BMW1シリーズ新旧比較レビュー! FRからFFへの大変革

自動車ニュース / ガリバー

2019.12.16

BMW1シリーズ新旧比較レビュー! FRからFFへの大変革

BMW1シリーズ新旧比較レビュー!

BMW 1シリーズの新旧比較レビュー。

3代目BMW 1シリーズが2019年11月に登場。
FF化により居住性や実用性が大幅に向上、AIを駆使し利便性まで向上させた3代目BMW 1シリーズと、FR&直6エンジンの走りが魅力の2代目BMW1シリーズの内装・外装、安全装備などを比較評価する。

この記事の目次 CONTENTS
BMW 1シリーズの歴史・概要
コンセプト&外装デザイン
内装&装備
走り、メカニズム
おすすめは3代目1シリーズ? それとも、2代目1シリーズ?
新車値引き交渉のポイント
BMW 1シリーズの価格・スペック

BMW 1シリーズの歴史・概要

BMW 1シリーズは、EV(電気自動車)のi3を除けば、最も小さなBMW車として位置付けられている。

小さいと言っても、3代目1シリーズの全長は4,355mm。Cセグメントのコンパクトカーに属する。
日本国内で人気の高いトヨタ アクアや日産ノートといったコンパクトカーは、Bセグメントに属し、全長は4m前後。1シリーズはひと回り大きい。

国産車での同等サイズのライバル車は、トヨタ カローラスポーツ、マツダ3、スバル インプレッサなどだ。
輸入車では、フォルクスワーゲン ゴルフやメルセデス・ベンツAクラスなどがライバル車となる。

初代1シリーズは、2004年に登場した。
デビュー当時、エントリーモデルの116iは、FR(後輪駆動)ながら300万円を切る価格であったこともあり、一気に人気モデルとなる。
国内BMWにとっては、3シリーズに次ぐ販売台数となり基幹車種となった。
またモデル途中からは、直6 3.0Lエンジンを搭載したパワフルな130iも登場。
その後、クーペやカブリオレなどが投入されている。

そして、2代目1シリーズは、2011年9月に登場した。
同じ時期に同じCセグメント車である、メルセデス・ベンツAクラスがやや遅れて投入された。駆動方式は、FF(前輪駆動)。

それゆえ、1シリーズは「クラス唯一のFR」をウリとして、走行性能の高さをアピールした。
しかし、走りの質は高いものの、FRゆえに室内スペースがやや狭かった点が弱点とされた。
実用性が重要視されるCセグメントにおいては、AクラスのようにFF化して室内スペースを確保することが求められていたのだ。
しかし、それでも販売面は堅調に維持。
モデル末期でも、Aクラスを超える販売台数を多く記録している。

2代目BMW1シリーズ

また、モデル後期では2.0Lディーゼルエンジンを搭載した118dを投入。
従来あったカブリオレとクーペは、2シリーズへと移行した。

そして、3代目1シリーズは、2019年11月に登場。
ついに、1シリーズも効率を求めFF化を選択した。
弱点だった室内スペースは大幅に改善され、居住性は向上。トランクも広くなり、実用性もアップしている。

3代目BMW1シリーズ

走る楽しさをアピールするBMWということもあり、306psというハイパワーをアウトプットする2.0Lターボを搭載したM135iも用意。
このハイパワーをしっかりと路面に伝えるために、M135には4WDであるxDriveと組み合わされている。

また、AI技術を採用したBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントも用意。
発話するだけで、オーディオやエアコンなど車両の操作が可能となる。
そして、運転支援機能として、リバースアシストを標準装備した。
直近50mの走行軌跡をクルマが記憶し、所定の操作をすると、ステアリング操作などは自動で直近50mの走行軌跡をバックしてくれる。
こうした最新の機能を得て、走りだけではない1シリーズへと進化している。

コンセプト&外装デザイン

迫力ある高級感がアップした3代目、やや古さを感じる2代目。

3代目1シリーズのデザインは、なかなか精悍なデザインとなった。
とくにフロントフェイスは、迫力ある高級感とスポーティさが上手く表現されている。
特にそんな印象を与えるのがフロントグリルだ。
2代目1シリーズを大型化、中央部が連結した新世代デザインのキドニー・グリルが装備された。
これが、押し出し感と迫力あるフェイスを創り出している。

そして、スポーティさを際立たせているのがヘッドライトだ。
4灯ヘキサゴナルLEDヘッドライトを採用。睨みの効いたスポーティなデザインだ。

3代目BMW1シリーズのフロントフェイス

サイドビューには、後方へ跳ね上がるようなキャラクターラインが入れられ、前傾姿勢のシルエットをもち、俊敏性をアピールする。

一方、2代目1シリーズは、前期型はやや涙目の優しい顔が特徴だ。
BMW車らしくないというべきなのか、フロントまわりはシャープさとは無縁の柔らかな面で構成されている。
このフェイスは、どうやらあまり評判が良くなかったのか、後期型ではフロントまわりのデザインを一新。
BMWらしい、シャープでスポーティなフェイスへと変更されている。

