いまならコレを狙え! ボディタイプ別新車オススメランキング コンパクト国産車 ランキング ベスト3

車種選びにお悩みの方へ。
コリズム編集長で車評論家の大岡氏に、この冬おすすめの新車・コンパクトカー(国産)を聞きました。

  • RANKING BEST 1日産 ノート

    日産 ノート

    2012年にフルモデルチェンジした日産ノート。デビュー直後は、横滑り防止装置さえオプション設定だった。
    しかし、2015年7月のマイナーチェンジでは、歩行者検知式の自動ブレーキであるエマージェンシーブレーキが全車に標準装備された。多くの自動車メーカーが自動ブレーキの標準装備化に二の足を踏む中、全車に標準装備化した安全思想の高さは高く評価できる。
    ノートに搭載された自動ブレーキは、コンパクトカークラスでは珍しい歩行者検知式であることも高評価ポイントだ。
    また、売れ筋グレードX DIG-Sに搭載されている1.2Lスーパーチャージャーエンジン搭載車は、ガソリン車では珍しい免税対応になっている低燃費車だ。

  • RANKING BEST 2マツダ デミオ

    マツダ デミオ

    マツダの新世代商品群において中核となるモデルがデミオだ。価格はやや高めだが、こだわり抜いたデザインや走行性能などで人気モデルとなる。また、国内唯一このクラスでディーゼルエンジンを搭載する。 ディーゼル車は、非常に高価なモデルとなるものの、他のモデルには無い力強さと低燃費を両立したモデルとして高く評価されている。デザインと走行性能が、高いレベルで融合した数少ないモデルと言える。

  • RANKING BEST 3トヨタ アクア

    トヨタ アクア

    普通乗用車車種別販売台数ランキングで、もはや不動のナンバー1となっているアクア。圧倒的な低燃費が魅力となる1台。しかし、安全装備面では自動ブレーキが用意もされておらず大幅に後れを取っていた。しかし、2015年11月の改良でトヨタの自動ブレーキであるトヨタ セーフティセンスCが装備された。これで、なんとか標準的なコンパクトカー並みの安全装備となる。
    2014年12月のマイナーチェンジでは、ボディ剛性を高めるなどし、酷評されていた乗り心地も改善された。さらに、SUVテイストのXアーバンが追加され、選択肢も増えた。

オススメランキングの3台を比較

燃費・経済性
  • ノート

    売れ筋グレードのX DIG-Sとメダリストの燃費は26.2 km/L。これらの1.2Lスーパーチャージャー付きガソリンエンジンは、ガソリン車では数少ない免税対応。車両価格はやや高価だが、免税分のメリットがある。自然吸気エンジンの1.2Lもあり価格的に安いが、免税ではなく減税対応に止まっている。

  • デミオ

    1.3Lガソリン車の燃費は24.6㎞/Lとなっていて、免税対応の燃費レベルには届いていない。注目の1.5Lディーゼル車の燃費は、AT車で26.4㎞/Lとガソリン車を超える。当然免税対象。さらに、クリーンディーゼル補助金も出る場合がある。 レギュラーガソリンに比べ、ディーゼルは軽油を使うので、約20円/L程度燃料費が異なる。車両価格はディーゼルが高価だが、ランニングコストの一部といえる燃料費はディーゼルが優れる。

  • アクア

    世界トップレベルの燃費値といわれる37.0㎞/Lをアピールするアクア。しかし、実際には何らかのオプションを装着すると33.8㎞/Lになる。そのため、33.8㎞/Lが実際の実力だ。それでも、さすがハイブリッドという超低燃費。当然、エコカー減税は免税となる。 車両価格は1,761,382円からと、一見安く見えるが、実際には多くのオプションを選択しなくてはならないので、実質200万円オーバーからの価格のクルマと考えた方がよい。

装備・使い勝手
  • ノート

    ノートの装備で最も注目したいのが自動ブレーキであるエマージェンシーブレーキ。この機能は、このクラスのコンパクトカーには無い歩行者検知式であるということ。交通事故死の多くがクルマと歩行者との衝突によるもの。誰もが加害者や被害者にはなりたくない。そう考えれば、歩行者検知式自動ブレーキの価値は非常に高く、この機能が標準装備されていることは、不幸な死亡事故を減らすという社会貢献にもなる。 ただし、15インチアルミホイールを装着すると最小回転半径が4.7mから5.2mと大きくなる。コンパクトカーで最小回転半径が5.2mというのは、狭い道や駐車場で使い勝手がやや悪くなる。

  • デミオ

    安全装備面では、約30㎞/h以下での低速域の自動ブレーキが一部グレードを除き標準装備されている。歩行者検知式ではないところが、少々物足りないが、サイドエアバッグやカーテンエアバッグが一部グレードを除き標準装備されている点は高評価。ライバル車のほとんどがオプション設定となっている。また、最小回転半径は4.7mもしくは4.9mと4m台をキープ。コンパクトカーらしい小回り性能を確保している。
    また、約半分のグレードに7インチのセンターディスプレーが標準装備されており、ナビゲーションの装着も安価にできる。

