トヨタ ライズ vs スズキ クロスビー徹底比較!評判のコンパクトSUV対決

自動車ニュース / ガリバー

2019.12.11

トヨタ ライズ vs スズキ クロスビー徹底比較!評判のコンパクトSUV対決

トヨタ ライズ vs スズキ クロスビー徹底比較!評判のコンパクトSUV対決

トヨタ ライズとスズキ クロスビーを徹底比較。
燃費性能、価格、デザイン、車内空間、安全装備、走行性能など様々な角度から調査。
ライズは最新のコンパクトSUVということもあり、すべての面で高いレベルにまとめられており総合力が高い。
一方、クロスビーはカワイイ系のデザインが魅力だ。

この記事の目次 CONTENTS
トヨタ ライズの特徴
スズキ クロスビーの特徴
1.内装と使い勝手
2.外装デザイン比較
3.価格比較
4.購入時の値引き術
5.燃費比較
6.安全装備の比較
7.走行性能の比較
8.リセールバリュー比較
9.まとめ・総合評価

トヨタ ライズは、扱いやすい5ナンバーサイズのコンパクトSUVとして、2019年11月にデビューした。
全長は4m弱。コンパクトカーのアクアと同等のサイズとなっている。
このコンパクトなサイズに、優れた居住性と広い荷室を持ち、実用性も高めているのが特徴だ。

トヨタ ライズ

このライズはダイハツが開発・生産などを担っており、DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)を採用した第2弾となるモデルでもある。
そのため、ダイハツが販売するロッキーとは基本的に同じクルマだ。
フロントバンパーなどのデザインを若干変え、差別化をしている。

そして、スズキ クロスビーは2017年12月に登場した。
全長は、ライズよりさらに小さい3,760mm。
軽自動車で鍛えた優れたパッケージングで、広い室内・荷室が特徴のモデルだ。
また、マイルドハイブリッドシステムも搭載している。

スズキ クロスビー

ここ数年、SUVブームは加速してきており、多くの自動車メーカーから新型のSUVが投入されている。
しかし、全長4m前後のコンパクトクラスはクロスビーのみで、空白地帯だった。
アクアなどのコンパクトカークラスにも、各社続々とSUVルックのグレードを追加していて、このクラスにも本格的なコンパクトSUVの登場が待たれていた。
そんな中登場したのが、ライズだ。

コンパクトSUVは、背が高く見晴らしがよいため運転がしやすいのも特徴だ。
今回は今後さらに人気が高まるであろう、コンパクトSUV2台を徹底比較した。

トヨタ ライズの特徴

ライバル、クロスビーを徹底研究

ライズは、クロスビーが独占していたマーケットを、根こそぎ奪いにきたモデルだ。
後出しということもあり、クロスビーを徹底研究している。
そのため、あらゆる面でクロスビーを超えるパフォーマンスをみせている。

エンジンは、直3 1.0Lターボ一択という割り切った設定だ。
D-CVTと呼ばれる新型CVTを搭載し、優れた走行性能と低燃費を実現している。
また排気量が1.0Lなので、自動車税が2.5万円と安いのも魅力。
1.0超~1.5L以下のコンパクトカーより、年間5,500円節税できる。

ライズのインパネデザイン

装備面では、9インチのディスプレイオーディオを設定。
スマートフォン連動が可能で、色々なアプリが使える。
さらに歩行者検知式自動ブレーキを含む、10機能の予防安全装備スマートアシストを設定し、安全性能を高めている。
ただ、エントリーグレードにはスマートアシストは非装着だ。
これは、トヨタの安全に関する意識の低さを感じさせる設定といえる。
なお、ダイハツ ロッキーには、全車標準装備されている。

スズキ クロスビーの特徴

マイルドハイブリッドの特性を生かし、優れた静粛性を実現

クロスビーは、軽自動車のハスラーをより大きくしたようなデザインで、SUVとワゴンのクロスオーバー車のようでもある。
多くのSUVが押し出し感や迫力を重視する中、クロスビーは大型の丸目ヘッドライトを採用。
愛らしいデザインをもつ、ユニークな存在となっている。

搭載されるパワーユニットは、直3 1.0Lターボにマイルドハイブリッドを組み合わせた、ISG(モーター機能付発電機)と呼ばれる装置が使われている。
モーターのみでの走行はできないが、ISGを使うことで、アイドリングストップからのエンジン再始動が非常に静かで振動がない。この静粛性は大きなメリットといえる。

