いまならコレを狙え! ボディタイプ別新車オススメランキング コンパクト輸入車 ランキング ベスト3

車種選びにお悩みの方へ。
コリズム編集長で車評論家の大岡氏に、この冬おすすめの新車・コンパクトカー(輸入車Cセグメント)を聞きました。

  • RANKING BEST 1BMW 1シリーズ

    BMW 1シリーズ

    2015年5月にマイナーチェンジされ、デザインを一新。従来の柔和なスタイルから、他のモデル同様に精悍な顔つきになった。
    1シリーズは、クラス唯一の後輪駆動(FR)方式を採用。
    ボディは小さくても、高級車と同様な駆動方式のため、コスト高になるが、エントリグレードは300万円を切る価格とし、価格的にも満足のいくものとなっている。もちろん、走行性能は後輪駆動車らしいスポーティな仕上がりとなっている。

  • RANKING BEST 2ボルボ V40

    ボルボ V40

    世界でもトップレベルの自動ブレーキ関連の安全装備インテリセーフ10が、標準装備されているV40。国産、輸入車含め非常に高い安全思想をもち高く評価できる。
    また、2.0Lディーゼルが加わり、1.6LターボのT4、1.5LターボのT3、2.0LターボのT5と多彩なエンジンラインアップも魅力的。また、SUVテイストのクロスカントリーも用意され、使い方や好みに合わせ自分に合ったものが選択できる。

  • RANKING BEST 3フォルクスワーゲン ゴルフ

    フォルクスワーゲン ゴルフ

    北米でのディーゼル車排ガス不正問題があり、ブランドイメージを大きく傷つけたフォルクスワーゲン。
    日本に正規で入っているゴルフはガソリン車のみなので、とりあえず安心。
    元々、ゴルフはこのクラスのベンチマークとされるほど、走行性能・燃費・パッケージング・安全装備と、すべてにおいて高いレベルにあり満足度の高いモデルだ。

オススメランキングの3台を比較

燃費・経済性
  • 1シリーズ

    直3 1.5Lエンジン車の燃費は、136psで18.1㎞/L。
    直4 1.6Lエンジン車は177psで16.8㎞/L。
    両車ともエコカー減税対応となっている。
    エントリグレードの118iの価格は298万円と後輪駆動車としては、かなりお買い得な価格となっている。
    ただ、装備面を考えると118iスポーツ/スタイルの方が満足度は高い。価格は338万円から。すべて、ガソリンエンジンなので、燃料はハイオクのみ。燃料費は、やや高くつく。

  • V40

    1.5LターボのT3が16.5㎞/L。2.0LディーゼルのD4が15.8㎞/L。2.0LターボのT5が15.9㎞/L。価格はT3が324万円。D4が349万円。T5が440万円となっている。
    T3とD4の価格差が25万円と少なく、ディーゼルはエコカー減税免税になるので、実質の支払い総額の差は、さらに小さくなる。
    ディーゼルは、ハイオクを使うガソリン車より約30円/L以上燃料費が安い。ディーゼル車の燃料費ランニングコストは、ガソリン車よりも、かなりリーズナブルになる。

  • ゴルフ

    ゴルフには、1.2Lと1.4Lのガソリンターボエンジンが用意される。燃費は1.2Lが21.0㎞/L。1.4Lが19.9㎞/Lとなっている。両車ともエコカー減税の対象。ガソリン車としての燃費レベルは非常に高い。
    価格も1.2L車で266万円から。国産車に近い買い得感を感じさせる価格設定。クルマの総合力は非常に高く、コストパフォーマンスはよい。しかし、燃料はハイオクを使うため、燃費が良くても燃料費は高めになる。

装備・使い勝手
  • 1シリーズ

    ナビや歩行者検知式自動ブレーキ、LEDヘッドライトなど欲しい装備は、エントリグレードを除き標準装備されている。コスト高になる後輪駆動車ということを含んで考えると、お買い得感がある。
    ただし、その後輪駆動であることが弱点となっているのが後席スペース。後席の居住空間は、他の前輪駆動モデルに比べると狭さを感じる。

  • V40

    歩行者だけでなく、自転車までも検知し自動ブレーキを作動させるインテリセーフ10は、世界トップレベルの安全装備。この装備だけでも、V40を買う意味が出てくるほど。
    各エンジン別のエントリグレードには、ナビゲーションシステムがオプションになっているケースが多いので、価格はやや上昇する。T3とD4のクロスカントリーは、SUVルックながら前輪駆動のみの設定だ。

  • ゴルフ

    トレンドラインとコンフォートラインの2グレードは、ブラインドスポットディテクション(後方死角検知機能)やリヤトラフィックアラート(後退時警告・衝突軽減ブレーキ機能)がオプションでも選べないなど、安全装備面で物足りなさを感じる。
    ラゲッジスペースの容量は380Lと、このクラスではトップクラス。使い勝手も良い。

