- この記事の目次 CONTENTS
- BMW5シリーズとベンツEクラス
- 先進的なインテリアのEクラス、操作性重視の5シリーズ
- エンジンラインナップは似ているが
- ディーゼルモデルが圧倒的に軽い5シリーズ
- 安全性能はどちらもクラストップレベル
- 実用性の5シリーズ、高級感のEクラス
BMW5シリーズとベンツEクラス
日本市場でセダンの人気が低迷している昨今だが、BMWとメルセデス・ベンツなどに代表されるような高級セダンへの人気は相変わらず高い。中でもアッパーミドルクラスに位置するEクラスや5シリーズは好調だ。
メルセデス・ベンツのEクラスとBMWの5シリーズは、それぞれブランドを代表する重要モデル。そんな長年のライバルの2車種を比較していきたいと思う。
BMWシリーズ中で最も長い歴史をもつ5シリーズ
![BMW 5シリーズ_外観](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220921/20220921215722.jpg)
BMW5シリーズの歴史は長い。
1972年に初代が誕生して以降、40年以上も販売さているモデルで、BMWが「最も成功しているセダン」と豪語しているほど。日本では道路や駐車場の広さの問題もありコンパクトな3シリーズの知名度が高いが、世界的には3シリーズと並ぶBMWの顔である。そんな5シリーズは2017年のモデルチェンジを経て、7代目を迎えた。
ガソリンモデルのほかにクリーンディーゼルやプラグインハイブリッドもラインナップしている。4ドアセダンに加えて、広い荷物スペースが魅力の5ドアワゴンも用意されている。
メルセデス・ベンツの伝統を引き継いだEクラス
![ベンツ Eクラス_外観_正面](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220921/20220921215805.jpg)
Eクラスはメルセデス・ベンツの中核を担うモデルで5シリーズと同じEセグメントに分類される。デビューは1985年だが、源流をたどればシリーズ中で最も長い伝統をもつ。現在販売されているEクラスは、2016年にモデルチェンジをむかえた5代目のW213。
Eクラスもガソリン、クリーンディーゼル、プラグインハイブリッドが用意されている。こちらは4ドアセダン、5ドアワゴンに加え2ドアクーペも展開している。
先進的なインテリアのEクラス、操作性重視の5シリーズ
BMWというと「走りは良いけれど、インテリアのデザイン性や高級感はイマイチ」というイメージを持っている人もいるのではないだろうか。しかしそれも昔の話。現行モデルの5シリーズは、かなり質感のあるインテリアデザインに仕上がっている。木目のオーナメントパネルを随所に配置、シートやドア部分のステッチ、アルミ調のパーツで加飾されたスイッチ類など、ディテールまでこだわった作り。
それでいて、走りを楽しむためのクルマを設計するという思想は一貫している。操作デバイスであるiDriveの採用、スイッチ類がドライバー側に7度傾けられているなど、操作性を重視しているところは何ともBMWらしい。
対するベンツのEクラス。こちらは、ベンツらしい高級感やラグジュアリー感を感じさせる空間デザインをしている。ステッチ付きの革やアルミ加飾のスイッチ類などを随所に配置。中央のエアコン操作類のパネルとダッシュボードを貫くパネルでは、あえていくつかのマテリアルを組み合わせて使うことで、「豪華だが退屈」とならないように工夫をしている。
![BMW 5シリーズ_インパネ](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220921/20220921205249.jpg)
スポーティなエクステリアの5シリーズ、ラグジュアリーなEクラス
エクステリアに目を向けてみると、5シリーズはスポーティさを重視した「最近のBMWの顔」に仕上がっている。アダプティブLEDが搭載されたヘッドライトとキドニーグリルがつながったデザインに変更されたほか、リアコンビネーションランプは赤く塗装されている。それでいて、伝統的な「BMWらしさ」もきちんと感じられるデザインだ。
一方のEクラスは、先代モデルの顔つきを大きく踏襲。しかしリアデザインは変更されている。ヘッドライトには、マルチビームLEDヘッドライトを搭載。ベンツであることを主張するその佇まいを備えた、存在感のあるスタイルに仕上がっている。
エンジンラインナップは似ているが
5シリーズは、3種類のエンジンがラインナップしている。2.0リッター直列4気筒DOHCガソリン、2.0リッター直列4気筒DOHCディーゼル、3.0リッター直列6気筒DOHCガソリンがあり、全てにターボを搭載。駆動方式は、540iは四輪駆動のxDriveが選択可能だが、FRが採用されている。
対するEクラス。2.0リッター直列4気筒DOHCガソリン、2.0リッター直列4気筒DOHCディーゼル、3.5リッターV型6気筒DOHCガソリンの3種類がラインナップ。3.5リッターにはツインターボ、他のエンジンにはターボを搭載。4MATIC以外のグレードにはFRが採用されている。
どちらもエンジンラインナップは似ているものの、乗ってみると、BMWのエンジンの気持ちよさに軍配を上げたくなる。ディーゼルエンジンは、ディーゼルであることを忘れるような滑らかな回転。それでいて、気持ちの良い加速はディーゼルならでは。また直列6気筒のバランスの良さは、やはりBMWならではだろう。
