スズキ ジムニーフルモデルチェンジ前後新旧レビュー!

自動車ニュース / ガリバー

2018.12.10

スズキ ジムニーフルモデルチェンジ前後新旧レビュー!

スズキ ジムニー 新型4代目vs 旧型3代目新旧比較レビュー

1970年に軽自動車初の本格派オフローダーとしてデビューしたスズキ ジムニー。小さなボディを生かした優れた走破性能は、日本のみならず世界中で高く評価され、今もなお、売れ続けているクルマだ。
この記事は、納車まで1年待ち以上といわれる新型(4代目)と、約20年以上のロングセラーモデルである旧型(3代目)を徹底比較。今買うべきはどちらのモデルなのか。ぜひ購入の際の参考にしてほしい。

この記事の目次 CONTENTS
スズキ ジムニーの歴史・概要
コンセプト&エクステリアデザイン比較
インテリア&装備比較
走り、メカニズム比較
燃費性能の比較
おすすめは新型?それとも旧型?
新車値引き交渉のポイント
スズキ ジムニー価格、スペック情報

スズキ ジムニーの歴史・概要

初代スズキ ジムニーは、1970年に軽自動車初の本格派オフローダーとしてデビューした。

唯一無二の存在! 世界最小、本格派オフローダー

初代ジムニーは、全長2,955mmという小さなボディながら、優れた走破性能をもっていた。大型のオフローダーが入っていけないような狭い道を、小さなボディのジムニーはその機動性を生かし活躍。最新モデルも、世界中でその機動性と走破性が高く評価され着実に売れている。

20年振りフルモデルチェンジでさらにタフネスさを増した4代目

スズキ ジムニー 新型(4代目)

新型(4代目)ジムニーは、2018年にデビュー。20年振りのフルモデルチェンジということもあり、多くの顧客が殺到。納車まで1年待ち以上と言われる状況となった。
新型ジムニーもラダーフレームと前後リジッドアクスルサスペンションは継承された。新設計となったラダーフレームは、X(エックス)メンバーと前後にクロスメンバーを加えた。これにより、ねじり剛性が旧型ジムニー比、約1.5倍にもなり、そのタフネスさはさらに向上。また、ボディーマウントゴムも新設計し、乗り心地や操縦安定性を向上させている。

悪路でもより容易に走れる仕様に

エンジンは、旧型のK6A型直3ターボから、専用チューニングが施された最新のR06A型直3ターボへ変更。出力は64ps&96Nmとなり、燃費はWLTCモードで4AT車が13.2㎞/Lとなっている。
副変速機付き4WDは、従来通りパートタイム式。AUTO機能などはもたないが、電子制御のブレーキLSDトラクションコントロールを全車に標準装備。ヒルディセントコントロールも標準装備され、悪路でもより容易に走れる仕様となった。

幾度も改良を重ね、ロングセラーモデルとなった旧型

スズキ ジムニー 旧型(3代目)

先代となる旧型(3代目)ジムニーは、1998年に登場した。外観デザインは、2代目ジムニーのイメージを踏襲しながら、やや丸みを持たせたデザインとなったため、可愛らしさが出た。メカニズム面では、伝統のラダーフレームと、前後リジッドアクスルサスペンションは継承され、優れた走破性能もさらに向上させている。
この旧型ジムニーは、幾度も改良を重ね、2018年までの約20年間販売され続けたロングセラーモデルとなった。ジムニーの派生車でもあるシエラも含むジムニーシリーズは、全世界194の国・地域で活躍。世界累計販売285万台を誇る。

コンセプト&エクステリアデザイン比較

ジムニー伝統の大型の丸いヘッドランプは継承しつつ、コンセプトが異なる新旧ジムニー。

機能美に徹し、洗練された箱型の新型

スズキ ジムニー 新型(4代目)

新型ジムニーのデザインコンセプトは、専門家が愛用する「プロの道具」。機能美に徹したデザインが魅力だ。ただ、プロの道具というが、それほど無骨感が無く、シンプルながらも洗練さが際立っている。全体的に四角いボックス感を強調したデザイン。カッチリとした印象が強く、柔らかな面の張りをアピールするデザインが多いこともあり、逆に新鮮さを感じる。
大型の丸いヘッドライトは、歴代ジムニーが受け継いできたデザインアイコンだ。

本格派オフローダーながらややカワイイ系の旧型

スズキ ジムニー 旧型(3代目)

旧型ジムニーのデザインは、箱型感はあるものの、角を丸めた優しい印象がある。伝統の丸い大型ヘッドライトとの組み合わせで、本格派オフローダーながら少しカワイイ印象がある。旧型ジムニーのデビューは1998年と古いのだが、あまり古さを感じさせない秀逸なデザインといえる。