1.内装と使い勝手

ライズの評価は4点
クロスビーの評価は3.5点

ボディサイズが大きいライズ優勢

全長3,995mmのライズに対して、クロスビーは3,760mmとひと回り小さい。
このボディサイズの差が、ほぼそのまま室内空間の差となっている。

そのためライズのほうが、ゆったり感がある。
ただ小さなボディながら、どちらの車種も十分な広さがあり、不満はない。

ライズの室内空間
クロスビーの室内空間

室内空間はそれほど広さの差を感じないが、荷室には大きな差がある。
ライズはデッキボード上段時の荷室容量が369Lもある。このクラスではトップレベルだ。
クロスビーは203L。ここでも、全長の差が荷室容量の差となった。

ライズの荷室

クロスビーも色々と工夫されていて、9.5インチのゴルフバッグが真横に積載可能だ。
また、2WD車には81Lのラゲッジアンダーボックスも用意されている。
そしてハイブリッドMZは、後席背面とラゲッジフロアが防汚タイプになっている。
シート表皮は撥水加工がされているので、使い勝手は良好だ。

クロスビーの荷室

とにかく、たくさん荷物が積みたいというのであればライズ。
濡れたもの、汚れたものを気兼ねなく積みたいというのであれば、クロスビーになるだろう。

2.外装デザイン比較

ライズの評価は3点
クロスビーの評価は3点

カッコいい系のライズ?カワイイ系のクロスビー?明確に異なるデザイン

ライズは、SUVの王道ともいえるデザインが採用されている。
全長3,995mm、全幅1,695mmとコンパクトなサイズながら、全高は1,620mmもある。
背を高く、顔も大きくすることで、SUVらしい堂々としたシルエットにまとめている。
また、人気SUVのトヨタ RAV4とよく似たデザインを採用、スポーティな雰囲気をプラスした。
新しさや斬新さは一切感じないが、ある意味、外しのないデザインともいえる。
ただ、今売れるデザインなので、5年くらい経過するとやや古く見えてくるかもしれない。
もう少し、デザインで攻めてもよかった。

ライズの外装

クロスビーは、軽クロスオーバー車であるハスラーが大ヒットしたことを受けて、登場したモデルだ。
そのため、一般的なSUVというより、ワゴンとSUVのクロスオーバー車といったデザインとなっている。
SUVは通常、迫力やタフネスさ、スポーティさなどの要素が盛り込まれるが、クロスビーはこうしたモデルとは一線を画する。
大型の丸目ヘッドライトの採用などにより、角を丸くしたスクエアなフォルムなど、愛着がもてる可愛らしさを追求。
なんだか、あのクルマに似ているような気がするが、ユニークさという点では際立った存在だ。

クロスビーの外装

ライズは迫力&スポーティなフォルムで、カッコよさを追求した。
そしてクロスビーは、愛嬌のある可愛らしさをアピールする。
デザインに関しては、まったく異なるテイストだ。

3.価格比較

ライズの評価は4点
クロスビーの評価は3点

全般的にお買い得感があるライズ

ライズのエントリーグレード価格は1,679,000円、クロスビーは1,798,500円となっている。

このエントリーグレードは、両車ともに歩行者検知式自動ブレーキが標準装備されていない。
そのため、実質のエントリーグレードは、ライズX Sで1,745,000円から。
クロスビーは、ハイブリッドMXセーフティサポートパッケージ1,907,400円となっている。
エントリーグレード比較では、約15万円もの大きな差になっている。

クロスビーが高価になっている要因は、やはりマイルドハイブリッドシステムを搭載しているからだ。
モーター走行できないので、あまりハイブリッド車であることは感じにくいのだが、アイドリングストップからのエンジン再始動時に「キュルキュル」というセルモーターの音や振動がない。
こうした大きなメリットと価格差をどう評価するかがポイントになる。
細かいところでは、充電用USBがライズは標準装備だが、クロスビーはオプション設定となっている。

4.購入時の値引き術

ライズの評価は2点
クロスビーの評価は4点

ライズはしばらく値引きゼロ?クロスビーは大幅値引きの期待大

ライズは、新型車ということもあり、しばらくの間は値引きゼロベースと考えておいた方がよい。
ただ1年くらいすれば、値引き額もアップしてくる。値引き重視というのであれば、焦って買うのは控えたほうが良い。