2代目BMW1シリーズのフロントフェイス

また、リヤのコンビネーションランプのデザインも大きく変更され、後期型ではL字型のワイド感をあるタイプとなった。
2代目1シリーズは、前期が少し存在感に欠けるデザインということもあり、シャープなデザインとなった後期型の人気が高い。

2代目と3代目を比べると、2代目のデザインは少々古さを感じさせる。
2代目の前期型は、よりその傾向が強い。
後期型は、スッキリとしたスポーティなテイストが魅力だ。
3代目は、ボディの小ささを感じさせないくらい存在感のあるデザイン。
高級感もある。デザイン面では、やはり3代目の圧勝だろう。

内装&装備

FF化により室内が大幅に広くなった3代目。AIまで駆使し利便性を向上

3代目1シリーズと2代目1シリーズのインパネデザインを比べると、もはや2代目はかなり古く見えてしまう。
2代目はシンプルにまとめられているのだが、BMWらしいスポーティさがあまり感じられない。

2代目BMW1シリーズのインパネデザイン

3代目のほうがシャープな線を巧みに使い、スポーティなムードを強調、キビキビ走れるクルマであることを十分に感じさせてくれる。
質感も3代目が上回る。

3代目BMW1シリーズのインパネデザイン

3代目1シリーズは、FF化したことのメリットを生かし、室内スペースを大幅に拡大。
かなりタイトだったリヤシートのニールームは、+33mmとなった。
前後シート間のスペースは+40mmとなっている。

2代目BMW1シリーズの後席
3代目BMW1シリーズの後席

トランクスペースも+20Lとなり、実用性でも3代目は2代目を大幅に上回る。

2代目BMW1シリーズのトランクルーム
3代目BMW1シリーズのトランクルーム

装備面でも大差が付いている。
3代目には、AIを使ったBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントが用意された。
この機能は、発話するだけでオーディオやエアコンなど車両の操作が可能。
さらに、運転支援機能であるリバースアシストを標準装備。
直近50mの走行軌跡をクルマが記憶し、簡単な操作でステアリング操作など、ほぼ自動でバックしてくれる。
3代目は、2代目よりやや価格がアップしているものの、グレードによっては価格アップ以上の価値がある。

走り、メカニズム

直6ターボ+FRによる卓越した走りが楽しめる2代目、無難な3代目

ベーシックな118i系を比較すると、3代目と2代目後期ともに、直3 1.5Lターボを搭載する。
3代目は140ps&220Nm、2代目後期は136ps&220Nmと、スペック的にはほぼ互角。
ただ3代目の方が、より高回転まで気持ちよくエンジンが回る。
2代目には、直4 2.0Lディーゼルエンジンを搭載した118dがあったが、今のところ3代目にディーゼル車の設定はない。
いずれ設定されると思われるが、今のところディーゼル車を希望するなら2代目しかない状態だ。
2代目118dは、150ps&320Nmを発揮。
燃費は22.2㎞/L(JC08モード)と、低燃費で力強い走りが魅力だ。

FFかFRかという差は、やはりFRの2代目が気持ちよい。
アクセル操作でクルマの姿勢を自在にコントロールできる醍醐味は、FRならでは。
ハンドリングの正確無比感も格別だ。
FR信仰の強い人は、迷わず2代目をセレクトしたい。

別に駆動方式にこだわらないというのであれば、FFの3代目でも十分に楽しい。
機敏さは、さすがBMWといえるもの。

3代目には、日本のBMWとして初となるARBが搭載された。
この機能は、FF車特有の車両が外側に膨らんでしまう現象(アンダーステア)を大幅に抑制するものだ。
こうした機能の後押しもあり、キレのあるハンドリング性能を誇る。

そして、最もパワフルな3代目M135i xDriveは、4WDとなり直4 2.0Lターボを搭載。
出力は306ps&450Nm。
このエンジンも秀逸で、高回転まで気持ちよく回る。
対して、2代目後期のM140iは、直6 3.0Lターボが搭載されており、340ps&500Nmを発揮する。
どちらも、非常にパワフルで爽快なエンジンだ。
直6か直4かという違いがあり、昔からのBMWファン的には直6エンジンは、ちょっとグッとくる。

3代目M135i xDriveは、4WD化されたことで、安心してアクセルが踏み込める。
とくに、雨など路面状況が悪い時などには、2代目後期のM140iより安定している。
ただ、FFベースの4WDか? それともFRか? と問われると、やはり直6エンジンとFRの組み合わせは、非常に魅力的だ。
しかも、1シリーズとして最後のFRモデル。
純粋に走りの楽しさを追求したいなら、2代目後期のM140iもよい。
もちろん、前期のM135iでもよい。
2代目は旧型の中古車なので、安価なのも魅力だ。
予算に余裕があれば、カスタマズして楽しむのも、おもしろいだろう。

2代目BMW1シリーズのエンジン
3代目BMW1シリーズのエンジン

おすすめは3代目1シリーズ? それとも、2代目1シリーズ?

