日産の100%電気自動車のリーフがフルモデルチェンジしました。
今回の新型リーフのお披露目は'ワールドプレミア'(世界で一番最初に作品が披露されること)。
世界戦略車の場合、日本で最初に発表するのはあまりないことだそうで、高ぶる気持ちを抑えつつ、プレス発表会に行ってきました。
会場である幕張メッセのホールに着くなり、受付周りは発表を待つたくさんの人!世界初披露ということで、発表会の模様は海外に向けて同時中継も行うため、海外メディアの方も多数来場していました。

新型リーフ登場
ステージ上に滑らかに登場した新型リーフ。

新型リーフ_デザイン
外観は旧型のポテッとした丸い形から、シュッとした表情になってなんだか誇らしげです。

新型リーフがすごいポイント4つ

  1. 1.航続距離が旧型の1.4倍!400kmを実現
  2. 2.自動で車庫入れ、縦列駐車を行うプロパイロットパーキング
  3. 3.アクセルペダルだけで発進、加速、減速、停止ができるe-Pedal
  4. 4.距離が伸びて、機能増えてもお値段据え置き!

今回は、リーフの航続距離と電費についてレポートします。

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リーフの航続距離ってどのくらい?

航続距離とは、フル充電で走れる最大距離のことです。
2010年に初登場した旧型の航続距離228km。今回のフルモデルチェンジでは1.4倍の400kmに伸びたというのはクルマ業界でも予想外のニュースでした。
ガソリン車の燃費と同じで、運転の仕方や環境(高速道路か一般道路か)によって消費電力が変わるため、実際に一回の満充電で走行可能な距離は7割くらいの280kmくらいと言われています。

東京から豊橋まで

仮に都内、練馬区にあるガリバー練馬目白店を出発地点として、名古屋駅周辺までだいたい350kmくらいなので、一回のフル充電では辿り着くのは難しいかもしれないですが、豊橋くらいまでは行けるレベルです。

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充電スポットってどのくらい普及してるの?

でも、途中で充電がなくなっちゃったら・・・充電スポットって増えてきたとはいえ、まだそんなにないでしょ?
そんな不安をお持ちの方も多いはず。

国内の充電器設置数は28,500基以上

日産の発表によると、国内に28,500基以上設置されており、そのうち急速充電器は7,108基。たしかに最近はコインパーキングやショッピングモールの駐車場など、充電スポットを目にする機会は増えましたよね。

リーフ|急速充電

ところで従来のガソリンスタンドってどのくらいあるのでしょうか。
経済産業省によると、平成27年度末の調査では32,333箇所、とのこと。
え!ガソリンスタンドとそこまで変わらない・・・?!と思いましたが、はい、違いますね。充電器はあくまでも'充電器の個数'です。
ガソリンスタンドには大体給油機が2台〜4台設置されていることが多いですね。
リーフを容量の80%まで充電するのに急速充電で約40分かかることを考えると、「そろそろこの辺でガソリン入れておこう」くらいの感覚までは、まだまだいきません。

だからこそ今回の航続距離拡大は、電気自動車の購入を考えているユーザーにとっては大きな後押しになるのではないでしょうか。

リーフの航続距離の源、リチウムイオン電池はこうなっている!

そんなリーフの航続距離を支えるのが、動力の源となっているバッテリー、すなわちリチウムイオン電池といわれるもの。
スマートフォンに使われているあの電池と同じです。

リーフ|リチウムイオン電池

電池による発火事故を起こさないための工夫

会場にはリーフに搭載されている電池が展示されていました。
この薄いシルバーのパウチ(レトルトカレーのあれと同じようなもの)にくるまっているのが電池1つ分だそうです。大きな電池がどーんと入っているのかと思いきや、このように個別包装にしているのは、万が一このうちの1つが劣化した場合でも他の電池に影響を及ぼさないためだそう。

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アメリカのテスラモーターズのリチウム電池が発火したというニュースがありましたが、これまでのリーフは重大な事故が起きていないのも、電池の形状や収納場所などを自動車メーカーならではの工夫が細部にまで施されているからではないでしょうか。

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電池の容量が大きければ航続距離も伸びます。当然その分だけ電池を設置するスペースが必要となり、車内空間を圧迫しますし、コストも上がります。
ここをどれだけ抑えられるかが、メーカーの努力の結晶なのです。

電池のメンテナンスや保証もありますので詳しくはリーフのホームページを参考にしてみてください。

リーフを充電するときの電気料金はどのくらいかかるの?


リーフのホームページでコストシミュレーションをしてみました。ご家庭で加入している電力会社やプランによって異なりますが、おおよそ月間と年間にかかる料金を知ることができます。

リーフ電気料金シミュレーション

プリウスのガソリン代とリーフの電気代を比較してみた

リーフのライバルともいえるのが、ハイブリッドカーの代名詞、トヨタ プリウス。
新型プリウスのカタログ燃費は40km/Lですが、実際の燃費は28km/Lとした場合、プリウスの1ヶ月にかかるガソリン代(120円/Lと想定)は以下のようになります。

プリウスのガソリン代 走行距離1000km/月÷燃費28km/L×120円/L=4,285円
リーフの電気代 走行距離1000km/月÷電費6km/kWh×20.78円/kwh=3,463円
1ヶ月にかかる燃料費の差は822円、年間9,864円分リーフの方がお得といえます。
あなたはこの差を大きいと感じますか?小さいと感じますか?

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