この記事の目次 CONTENTS
FF化のメリットは?
新世代キドニーグリル装着で、精悍さと迫力がアップ
エントリーモデルにもインテリジェント・パーソナル・アシスタントを用意
ハイパワー仕様のM135iは xDrive(4WD)を採用
BMW1シリーズの選び方
BMW1シリーズ価格、スペック

ライター紹介

クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

FF化のメリットは?

BMWは、Cセグメントに属するコンパクトハッチバックの1シリーズをフルモデルチェンジした。
1シリーズは、BMWブランドのエントリーモデルで、販売面でも非常に重要な車種になる。

今回のフルモデルチェンジでBMW1シリーズは3代目となった。
初代と2代目1シリーズのウリは、クラス唯一のFR(後輪駆動)であったこと。
FRにこだわるBMWの走る楽しさを小さなボディに凝縮し、非常に質の高い走行性能を誇った。

しかし、その一方でスペース効率やコスト面では、FF(前輪駆動)には及ばない。

さらに、ライバルメーカーであるメルセデス・ベンツのAクラスは成功し、ボディバリエーションも増やし、より存在感を高めていく。
日本マーケットでは、1シリーズの購入動機を調査した結果、FRだからという顧客はほとんどいなかったという。

こうした流れになれば、1シリーズのFF化というのも必然。加えて、BMWは2シリーズ系や同じグループのミニ クラブマンなどで使用しているFFのプラットフォームが存在する。
こうしたモデルと共通化すれば、コスト面や開発期間などで大きなメリットがある。

メーカー側の都合はともかく、BMWファンにとって重要なのは、1シリーズの走行性能だ。
FF化されてもFRと同じように、走る楽しさが凝縮されているか否か。こうした重要なポイントは、恐らく心配ないだろう。
BMWは、すでにミニブランドで、FF車の走行性能に関するノウハウは豊富にあるからだ。

走る楽しさを維持しながら、スペース効率や燃費性能がアップするのであれば、1シリーズのFFも十分に納得できるものになる。

新世代キドニーグリル装着で、精悍さと迫力がアップ

新型BMW1シリーズは、5ドアハッチバックのみの設定となった。
新型1シリーズの外観デザインは、まず新世代キドニーグリルの存在感が大きい。

新世代キドニーグリルは、上下方向の厚みを増して大型化。中央部が連結した形としている。
上下方向にあつみを増し大型化されたこともあり、小さなボディながら迫力のあるフロントフェイスになっている。

また、4灯式ヘキサゴナルLEDヘッドライトを採用。昼夜問わず、ひと目でBMWと分かる。

新型1シリーズのサイドビューは、なかなかスタイリッシュだ。全体的に、スピード感のあるサイドビューになった。

前方をグッと下げ後方にいくにつれて跳ね上がるようなウェッジシェイプデザインが採用されている。
さらに、それを強調するように入れられたシャープなキャラクターラインをもつ。

新型BMW1シリーズのボディサイズは全長435mm×全幅1800mm×全高1465mm、ホイールベースは2,670mmとなった。
このボディサイズは、2代目1シリーズに対して、全長がわずかに短くなり、全幅と全高は拡大している。ホイールベースは20mm短くなった。

FF化によって室内スペースは拡大。2代目1シリーズでは、なかなかタイトだった後席足元スペースは約40mm広くなっている。
ラゲッジスペースも拡大し、20L容量が増え380Lとなった。
後席の背もたれを倒すと、最大で荷室容量は1200Lとなる。

新型BMW1シリーズのインテリアは、やや運転席側に傾けたコックピット形状になっておりるドライバー中心のデザイン。
インテリアカラーはブラックを基調とし、シルバーの加飾がプラスされ、ハイコントラストでクールな室内空間にまとめている。

エントリーモデルにもインテリジェント・パーソナル・アシスタントを用意

新型BMW1シリーズには、他の最新BMW車と同様にAIを駆使したインテリジェント・パーソナル・アシスタントを用意。
「OK、BMW」と発話する起動し、音声でエアコン、オーディオなど多くの装備をコントロールできる。

AI技術を活用することで、使い込むほどに、より自然な会話で、ドライバーの指示や質問を理解し、適切な機能やサービスを起動可能にした。ドライバーの好みを学習していく。
また、この機能はOK、BMWで起動するが、他のワードで設定すれば起動できるようになる。

ハイパワー仕様のM135iは xDrive(4WD)を採用

新型BMW1シリーズに搭載されたエンジンは2機種ある。
最近では、このクラスにもクリーンディーゼルエンジンが投入されているが、新型1シリーズは今のところガソリンエンジンのみの設定。
ディーゼルエンジンは、いずれ投入される可能性もあるので、ディーゼルエンジンを望むのであればしばらく様子を見るとよいだろう。

メインのエンジンは、直列3気筒1.5Lの直噴ターボ仕様で、140ps/4600~6500rpm、220N・m/1480~4200rpmのパワー&トルクを発生する。
最上級グレードのM135i xDriveに搭載されるのは、直列4気筒2.0Lの直噴ターボ仕様で、こちらは306ps/5000~6250rpm、450N・m/1750~4500rpmのパワー&トルクだ。
2.0Lエンジンは、306psというハイパワーのため4WDのxDriveと組み合わされている。

運転支援機能は、新たにレーン・チェンジ・ウォーニング、後部衝突警告機能、クロス・トラフィック・ウォーニング(リア)、スピード・リミット情報表示機能を追加。
ベースグレードの118iを除きドライビング・アシストを標準装備している。
さらに、直近に前進した50mの軌跡を記憶し、後退する際にその軌跡を自動でトレースする「リバース・アシスト」を備えたパーキング・アシストを装備する。

BMW1シリーズの選び方

BMW1シリーズは、4グレード構成となった。
M135i以外は同じエンジンなので、基本的に予算と好みで選ぶことになる。

おすすめは、やはり118i Mスポーツだ。
専用のエアロパーツやサスペンションによって、スポーティなルックスと走りが楽しめる。
価格はやや高めな設定。短期で乗り換えるのなら、Mスポーティはリセールバリューも高くなる。

予算重視というのであれば、118i Playがよい。
エントリーモデルの118iは、価格訴求用のグレードといった印象が強く、装備は貧弱。バランスのよい装備となると118i Playになる。
375万円という価格設定になった118i Playには、ドライビング・アシスト、BMWコネクテッド・パッケージなどが標準装備。
オプションで装着したいのはアダプティブ・クルーズコントロールくらいだ。

BMW1シリーズ価格、スペック

  • BMW 118i:3,340,000円
  • BMW 118i Play:3,750,000円
  • BMW 118i M Sport:4,130,000円
  • BMW M135i xDrive:6,300,000円
ボディサイズ(mm) 4,355×1,800×1,465 (全長×全幅×全高)
ホイールベース(mm) 2,670
車両重量(kg) 1,390
エンジン種類 直列3気筒DOHCターボ
総排気量(cc) 1,499
最高出力(kW 〔ps〕 / rpm(EEC)) 103〔140〕/4,600-6,500
最大トルク(Nm 〔kgm〕 / rpm (EEC)) 220〔22.4〕/1,480-4,200
WLTCモード(km/L) 未発表
トランスミッション 7速DCT