FR&直6エンジンの走りを追求するなら2代目

2代目BMW1シリーズは、FRという駆動方式や直6エンジンにこだわりたい人向けだ。
もはやCセグメントのコンパクトカーでFR&直6モデルは、出てこない可能性が非常に高い。

そういう意味では、あえて2代目1シリーズを選択するという価値はある。
直6エンジンを搭載したM140iやM135iは、クルマ好きなら一度は試してみたいモデルだ。

とくにM135iに関しては中古車価格も安くなってきており、お買い得感が出てきている。

デビュー時の新車価格は約550万円。
2013年式くらいだと、すでに200万円を切り170万円台くらいから手に入る。
新車価格の3分の1以下だ。

M140iは、まだ年式が新しいこともあり、2016~2017年式で400万円くらいからといった状況。
最後のFRということもあり、やや高値を維持しているようだ。

初期モデルの2012年式の116iや120iなどは50~120万円程度が相場。
116iなら、100万円を切っているモデルが大半でお買い得感がある。

最先端の装備、デザイン重視なら3代目

FR&直6にこだわりが無く、実用性や先進装備を重視するのであれば、3代目1シリーズがよい。

もはや、こうした部分で2代目が3代目を上回る部分はほとんどない。
FF化したメリットは非常に大きい。
また、デザイン面でも高級感やスポーティさでも、2代目を上回っているので満足度は高い。
FFモデルでも、BMWらしいスポーティな走りは健在。
総合力という面では、3代目1シリーズになる。

ただ、3代目1シリーズもM135i xDriveを除き、まだ買い時ではない。
ガソリン車でもいいというのであれば問題ないが、やはりディーゼル車の登場を待ちたい。
ハイオクを使うガソリン車に対して、ディーゼル車は軽油を使う。
軽油はハイオクより、30円/Lも燃料費が安い。
燃費がよい上に、力強い。
車両価格はやや上がるが、こうした燃料費の低減だけでなく、減税面でも期待できるので、ディーゼル車がおすすめとなる。

新車値引き交渉のポイント

ライバルAクラスとの競合は必須!

3代目BMW1シリーズは、デビューしたばかりの新型車だ。
そのため、1年くらいは、値引きがゼロベースとなる可能性が高い。
1年ほど経過すれば、大幅値引きが期待できるようになる。
輸入車は値引きしてくれないイメージもあるが、むしろ国産車より値引き額が大きくなることが多い。
とくに、インポーターの決算期となる12月や2~3月は期待できる。
こうした時期を狙うのも大幅値引きを引き出すコツだ。

3代目1シリーズは、しばらくは在庫がない状況が続くだろう。
しかし、しばらく経つと在庫車が出てくる。
ディーラーやインポーターは、長期在庫となることを嫌がるので、こうした在庫車は大幅値引きしてでも売る。
装備やボディカラーなど、自分の好みと異なっていたとしても、多少妥協すれば大幅値引きが期待できる。

そして大幅値引きを狙ううえで重要なのは、ライバル車と競合させることだ。
3代目1シリーズのライバル車は、メルセデス・ベンツAクラスやアウディA3など。
こうしたモデルとしっかりと競合させることが重要だ。

競合とは、いわゆる相見積もりのこと。
まず、先にAクラスの見積書を取り、3代目1シリーズの商談に向かいたい。
本命はあくまでAクラスと思わせることが大切。
営業マンに「値引き次第では3代目1シリーズもあり」と思わせることができれば、徐々に値引き額をアップしてくるだろう。

商談は焦ってはだめだ。
長期間に渡ってズルズルと引き延ばし、相手の営業マンが「いつ買ってくれるのか」と逆に焦らせるくらいでちょうどよい。
「いつ買ってくれるのか」と聞かれたら、「希望する予算に合えばすぐに買う」と答え、値引きを示唆するといいだろう。

BMW 1シリーズの価格・スペック

  • BMW 118i:3,340,000円
  • BMW 118i Play:3,750,000円
  • BMW 118i M Sport:4,130,000円
  • BMW M135i xDrive:6,300,000円
代表グレード 118i M Sport
全長×全幅×全高 4,355x1,800x1,465 mm
ホイールベース 2,670 mm
最小回転半径 5.4m
車両重量 1,390kg
乗車定員 5名
JC08モード燃料 16.8 km/L
WLTCモード燃費 13.7 km/L
エンジン種類 直列3気筒DOHCターボ
総排気量 1.499 L
最高出力[NET] kW (PS) / r.p.m. 103 (140) /4,600~ 6,500
最大トルク[NET] N・m (kgf・m) / r.p.m 220 (22.4) /1,480~4,200
トランスミッション 7速DCT
タイヤサイズ 225/40R18

クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

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