  • アクア

    約30㎞/h以下の低速域自動ブレーキなので、性能的には少々物足りない。また、廉価グレードのLと中間グレードのSには、オプション設定となっている。また、最小回転半径はXアーバンを除き4.8mと4m台をキープ。しかし、オプションの16インチアルミホイールを装着すると、なんと5.7mになる。これは、アルファード/ヴェルファイアなどの大型ミニバン並みの最小回転半径。コンパクトカーなのに、狭いところで使いにくいクルマとなっているので、16インチホイールは選択しない方がいい。 Xアーバンも5.4mとノア/ヴォクシー並み。スマートエントリーさえもほぼオプション設定となっているので、見た目の価格以上に予算が必要。

走行性能
  • ノート

    1.2Lのスーパーチャージャー付きエンジン車は、アクセルと踏み込むと燃費は悪くなるものの1.5L自然吸気エンジン並みの力強さをもつ。 乗り心地は、やや粗い印象で、サスペンションの突き上げ感もある。乗り心地面では、あまり期待しない方がいい。

  • デミオ

    ボディを大きくしているのに、その分を室内スペースに充てず、ドライビングポジションにこだわっただけあり、走行フィーリングは非常に気持ちいいものとなっている。 ディーゼル車は、ややフロントヘビーのためガソリン車と比べると軽快感はないが、高速道路でのクルージングでは重厚感が出ている。

  • アクア

    元々、リヤシート下に重いハイブリッド用のバッテリーを搭載していることもあり、前後の重量バランスや低重心化が効いていて、非常に高い運動性能をもっている。 しかし、マイナー前のモデルは、乗り心地が悪かった。マイナーチェンジ後は、そうした声に応えボディ剛性を向上。サスペンションも変更され乗り心地性能も改善された。同時に、空力特性も改良され操縦安定性も高められた。

デザイン
  • ノート

    ノート

    何度か改良が施されたこともあり、やや高級感のあるVモーショングリルなどスポーティな印象が強いデザインだ。この外観に対して、インテリアがやや地味な印象。シートカラーや柄などもう少しコンパクトカーらしい遊び心が欲しい。
    外観に関しては、標準車の他にエアロスタイル、ライダー、アクシス、ニスモと選択肢が豊富。選ぶ楽しみがある。

  • デミオ

    デミオ

    マツダの新世代商品群のコンセプトである魂動(こどう)デザインを採用。ややツリ目のヘッドライトなど、精悍なフェイスはコンパクトカーながら堂々とした雰囲気をもつ。また、インテリアも上質でエモーショナルな雰囲気にまとめられている。
    最近では特別仕様車も増え、多くのボディカラー、インテリアカラーからお気に入りの1台が選べるようになり、ますます魅力的になった。

  • アクア

    アクア

    全高は1,455㎜と、このクラスではトップレベルの低さをもつアクア。もちろん、空力を考え低燃費化することが狙いだが、大きく傾斜したAピラーなどは、まるでクーペのような流麗さをも兼ね備える。そのため、全体のシルエットはなかなかスポーティ
    また、車高を上げてSUVルックにしたXアーバンは、それほど標準車のアクアに比べ変わった感が足りないように感じる。ただし、インテリアカラーなどが選べるようになり、やや質素だったアクアのインテリアに華やかさをプラスしている。

新車値引き交渉術

黙っていても、飛ぶように売れるアクアとデミオ ディーゼル車の値引き交渉は非常に厳しいものがある。それでも、この2台はお互いに見積りを取り必ず競合させたい。競合させないよりは、多少値引き額が増える。また、フォルクスワーゲン ポロも競合に加えるといいだろう。 ポロは、北米でのディーゼル車不正問題の余波を受け、販売不振状態。大幅値引きが期待でき、国産車レベルの価格になる可能性が高い。輸入車の価格が国産車並みになれば、国産メーカーも黙ってはいられなくなる。とくに、マツダはフォルクスワーゲンに対してライバル心を抱いているので効果的。

デミオのガソリン車もやや強気だが、ディーゼル車よりは値引き交渉に応じてくる。ハイブリッドやディーゼルというユニークなパワーユニットが無いノートを競合させてみるといい。 2015年度新車が1台も投入されていない日産販売店は、非常に厳しい状況。値引きしてでも台数を確保しに来るので、予算重視であるならノートという選択もありだろう。デミオやアクア、ヴィッツなどと競合させれば、大幅値引きも期待できる。

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クルマ評論家 CORISM代表 大岡智彦 氏
クルマ評論家 CORISM代表
大岡智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

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