出力は115ps&148Nm。
流れがよい道や高速道路、山道では少しアンダーパワー感がある。
ついついアクセルを踏む量が増えてしまい、その結果としてエンジンノイズが大きくなり、静粛性も悪くなる。
街乗り中心なら、必要十分といったレベル。

2.0Lハイブリッドは、145ps&188Nmというエンジン出力に、13.6ps&65Nmという小さなモーターがプラスされている。
エンジン負荷の低い平坦路で低・中速域なら、モーター走行も可能。
しかし、モーターで走れる状況は非常に少ない。
出力が小さなモーターなので、存在感もない。
これでは大きく重いバッテリーを搭載した分、エンジンの負担が増したのでは? と、思える状況だ。
しかも、燃費もCX-30とほとんど変わらない。
XVには、もう少しスバルらしいパワフルなエンジンが欲しい。

XVの最低地上高は、200mmを確保。
さらに、4輪を自在に制御するX-MODEを搭載している。
雪道や砂利道など、滑りやすい道を走行するのに適した「SNOW・DIRT」モード、深雪やぬかるみといった道に向く「DEEP SNOW・MUD」モードを設定。
多くのモードを設定し、悪路での走り楽しさも提供している。

XVのインパネデザイン

8.リセールバリュー比較

マツダ CX-30の評価は4点
スバル XVの評価は4.5点

SUV人気で非常に高いリセールバリュー

全世界的にSUVは大人気だ。
とくに、日本においてはCセグメントのコンパクトSUVは、使い勝手の良さや比較的手が出しやすい価格もあり、非常に人気が高い。
これは中古車マーケットでも同様。

CX-30は、まだ出たばかりの新型車なのであくまで予想となるものの、リセールバリューが下がる要因が見つからない。
XVは、2017年式でも新車価格より少し安い程度を維持。
非常に高いリセールバリューとなっている。
これだけ高値を維持していると、3年程度の短い期間での乗り換えなら、とくに大きなメリットがある。
多くのSUVがある中でも、スバルのSUVは特に高いリセールバリューになっている。

9.まとめ・総合評価

マツダ CX-30の総合点は29.5点/40点
スバル XVの総合点は29点/40点

エレガントな都会派ならCX-30、カジュアルなアウトドア派ならXV

CX-30とXVは、同じコンパクトSUVながら方向性が異なる。

CX-30は、スタイリッシュな内外装が特徴で、SUVながらエレガントな仕上がりだ。
オフロードをガンガンと走るというよりは、コンクリートジャングルを颯爽と走る抜ける都会派という雰囲気。
一般的なハッチバックには飽きた、少しアクティブな人に向く。
こうした人には、FF(前輪駆動)車で十分。

基本は都会派だが、たまにスノーボードなど降雪地域に行くというのであれば、AWDという選択も悪くない。
高速道路でのロングドライブが多い人や、車両価格よりもランニングコストを抑えたいというのであれば、燃料費が安く燃費の良いディーゼル車がおすすめだ。

そして、XVはアウトドア系の趣味をもつアクティブな人向けの、カジュアルなデザインが魅力だ。
XVは少し背の高いハッチバックのように見えるが、最低地上高200mm+AWDの組み合わせは、悪路を苦にしない優れた走破性を誇る。
多少雪深い道やオフロードでも、苦もなく走れる実力がある。
街中から悪路まで、カジュアルに使える魅力あふれるコンパクトSUVだ。

クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

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