- この記事の目次 CONTENTS
- 日産スカイラインハイブリッド、人気はないがグローバル基準の高級車
- 先進技術に圧倒的な走行性能、それでいて低燃費
- 2014年式なら新車価格500万円が中古車価格200万円以下に!?
- コスパ最高!人気がなくても良いクルマこそ中古車で買え!
中古車価格は、中古車市場の人気で決まる。
大雑把に言えば、新車で売れているクルマほど高くなる傾向にある。
稀に新車で売れていないクルマでも、一部マニアに人気が高く流通量が少ないと高価になる場合があるが、それはかなり異例だ。
クルマの場合、人気があるからと言って良いクルマとは限らないのも悩ましいポイント。
「あの程度のクルマが、こんなに売れるの?」と、いうことはよくあることなのだ。(主にCMに起用されたタレントのイメージや、販売力によってこうしたことがよく起きる。)
逆に「よいクルマなのに、まったく売れないね」というクルマも多い。
SUVやミニバン人気の日本では、セダンが売れにくいなど流行りの問題もある。
また、走行性能は良くてもデザインがイマイチ…といったクルマも多い。
日産スカイラインハイブリッド、人気はないがグローバル基準の高級車
今回紹介するのは日産 スカイラインだ。
V37型スカイラインと呼ばれるモデルで、2014年にデビューした。
スカイラインは日産を代表するモデルで、13代目という長い歴史を持つ。
また、このV37型スカイラインは北米を中心とした高級車ブランドであるインフィニティQ50と同じ。
スカイラインは、グローバル水準の高級セダンなのだ。
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V37型スカイラインのデビュー直後には、V6 3.5Lハイブリッドをメインとし、V6 3.7Lガソリン車が用意された。
その後、メルセデス・ベンツ製直4 2.0Lターボエンジンが追加。
モデル途中で、V6 3.7Lエンジンが姿を消す。
最新のラインアップは、3.5Lハイブリッドと2.0Lターボの2タイプが用意されている。
3.5Lハイブリッドは、306ps&350Nm+モーターでシステム出力は364psにもなる。
JC08モード燃費は17.8㎞/Lだ。
2.0Lターボは211ps&350Nm、JC08モード燃費は13.0㎞/Lだ。
先進技術に圧倒的な走行性能、それでいて低燃費
おすすめめしたいのは、3.5Lハイブリッド車だ。
このモデルは、システム出力364psとかなりパワフル。
しかも、1モーター2クラッチ式のハイブリッドシステムにより、非常にアクセルレスポンスに優れスムース。
アクセルをグッと踏み込むと瞬時にモーターがクルマに押し出し、わずかに遅れてエンジンのパワーが加わり猛烈な加速を披露する。かなり速い。
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そんなパワフルさを持ちながら、V37型スカイラインハイブリッドは、通常走行時は非常に低燃費だ。
現在でも、3.5Lのハイブリッド車としては17.8㎞/Lという燃費値で優れたレベルにある。
こうした2面性がV37スカイラインハイブリッドの魅力でもある。
さらに、モデル途中には世界初となるダイレクトアダプティブステアリングが装備された。
この機能は、前輪とステアリングホイールが機械的につながっておらず、電気信号を介して前輪を操舵する。いわゆる、バイワイヤ技術だ。
この技術により、優れた直進安定性や俊敏なハンドリング性能を両立。
荒れた路面でも、前輪が取られるような動きがない。
また、高級ブランドのインフィニティとしてグローバルで販売されていることもあり、質感や装備も充実しているのも特徴だ。クルマとしての実力は、非常に高いレベルにある。
歩行者検知式自動ブレーキがないことが悩みどころ
もちろんイマイチな点もある。
残念ながら、歩行者検知式自動ブレーキが装備されていないのだ。
ここが最大の悩みどころでもある。
ただ、歩行者検知式自動ブレーキ以外の安全装備は充実していて、ミリ波レーダーを使った追突被害軽減自動ブレーキや後側方車両接近警報、後退時車両接近警報、車線逸脱防止支援、インテリジェントアラウンドビューモニターなどが装備されているので安心できる。
また、燃料がハイオクガソリン仕様なのもちょっと物足りない点だ。
2014年式なら新車価格500万円が中古車価格200万円以下に!?
そして、スカイラインハイブリッドは新車で売れていないだけに、中古車価格が安くコストパフォーマンスに優れる。
2014年のデビュー時で、最上級グレードといえる350GTハイブリッド タイプSPの新車価格は約526万円。
売れ筋グレードのひとつタイプPが約486万円となっている。
新車価格的にはかなりの高級車だ。
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2014年デビューということもあり、この年式の中古車流通量が多い。
やや過走行気味のモデルもあるが、5万キロ程度以下の走行距離で程度の良いモデルが180万円前後から手に入る相場になっている。新車価格の40%以下だ。
これだけの高級車が200万円以下で手に入り、しかもハイブリッドで燃費も良好なのだからコストパフォーマンスに優れている。
しかも、現行車なので古臭く見えないのもポイントだ。
高年式でも数は少ないが、コスパは○
より高年式になると、流通量が少ないのでなかなか好みの仕様を選ぶのが困難になってくる。
ただ、グレードや色にこだわらなければ、コストパフォーマンスは相変わらず高い。
予算面では、270万円くらいから程度の良い車両が選べるようになる。
小見出し 人気ボディカラーを外せば、さらにコスパがアップするスカイラインハイブリッド
人気のボディカラーは、白や黒、シルバー系。このボディカラーはやや高めの価格になる。
赤系のボディカラーだと、よりリーズナブルだ。
グレードでは、最上級グレードのタイプSPが高値傾向。
よりスポーティな走行性能を求めるなら、このグレードがおすすめ。
それほど、走行性能にこだわらないのであれば、タイプPでも十分だ。
タイプSPとタイプPには、ナビや本革シートが標準装備されているので装備面では申し分ない。
ボーズ製オーディオやサンルーフなどがオプションになっているので、こうした装備が欲しい場合、流通量が少し探すのが大変かもしれない。
年式が古くなるほど、本革シートに擦れやひび割れなどが出てくるので、このあたりをしっかりとチェックして選びたい。
コスパ最高!人気がなくても良いクルマこそ中古車で買え!
「まったく売れていない。人気がない」となると当然、中古車価格は非常に安くなる。
中古車にコストパフォーマンスを求めるなら、こうしたクルマを積極的に選ぶといい。
基本的に、良いクルマであることが条件。
クルマの走行性能や装備などは優れているので、リーズナブルな価格で買えれば満足度は新車の比ではない。
こうしたクルマを探し当てて手に入れるのも、中古車選びの楽しさのひとつなのだ。
スカイラインのカタログ情報
- 現行モデル
- 平成26年2月(2014年2月)〜現在
- 新車時価格
- 307.6万円〜948.0万円
スカイラインの在庫が現在26件あります
以下車両の保証内容詳細は画像をクリックした遷移先をご確認ください。