インテリア&装備比較

インテリア、装備ともに旧型から大幅な進化を遂げた新型ジムニー。違いを比較した。

自動ブレーキが装備され、安全性能は新型が旧型を圧倒

新型ジムニーには、歩行者検知式自動ブレーキを含む予防安全装備である「スズキ セーフティ サポート」を用意した。全車標準装備化されていないのは物足りないが、サイド&カーテンエアバッグは法規制もあり標準装備化されている。こうした安全装備がない旧型と比べると、安全性能という面では雲泥の差といえる。
インテリアデザインは、新旧共に水平基調で広さをアピールするデザインが採用されている。

タフネスさ表現しつつ、安全運転面にも配慮したデザイン

スズキ ジムニー 新型(4代目)

新型のインパネデザインは、太いセンターコンソールを設置しタフネスさを演出。ナビなどのモニターを最上部に設置。これにより視線移動が少なくなり、安全運転面でも貢献している。また、各スイッチ類の操作系も大きく扱いやすい。グローブをしての操作を想定したものだ。
デザイン的にもジムニーのタフネスさを上手く表現した。新型は、4WDの切換えがスイッチ式からレバー式に変更されている。

広さはアピールできているが少し古さが出た旧型

スズキ ジムニー 旧型(3代目)

さすがに、今となっては古さを隠せない。また、各部の質感も新型ジムニーと比べると大きな差になっている。

走り、メカニズム比較

新旧共に悪路走行には優れるが、機能を追加することによって旧型と差を付けた新型。

従来モデルの4WDの新たな機能をプラス

スズキ ジムニー 新型(4代目)

最近では、オフローダーでもオートモード4WD機能を用意したモデルが多いが、新型ジムニーは従来モデル通りの副変速機付きのパートタイム4WD方式を採用。ただ、横滑り防止装置(ESP)の装備義務付けにより、ESPの機能を発展させた新たな機能がプラスされた。

2つの性能で街乗りが快適になった新型

一つ目はブレーキLSDトラクションコントロール。左右輪のどちらかが空転した場合、横滑り防止装置の機能を使い、空転している車輪にブレーキをかける。そして、もう一方の車輪の駆動力をしっかりと確保し悪路を脱出するというものだ。
二つ目がヒルディセントコントロール。悪路の急な下り坂では、不用意にブレーキを踏むとタイヤがロックし、滑り落ちてしまう。そこで、4輪すべてのタイヤのブレーキを自動制御。タイヤをロックさせず一定速度で悪路の急な下り坂を走破する機能だ。

未だ実力派のオフローダーとしての価値をもつ旧型

スズキ ジムニー 旧型(3代目)

旧型ジムニーは、オフローダーとして特化したこともあり、カーブでは曲がりにくく安定感に欠けていた。しかし、約1.5倍もアップしたラダーフレームのねじり剛性や、ステアリングダンパーの追加などにより、一般的な軽自動車並みになった。さらに、車体とラダーフレームをつなぐボディーマウントゴムを新設計したことで、乗り心地が大幅に向上している。

オフロード走行重視なら旧型、ファッション要素重視なら新型がおすすめ

旧型ジムニーは、オフロード走行が好きな人にしかすすめられなかった。しかし、新型ジムニーはファッション的な要素でジムニーに乗りたいという人にもおすすめできるレベルになっている。

燃費性能の比較

物足りないのは、燃費性能。新型のR06A型直3ターボの燃費は、4ATとはいえWLTCモードで13.2㎞/L。燃費を語るクルマではない、という人もいるが、40Lしか入らないタンクでの航続距離はわずか528㎞。荒野を走るようなモデルとしては、物足りない航続距離だ。しかも、旧型ジムニーの4ATはJC08モードで13.6㎞/L。CO2減が叫ばれる中、これほど燃費が進化していないと、オフローダーだからといって許容されるレベルではない。

スズキ ジムニー 新型(4代目)
スズキ ジムニー 旧型(3代目)

一般道も走行するなら燃費性能のアップは必須

今時、アイドリングストップ機能さえないというのは、環境問題に対してスズキの企業姿勢が問われる。しかも、ジムニーは誰もがオフロード走行をする訳ではない。通常は、移動の手段として使われることを考えれば、燃費性能のアップは必須だ。とくに、国内仕様においては、スズキが得意とするマイルドハイブリッドなどの低燃費技術搭載に期待したい。

おすすめは新型?それとも旧型?

そもそも旧型ジムニーは、20年前に登場したモデル。そのため、新型ジムニーに勝る部分はほとんど無い。ただ、オフロード走行での性能面では、電子制御技術を除けば、旧型ジムニーでも納得できるレベルにある。しかし、街中での快適性や扱いやすさ、安全性能を考えると、もはや旧型という選択肢は無くなってしまうほどだ。

スズキ ジムニー 新型(4代目)
スズキ ジムニー 旧型(3代目)