燃費性能はどちらもかなりのもの
![BMW 5シリーズ_外観_後ろ](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220921/20220921215756.jpg)
エンジンというと、パワーもさることながら燃費性能を求められるのが今日のトレンド。5シリーズはJC08モードで12.5~21.5km/L、対するEクラスは、同じくJC08モードで11.3~21.0km/Lと、かなりいい勝負をしている。
例えばディーゼルモデルのセダンで比較をしてみると、5シリーズ2.0Lターボの523dが21.5km/Lに対して、2.0Lターボの「Eクラス220d」が21.0km/L。しかしワゴンタイプだEクラスの方がわずかに燃費性能が上回るように、ほぼ互角の戦い。
最近は燃費が良いのが当たり前になってきており、「燃費が良い」というのは大した強みにならなくなってきているともいえよう。
ディーゼルモデルが圧倒的に軽い5シリーズ
5シリーズセダンの中でも特に注目なのが、ディーゼルモデルの軽さ。その車両重量は、最も軽いディーゼルモデルの523dで1,700kgと、Eクラスの1,800kgと比べて100kgも軽く仕上がっている。
これにより動力性能が大きく向上、図太いトルクが得られた。しかも軽いボディが手伝って、BMWらしい軽快な走りに磨きがかかっている。また軽い分だけ必要な燃料の量も少なくなり、結果として燃費性能にも貢献している。
静粛性は5シリーズ、乗り心地はEクラス
5シリーズは、静粛対策が徹底されている。従来から施されているボンネット裏の吸音マット、開口部のシーリングに加えて、エンジン前後を囲うようなフェルトカバーを装着。加えて、ディーゼルだけではなくランフラットタイヤも進化している。もはや、クラストップレベルの静粛性といっても過言ではない。
対するEクラスはどうだろうか。最大の特徴は、ベンツらしい快適な乗り心地だろう。EクラスのE400 4MATICには、メルセデス新開発のエアサス「AIR BODY CONTROL」が搭載される。フロントとリアにサイズの異なるチャンバーを備え、サスペンションの硬さを3段階に調整するこことで、この快適さを作り出している。
安全性能はどちらもクラストップレベル
安全性能というと、数年前まではレーダーセーフティーパッケージを搭載したベンツの評価が高く、他社はそれに追従するという構図だった。しかしこの絵も、最近は大きく変わってきている。
2017年にモデルチェンジしたばかりの5シリーズには、ドライバーの安全を最優先とする危険予防システムの「アクティブ・プロテクション」を搭載。ドライバーが疲れているときには休息を促す警告音を発して注意喚起もしてくれる。また、衝突のリスクが高まるとシートベルトを引き締めて、窓やサンルーフを自動的に閉めてくれる。
とはいえベンツのEクラスも負けていない。最先端の高性能カメラとセンサーを活用した11の機能をもつ「レーダーセーフティ」やドライバーに注意力低下を教える「アテンションアシスト」が搭載される。また高速でウィンカーを出すと、自動で後続車の有無を確認し自動で車線変更を行ってくれる機能は、5シリーズにはない機能だ。
車体価格は5シリーズの方がリーズナブル
![BMW 5シリーズ_外観](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220921/20220921215722.jpg)
BMW5シリーズ
・ガソリンモデル617~1036万円
・ディーゼルモデル713~781万円
・ハイブリッドモデル793~818万円
メルセデス・ベンツEクラス
・ガソリンモデル682~1,014万円
・ディーゼルモデル757万円
・ハイブリッドモデル798万円
こうして比べてみると、価格面ではどちらも大きな差はない。走りや燃費の良さなどを考えると、特に注目したいのが5シリーズの「523d」。非常によくできた新世代でイーゼルエンジンは、燃費性能が良いのはもちろんのこと、BMWが大事にしてきた「気持ちの良い走り」も楽しませてくれる。新車価格は713万円とそれなりの値段ではあるが、ぜひチェックしてみてほしい一台だ。
実用性の5シリーズ、高級感のEクラス
BMWラインナップの中でも、3シリーズに比べるとどうも存在感が弱い5シリーズ。そのせいか、「アッパーミドルセダンならベンツのEクラス」という思い込みも強く、5シリーズはどこか押されがちな印象を受ける。
しかし近年ではインテリアや乗り心地でも見違えるように改良されており、非常によくできたクルマに仕上がっている。高級感を求めるのならやはりEクラスだが、実用性や走りも大事という人なら5シリーズをおすすめしたい。
「5シリーズやEクラスが欲しいけど手が届かない」「どうせなら上級グレードを楽しみたい」という人は中古車も検討してみてはどうだろうか。コストパフォーマンスにも優れていて選択肢も増える。新車と中古車の見積もりをとって、納得できる買い物をしてほしい。
5シリーズのカタログ情報
![](https://221616.com/assets/img/car-topics/noimage.jpg)
- 現行モデル
- 令和5年5月(2023年5月)〜現在
- 新車時価格
- 798.0万円〜1216.0万円
5シリーズの在庫が現在44件あります
以下車両の保証内容詳細は画像をクリックした遷移先をご確認ください。