クロスビーに関しては、大幅値引きが狙える。
2017年12月デビューのため、もう完全に新型車効果が切れている。そのうえ、ライバル車となるライズやロッキーも登場した。

ライバルたちは、クロスビーよりもお買い得感もあり、販売ネットワークはスズキを圧倒するトヨタだ。
もはや販売台数面で、スズキは太刀打ちできない状況になることが予想できる。

スズキの営業サイドは、クロスビー購入希望で来店した顧客は、もはや大幅値引きしてでもライズやロッキーに流出することを阻止したいはずだ。
値引きほぼゼロのライズに対して、大幅値引きのクロスビーという構図になれば、少々価格が高いクロスビーだが、お買い得感が出てくる。

タイミング的には、3月の年度末登録を狙った商談がおすすめだ。
3月末は決算期であるため、スズキについては超大幅値引きが期待できる。
大幅値引きを狙うには、ライズやロッキーの見積りを先に取っておくとよい。
3車種で競合させれば、より大幅値引きが期待できるだろう。

もちろん、ライズもしっかりと商談すれば、わずかだが値引きしてくれるだろう。
その際、クロスビーやロッキーの見積りは必須。
200万円前後のコンパクトSUVの見積りを先に取り、商談するとよい。

5.燃費比較

ライズの評価は4.5点
クロスビーの評価は4点

マイルドハイブリッドを上回ったライズの燃費

ライズの燃費は23.4㎞/L(JC08モード)、クロスビーは22.0㎞/Lとなっている。
マイルドハイブリッドシステムを搭載するクロスビーが、なんと燃費で負ける結果となった。
車重はほぼ同等なので、この燃費差は主にミッションの差によるものが大きい。

ライズのミッションは、新開発されたD-CVT。
ワイドなギヤレシオをもち、CVTなのでエンジン効率のよい部分を積極的に使える。
さらに、高速域ではエンジンの回転数を低くできるので燃費が向上した。

ライズのエンジン

それに対して、クロスビーは6速AT。ダイレクト感のある走行フィールは、CVTより上回るものの効率面ではCVTに劣る。
エンジンの効率も含め、燃費面ではライズが勝った。

クロスビーのエンジン

6.安全装備の比較

ライズの評価は3点
クロスビーの評価は2点

両車共に、安全に対する意識が低い

今や、歩行者検知式自動ブレーキが義務付けられるような状況だ。

しかしライズ、クロスビー共に、歩行者検知式自動ブレーキが未装着なグレードが存在し、堂々と売られている。

クルマは、使い方を間違えば人を傷つけてしまう凶器になる。
そのような危険な商品を売る以上、安価で人の命を守ることができる装備があるのであれば、自動車メーカーは社会的責任として自ら積極的に歩行者検知式自動ブレーキを標準装備化すべきだ。

たとえば、マツダやスバルはこうした装備の標準装備化を積極的に進めている。
歩行者検知式自動ブレーキの非装着グレードがあるトヨタとスズキは、安全に対する意識が低い。
性能面でも、夜間の歩行者に対応していないのもマイナス要因だ。

さらに、クロスビーは歩行者検知式自動ブレーキが装備されていないMXグレードだと、サイドエアバッグやカーテンエアバッグも装備されていない。
MXグレードを選ぶ場合、スズキセーフティサポートパッケージをオプションで選択する必要がある。

予防安全装備の機能数では、ライズがクロスビーを上回る。
オプション設定やグレード別装備も含み、車線逸脱抑制制御機能、後側方車両接近警報、後退時車両接近警報、全車速追従式クルーズコントロールなどが、クロスビーに設定がない予防安全装備だ。

ライズの運転席
クロスビーの運転席

7.走行性能の比較

ライズの評価は4点
クロスビーの評価は3.5点

多くの部分でクロスビーを上回るライズ

ライズは、最新のプラットフォームを得たことで、質の高い走りとなった。
このプラットフォームは軽量化も進められ、車重は1トンを切る。
直3 1.0Lターボエンジンの出力は98ps140Nmだが、軽量ボディの恩恵もあり数値以上にパワフルな加速感を誇る。
かなり元気よく走るコンパクトSUVに仕上がった。
エンジンを高回転域まで回さなければ、静粛性も上々だ。
ただ、直3エンジン特有の振動を抑え込めておらず、絶えずブルブルとした振動が足の裏から伝わってくる。