走行性能
  • 1シリーズ

    後輪駆動車らしい素直なハンドリング性能は、小さくてもBMWらしいスポーティなものに仕上がっている。
    ボディサイズが小さいことが、よりドライバーとの一体感を高めている。より豪快さを求めると177psの120iが欲しくなる。
    1シリーズも次のモデルからは前輪駆動化される噂があるので、コンパクトなFR車が欲しい人はこれが最後のチャンスかもしれない。

  • V40

    何度かの改良が施されたこともあり、デビュー当時はややカタめだった乗り心地は、随分快適さを増した。
    ガソリン車のパフォーマンスは、とくに優れた印象は無いが、8速AT化されているモデルは、非常に滑らかな走行フィーリングをもつ。
    また、2.0Lディーゼル車のD4は、かなり力強くスポーティな仕上がり。
    ボディは小さいが、大排気量のガソリン車のように余裕ある重厚なクルージングが可能だ。

  • ゴルフ

    燃費性能に優れた1.2Lエンジン車は、必要十分といった印象。少し余裕が欲しいというのであれば、1.4L車がお勧めだ。
    1.4Lのハイラインになると、リヤサスペンションも形式が異なり、より快適でスポーティな走行も楽しめる。ハンドリング性能の非常に高く、前輪駆動車の中では、完全に頭ひとつ抜け出ている。

    ドライバーの操作に忠実で、安心感があるのと同時に、良いクルマに乗っているという実感もある。

デザイン
  • 1シリーズ

    1シリーズ

    マイナーチェンジ前は、やや丸みがあり可愛らしさがあった。しかし、マイナーチェンジ後は、イッキに方向転換し他のBMWと同様に目つきの鋭い精悍な顔つきになった。
    1シリーズでは、初めてL字型のリヤコンビネーションライトが採用された。小さいボディサイズながら、力強さが増し存在感あるスタイリングになっている。

  • V40

    V40

    スカンジナビアンデザインを取り入れ、他のモデルとは一線を画するスタイルで魅了するV40。大きく傾斜したAピラーなど、スポーティなシルエットを持つ。
    ルーフも後方へ長く伸ばされていてワゴン車てきなフォルムも特徴。そのためボルボは、5ドアハッチバックとは呼ばず、ショートワゴンと呼ぶ。
    インテリアもオリジナリティに富んでいて、4つのダイヤルで構成されるフローティングセンタースタックは美しい。

  • ゴルフ

    ゴルフ

    とくにエモーショナルなボディデザインが採用されている訳ではなく、徹底して質実剛健ともいえるデザインに徹しているゴルフ。極めて精緻なデザインとなっていて、面白みはないものの非常に完成度は高い。
    インテリアも同様で、視認性の高いメーターや、すぐに慣れブラインドタッチで操作できる操作系など、機能面でも優れたデザインが採用されている。

新車値引き交渉術

北米でのディーゼル車排ガス不正問題の余波で、国内のフォルクスワーゲン車の販売も非常に厳しい状況に置かれている。そのため、多くの自社登録車が流通。自社登録車とは、販売店が自社名義で登録し売ったようにみせかける手法。こうした車両が、中古車マーケットで登録済み未使用車として売られている。かなり安く売られていることもあり、ゴルフの場合は、新車ではなくこうした未使用車のほうがお買い得だ。
もちろん、新車も負けじと値引きに応じてくれるので、色、オプションなど好みの未使用車が無い場合、こうした未使用車の見積りを取り新車の値引き交渉をするといい。輸入車は、12月末になるとどこも一定の自社登録車が出る。V40や1シリーズも同様なので、中古車サイトを検索してみるといい。
どうしても新車という人は、ゴルフや1シリーズに加え、メルセデス・ベンツAクラスを加え競合するといい。このクラスは激戦区なので、見積りひとつで値引き額が大きく変動する可能性がある。なるべく多くの車種の見積りを取り、競合させたい。指名買いは絶対に避けること。

その他のボディタイプ別オススメランキング

  • 軽自動車ハイト

    燃費、小回り、街で乗るならやはり便利な軽。

  • 軽自動車スーパーハイト

    燃費と小回りに加えて、アウトドアにも!

  • ミニバン

    広くて便利、ファミリーカーの代名詞

  • コンパクト国産車

    無難に選びたいなら、おいしいとこ取りのコレ!

  • SUV

    デザインと走りを重視する人へ

  • 高級セダン

    いつかは乗りたい、王道スタイル。

クルマ評論家 CORISM代表 大岡智彦 氏
クルマ評論家 CORISM代表
大岡智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

ボディタイプ別オススメランキングトップページへ戻る