―新型の販売が落ち着くまで旧型に乗る選択肢もアリ

だからと言って、旧型ジムニーという選択肢がゼロなのか? と、言うとそうでもない。新型ジムニーは、スズキの予想を超え現在大量のバックオーダーを抱えている。1年待ちともいえる状態だそうだ。こうした状況は、旧型ジムニーの販売状況を考えると一時的なもの。発売から1年も経てば、こうした状況も落ち着いてくる。
とはいえ、1年近く待つのか? という状況があるのであれば、新型ジムニーの販売が落ち着くまでの間、中古車や登録済み未使用車の旧型ジムニーに乗ってみるというのもありだろう。すでに、旧型に乗っているというのであれば、1年待つか登録済み未使用車に乗り換えるというのもいい。

新型ジムニーは発売から2年後が狙い目

スズキ ジムニー 新型(4代目)
スズキ ジムニー 旧型(3代目)

新型ジムニーも、発売から2年くらいすれば、旧型と同様に納期は短くなり、登録済み未使用車も出始めるだろう。中古車扱いとなるため、新車より大幅に安いのも特徴。
値引きゼロで、長期間待たされて買うより、旧型に乗りながらジムニーの歴史を感じつつ、一定の値引きを得て新型に乗り換える。そんな乗り換えなら、旧型ジムニーという選択肢もよいだろう。

新車値引き交渉のポイント

納車まで1年待ちとまで言われるほど、新型スズキ ジムニーは多くのバックオーダーを抱えている。こうなると、もはや値引き云々など相手にしてもらえないだろう。しかも、軽自動車マーケットの中で、ジムニーは唯一無二の存在。ライバル車がない。そうなると、競合させる相手もいないので、尚更、値引きを引き出すのは厳しい。もはや、こうした販売状況がひと段落するまで待つしかない。

1年経てば値引きも期待できるだろう

では、どれくらい待てばいいのか?これは、なんとも言えないが、1年くらい待てば一定の値引きが期待できるようになると予想できる。
例えば、ホンダS660もデビュー直後はジムニーと同じような販売状況だったが、今では一般的なモデルと変わらない納期になっている。バックオーダーが無くなれば、当然、値引きにも応じてくれる。競合車が無いので、ホンダ ヴェゼルやマツダCX-3など、価格帯が同じ中古車と競合させてみるのもいい。

ライバル車ではなく、新型の登録済み未使用車と競合してもおもしろい

また、スズキは多くの自社登録車を生み出すメーカー。自社登録車とは、メーカーやディーラーの都合で買い手がいないのに自社名で登録し売ったことに見せかけた車両。新車コンディションなのだが、一度登録すると中古車扱いになるため、中古車店では、未使用車として販売されている。こうしたモデルを探し、新車と競合させてみるのもおもしろい。

事前に下取り車の価格を知ることが重要

値引きも重要だが、下取車の売却も大切だ。ディーラーの中には、値引きした分、下取車で取り返す、そんなお店もあるので、値引きで得しても、下取車で損をしてしまったら意味がない。下取り車で損をしないためには、できれば2店舗くらいの買取店で、事前に査定をしておくことが必要。買取店での査定価格がひとつの目安となる。あとは新車見積り時に、記載された下取り車の価格と比較し、最も高値で買取ってくれるところに売ればいいだけだ。

余計なコストがかからない分、高く売れる個人間売買もおすすめ

より下取り車を高く売りたいのなら、個人間売買という方法がある。2019年10月からは、消費税がアップする。下取りや買取りのときには、こうした消費税が含まれるが、個人間売買なら消費税の必要がない。また、流通コストや中間マージンが無い分、高く売れる。ただし、こうした個人間売買には、金銭や登録書類などのトラブルといった大きなリスクや、まったく知らない相手と取引するといったリスクは高い。また、手間と時間も非常にかかるのも難点だ。

手数料を含めてもおすすめしたい個人間売買専門サイト「ガリバーフリマ」

中古車を知り尽くした中古車販売の上場企業である(株)IDOMのガリバーでは、個人間売買をアシストするサイト「ガリバーフリマ」を開設。ガリバーが中間に入り、代金の回収や名義変更書類のやり取りなどを代行してくれるため、個人間売買でのリスクを回避することができる。当然、一定の手数料がかかるが、知らない相手とのトラブルリスクを考えれば、十分に納得できるのではないだろうか。

スズキ ジムニー価格、スペック情報

スズキ ジムニー価格、スペック情報は以下の通り。

スズキ ジムニー価格

グレード 駆動 価格
XG 5MT 1,458,000円
4AT 1,555,200円
XL 5MT 1,582,200円
4AT 1,679,400円
XC 5MT 1,744,200円
4AT 1,841,400円

スズキ ジムニー XG 4ATのスペック情報

全長×全幅×全高 3,395×1,475×1,725mm
ホイールベース 2,250mm
トレッド 前 1,265 後 1,275mm
最低地上高 205mm
車両重量 1,040kg
燃料消費率 WLTCモード  13.2 km/L
最小回転半径 4.8m
エンジン 型式 R06A型 直列3気筒インタークーラーター
総排気量 0.658L
最高出力[ネット] 47kW[64PS]/6,000rpm
最大トルク[ネット] 96 N・m[9.8kg・m]/3,500 rpm
ミッション 4AT

クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員