ハンドリングは、なかなか機敏でグイグイと良く曲がる。乗り心地は、やや硬め。
16インチタイヤの方が乗り心地がよいかと思ったが、むしろ17インチタイヤの方が好印象だ。
ハンドリングのキビキビ感を、上手く使えている。

好印象だったのが、新開発されたD-CVT。
ベルト駆動式CVTにスプリットギヤを組み込み、高速域では「ベルト+ギヤ」駆動となるため伝達効率が向上。
変速比幅がかなりワイドなのが特徴だ。
このCVTのワイドな変速比幅により、よりエンジン効率のよい部分を使って走行できるため、マイルドハイブリッドシステムを搭載したクロスビーより燃費がよい。
しかも、アクセル操作に対するレスポンスもよく、CVTながらダイレクト感も増しており、気持ちのよい走りを支えている。

クロスビーもライズ同様に軽量。
クロスビーのエンジンも直3 1.0Lターボエンジンで、99ps&150Nmとなっている。
パワー、トルクともに若干ライズを上回るが、明確に体感できるほどではない。
むしろ、変速比幅の広いCVT使っているライズの方が、体感としては力強く感じる。
クロスビーは6速ATで、ライズのCVTと比べると変速比幅が狭い。
これが加速感や燃費にも影響している。
トルクの小さいコンパクトクラスでは、効率よくターボエンジンのパワーを使えるCVTの方がメリットは大きいようだ。

クロスビーの乗り心地は、可もなく不可もなくといったところ。
空気圧の高いエコタイヤ特有のゴトゴト感は、十分に感じることができる。
走りの質という面では、新型のライズに一歩譲るといったところだ。

ただ、クロスビーの美点は、アイドリングストップからエンジンの始動が極めて静かで振動が少ないことだ。
エンジンを再始動するときに起きる「キュルキュル」というセルモーターの大きな音、エンジンが始動するときの「ブルブル」とした振動がほとんど感じられない。
これは、マイルドハイブリッドシステムを搭載したメリットが生きている。
ライズも随分振動や音を抑えているものの、マイルドハイブリッドのクロスビーには敵わない。

8.リセールバリュー比較

ライズの評価は4点
クロスビーの評価は3.5点

ほぼ互角といえるリセールバリュー

ライズは、人気のコンパクトSUVということもあり、ヒットモデルになることは確実だ。

トヨタ車は総じてリセールバリューが高いので、人気モデルとなるライズは、高めのリセールバリューとなる可能性が高い。
ただ、あまり新車で売れ過ぎると、中古車流通量が増えてリセールバリューが若干低くなる可能性もある。
アクアやプリウスが、そうした傾向になっている。

クロスビーは新車販売台数こそ少ないものの、一定のファン層があることから、リセールバリューは高め傾向だ。

その中古車の中には未使用車も見受けられる。
未使用車とは登録しただけの車両で、ほぼ新車コンディションの車両だ。一度登録すると中古車扱いになるため、中古車店に並ぶ。
当然、新車価格より高く売れないので、かなり安価で販売される。

こうした車両は、コストパフォーマンスに優れる。
ただ、新車同然の車両が安く売られるようになると、高年式の中古車は価格を下げるしかない。
その結果、リセールバリューは安くなる。

実はクロスビーの未使用車は、ある程度流通している。
自分好みの色やグレードなどの未使用車があれば、選んでみるのもいいだろう。

9.まとめ・総合評価

ライズの総合点は28.5点
クロスビーの総合点は26.5点

総合力ならライズ、カワイイ系が好きならクロスビー

ライズは最新のコンパクトSUVということもあり、居住性や使い勝手、燃費に価格、走行性能と、すべての面で高いレベルでまとめられている。
強いて言うなら、弱点は歩行者検知式自動ブレーキが無いグレードがある点だけ、といってもいい。

これだけ総合力が高いと、設計が古く、しかもボディサイズが小さいクロスビーが勝てる部分は、アイドリングストップからのエンジン再始動が非常に静かという点くらいだ。
当然、無難なクルマ選びというのであれば、ライズという選択になる。

ただ単純にそうならない点が、デザインの違いだ。
カッコいい系のライズに対して、クロスビーはカワイイ系とまったく異なる。
クロスビーの愛嬌があるデザインを好む人も多い。
性能差をも埋めてしまうくらい、魅力的でもある。

このデザインに惹かれたなら、迷わずクロスビーを選ぶといいだろう。

クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

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